トランプ大統領が就任から1カ月後のマイアミでは、サウジアラビアが支援する投資家向け説明会が楽観的な雰囲気に満ちていた。トランプ氏は経済指標を列挙し、「ナスダックはわずか数カ月で10%近く上昇した」「ダウ工業株30種平均は2200ドル上昇した」などと述べた。だが、トランプ氏が主要貿易相手国と矢継ぎ早に関税合戦を繰り広げると、それも帳消しになった。S&P500種はわずか数週間で4兆ドル(約601兆5200億円)目減りした。めまぐるしく変わるトランプ氏の通商政策や、人工知能(AI)ブームを巡る楽観論の後退、物価上昇と成長鈍化への懸念による消費者心理の悪化が要因と、WSJ。場当たり的のように見えるやり方に不安を抱く企業経営者やロビイストからは、詳細を尋ねる電話がトランプ氏のチームに殺到していると。トランプ「黄金時...トランプ「黄金時代」への陶酔から目が覚めた米実業界