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  • ◇クラシック音楽LP◇フランス・ブリュッヘンのブロックフレーテ(リコーダー)によるバロック音楽名演集

    ①ヴィヴァルディ:ブロックフレーテ、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音のための協奏曲②バード:5声部のブラウニング“青葉”―5本のブロックフレーテのための―③シンプソン:4声部のリチェルカーレ“愛しいロビン”―ガンバ、ブロックフレーテ、ガンバ/ヴァージナルのための―④モーリー:哀しみのファンタジア(2声部)―ブロックフレーテ、ガンバのための―⑤モーリー:狩りのファンタジア(2声部)―ブロックフレーテ、ガンバのための―⑥パーチャム:ブロックフレーテと通奏低音のためのソロ⑦ヴァン・エイク:“ダフネ”による変奏曲⑧ラヴィーニュ:ブロックフレーテと通奏低音のためのソナタ「ラ・バルサン」⑨ダニカン=フィリドール:ブロックフレーテと通奏低音のためのソナタ⑩テレマン:ファンタジア―無伴奏フルートまたはヴァイオ...◇クラシック音楽LP◇フランス・ブリュッヘンのブロックフレーテ(リコーダー)によるバロック音楽名演集

  • ◇クラシック音楽LP◇ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団のビゼー:交響曲第1番/組曲「美しきパースの娘」 /小組曲「子供の遊び」

    ビゼー:交響曲第1番組曲「美しきパースの娘」小組曲「子供の遊び」指揮:ジャン・マルティノン管弦楽:フランス国立放送管弦楽団録音:1971年2月、パリLP:ポリドール(グラモフォンレコード)MGW5154(2544100)交響曲と言うと直ぐに、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの古典派やマーラーやブルックナーなどのロマン派のドイツ・オーストリア系の曲が思い浮かぶ。それでは、フランス系の交響曲を挙げてみなさいと言われると・・・ベルリオーズの「幻想交響曲」ぐらいしか思い浮かばない人も少なくない。今回のLPレコードは、そんなドイツ・オーストリア系偏重の交響曲の中で、フランス系の交響曲として、ベルリオーズの「幻想交響曲」と並んで気を吐いている、ビゼーの交響曲第1番である。ビゼーと言えば、オペラ「カルメン」が...◇クラシック音楽LP◇ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団のビゼー:交響曲第1番/組曲「美しきパースの娘」/小組曲「子供の遊び」

  • ◇クラシック音楽LP◇スメタナ四重奏団+ヨゼフ・スークのモーツァルト:弦楽五重奏曲第2番/第6番

    モーツァルト:弦楽五重奏曲第2番/第6番演奏:スメタナ四重奏団イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)リュボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)ミラン・シュカンパ(第2ヴィオラ)アントニーン・コホウト(チェロ)ヨゼフ・スーク(第1ヴィオラ)録音:1981年6月15日~21日、プラハ、芸術の家ドヴォルザーク・ホール発売:1981年LP:日本コロムビアOF‐7011‐NDモーツァルトの弦楽五重奏曲は、有名な第3番と第4番を含んで全部で6曲ある。第1番は、モーツァルトが17歳の時のザルツブルグ時代の曲である。何故、モーツァルトが弦楽四重奏曲でなく、弦楽五重奏曲を作曲したのかは、未だもって明らかにはなっていない。五声部の曲にチャレンジをしたかったのか、あるいは誰からかの依頼を受けたのかもしれない。第2番はその...◇クラシック音楽LP◇スメタナ四重奏団+ヨゼフ・スークのモーツァルト:弦楽五重奏曲第2番/第6番

  • ◇クラシック音楽LP◇ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルのブルックナー:交響曲第5番

    ブルックナー:交響曲第5番指揮:ハンス・クナッパーツブッシュ管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団発売:1977年LP:キングレコードGT9091これは、ブルックナーという、ドイツ音楽の中でも最もドイツ音楽臭い大作曲家の傑作、交響曲第5番を、これもワーグナーやブルックナーの演奏にかけては右に出る者はいないと言われた巨匠ハンス・クナッパーツブッシュが、ウィーン・フィルを指揮したLPレコードである。ブルックナーが作曲した9つの交響曲の中でも、この第5番は、全体がみごとな構成美に形づくられており、まるで壮大な建築物を仰ぎ見るような重々しい迫力は、聴くものを圧倒せずにおかない。そして何よりも、ブルックナーのカトリック教徒としての深い信仰心が滲み出ており、リスナーは知らず知らずのうちにブルックナーの精神的な内面...◇クラシック音楽LP◇ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルのブルックナー:交響曲第5番

  • ◇クラシック音楽LP◇ドヴォルザークの室内楽曲の名品、ピアノ五重奏曲と弦楽四重奏曲第7番

    ドドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲弦楽四重奏曲第7番ピアノ:エディット・ファルナディ弦楽四重奏:バリリ四重奏団ワルター・バリリ(第1ヴァイオリン)オットー・シュトラッサー(第2ヴァイオリン)ルドルフ・シュトレング(ヴィオラ)エマヌエル・ブラベッツ(チェロ)発売:1976年8月LP:日本コロムビア(ウェストミンスター名盤コレクション)OW‐8045‐AWドヴォルザークの作品を挙げるとなると、「新世界交響曲」や「アメリカ弦楽四重奏曲」などが直ぐに思い浮かぶ。これらの作品は、さしずめ大広間に置かれた、多くの人に愛される一般的な名曲とすると、このLPレコードに収められたピアノ五重奏曲と弦楽四重奏曲第7番は、奥座敷にひっそりと置かれ、ドヴォルザークの作品をこよなく愛する人向けの名曲と言える存在。ドボルザークのピアノ三...◇クラシック音楽LP◇ドヴォルザークの室内楽曲の名品、ピアノ五重奏曲と弦楽四重奏曲第7番

  • ◇クラシック音楽LP◇ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番とピアノとヴァイオリンのための二重協奏曲

    ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番ピアノとヴァイオリンのための二重協奏曲ヴァイオリン:ズザンネ・ラウテンバッハーピアノ:マルティーン・ガリング指揮:C.A.ビュンテ管弦楽:ベルリン交響楽団発売:1970年7月LP:日本コロムビアMS‐1087‐VXこののLPレコードは、18世紀末に南イタリア出身の名ヴァイオリニストとして名を馳せたジョヴァンニ・バティスタ・ヴィオッティ(1758年―1824年)が作曲したヴァイオリン協奏曲第22番とピアノとヴァイオリンとオーケストラによる二重協奏曲である。昔は、ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲第22番は、ラジオ放送されるケースがちょくちょくあり、ちょっとした有名な曲であった。ヴィオッティは、優れたヴァイオリニストとしてのほか有能な教育者でもあり、彼の門下生からは数多く...◇クラシック音楽LP◇ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番とピアノとヴァイオリンのための二重協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団によるシューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」/第10番

    シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」弦楽四重奏曲第10番弦楽四重奏:ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団ウィリー・ボスコフスキー(第1ヴァイオリン)オットー・シュトラッサー(第2ヴァイオリン)ルドルフ・シュトレンク(ヴィオラ)ロベルト・シャイヴァン(チェロ)発売:1979年LP:キングレコードGT9254このLPレコードで演奏しているウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団は、ウィリー・ボスコフスキー(1909年―1991年)をはじめとして、当時のウィーン・フィルの首席奏者達による、ウィーン弦楽派の最高峰に位置する弦楽四重奏団であり、ヴォルフガング・シュナイダーハン(1915年―2002年)やワルター・バリリ(1921年―2022年)という歴代のコンサートマスターによるムジーク・フェライン弦楽四...◇クラシック音楽LP◇ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団によるシューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」/第10番

  • ◇クラシック音楽LP◇巨匠オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団のブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

    ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1953年版)指揮:オットー・クレンペラー管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団発売:1956年LP:東芝音楽工業AA‐7270ブルックナーは、全部で11曲の交響曲を書いているが、通常は第1番から、未完成に終わった第9番までの9曲が演奏される。これら9曲の交響曲の中で、ブルックナー自身によりニックネームが付けられた曲が、この第4番の「ロマンティック」なのである。ブルックナーの交響曲は、いずれも重厚感たっぷりで、重々しく長大な曲ばかりであり、そう気軽に聴くことは出来そうもない曲ばかりである。その理由は、ブルックナーが敬虔なカトリック信者であることと切り離しては考えられない。教会音楽、なかんずくオルガンに対するブルックナーの思い入れは強いものがあり、ブルックナーの交響曲...◇クラシック音楽LP◇巨匠オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団のブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

  • ◇クラシック音楽LP◇ヨセフ・スークのヴィヴァルディ:調和の幻想

    ヴィヴァルディ:調和の幻想ヴァイオリン協奏曲ト長調Op.3の3ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.3の6ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.3の二つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調Op.3の8ヴァイオリン協奏曲ホ長調Op.3の12ヴァイオリン:ヨセフ・スーク第2ソロ・ヴァイオリン:グナール・ラルサン指揮:ルドルフ・パウムガルトナー弦楽合奏:ルツェルン弦楽合奏団録音:1976年9月16日、19日、スイス、ヴァインフェルト会議堂発売:1977年9月LP:日本コロムビアバロック時代のイタリアの大作曲家ヴィヴァルディの協奏曲集「調和の幻想」Op.3は、1712年に作曲されたが、この作品でヴィヴァルディの名は一躍有名になった。このLPレコードには、全部で12曲からなる「調和の幻想」の中から5曲が、ヨセフ・スークのヴァイオリン...◇クラシック音楽LP◇ヨセフ・スークのヴィヴァルディ:調和の幻想

  • ◇クラシック音楽LP◇アレクセイ・チェルカーソフのチャイコフスキー:ピアノ小品集「四季」

    チャイコフスキー:ピアノ小曲集「四季」1月:炉辺にて(プーシキンの詩)2月:冬おくりの祭り(ウャーゼムスキーの詩)3月:ひばりの歌(マイコフの詩)4月:雪割草(マイコフの詩)5月:白夜(フェートの詩)6月:舟歌(プレシチェイエフの詩)7月:草刈り人の歌(コルツォフの詩)8月:取り入れ(コルツォフの詩)9月:狩り(プーシキンの詩)10月:秋の歌(トルストイの詩)11月:トロイカ(ネクラーソフの詩)12月:クリスマス週間(ジュコフスキーの詩)ピアノ:アレクセイ・チェルカーソフ録音:1973年7月、モスクワLP:ビクター音楽産業VIC‐5509このチャイコフスキーの愛すべき12曲からなるピアノ小曲集「四季」は、“12の性格的な小品”という副題が付けられている。作曲の切っ掛けは、ペテルブルグにあるある出版商から音...◇クラシック音楽LP◇アレクセイ・チェルカーソフのチャイコフスキー:ピアノ小品集「四季」

  • ◇クラシック音楽LP◇サンソン・フランソワのベートーヴェン:ピアノソナタ「悲愴」「月光」「熱情」

    ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」ピアノソナタ第14番「月光」ピアノソナタ第23番「熱情」ピアノ:サンソン・フランソワ発売:1970年LP:東芝音楽工業ASD‐3サンソン・フランソワ(1924年―1970年)は、天才肌の名ピアニストであった。ショパンやドビュッシー、それにラヴェルの演奏をさせたら当時、フランソワに匹敵するピアニストはいなかった。フランス人の両親の間にドイツで生まれ、1938年パリ音楽院に入学し、マルグリット・ロン、イヴォンヌ・ルフェビュールに師事。1940年に同音楽院を首席で卒業後、1943年に第1回の「ロン=ティボー国際コンクール」で優勝。その後世界各地で演奏活動を行い、名声を高めた。しかし、フランソワは、酒とたばこを愛した人であり、「酒はやめるがタバコはやめられない」と言い、こ...◇クラシック音楽LP◇サンソン・フランソワのベートーヴェン:ピアノソナタ「悲愴」「月光」「熱情」

  • ◇クラシック音楽LP◇ホルンの名手アラン・シヴィルのモーツァルト:ホルン協奏曲全集/ホルンのためのコンサートロンド変ホ長調K.371

    モーツァルト:ホルン協奏曲全集ホルン協奏曲ニ長調K.412ホルン協奏曲変ホ長調K.447ホルン協奏曲変ホ長調K.417ホルン協奏曲変ホ長調K.495ホルンのためのコンサートロンド変ホ長調K.371ホルン:アラン・シヴィル指揮:ルドルフ・ケンペ管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団発売:1975年LP:RVCGGC‐1129このLPレコードは、モーツァルトの有名な4つのホルン協奏曲とホルンのためのコンサートロンドを、ホルンの名手であったアラン・シヴィル(1929年―1989年)が、名指揮者ルドルフ・ケンペ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の伴奏で録音した、記念すべき一枚である。アラン・シヴィルは、イギリス出身のホルン奏者。指揮者のトーマス・ビーチャムによって、デニス・ブレイン(1921年―1957年)の次...◇クラシック音楽LP◇ホルンの名手アラン・シヴィルのモーツァルト:ホルン協奏曲全集

  • ◇クラシック音楽LP◇夭折の天才ピアニスト ディヌ・リパッティのショパン:ピアノソナタ第3番、バルカロール、マズルカ第32番、 ノクターン第8番

    ショパン:ピアノソナタ第3番バルカロールマズルカ第32番ノクターン第8番ピアノ:ディヌ・リパッティ発売:1962年9月LP:日本コロムビアOL‐3103これは、ルーマニアのブカレストに生まれた、夭折の天才ピアニスト、ディヌ・リパッティ(1917年―1950年)を偲ぶLPレコードである。「偲ぶ」というと単なる懐古趣味と思われがちだが、リパッティに限っては、このことは当て嵌まらない。このLPレコードは、今もってショパン:ピアノソナタ第3番の録音の中でも、1,2を争う名盤と私は信じている。さらに同じLPレコードのB面に収められた3つの小品、バルカロール、マズルカ第32番、ノクターン第8番についても、今もってこれに真正面から対抗できる録音は数少ない。リパッティは、ショパンを弾かせたら他の追随を許さない天性の閃きを...◇クラシック音楽LP◇夭折の天才ピアニストディヌ・リパッティのショパン:ピアノソナタ第3番、バルカロール、マズルカ第32番、ノクターン第8番

  • アルテュール・グリュミオーのショーソン:詩曲/サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ、 ハバネラ/ ラヴェル:ツィガーヌ

    ショーソン:詩曲サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソハバネララヴェル:ツィガーヌヴァイオリン:アルテュール・グリュミオー指揮:マニュエル・ロザンタール管弦楽:コンセール・ラムルー管弦楽団録音:1966年3月(ショーソン/ラヴェル)、1963年4月(サン=サーンス)、フランス、パリ発売:1980年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13PC‐242このLPレコードは、フランコ・ベルギー楽派の泰斗アルテュール・グリュミオー(1921年―1986年)が、ショーソン、サン=サーンス、ラヴェルのヴァイオリンとオーケストラのための名曲を収録した一枚。グリュミオーは、ベルギーに生まれ、ブリュッセル王立音楽院で学ぶ。その後、パリに留学してジョルジュ・エネスコに入門。デュボアとエネスコに学んだグリュミオー...アルテュール・グリュミオーのショーソン:詩曲/サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ、ハバネラ/ラヴェル:ツィガーヌ

  • ◇クラシック音楽LP◇ブタペスト弦楽四重奏団+第2ヴィオラ:ワルター・トランプラーのブラームス:弦楽五重奏曲第1番/第2番

    ブラームス:弦楽五重奏曲第1番/第2番弦楽五重奏:ブタペスト弦楽四重奏団+第2ヴィオラ:ワルター・トランプラーヨーゼフ・ロイスマン(第1ヴァイオリン)アレクサンダー・シュナイダー(第2ヴァイオリン)ボリス・クロイト(第1ヴィオラ)ワルター・トランプラー(第2ヴィオラ)ミッシャ・シュナイダー(チェロ)録音:1963年11月14日~15日(第1番)/1963年11月21日、26日(第2番)、アメリカ、ニューヨークLP:CBS/SONYSOCL1138ブラームス:弦楽五重奏曲第1番は1882年に、そして弦楽五重奏曲第2番は1890年に、それぞれ完成している。第1番は、如何にもブラームスの作品らしく、緻密で内向的な性格の曲。地味ではあるが完成度の高さでは、ブラームスの室内楽曲の中でも屈指の作品とも言える。どちらか...◇クラシック音楽LP◇ブタペスト弦楽四重奏団+第2ヴィオラ:ワルター・トランプラーのブラームス:弦楽五重奏曲第1番/第2番

  • ◇クラシックLP◇シュナイダーハンのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番/第5番

    モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番/第5番「トルコ風」ヴァイオリン:ヴォルフガング・シュナイダーハン指揮:ハンス・シュミット=イッセルシュテット管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(第4番)北ドイツ放送交響楽団(第5番)LP:ポリドールKI7306このLPレコードは、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番と第5番を、ウィーンの名ヴァイオリニストであったヴォルフガング・シュナイダーハン(1915年―2002年)が演奏した録音である。モーツァルトは、ヴァイオリン協奏曲の作曲を若い時に集中し、以後、死に至るまでヴァイオリン協奏曲は作曲せず、ピアノ協奏曲を作曲することになる。ピアノ協奏曲の質の高さと量の多さを考えると、後年になってからもヴァイオリン協奏曲にも執着して欲しかったようにも思えてくる。ヴァイオ...◇クラシックLP◇シュナイダーハンのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番/第5番

  • ◇クラシック音楽LP◇グレン・グールドのシェーンベルクのピアノ小品集

    シェーンベルク:3つのピアノ曲Op.115つのピアノ曲Op.236つのピアノ小品Op.19ピアノ組曲Op.25ピアノ曲Op.33a/Op.33bピアノ:グレン・グールド録音:ニューヨークLP:CBS/SONY18AC971カナダ出身のグレン・グールド(1932―1982年)は、1964年のシカゴ・リサイタルを最後にコンサート活動からは一切身を引いてしまう。この理由については、いろいろ詮索されているが、これ以降、没年まで、グールドはレコード録音及びラジオ、テレビなどの放送媒体のみの音楽活動に集中することになる。そして1981年、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」を再録音した後の1982年10月4日、脳卒中により死去した。享年50歳。リヒテルは、グールドを「バッハの最も偉大な演奏者」と評したという。そんなグールド...◇クラシック音楽LP◇グレン・グールドのシェーンベルクのピアノ小品集

  • ◇クラシック音楽LP◇閨秀ハーピスト アニー・シャフランによるドビュッシー/ラヴェル/ピエルネ/フォーレのフランス音楽ハープ名曲集

    ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲ラヴェル:序奏とアレグロピエルネ:ハープ小協奏曲フォーレ:即興曲Op86ハープ:アニー・シャフラン指揮:アンドレ・クリュイタンス管弦楽:パリ音楽院管弦楽団ヴァイオリン:ティッシュ&シモンヴィオラ:レキャンチェロ:ベクスフルート:カラシェクラリネット:ブータール録音:1965年11月LP:東芝EMIEAC‐40110このLPレコードは、フランス音楽の中でも極上のハープの音色思う存分味わえる一枚である。豊穣な香りのワインにも似て、ハープの響きは、この世ので聴く天上の音楽とでも言ったらいいのであろうか。ところでハープという楽器は我々にとって親しみのある楽器ではあるのだが、いつ頃から今の形のハープが定着したのであろうか。その辺を、このLPレコードのライナーノートで、三浦淳史氏...◇クラシック音楽LP◇閨秀ハーピストアニー・シャフランによるドビュッシー/ラヴェル/ピエルネ/フォーレのフランス音楽ハープ名曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇若き日のピリス、モーツァルト:ピアノソナタ第8番/幻想曲ニ短調/ピアノソナタ第11番「トルコ行進曲付き」(日本録音盤)

    モーツァルト:ピアノソナタ第8番幻想曲ニ短調ピアノソナタ第11番「トルコ行進曲付き」ピアノ:マリア・ジョアン・ピリス録音:1974年1月~2月、イイノ・ホール(東京)LP:DENONOX‐7054‐NDマリア・ジョアン・ピリス(マリア・ジョアン・ピレシュが正確な表記。1944年生まれ)は、ポルトガル出身の女性ピアニスト。1953年から1960年までリスボン大学で作曲・音楽理論・音楽史を学んだ後、西ドイツに留学。1970年に、ブリュッセルで開かれたベートーヴェン生誕200周年記念コンクールで第1位。この間に、個人的にケンプの薫陶を受ける。室内楽演奏にも力を入れ、1989年よりフランス人ヴァイオリニストのオーギュスタン・デュメイと組みツアーを行う。モーツァルトのピアノ・ソナタ集の録音により、1990年に「国際...◇クラシック音楽LP◇若き日のピリス、モーツァルト:ピアノソナタ第8番/幻想曲ニ短調/ピアノソナタ第11番「トルコ行進曲付き」(日本録音盤)

  • ◇クラシック音楽LP◇新ウィーン楽派の3人(シェーンベルク/ベルク/ウェーベルン)の編曲によるヨハン・シュトラウスのワルツ集

    ヨハン・シュトラウス:皇帝円舞曲(シェーンベルク編曲)南国のばら(シェーンベルク編曲)酒、女、歌(ベルク編曲)宝石のワルツ(ウェーベルン編曲)室内楽:ボストン交響楽団室内アンサンブルジョーゼフ・シルヴァースタイン(第1ヴァイオリン)マックス・ホバート(第2ヴァイオリン)バートン・ファイン(ヴィオラ)ジェール・エスキン(チェロ)ジェローム・ローズン(ハルモニウム)ギルバート・カリッシュ(ピアノ)ドリオ・アントニー・ドワイアー(フルート)ハロルド・ライト(クラリネット)録音:1977年4月3日、ボストン、シンフォニー・ホールLP:ポリドール(ドイツ・グラモフォン)2530977(MG1194)これは、大変愉快なLPレコードだ。というのは、あのヨハン・シュトラウスのワルツの名曲を、何とシェーンベルク、ベルク、ウ...◇クラシック音楽LP◇新ウィーン楽派の3人(シェーンベルク/ベルク/ウェーベルン)の編曲によるヨハン・シュトラウスのワルツ集

  • ◇クラシック音楽LP◇名メゾ・ソプラノ クリスタ・ルードヴィッヒのブラームス/ワーグナー/マーラー歌曲集

    ブラームス:「アルト・ラプソディー」ワーグナー:「ヴェーゼンドンクの五つの詩」天使とまれ!温室で苦悩夢マーラー:「五つの歌」わたしはこの世に忘れられて真夜中にうき世の暮らしほのかな香り美しいトランペットの鳴り渡るところメゾ・ソプラノ:クリスタ・ルートヴィッヒ指揮:オットー・クレンペラー管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団合唱:フィルハーモニア合唱団(ブラームス)録音:1962年3月21日、23日(ブラームス)1962年3月22日、23日(ワーグナー)1962年2月17日、18日(マーラー)LP:東芝EMIEAC‐40118ブラームスの通常言われる「アルト・ラプソディー」の正式な名称は「アルトと男声合唱とオーケストラのためのラプソディー」であり、ブラームス36歳の作品。テキストは、ゲーテの詩「冬のハルツの旅」か...◇クラシック音楽LP◇名メゾ・ソプラノクリスタ・ルードヴィッヒのブラームス/ワーグナー/マーラー歌曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルのチャイコフスキー:交響曲第5番

    チャイコフスキー:交響曲第5番指揮:エフゲニ・ムラヴィンスキー管弦楽:レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団録音:1960年11月9日~10日、ウィーン・ムジークフェライン・ザールLP:ポリドール(ドイツ・グラモフォン)SE7910エフゲニー・ムラヴィンスキー(1903年―1988年)は、旧ソ連時代に活躍したロシアの大指揮者。1924年レニングラード音楽院に入学し、作曲と指揮を学ぶ。同音楽院を1931年に卒業後、レニングラード・バレエ・アカデミー・オペラ劇場(現マリインスキー劇場)で指揮者デビューを果たす。1938年ソ連指揮者コンクールに優勝後、直ちにレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者に就任。当時、低迷していた同オーケストラの立て直しに着手し、最終的には同オーケストラを一流のオーケスト...◇クラシック音楽LP◇ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルのチャイコフスキー:交響曲第5番

  • ◇クラシック音楽LP◇ラフマニノフ自作自演の歴史的名盤

    ~ラフマニノフ自作自演集赤盤復刻シリーズ~ラフマニノフ:前奏曲Op.3の2(1928年4月4日)前奏曲Op.33の7(1940年3月18日)前奏曲Op.32の7(1940年3月18日)前奏曲Op.32の6(1940年3月18日)前奏曲Op.23の10(1940年3月18日)ユーモレスクOp.10の5(1940年4月9日)W.R.のポルカ(1928年4月4日)セレナードOp.3の5(1936年1月3日)メロディOp.3の3(1940年4月9日)楽興の時Op.16の2(1940年3月18日)前奏曲Op.32の3(1940年3月18日)練習曲Op.32の2(1940年3月18日)ひなげしOp.38(1940年3月18日)オリエンタル・スケッチ(1940年3月18日)音の絵Op.39の6(1925年12月16日)...◇クラシック音楽LP◇ラフマニノフ自作自演の歴史的名盤

  • ◇クラシック音楽LP◇フルトヴェングラー指揮&ピアノ伴奏と3人の名歌手たちによるライヴ録音

    ①マーラー:さすらう若人の歌バリトン:ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー管弦楽:ベルリン、フィルハーモニー管弦楽団録音:1953年8月12日、ザルツブルク・フェスティヴァル(ライヴ録音)②R.シュトラウス:森の幸福愛の賛歌誘惑冬の恋テノール:ペーター・アンダース指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1942年2月15日、17日、ベルリン(ライヴ録音)③ヴォルフ:春にアナクレオンの墓私を花で覆って下さい私のふさふさした髪の陰で意地悪な人たちはみなジプシーの娘ソプラノ:エリーザベト・シュワルツコップピアノ:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー録音:1953年8月12日、ザルツブルク・フェスティヴァル(ライヴ録音)発売:1...◇クラシック音楽LP◇フルトヴェングラー指揮&ピアノ伴奏と3人の名歌手たちによるライヴ録音

  • ◇クラシック音楽LP◇創設者フリーダー・ベルニウス指揮シュトゥットガルト室内合唱団のシューマン:合唱曲集

    シューマン:合唱曲「ロマンス」第1集作品69①タンブリーンを打ち鳴らす女②森の乙女③修道女④兵士の花嫁⑤海の精⑥聖堂合唱曲「ロマンス」第2集作品91①ローズマリーの花②陽気な狩人③水の精④見捨てられた乙女⑤布を漂す女の夜の歌⑥海の中に3声の女声のための3つの歌作品114①挽歌②トリオレット(三行詩)③箴言詩合唱曲「ロマンスとバラード」第3集作品145①鍛冶屋②尼僧③歌手④ジョン・アンダースン⑤鷲鳥の番をする少年のロマンス指揮:フリーダー・ベルニウス合唱:シュトゥットガルト室内合唱団ピアノ:ハルトムート・ヘルソプラノ:クリスツィーナ・ラキフルート:コンラート・ヒルツェルホルン:ヨハネス・リツコフスキーLP:東芝EMIEAC‐40146シューマンは、1847年から幾つかの合唱団の指揮を手掛け始めるが、そうした...◇クラシック音楽LP◇創設者フリーダー・ベルニウス指揮シュトゥットガルト室内合唱団のシューマン:合唱曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇カラヤン指揮ベルリン・フィルによるロッシーニ:弦楽のためのソナタ集

    ロッシーニ:弦楽のためのソナタ集第1番/第2番/第3番/第6番指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1968年8月17日~21日、スイス、サンモリッツ、ヴィクトリア・ホールLP:ポリドール(ドイツ・グラモフォン)SE8006このLPレコードに収められたロッシーニ:弦楽のためのソナタ集は、1804年、ロッシーニが僅か12歳の時に作曲した弦楽四重奏のための作品である。弦楽四重奏曲といってもヴィオラは使われずに、ヴァイオリン2、チェロ、コントラバスという異例の楽器編成が取られた。何故このような編成となったかは謎であるが、どうも当時、芸術パトロンをしていたアマチュアのコントラバス奏者のために書いたため、というのが事の真相らしい。この弦楽四重奏曲を基に弦楽合奏用に編曲した...◇クラシック音楽LP◇カラヤン指揮ベルリン・フィルによるロッシーニ:弦楽のためのソナタ集

  • ◇クラシック音楽LP◇バリリ弦楽四重奏団のベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」/「大フーガ」op.133

    ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」「大フーガ」op.133弦楽四重奏:バリリ弦楽四重奏団発売:1963年LP:キングレコード(ウェストミンスター)WXO‐1バリリ弦楽四重奏団は、若きウィーン・フィルのコンサートマスターのワルター・バリリ(1921年―2022年)を中心に1945年に結成された。1950年代末に解散するまでの間、ウィーンコンツェルトハウス弦楽四重奏団とともに、当時のウィーンを代表する弦楽四重奏団として活躍した。特に、ベートーヴェン、モーツァルト、シューベルトなどの演奏において定評があった。途中、ヴィオラ奏者とチェロ奏者は交代したが、第1ヴァイオリンのワルター・バリリと第2ヴァイオリンのオットー・シュトラッサー(1901年―1996年)は、解散するまで変更はなかった。そ...◇クラシック音楽LP◇バリリ弦楽四重奏団のベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」/「大フーガ」op.133

  • ◇クラシック音楽LP◇エーリッヒ・クライバー指揮パリ音楽院管弦楽団のチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

    チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」指揮:エーリッヒ・クライバー管弦楽:パリ音楽院管弦楽団録音:1953年11月発売:1975年LP:キングレコードSOL5013クライバーという名前を聞けば、多くの人は指揮者のカルロス・クライバー(1930年―2004年)のことを思い浮かべるであろう。カルロス・クライバーは、名指揮者として高い評価を受けていたから当然であるが、今回のLPレコードの指揮者のクライバーは、カルロス・クライバーの父親のエーリッヒ・クライバー(1890年―1956年)なのである。エーリッヒ・クライバーは、オーストリアのウィーン出身で、1920年代から30年代にかけての10年以上もベルリン国立歌劇場の音楽監督を務めた歴史上の大指揮者。ヤナーチェックの「イエヌーファ」やベルクの「ヴォツェック」を初演...◇クラシック音楽LP◇エーリッヒ・クライバー指揮パリ音楽院管弦楽団のチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

  • ◇クラシック音楽LP◇エーリッヒ・クンツのドイツ愛唱歌集

    ~エーリッヒ・クンツのドイツ愛唱歌集~シューマン:二人のてき弾兵ブラームス:眠りの精シューベルト:笑いと涙リスト:愛の夢レーがー:マリアの子守歌シューベルト:音楽に寄すシューマン:くるみの木ベートーヴェン:自然における神の栄光ジルヒャー:ローレライリスト:ローレライモーツァルト:すみれベートーヴェン:君を愛すヴォルフ:主顕祭ヴォルフ:眠れる幼な児イエスブラームス:セレナードシューベルト:シルヴィア寄すバリトン:エーリッヒ・クンツ指揮:アントン・パウリク管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団発売:1982年LP:キングレコード(VANGUARD)K18C‐9294エーリッヒ・クンツ(1909年―1995年)の名前を聴くと我々の世代は、ウィーン国立歌劇場のバリトン歌手という肩書きより、「ドイツ学生の歌大全集」(S...◇クラシック音楽LP◇エーリッヒ・クンツのドイツ愛唱歌集

  • ◇クラシック音楽LP◇ゲザ・アンダ&フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団のバルトーク:ピアノ協奏曲第2番/第3番

    バルトーク:ピアノ協奏曲第2番/第3番ピアノ:ゲザ・アンダ指揮:フェレンツ・フリッチャイ管弦楽:ベルリン放送交響楽団録音:1959年9月10日、15日、16日(第2番)/1959年9月7日~9日(第3番)、ベルリン、イエス・キリスト教会LP:ポリドールSE7102(ドイツ・グラモフォンMG2221)バルトークは、生涯で3曲のピアノ協奏曲を作曲したが、このLPレコードにはそのうち第2番と第3番とが収められている。第2番は、1930年から1931年にかけて作曲された曲。ロマン派のピアノ協奏曲に慣れた耳には、最初に聴くと違和感に捉われるが、何回か聴いていくとピアノを打楽器のように扱う面白さや飛び跳ねるような軽快なリズム感に共感を覚えるようになってくる。ロマン派のピアノ協奏曲では朗々としたメロディーが奏でられ、そ...◇クラシック音楽LP◇ゲザ・アンダ&フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団のバルトーク:ピアノ協奏曲第2番/第3番

  • ◇クラシック音楽LP◇フランスの名ピアニスト ヴラド・ペルルミュテルのショパン:ワルツ集(全14曲)

    ショパン:ワルツ集(全14曲)第5番「大ワルツ」/第7番/第8番/第1番「華麗な大ワルツ」/第9番「別れのワルツ」/第4番「華麗なワルツ」/第13番/第3番/第14番/第10番/第11番/第12番/第6番「子犬のワルツ」/第2番「華麗なワルツ」ピアノ:ヴラド・ペルルミュテル録音:1962年10月、ジュネーヴLP:日本コロムビアOW‐7874‐PKこのLPレコードでピアノを弾いているフランス出身のヴラド・ペルルミュテル(1904年―2002年)は、若い頃にラヴェルに直接師事したこともあることから、“ラヴェル弾き”といった評価をされるケースが多かった。このことは、1950年代(モノラル)と1970年代(ステレオ)の2度にわたり、ラヴェルの全ピアノ曲をレコーディングしていることからも裏付けられる。同時に、アルフ...◇クラシック音楽LP◇フランスの名ピアニストヴラド・ペルルミュテルのショパン:ワルツ集(全14曲)

  • ◇クラシック音楽LP◇ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団のモーツァルト:喜遊曲K.136/K.137/K.138/セレナータ・ノットゥルナK.239

    モーツァルト:喜遊曲K.136喜遊曲K.137喜遊曲K.138セレナータ・ノットゥルナK.239指揮:ネヴィル・マリナー弦楽合奏:アカデミー室内管弦楽団発売:1980年LP:キングレコードK15C‐8060弦楽合奏:アカデミー室内管弦楽団このLPレコードに収められたモーツァルトが作曲したK.136、K.137、K.138の3つの喜遊曲は、モーツァルトが第2回目のイタリア旅行(1771年8月13日~1771年12月16日)から帰って、第3回目の旅行(1772年12月24日~1773年3月13日)に持参すべく用意された作品だとも言われている。一方、このLPレコードのライナーノートで向坂正久氏は、「モーツァルトは、イタリア旅行のみやげ話をこれらの喜遊曲にまとめ、モーツァルト16歳の誕生日(1月27日)に集まった...◇クラシック音楽LP◇ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団のモーツァルト:喜遊曲K.136/K.137/K.138/セレナータ・ノットゥルナK.239

  • ◇クラシックLP◇リリー・クラウスのシューベルト:ピアノソナタ第16番/第13番

    シューベルト:ピアノソナタ第16番op.42(D.845)ピアノソナタ第13番op.120(D.664)ピアノ:リリー・クラウス発売:1976年LP:キングレコードSQL2023シューベルトは、歌曲の王と言われるほど多くの歌曲の名作を作曲しているが、このほか宗教曲、交響曲、室内楽曲、ピアノ曲でも多くの傑作を生み出した。ピアノ曲では即興曲や楽興の時、さすらい人幻想曲などがポピュラーな曲として知られているが、忘れてはならないものに21曲のピアノソナタがある。特に後期のピアノソナタは、ベートーヴェンのピアノソナタにも匹敵する名作として専門家からは高い評価を受けている。このLPレコードは、シューベルトの遺したピアノソナタのうち、ピアノソナタ第16番と第13番の2曲が収録されている。ピアノソナタ第16番は、1825...◇クラシックLP◇リリー・クラウスのシューベルト:ピアノソナタ第16番/第13番

  • ◇クラシック音楽LP◇フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルのベートーヴェン:「コリオラン」序曲/シューマン:交響曲第1番「春」(ライヴ録音盤)

    ベートーヴェン:「コリオラン」序曲シューマン:交響曲第1番「春」指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1951年10月29日、ミュンヘン、コングレス・ホール(ライヴ録音)発売:1978年LP:キングレコード(LONDON)MX9011このLPレコードは、フルトヴェングラー(1886年―1954年)が遺したライヴ録音盤といういうことで大変貴重な録音であり、また、発売された当時は、新たに発掘されたフルトヴェングラーの録音であるということで、フルトヴェングラー・ファンが小躍りして喜んだLPレコードでもあったのだ。LPレコード化に際しては、バイエルン放送局のテープが使われたという。録音時の1951年は、まだ第二次世界大戦の惨禍が癒えていない時期であり、フルトヴェング...◇クラシック音楽LP◇フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルのベートーヴェン:「コリオラン」序曲/シューマン:交響曲第1番「春」(ライヴ録音盤)

  • ◇クラシック音楽LP◇スーク・トリオのシューベルト/メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番

    シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ピアノ三重奏:スーク・トリオヴァイオリン:ヨセフ・スークチェロ:ヨセフ・フッフロピアノ:ヤン・パネンカLP:日本コロムビアOQ‐7045‐Sヨセフ・スーク(1922年―2011年)は、1950年にプラハ音楽院を卒業した2年後に、自らが中心となりスーク・トリオを結成。スークのヴァイオリン演奏は、プラハ音楽院のヴァイオリン科に流れる、ボヘミアの弦の長年の伝統に裏付けられた、しっとりとした音色と端正な形式美に特徴を持ち、これがそのままスーク・トリオの演奏の特徴ともなっていた。チェロのヨセフ・フッフロ(1931年―2009年)は、1959年にメキシコで行われたカザルス国際チェロ・コンクールの優勝者であり、安定感のある浪々としたチェロの音に特色...◇クラシック音楽LP◇スーク・トリオのシューベルト/メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番

  • ◇クラシック音楽LP◇ジャン・マルティノン指揮ウィーン・フィルのチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

    チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」指揮:ジャン・マルティノン管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団発売:1977年LP:キングレコードGT9099ウィーン・フィルは、どうもチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」の録音は、昔からあまりしていなかったようだが、今回のLPレコードは、この曲の録音の中でも最も優れたものとして、現在でも光彩を放っている一枚だ。ウィーン・フィルの年間の演奏曲目で、多分、チャイコフスキーの曲が取り上げられる回数は少ないのではないか。どことなくウィーンとチャイコフスキーとは相性がいいとは言えないように思う。チャイコフスキーの曲は、何処かにうら悲しさがあり、ロシアの土着の暗い雰囲気がついて回るのだ。一方、ウィーンと言えばウィンナーワルツを直ぐに連想するように、粋で陽気で貴族的雰囲気...◇クラシック音楽LP◇ジャン・マルティノン指揮ウィーン・フィルのチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

  • ◇クラシック音楽LP◇レオポルド・ウラッハのブラームス:クラリネットソナタ第1番/第2番

    ブラームス:クラリネットソナタ第1番/第2番クラリネット:レオポルド・ウラッハピアノ:イェルク・デムスLP:東芝EMIIWB‐60005ブラームスは、最晩年になってクラリネットの作曲を始め、クラリネット三重奏曲、クラリネット五重奏曲に続き、今回のLPレコードに収められたクラリネットソナタ第1番と第2番の2曲を完成させた。何故、急にクラリネットの曲を書くことに目覚めたかというと、リヒャルト・ミュールフェルト(1856年―1907年)というクラリネットの名手と知り合い、彼の演奏に魅了されたためと言われている。具体的な作曲は1894年から開始され、この2曲が相次ぎ完成した。このためこの2つのクラリネットソナタは、双子のような性格を持っていることが、聴き始めると直ぐに分る。初演は1895年で、ミュールフェルトのク...◇クラシック音楽LP◇レオポルド・ウラッハのブラームス:クラリネットソナタ第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇ルドルフ・ゼルキンのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番/第2番

    ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番/第2番ピアノ:ルドルフ・ゼルキン指揮:ユージン・オーマンディ管弦楽:フィラデルフィア管弦楽団録音:1965年1月14日LP:CBS/SONY18AC747ベートーヴェンは、全部で5曲のピアノ協奏曲を遺しているが、この中で第3番、第4番、第5番が有名であり、演奏会でもしばしば取り上げられている。それらに対し、このLPレコードに収録されている第1番と第2番は、人気の点でもイマイチであり、演奏会でもそう取り上げられることも無い。どちらかというと日陰の存在の曲とでも言ったらいいのであろうか。ところが、改めてこの2曲をじっくりと聴いてみると、何故人気が無いのかわからいほど、内容が充実しており、何よりも若き日のベートーヴェンの心意気がストレートにリスナーに伝わってきて、聴いていてそ...◇クラシック音楽LP◇ルドルフ・ゼルキンのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇夭折した名テノール:ヴンダーリッヒのシューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」

    シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」テノール:フリッツ・ヴンダーリッヒピアノ:フーベルト・ギーゼン録音:1966年7月2日―5日、科学アカデミーLP:ポリドール(ドイツ・グラモフォン)2544093このLPレコードで歌う、当時、一世を風靡した名リリック・テノールのフリッツ・ヴンダーリッヒ(1930年―1966年)は、36歳という若さでこの世を去った。この死は病死ではなく、1966年9月17日に階段から転落した際に、頭部を打ったことが原因で急死した事故によるものものだったのだ。当時ヴンダーリッヒが所属していたミュンヘンのバイエルン国立歌劇場総監督のハルトマンは、「オペラ芸術にとって最大の損失」と語り、また、名バリトンのフィッシャー=ディースカウ(1925年―2012年)も、ヴンダーリッヒの卓越した才能...◇クラシック音楽LP◇夭折した名テノール:ヴンダーリッヒのシューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」

  • ◇クラシック音楽LP◇アイザック・スターンのシベリウス:ヴァイオリン協奏曲/ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番

    シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ヴァイオリン:アイザック・スターン指揮:ユージン・オーマンディ管弦楽:フィアデルフィア管弦楽団LP:CBS・ソニーレコードSOCL48シベリウスのヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47は、1903年に作曲されたが、1905年に改訂され、これが現行版となっている。この曲は、難技巧を随所に取り入れており、演奏は容易ではない。一方、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番ト短調作品26は、ブルッフの代表作。この2曲のヴァイオリン協奏曲を弾いているのが名ヴァイオリニストのアイザック・スターン(1920年―2001年)。アイザック・スターンの名を見つけると、私は必ず映画「ミュージック・オブ・ハート」を思い出す。メリル・ストリープ演じる女性の音楽教師が、スラム街の学...◇クラシック音楽LP◇アイザック・スターンのシベリウス:ヴァイオリン協奏曲/ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番

  • ◇クラシック音楽LP◇ケンプのブラームス:ピアノ小品集

    ブラームス:2つのラプソディー第1番/第2番op.79カプリチオop.76の1~2インテルメツォop.76の4幻想曲第1曲~第7曲op.116ピアノ:ウィルヘルム・ケンプLP:日本グラモフォンSMG‐1256ブラームスのピアノ曲というと、3つのピアノソナタ、2つのピアノ協奏曲、さらのパガニーニ変奏曲のような力の入った初期から中期にかけての大曲を思い浮かべる。これらはいずれも重厚でロマン性に富んだ雄大な曲想が特徴で、作曲家としての若き日のブラームスの意欲が、巨大なエネルギーを伴って溢れ返るようでもある。そんな力強いピアノ作品の作風は、中期後半から晩年に掛けて、がらりと一変する。何か枯淡の境地に至って、遥か昔を偲ぶかのような雰囲気を漂わす一連の小品のピアノ独奏曲を書き始める。そんなブラームス中期後半から後期に...◇クラシック音楽LP◇ケンプのブラームス:ピアノ小品集

  • ◇クラシック音楽LP◇トスカニーニ指揮NBC交響楽団のメンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」/ 交響曲第5番「宗教改革」

    メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」交響曲第5番「宗教改革」指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ管弦楽:NBC交響楽団録音:1954年2月28日(第4番)、1953年12月13日(第5番)、米国、カーネギーホール発売:1978年LP:RVC(RCA)RVC-1539アルトゥーロ・トスカニーニ(1867年―1957年)は、当時一世を風靡したイタリア出身の大指揮者。パルマ王立音楽学校をチェロと作曲で首席で卒業し、最初はオーケストラのチェロ奏者として活躍する。以後、指揮者としてイタリア各地で活動を開始。ミラノ・スカラ座音楽監督(1921年―1929年)を経て、メトロポリタン歌劇場の首席指揮者(1908年―1915年)を務めた。1927年にはニューヨーク・フィルの常任指揮者に就任。さらに1937年にはNBC交響...◇クラシック音楽LP◇トスカニーニ指揮NBC交響楽団のメンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」/交響曲第5番「宗教改革」

  • ◇クラシック音楽LP◇バルトーク弦楽四重奏団のバルトーク:弦楽四重奏曲第5番/第6番

    バルトーク:弦楽四重奏曲第5番/第6番弦楽四重奏:バルトーク弦楽四重奏団LP:ビクター音楽産業(ΣRATO)ERA‐2056(STU‐70398)バルトーク(1881年―1945年)は、全部で6曲の弦楽四重奏曲を作曲している。最初の第1番が1909年の作で27歳の時、そして最後の第6番が1939年の作で58歳の時と、生涯を通して作曲されたことが分る。そして、その内容は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲に匹敵する高みに達した曲として、現在高く評価されている。これは、思索的な深さ、発想の独自性、技術的な完成度の高さのどれをとっても、近代の弦楽四重奏曲の白眉であることを指しているわけである。第1番は、ドイツ・ロマン派的な傾向と民俗音楽が融合しており、美しい旋律に満ちているが、ある意味では、ドイツ・ロマン派の影響から...◇クラシック音楽LP◇バルトーク弦楽四重奏団のバルトーク:弦楽四重奏曲第5番/第6番

  • ◇クラシック音楽LP◇コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のベートーヴェン:序曲選集

    ベートーヴェン:序曲選集「コリオラン」「フィデリオ」「レオノーレ」第1番/第2番/第3番指揮:フランツ・コンヴィチュニー管弦楽団:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団発売:1974年LP:日本フォノグラム(フォンタナ・レコード)「コリオラン」序曲は、当時ウィーンの詩人で法律家でもあったハインリヒ・コリンが、1902年11月に上演した5幕からなる戯曲「悲劇コリオラン」を基にベートーヴェンが作曲した作品。「フィデリオ」序曲は、ベートーヴェンが遺した唯一のオペラの序曲。1805年11月20日に「レオノーレ」という題名でこのオペラは初演された。しかし、この1週間前にフランス軍がウィーンを占領したため、3日間の上演で中止されてしまった。翌1806年に改作され、3月と4月に上演されたが、今度は報奨金の件でベートーヴ...◇クラシック音楽LP◇コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のベートーヴェン:序曲選集

  • ◇クラシック音楽LP◇ノルウェー出身のソプラノ:カリー・レファースがノルウェー語で歌うグリーグ:歌曲集

    グリーグ:きみを愛すおはよう!王女さまソルヴェイグの子守歌待ちのぞみつつはじめての出逢いわたしは春に詩を与えるご忠告ありがとうソルヴェイグの歌ばらの季節に黙っている夜鶯わが思い、いつの日かマルグレーテの子守歌さくら草を手に春の雨春ソプラノ:カリー・レファースピアノ:ユストゥス・フランツ録音:1978年5月、ミュンヘンLP:日本コロムビアOX‐1142‐Kノルウェーの大作曲家のグリーグの名を聞くと、3曲のヴァイオリンソナタ、ピアノ協奏曲、劇音楽「ペール・ギュント」、4つのノルウェー舞曲、それに管弦楽曲「ホルベアの時代から」などの作品を、まず思い出す。これらに加え、忘れられない曲として、ピアノ独奏曲「抒情小曲集」そして、珠玉のような幾つかの「歌曲」を挙げることができよう。ピアノ独奏曲「抒情小曲集」は、何かピア...◇クラシック音楽LP◇ノルウェー出身のソプラノ:カリー・レファースがノルウェー語で歌うグリーグ:歌曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇ハイキン指揮モスクワ放送交響楽団のグラズーノフ:バレエ音楽「四季」

    グラズーノフ:バレエ音楽「四季」指揮:ボリス・ハイキン管弦楽:モスクワ放送交響楽団LP:ビクター音楽産業VIC‐5057私は、このLPレコードに収録されているグラズーノフ:バレエ音楽「四季」が昔から好きであった。今聴いてもやはりいい。どういいのかと言われても、ちょっと返答に窮するが、曲全体が何となくほのぼのとしており、同時にバレエ音楽特有の華やかさが随所に散りばめられているところが魅力であり、そして気楽に聴けるところがいい。このことは、グラズーノフという作曲家の持つ特質と切り離しては語れまい。グラズーノフ(1865年―1936年)は、ロシア帝国末期および旧ソビエト連邦建国期の作曲家。グラズーノフの作曲家としての特徴は、民族主義と国際主義を巧みに融和させた点にある。このため一方では折衷主義という批判もあった...◇クラシック音楽LP◇ハイキン指揮モスクワ放送交響楽団のグラズーノフ:バレエ音楽「四季」

  • ◇クラシック音楽LP◇ポール・トルトゥリエのフォーレ:チェロソナタ第1番/第2番&エレジー

    フォーレ:チェロソナタ第1番/第2番エレジーチェロ:ポール・トルトゥリエピアノ:ジャン・ユボーLP:RVC(ΣRATO)ERX‐2021(STU‐70101)フォーレがチェロを愛していたことは、このLPレコードを聴けば即座に納得できる。特に、このLPレコードのB面に収められた有名なエレジー(悲歌)を聴けば誰もが納得するに相違ない。これは、チェロという楽器の持つ、物悲しくも、奥行きのある音色を、最大限に発揮させたチェロの小品の古今の名曲である。フォーレは、ピアノ伴奏付き独奏曲を全部で13曲作曲しているが、そのうち8曲がチェロとピアノの曲ということからも、フォーレのチェロ好きが偲ばれよう。チェロとピアノの組み合わせは、実に相性がいい。チェロの内省的な篭った響きに、ピアノの歯切れのよい引き締まった音が絶妙な味わ...◇クラシック音楽LP◇ポール・トルトゥリエのフォーレ:チェロソナタ第1番/第2番&エレジー

  • ◇クラシック音楽LP◇グリュミオーのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番/第7番

    モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番/第7番ヴァイオリン:アルテュール・グリュミオー指揮:ベルンハルト・パウムガルトナー管弦楽:ウィーン交響楽団発売:1980年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13PC‐249(A00313L)このLPレコードは、名ヴァイオリニストであったアルテュール・グリュミオー(1921年―1986年)が、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲の第1番と第7番を録音したもの。モーツァルトは、1775年4月から12月にかけて故郷ザルツブルクでヴァイオリン協奏曲を5曲まとめて作曲した。いわゆる“ザルツブルク協奏曲”と呼ばれる第1番から第5番までのヴァイオリン協奏曲である。この時、モーツァルト19歳であり、“ザルツブルク協奏曲”は、モーツァルトがまだ若い頃の作品となる。これらのヴァ...◇クラシック音楽LP◇グリュミオーのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番/第7番

  • ◇クラシック音楽LP◇メニューインのベートーヴェン:ロマンス第1番、第2番 /ショーソン:詩曲 /サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツオーソ、ハバネラ/ヴィエニアフスキー:伝説曲

    ベートーヴェン:ロマンス第1番/第2番ショーソン:詩曲サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツオーソ/ハバネラヴィエニアフスキー:伝説曲ヴァイオリン:ユーディ・メニューイン指揮:ジョン・プリチャード管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団LP:東芝音楽工業(SERAPHIM)AA・5029ヴァイオリンの音色は、人間の音声に近く、ヴァイオリンの名演を聴くと、身も心も心底からリラックスできる。私は、若いときはヴァイオリンよりピアノの方が圧倒的に好きであったが、歳をとるに従い、ヴァイオリンの音色に愛着が出てきて、今では「ピアノとヴァイオリンのどっちが好きか」と問われると、どちらとも言えないと答えてしまうかもしれないほど。このLPレコードは、ヴァイオリンのとびっきりの小品の名曲を、かつてヴァイオリンの名手として、その名を世...◇クラシック音楽LP◇メニューインのベートーヴェン:ロマンス第1番、第2番/ショーソン:詩曲/サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツオーソ、ハバネラ/ヴィエニアフスキー:伝説曲

  • ◇クラシック音楽LP◇外山雄三:ラプソディー&子守唄/小山清茂:管弦楽のための木挽歌/尾高尚忠:フルート協奏曲

    外山雄三:ラプソディー小山清茂:管弦楽のための木挽歌外山雄三:子守唄尾高尚忠:フルート協奏曲指揮:岩城宏之管弦楽:NHK交響楽団フルート:吉田雅夫録音:昭和36年1月、文京公会堂(外山雄三、小山清茂)昭和36年4月、文京公会堂(尾高尚忠)発売:1980年LP:キングレコードGT9322このLPレコードは、日本人による作曲、演奏をを収録したシリーズの一枚である。収録曲は、いずれも当時よくラジオから流れていた曲であり、私などは、曲目や演奏家を目にしただけで、懐かしい思いが込み上げてくる。最初の外山雄三(1931年―2023年):ラプソディーは、手まり唄(あんたとこどこさ)に始まり、ソーラン節、炭坑節、串本節、さらには信濃追分と続く。当時の日本人なら誰もが知っていた民謡に基づいた旋律が奏でられ、ただそれだけで嬉...◇クラシック音楽LP◇外山雄三:ラプソディー&子守唄/小山清茂:管弦楽のための木挽歌/尾高尚忠:フルート協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇スーク・トリオのチャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」

    チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出」ピアノ三重奏:スーク・トリオヨセフ・スーク(ヴァイオリン)ヤン・パネンカ(ピアノ)ヨセフ・フッフロ(チェロ)録音:1965年発売:1979年LP:日本コロムビアOW‐7769‐Sこのチャイコフスキーのピアノ三重奏曲に付けられた副題「ある偉大な芸術家の思い出のために」の、ある偉大な芸術家とは、19世紀後半のロシア音楽の推進力となった偉大な指導者ニコライ・ルービンシュタイン(1835年―1881年)のことである。ニコライ・ルービンシュタインは、ピアノと作曲とを学び、1859年にロシア音楽協会の設立に尽力し、1864年にはモスクワ音楽院を創設して、自から院長となってロシアの音楽教育に多大な功績を果たした。また、ピアニストとしても活動する傍ら、指揮者とし...◇クラシック音楽LP◇スーク・トリオのチャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」

  • ◇クラシック音楽LP◇ピエール・モントゥー指揮ボストン交響楽団のチャイコフスキー:交響曲第5番

    チャイコフスキー:交響曲第5番指揮:ピエール・モントゥー管弦楽:ボストン交響楽団発売:1976年LP:RVC(RCA)RGC‐1008このLPレコードのライナーノートに門馬直美氏は「このレコードで、モントゥーのすばらしく偉大な才能を改めてしのんではどうだろう」と書いているが、正に正鵠を射た言葉だ。このLPレコードでのモントゥーの指揮ぶりは、隅々まで気配りが行き届くと同時に、チャイコフスキーらしい雄大さも持ち合わせた演奏内容になっている。そして、ボストン交響楽団の楽団員達を奮い立たせ、恐ろしいほどのエネルギーをそこから引き出すことに成功しているのだ。指揮者とオーケストラの隔たりを取リ払い、指揮者とオーケストラとが混然一体化したような演奏である。メリハリのあるリズム感も誠に聴いていて心地良い。あらゆる面からみ...◇クラシック音楽LP◇ピエール・モントゥー指揮ボストン交響楽団のチャイコフスキー:交響曲第5番

  • ◇クラシック音楽LP◇ギーゼキングのモーツァルト:幻想曲ハ短調/ピアノソナタ第14番/第16番/第17番

    モーツァルト:幻想曲ハ短調K.457ピアノソナタ第14番K.457ピアノソナタ第16番K.570ピアノソナタ第17番K.576ピアノ:ワルター・ギーゼキングLP:東芝EMIEAC‐70010ワルター・ギーゼキング(1895年―1956年)は、ドイツ人の父とフランス人の母のもと、フランスのリヨンに生まれた。ドイツとフランスという2国をベースにしていたためか、そのレパートリーはかなり幅広く、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンなど古典的なものから、シューベルト、シューマンなどのロマン派、これに加えドビュッシー、ラヴェル、ラフマニノフ、さらに、当時の現代音楽にも及んだ。驚異的な暗譜能力を持ち、新譜を1回見ただけで、完璧に弾きこなしたという。また、楽譜に忠実に演奏する”新即物主義”の旗手としても名高かかった。当時...◇クラシック音楽LP◇ギーゼキングのモーツァルト:幻想曲ハ短調/ピアノソナタ第14番/第16番/第17番

  • ◇クラシックLP◇シフラのリスト:ピアノ協奏曲第1番/第2番

    リスト:ピアノ協奏曲第1番/第2番ピアノ:ジョルジ・シフラ指揮:アンドレ・ヴァンデルノート管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団LP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC‐30040リストは、ピアノ協奏曲を2曲遺しているが、このLPレコードにはこれら2曲が、“リストの再来”と当時言われた伝説のピアニストのジョルジ・シフラ(1921年―1994年)によって録音されている。第1番と第2番とは、共に技巧的なピアノ協奏曲ではあるが、現在では圧倒的に第1番の人気が高く、第2番が演奏される機会は少ない。第1番は、当時ピアニストとしての名声が高かったリストが1830年頃から作曲を開始し、ワイマールに定住し、作曲に専念するようになった1849年に完成した。初演は、1852年、ワイマールの宮廷演奏会において、ベルリオーズの指揮、...◇クラシックLP◇シフラのリスト:ピアノ協奏曲第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇ジャン・ユボーのピアノによるフォーレ:ピアノ四重奏曲第1番/第2番

    フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番/第2番ピアノ:ジャン・ユボーヴァイオリン:レイモン・ガロワ=モンブランヴィオラ:コレット・ルキアンチェロ:アンドレ・ナヴァラ発売:1976年LP:RVC(ΣRATO)ERX‐2221フォーレのピアノ四重奏曲というと、私はすぐにGR盤(歴史的名盤)にあった、ロン、ティボー、ヴィユー、フルニエによる第2番のLPレコードを思い出す。マルグリット・ロンのピアノ演奏が、この曲の力強くも幽玄な趣を巧みに表現しており、引き込まれるように聴いていた。しかし、GR盤はあくまで歴史的名盤であって音質は芳しくなかった。そんな時にこのLPレコードに出会い、ようやくフォーレのピアノ四重奏曲が音質の良い状態で聴けることが何よりも嬉しかったのを思い出す。フォーレの室内楽曲というと真っ先の思い浮かぶのが2...◇クラシック音楽LP◇ジャン・ユボーのピアノによるフォーレ:ピアノ四重奏曲第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇リヒテルのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

    チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ピアノ:スヴャトスラフ・リヒテル指揮:エフゲム・ムラヴィンスキー(チャイコフスキー)クルト・ザンデルリンク(ラフマニノフ)管弦楽:レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団発売:1974年LP:日本フォノグラフ(フォンタナ・レコード)FG-229MONCこのLPレコードのA面に収められたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、数多くあるこの協奏曲の録音の中でも、決定盤と言っても過言ではない程の名盤中の名盤である。リヒテルのチャイコフスキーのピアノ協奏曲の録音では、一般的にはカラヤンとの共演盤が広く知られているが、録音状態はともかく、演奏内容では、このムラヴィンスキーとの共演盤の方が一歩上を行く。リヒテルの恐るべき確信に溢れたピアノ演奏は、聴...◇クラシック音楽LP◇リヒテルのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇プーランクの室内楽曲集

    プーランク:ピアノと管楽五重奏のための六重奏曲ジャック・フェヴリエ(ピアノ)パリ管楽五重奏団ジャック・カスタニエ(フルート)ロベール・カジェ(オーボエ)アンドレ・ブータール(クラリネット)ジェラール・フザンディエ(バスーン)ミシェル・べルジェ(ホルン):クラリネットとバスーンのためのソナタミシェル・ポルタル(クラリネット)アモリー・ヴァレ(バスーン):ピアノ、オーボエとバスーンのためのソナタロベール・カジェ(オーボエ)ジェラール・フザンディエ(バスーン):ホルン、トロンボーンとトランペットのためのソナタアラン・シヴィル(ホルン)ジョン・ウィルブラハム(トランペット)ジョン・アイヴソン(トロンボーン)録音:1964年1月20日(ピアノと管楽五重奏のための六重奏曲)1972年3月3日(クラリネットとバスーンの...◇クラシック音楽LP◇プーランクの室内楽曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇イタリア弦楽四重奏団のドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲

    ドビュッシー:弦楽四重奏曲ラヴェル:弦楽四重奏曲弦楽四重奏:イタリア弦楽四重奏団パオロ・ボルチアーニ(第1ヴァイオリン)エリーザ・ペグレッフィ(第2ヴァイオリン)ピエロ・ファルッリ(ヴィオラ)フランコ・ロッシ(チェロ)録音:1965年8月11日~24日、VeveyTheatre発売:1979年LP:日本フォノグラフ(フィリップスレコード)13PC‐11(835361LY)このLPレコードでドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲を演奏しているイタリア四重奏団は、1945年にデビューし、1980年に解散した弦楽四重奏団。全盛期には“黄金のかがやき”と評され、そのはつらつとした弦の音色は、他の弦楽四重奏団には決して求められない魅力を秘めていた。明快にして息の合った絶妙なアンサンブルに加え、現代的でいて、しかもイタ...◇クラシック音楽LP◇イタリア弦楽四重奏団のドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇巨匠ハンス・クナッパーツブッシュ75歳誕生記念の「ワーグナー・アルバム」

    ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から前奏曲「ジークフリート牧歌」舞台神聖祭典劇「パルジファル」から前奏曲指揮:ハンス・クナッパーツブッシュ管弦楽:ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団発売:1976年7月LP:日本コロムビアOW‐8034‐AWこのLPレコードは、ワーグナーの生誕150年と、「クナ」の愛称で親しまれた指揮者のクナッパーツブッシュ(1888年―1965年)の75歳の誕生日を記念して、1962年11月に録音された「ワーグナー・アルバム」からの1枚。クナッパーツブッシュは、ドイツ・ラインラント地方の都市エルバーフェルトの生まれで、ボン大学およびケルン音楽大学で学ぶ。1922年(34歳)、ブルーノ・ワルターの後任としてミュンヘンのバ...◇クラシック音楽LP◇巨匠ハンス・クナッパーツブッシュ75歳誕生記念の「ワーグナー・アルバム」

  • ◇クラシック音楽LP◇ゲザ・アンダのモーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」/第12番

    モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」K.537/第12番K.414ピアノ&指揮:ゲザ・アンダ管弦楽:ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団録音:1965年5月17日~22日、ザルツブルク、祝典小劇場LP:ポリドール(ドイツ・グラモフォン)SE7902このLPレコードには、名ピアニストのゲザ・アンダが名声を得る切っ掛けとなったザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団を弾き振りし、モーツァルトの名作であるピアノ協奏曲第26番「戴冠式」と第12番が収められており、正に夢の共演盤といったところ。モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」は、1790年2月にウィーンのオーストリア帝ヨーゼフ二世が亡くなり、その秋に新帝レオポルト二世の戴冠式が行われ、集まった貴族のお金を目当てに作曲され作品で、今日「戴冠式」と...◇クラシック音楽LP◇ゲザ・アンダのモーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」/第12番

  • ◇クラシック音楽LP◇ホロヴィッツのシューマン:ピアノソナタ第3番/スクリアビン:ピアノソナタ第5番

    シューマン:ピアノソナタ第3番「グランドソナタ」スクリアビン:ピアノソナタ第5番ピアノ:ウラディミール・ホロヴィッツ録音:1976年2月、5月発売:1976年LP:RVC(RCARECORDS)RVC-2062シューマンのピアノソナタ第3番は、1835年に作曲され、出版された時のタイトルは“管弦楽のない協奏曲”であったが、1853年にスケルツォの第2楽章が挿入され、大幅な改訂が行われ、現在の「ピアノソナタ第3番(グランド・ソナタ)」となったという経緯がある。この曲は、シューマン独特のロマンの香りは薄いが、その分、古典的な構成のがっしりとした華やかな、巨匠的なピアニズムのソナタに仕上がっている。ただ、全楽章が短調で書かれているためか、全体が憂愁を帯びた印象を受けるのも事実であろう。シューマンは、この曲を作曲...◇クラシック音楽LP◇ホロヴィッツのシューマン:ピアノソナタ第3番/スクリアビン:ピアノソナタ第5番

  • ◇クラシック音楽LP◇アンドレ・プレヴィン指揮シカゴ交響楽団のショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」

    ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」指揮:アンドレ・プレヴィン管弦楽:シカゴ交響楽団録音:1977年1月25日、シカゴLP:東芝EMIEAC80405このLPレコードは、ショスタコーヴィッチの最も有名な交響曲である第5番「革命」を、アンドレ・プレヴィン(1929年―2019年)指揮シカゴ交響楽団が遺した優れた録音である。ショスタコーヴィッチは、この第5交響曲を、1937年(31歳)の時に作曲した。その前年にショスタコーヴィッチは、オペラとバレエを作曲したが、これが当時、旧ソ連の当局に激しく批判され、それを受けて作曲したのがこの曲なのである。初演は、ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルによって1937年10月21日に行われた。この曲がソヴィエト革命20周年に捧げられたこともあり、前年の批判を吹き...◇クラシック音楽LP◇アンドレ・プレヴィン指揮シカゴ交響楽団のショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」

  • ◇クラシック音楽LP◇シュナイダーハン&クリーンのシューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ集

    シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番/第3番/第2番ヴァイオリン:ヴォルフガング・シュナイダーハンピアノ:ワルター・クリーン録音:1965年1月4日~6日、ウィーン、ムジークフェライン大ホールLP:ポリドールSE8010このLPレコードに収められたシューベルトの3つのソナチネは、1816年、シューベルト19歳の時の作品である。そのころ行われていたシューベルトの家での家庭コンサートのために作曲されたものと考えられている。シューベルト自身は、この3つのソナチネを「ヴァイオリンの伴奏をともなえるピアノ・フォルテのソナタ」と名付けていた。基本的には古典的な曲ということができるが、各所に如何にもシューベルトらしさが顔を覗かせており、3曲とも実に愛すべき作品に仕上がっている。特に第2番と第3番では...◇クラシック音楽LP◇シュナイダーハン&クリーンのシューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ集

  • ◇クラシック音楽LP◇ナタン・ミルシテインのグラズノフ&ドボルザーク:ヴァイオリン協奏曲

    グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲ドボルザーク:ヴァイオリン協奏曲ヴァイオリン:ナタン・ミルシテイン指揮:フリューベック・デ・ブルゴス管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団LP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC-30341ナタン・ミルシテイン(1903年―1992年)は、ウクライナ出身の名ヴァイオリニスト。11歳のとき名教師と謳われたレオポルト・アウアーの指導でペテルブルク音楽院に入学。ロシア革命後、キエフに戻り、ウラジミール・ホロヴィッツと知り合い、しばしば共演する。1929年にアメリカ・デビューし、ニューヨークに居を構える。1975年、グラミー賞受賞、1968年、レジオン・ドヌール勲章を受章。傑出した超絶技巧の持ち主ではあったにも関わらず、フランコ・ベルギー楽派の優美な演奏スタイルで知られ、“ヴァイ...◇クラシック音楽LP◇ナタン・ミルシテインのグラズノフ&ドボルザーク:ヴァイオリン協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇グルダのベートーヴェン:ピアノソナタ第4番/第5番/第6番

    ベートーヴェン:ピアノソナタ第4番/第5番/第6番ピアノ:フリードリッヒ・グルダ発売:1976年LP:キングレコードSOL2014ベートーヴェンは、生涯にわたってピアノソナタを作曲し、その数は32曲。中には「悲愴」「月光」「熱情」など、お馴染みの曲も含まれているが、一方、第30番、第31番、第32番など、ピアノ独奏曲の極限に挑戦するかのような、難解で哲学的な色合いが濃い作品も含まれている。言ってみれば、ベートーヴェンにとって、交響曲は“人生の応援歌”、弦楽四重奏曲は“内省的な独白”であるのに対して、ピアノソナタは、差し詰めその折々の“人生の散文詩”であるように私には感じられる。このLPレコードには、初期のピアノソナタの第4番、第5番、第6番が収められている。第4番は、「恋をしている女」とも言われることがあ...◇クラシック音楽LP◇グルダのベートーヴェン:ピアノソナタ第4番/第5番/第6番

  • ◇クラシック音楽LP◇ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・モーツァルト合奏団のモーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」

    モーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」指揮:ウィリー・ボスコフスキー管弦楽:ウィーン・モーツァルト合奏団ポストホルン:アドルフ・ホラー発売:1973年LP:ロンドンレコードL18C5066このLPレコードは、モーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」。この曲は、いろいろな意味で、リスナーの注目を集める曲である。その中の一つが、モーツァルトがポストホルンをどうしてセレナードに採り入れたのかということだ。ポストホルンとは、郵便馬車のラッパのことを指す。通常なら音楽の楽器には到底使われることのないはずである。そこで、推理されたのは、当時、ラッパ吹きの名人が居て、モーツァルトが、この名人に一度ポストホルンを吹かしてみたらどう吹きこなすか、聴いてみたいという、モーツァルト一流の茶目っ気から採用したという...◇クラシック音楽LP◇ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・モーツァルト合奏団のモーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」

  • ◇クラシック音楽LP◇ティボー&コルトーの歴史的名盤 フランク:ヴァイオリンソナタ/フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番

    フランク:ヴァイオリンソナタフォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番ヴァイオリン:ジャック・ティボーピアノ:アルフレッド・コルトーLP:東芝音楽工業ANGELRECORDGR-25(COLH-74)このLPレコードは、文字通りの典型的な歴史的名盤の1枚である。録音は、フランク:ヴァイオリンソナタが1929年5月、フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番が1927年6月であり、今から90年以上前となる。いずれもSPレコードからLPレコードへと音源が移行されたものであり、現在の録音の音質レベルとは比較することはできず、現在において鑑賞に耐えうるかどうかはリスナー次第としか言いようがない。ところが、音質はともかく演奏自体は、これら2曲の古今の録音の中でも1位、2位を争う名盤中の名盤ということができる。ジャック・ティボーのし...◇クラシック音楽LP◇ティボー&コルトーの歴史的名盤フランク:ヴァイオリンソナタ/フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番

  • ◇クラシック音楽LP◇フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

    ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」指揮:フェレンツ・フリッチャイ管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団独唱:イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)モーリン・フォレスター(アルト)エルンスト・ヘフリガー(テノール)ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)合唱:聖ヘトヴィッヒ大聖堂聖歌隊発売:1974年LP:ポリドール(HELIODOR)MH5006「おお、友よ、このような音ではない!もっと心地のよい、もっと喜びに満ちた歌をうたおうではないか!」(フリードリッヒ・フォン・シラー:「歓喜の頌歌」より、渡辺譲・訳)で始まる、「第九」の第4楽章の独唱&合唱を毎年、暮れに聴かないと年が明けないという人が、日本には少なからずいる。この現象は、どうも日本だけのようだが(ベルリン・フィルだけは毎年、大晦...◇クラシック音楽LP◇フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

  • ◇クラシック音楽LP◇イングリット・ヘブラーらによるモーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番/第2番

    モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番/第2番ピアノ:イングリット・ヘブラーヴァイオリン:ミヒェル・シュヴァルべヴィオラ:ジュスト・カッポーネチェロ:オトマール・ボルヴィッキー録音:1970年4月1日~4日、ベルリン、ヨハネ教会発売:1975年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)X‐5628(6500098)モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番は、オペラ「フィガロの結婚」の合間をぬって作曲された曲で、ト短調の緊張感の漂う室内楽。一方、第2番は、「フィガロの結婚」上演後に作曲され、この曲は第1番とはがらりと印象の異なる変ホ長調の叙情的で明るい曲。この間、モーツァルトは、ハイドンに6曲の弦楽四重奏曲を献呈するなど、最も充実した作曲家としての時間を過ごしていた。ピアノ四重奏曲は、当時まだ一般的な楽器編成とは...◇クラシック音楽LP◇イングリット・ヘブラーらによるモーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇ジョン・バルビローリ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のシベリウス:交響曲第2番

    シベリウス:交響曲第2番指揮:ジョン・バルビローリ管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団発売:1977年LP:RVC(RCARECORDS)RVC‐1015シベリウスは、生涯に7つの交響曲を作曲した。このうち1番~2番は前期のロマン派的な雰囲気を残した曲。一方、4番~7番は後期の曲。3番は前期と後期の橋渡し的性格の曲。これら7曲の交響曲のなかで4番は、作曲様式を大きく転換した曲として知られ、5番、6番、そして最後の7番へと引き継がれて行く。最後に到達した7番において、シベリウスは、全く新しい様式の交響曲を生み出すことに成功するのである。この第7番の交響曲を作曲したのが、59歳の時で、以後シベリウスは、92歳で死ぬまで何故か作曲の筆を断ってしまう。今回のLPレコードは、第2番の交響曲で、この交響曲は19...◇クラシック音楽LP◇ジョン・バルビローリ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のシベリウス:交響曲第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇リヒテルとボリショイ歌劇場弦楽四重奏団のフランク:ピアノ五重奏曲

    フランク:ピアノ五重奏曲ピアノ:スヴャトスラフ・リヒテル弦楽四重奏:ボリショイ歌劇場弦楽四重奏団録音:1956年LP:日本コロムビアHR‐1014‐RMセザール・フランク(1822年―1890年)は、ベルギー出身で、後にフランスで活躍した作曲家である。1837年にパリ音楽院に入学、作曲、ピアノ、オルガン等を学ぶ。1871年にはサン=サーンス、フォーレらとともにフランス国民音楽協会の設立に加わった。さらに1872年にはパリ音楽院の教授に迎えられている。60歳を過ぎた1885年ごろからヴァイオリン・ソナタ、交響曲など、現在よく知られる代表作を次々に作曲した。最晩年に代表作を生み出すような作曲家は、フランク以外では、あまりいないのではなかろうか。作品の傾向は、フランスの作曲家というよりドイツロマン派音楽の系統に...◇クラシック音楽LP◇リヒテルとボリショイ歌劇場弦楽四重奏団のフランク:ピアノ五重奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇ファンの要望に応えて発売されたフルトヴェングラーとリパッティの初出録音盤

    ①モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ピアノ:イヴォンヌ・ルフェビュール指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団②リパッティ名演集バッハ(ケンプ編):フルートソナタ第2番よりバッハ(ブゾーニ編):衆讃前奏曲「来たれ、異教徒の救い主よ」:衆讃前奏曲「イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ」ブラームス(ピアノ連弾):円舞曲集(Op.39)第6、15、2、1、14、10、5、6番ピアノ:ディヌ・リパッティナディア・ブーランジェ(ブラームス:ピアノ連弾)録音:1954年5月15日(モーツアルト)/1950年7月(バッハ)/1937年2月(ブラームス)発売:1970年LP:東芝音楽工業AB‐8125このLPレコードは、ドイツ出身の大指揮者、フルトヴェングラー(1886年―1954年)と...◇クラシック音楽LP◇ファンの要望に応えて発売されたフルトヴェングラーとリパッティの初出録音盤

  • ◇クラシック音楽LP◇ハンス・ホッターのドイツ歌曲集(シューベルト/シューマン/R.シュトラウス)

    シューベルト:楽に寄す夕映えにセレナード(歌曲集「白鳥の歌」より)別離(歌曲集「白鳥の歌」より)春に菩提樹(歌曲集「冬の旅」より)くちづけを贈ろう旅人の夜の歌ひめごとシューマン:月の夜(「リーダークライス」より)誰がお前を悩ますのだ(「ケルナーの詩による12の歌曲集」より)古いリュート(「ケルナーの詩による12の歌曲集」より)新緑(「ケルナーの詩による12の歌曲集」より)二人のてき弾兵R.シュトラウス:ああ悲し、不幸なるわれ私は愛を抱いているバリトン:ハンス・ホッターピアノ:ジェラルド・ムーアLP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC‐30197ハンス・ホッター(1909年―2003年)は、ドイツ出身の名バリトン歌手。その歌声は、深い思慮に満ちたもので、音質で言うとバスに近いバス・バリトンが正確であろう。...◇クラシック音楽LP◇ハンス・ホッターのドイツ歌曲集(シューベルト/シューマン/R.シュトラウス)

  • ◇クラシック音楽LP◇ヨゼフ・カイルベルト指揮ハンブルグ国立フィルハーモニー管弦楽団のブラームス:交響曲第4番

    ブラームス:交響曲第4番指揮:ヨゼフ・カイルベルト管弦楽:ハンブルグ国立フィルハーモニー管弦楽団発売:1978年LP:キングレコードGT9176ヨゼフ・カイルベルト(1908年―1968年)は、西ドイツの名指揮者。最晩年の1965年と1966年、1968年に来日して、NHK交響楽団を客演したが、この時の録音が遺されており、CDで今でもその優れた指揮ぶりを聴くことができる。カイルベルトは、1940年、プラハのドイツ・フィルハーモニー管弦楽団(バンベルク交響楽団の前身)の指揮者に就任した後、第二次世界大戦の終戦まで、ドレスデン・シュターツカペレの首席指揮者を務めた。さらに1949年にバンベルク交響楽団の首席指揮者に就任し、亡くなるまでその任にあった。また、1959年よりバイエルン国立歌劇場の音楽総監督に任命さ...◇クラシック音楽LP◇ヨゼフ・カイルベルト指揮ハンブルグ国立フィルハーモニー管弦楽団のブラームス:交響曲第4番

  • ◇クラシック音楽LP◇アルトゥール・シュナーベルのベートーヴェン:ピアノソナタ第27、31、32番

    ベートーヴェン:ピアノソナタ第27番/第31番/第32番ピアノ:アルトゥール・シュナーベル録音:1932年1月&2月(第27番)/1932年1月(第31番)/1932年1月&4月&5月(第32番)LP:東芝EMIEAC‐30209アルトゥール・シュナーベル(1882年―1951年)は、オーストリア生まれの名ピアニスト。ウィーン音楽院で学んだ後、ベルリンで活躍する。さらにアメリカに渡り、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏を7夜にわたって開催し、以後“ベートーヴェン弾き”として名声を得る。そして1932年から1939年にかけて、世界で初となるベートーヴェン:ピアノソナタ全集とベートーヴェン;ピアノ協奏曲全集の録音を完成させた。同時にベートーヴェンのピアノソナタの研究者としても名高く、解釈を詳細に楽譜に記載し...◇クラシック音楽LP◇アルトゥール・シュナーベルのベートーヴェン:ピアノソナタ第27、31、32番

  • ◇クラシック音楽LP◇カラヤン指揮ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第1番/第2番

    ベートーヴェン:交響曲第1番/第2番指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1961年12月27日~28日(第1番)/1961年12月30日、1962年1月22日(第2番)、ベルリン、イエス・キリスト教会LP:ポリドール(グラモフォンレコード)MG4001(2535301)このLPレコードの録音記録を見ると、ベートーヴェン:交響曲第1番が1961年12月27日~28日、同第2番が1961年12月30日、1962年1月22日とある。場所は、ベルリンのイエス・キリスト教会である。この頃、カラヤンはどのような指揮活動を展開していたのであろうか。カラヤンが生まれたのが1908年であるから、この当時、53歳と指揮者としては正に円熟期を迎えたときの録音となる。カラヤンは第2次...◇クラシック音楽LP◇カラヤン指揮ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇イ・ムジチ合奏団のメンデルスゾーン:八重奏曲/ヴォルフ:「イタリアのセレナード」 /ロッシーニ:弦楽ソナタ第3番

    ンデルスゾーン:八重奏曲ヴォルフ:「イタリアのセレナード」ロッシーニ:弦楽ソナタ第3番弦楽合奏:イ・ムジチ合奏団発売:1979年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13P‐167(802725LY)メンデルスゾーン:八重奏曲は、2つの弦楽四重奏団が演奏する楽器編成をとっているが、室内楽的感覚というより、弦楽合奏といった雰囲気に近く、一部分管弦楽や交響曲的な雰囲気も漂わす、メンデルスゾーンが少年期(16歳)に書いた初期の傑作である。少年といっても、この曲を聴くと既に音楽の技術的手法は十分にマスターしていることを窺わせ、メンデルスゾーンの早熟ぶりを垣間見せつける曲となっている。第一ヴァイオリン2、第二ヴァイオリン2、ヴィオラ2、それにチェロ2の合計8つの楽器が融合しあうと同時に、その一つ一つの楽器が...◇クラシック音楽LP◇イ・ムジチ合奏団のメンデルスゾーン:八重奏曲/ヴォルフ:「イタリアのセレナード」/ロッシーニ:弦楽ソナタ第3番

  • ◇クラシック音楽LP◇クレメンス・クラウスのハイドン:交響曲第88、93番/シューベルト:交響曲第8番「未完成」

    ハイドン:交響曲第88番「V字」交響曲第93番シューベルト:交響曲第8番「未完成」指揮:クレメンス・クラウス管弦楽:バイエルン放送交響楽団(ハイドン)バンベルク交響楽団(シューベルト)録音:1951年(ハイドン)/1953年(シューベルト)<ライヴ録音>発売:1979年LP:日本フォノグラム(amadeo)13PC‐13(M)(AVRS19065)クレメンス・クラウス(1893年―1954年)はウィーン出身の名指揮者であり、同じくウィーン出身の指揮者エーリッヒ・クライバーと並び当時人気を二分していた。その指揮ぶりは、ウィーン情緒たっぷりな優雅で気品に満ちており、それが当時のウィーン気質にぴたりと合った。遺された録音は、そう多くはなく、このLPレコードは貴重な録音である。クレメンス・クラウスは、ウィーン音楽...◇クラシック音楽LP◇クレメンス・クラウスのハイドン:交響曲第88、93番/シューベルト:交響曲第8番「未完成」

  • ◇クラシック音楽LP◇エリー・アーメリングのモーツァルト:アリア集&歌曲集

    モーツァルト:アリア集歌劇「ルチオ・ルッラ」(K.165)よりモテット「エクスルターテ・イゥビラーテ」アリア「だれにわかるの」(K.582)アリア「私は行く、でも、どこへ?」(K.583)歌劇「フィガロの結婚」(K.492)よりアリア「自分で自分が分らない」アリア「恋とはどんなものかしら」レチタティーヴォとアリア「とうとうその時が来た―早くきてあなた」歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(K.527)よりアリア「ぶってよ、マゼット」アリア「恋人よ、さあこの薬で」歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」(K.588)よりレチタティーヴォとアリア「恥知らずな人たちよ、ここを出て下さい―岩のように」モーツァルト:歌曲集にこやかに、心の静けさが鳥たちよ、おまえたちは毎年淋しい暗い森の中を小さな糸紡ぎ娘ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼い...◇クラシック音楽LP◇エリー・アーメリングのモーツァルト:アリア集&歌曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇ロベール・カザドシュとユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団のフランク:交響的変奏曲/ダンディ:フランス山人の歌による交響曲

    フランク:ピアノとオーケストラのための「交響的変奏曲」ダンディ:ピアノとオーケストラのための「フランス山人の歌による交響曲」ピアノ:ロベール・カザドシュ指揮:ユージン・オーマンディ管弦楽:フィラデルフィア管弦楽団録音:1959年8月3日発売:1977年LP:CBS/SONY13AC293このLPレコードには、フランスの作曲家のフランクと、その弟子のダンディとがそれぞれ作曲した、ピアノとオーケストラのための作品が2曲収められている。フランク:交響的変奏曲は、全体が3部に分けられるピアノとオーケストラのための変奏曲であるが、通常の変奏曲のように一つのテーマを基に変奏曲が展開されるのではなく、ピアノとオーケストラがそれぞれ異なるテーマの変奏曲を奏でていく。このため通常の変奏曲と思って聴くと面食らうことになる。ピ...◇クラシック音楽LP◇ロベール・カザドシュとユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団のフランク:交響的変奏曲/ダンディ:フランス山人の歌による交響曲

  • ◇クラシック音楽LP◇バックハウスのベートーヴェン:ディアベリの円舞曲による変奏曲

    ベートーヴェン:ディアベリの円舞曲による変奏曲ピアノ:ウィルヘルム・バックハウス発売:1974年LP:キングレコードMZ5116ディアベリの円舞曲による変奏曲(ディアベリ変奏曲)は、ベートーヴェンが1823年に完成した晩年のピアノ独奏曲の傑作である。最後のピアノソナタ第32番がつくられたのは1822年であるから、ベートーヴェン最後のピアノ作品と言えるもので、内容もそれに相応しく、合計33の変奏曲が立て続けに演奏される様は、聴いていて圧巻そのものだ。ミサ・ソレムニスが完成したのが、この「ディアベリ変奏曲」と同じ年の1823年、そして第九交響曲が翌年の1824年に完成しているのをみれば、内容の充実度は推して知るべしといったところか。「不滅の恋人」とされるアントーニア・ブレンターノに献呈されていることでも知られ...◇クラシック音楽LP◇バックハウスのベートーヴェン:ディアベリの円舞曲による変奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇ヘンリック・シェリングのバルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番/ヴァイオリンとオーケストラのラプソディ第1番

    バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番ヴァイオリンとオーケストラのラプソディ第1番ヴァイオリン:ヘンリック・シェリング指揮:ベルナルト・ハイティンク管弦楽:アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団録音:1969年11月、アムステルダム発売:1976年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)X‐5637(6500021)バルトークは、ヴァイオリン協奏曲を2曲書いている。第1番は1908年に作曲されたが、長い間放置され、1959年になって出版された。一方、今回のLPレコードに収められている第2番は、1938年に作曲された曲。この2曲が作曲された間には、「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」「2台のピアノと打楽器のソナタ」などの傑作が生み出されている。このヴァイオリン協奏曲第2番を聴く際には、バルトーク...◇クラシック音楽LP◇ヘンリック・シェリングのバルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番/ヴァイオリンとオーケストラのラプソディ第1番

  • ◇クラシック音楽LP◇ウィリアム・ベネットのフルートとグリュミオー・トリオのモーツアルト:フルート四重奏曲全曲(第1番~第4番)

    モーツァルト:フルート四重奏曲全曲(第1番~第4番)フルート:ウィリアム・ベネット弦楽三重奏:グリュミオー・トリオアルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)ゲオルク・ヤンツェル(ヴィオラ)エヴァ・ツァコ(チェロ)発売:1979年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13PC‐45モーツァルトは、4曲のフルート四重奏曲を書いたが、このLPレコードには、その4曲が収められており、フルート四重奏曲の全貌を通して聴くことができる。演奏も、フルートのウィリアム・ベネットと弦楽のグリュミオー・トリオとの息がピタリと合い、この4曲の演奏で、これ以上は望めないほどの見事な仕上がりの演奏を聴かせる。4曲ともいかにもモーツァルトらしい軽快感に満ちたもので、聴いていてわず心が弾むような気持ちにさせられる。この4曲を聴く...◇クラシック音楽LP◇ウィリアム・ベネットのフルートとグリュミオー・トリオのモーツアルト:フルート四重奏曲全曲(第1番~第4番)

  • ◇クラシック音楽LP◇マイケル・ティルソン・トーマス指揮ボストン交響楽団のチャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」

    チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」指揮:マイケル・ティルソン・トーマス管弦楽:ボストン交響楽団録音:1970年3月、ボストン、シンフォニー・ホールLP:ポリドール(グラモフォンレコード)MGW5155チャイコフスキーは、最初の管弦楽曲である序曲が好評であったため、交響曲を書くことを思い立ち、師のアントン・ルービンシュタインとニコラウス・ザレンバに指導を仰ぎ、交響曲第1番「冬の日の幻想」を完成させた。チャイコフスキー自身、この曲を生涯愛していたという。伝統的な4楽章からなるこの交響曲は、第1楽章と第2楽章だけに「冬の旅の夢想」と「陰気な土地、薄暗い土地」という副題が付けられているが、どのような意味であるのかは明らかにはなってはいないが、ロシアの寒い冬の大地を暗示するようでもある。この曲は、そう度...◇クラシック音楽LP◇マイケル・ティルソン・トーマス指揮ボストン交響楽団のチャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」

  • ◇クラシック音楽LP◇シゲティの近代ヴァイオリンソナタ選集

    ~近代ヴァイオリンソナタ選集~バルトーク:ヴァイオリンソナタ第2番アイブス:ヴァイオリンソナタ第4番「野外集会の子供の日」ドビュッシー:ヴァイオリンソナタオネゲル:ヴァイオリンソナタ第1番ヴァイオリン:ヨゼフ・シゲティピアノ:ロイ・ボーガス録音:1959年3月、ニューヨーク発売:1979年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13PC‐95これは、ハンガリー出身の大ヴァイオリニストのヨゼフ・シゲティ(1892年―1973年)が、バルトーク、アイブス、ドビュッシー、オネゲルのヴァイオリンソナタを1曲づつ録音した記念碑的LPレコードである。シゲティは「シゲティの前にシゲティなし、シゲティの後にシゲティなし」と言われたほどのヴァイオリンの大家である。シゲティ以前のヴァイオリン演奏においては、如何にヴァイ...◇クラシック音楽LP◇シゲティの近代ヴァイオリンソナタ選集

  • ◇クラシック音楽LP◇ルドルフ・ケンペ 指揮ロイヤル・フィルのスメタナ:歌劇「売られた花嫁」からの音楽(「序曲」「ポルカ」「ブリアント」「道化師の踊り」)ほか

    スメタナ:歌劇「売られた花嫁」からの音楽(「序曲」「ポルカ」「ブリアント」「道化師の踊り」)指揮:ルドルフ・ケンペ管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団エネスコ:ルーマニア狂詩曲第1番/ドヴォルザーク:スラブ舞曲第10番指揮:ギーカ・ズドラフコヴィッチ管弦楽:ベルグラード・フィルハーモニー管弦楽団LP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC‐30192指揮のルドルフ・ケンペ(1910年―1976年)は、ドイツのドレスデン近郊の生まれ。ドレスデン音楽大学で学ぶ。1929年、ゲヴァントハウス管弦楽団のオーボエ奏者を務め、その後、歌劇場の指揮者となる。1950年ドレスデン国立歌劇場の音楽監督、1952年バイエルン国立歌劇場の音楽監督に就任。その後、バイロイト音楽祭に登場。さらに、ロイヤル・フィルハーモニー管弦...◇クラシック音楽LP◇ルドルフ・ケンペ指揮ロイヤル・フィルのスメタナ:歌劇「売られた花嫁」からの音楽(「序曲」「ポルカ」「ブリアント」「道化師の踊り」)ほか

  • ◇クラシック音楽LP◇シュワルツコップ&ギーゼキングのモーツァルト歌曲集

    ~モーツァルト歌曲集~モーツァルト:静けさがほほえみながらK.152鳥よ、年ごとにK.307さびしい森でK.303かわいい紡ぎ娘K.531ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時K.520夕べの想いK.523子供の遊びK.598老婆K.517隠しごとK518すみれK.476魔法使いK.472春のはじめにK.597満足K.349夢のすがたK.530別れの歌K.519クローエにK.524春へのあこがれK.596ソプラノ:エリザベート・シュワルツコップピアノ:ワルター・ギーゼキング発売:1967年LP:東芝音楽工業AA‐8109ドイツの名ソプラノ歌手、エリーザベト・シュヴァルツコップ(1915年―2006年)は、ベルリン音楽大学で学んだ後、1938年、ベルリン・ドイツ・オペラでデビューを果す。1943年にカール・ベ...◇クラシック音楽LP◇シュワルツコップ&ギーゼキングのモーツァルト歌曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルハーモニックのシューマン:交響曲第3番「ライン」

    シューマン:交響曲第3番「ライン」指揮:ブルーノ・ワルター管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニックLP:CBS・ソニーレコードSONC15016シューマンは、生涯で4つの交響曲を作曲している。ただ、作曲時期は番号とは異なり、第1番、第4番、第2番、それに今回のLPレコードである第3番の順に作曲された。つまり、第3番は、シューマンの最後の交響曲である。この交響曲は、ケルンにある寺院から受けた印象から楽想を得て作曲されたようで、「ライン」の愛称も、ライン河沿いの街であるケルンから付けられたという。この曲は、1850年12月に、作曲者自身の指揮で初演されている。シューマンの自身の話では「ケルンの大司教が枢機卿に昇進した祝典の光景を思い描いて作曲した」という。なるほど、それなら、この曲が他の3つの交響曲とは異なり...◇クラシック音楽LP◇ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルハーモニックのシューマン:交響曲第3番「ライン」

  • ◇クラシック音楽LP◇イエルク・デムス&バリリ四重奏団員のブラームス:ピアノ四重奏曲第1番/第3番

    ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番/第3番ピアノ:イエルク・デムス弦楽三重奏:バリリ四重奏団員ワルター・バリリ(ヴァイオリン)ルドルフ・シュトレング(ヴィオラ)エマヌエル・ブラベッツ(チェロ)LP:東芝EMI(ウェストミンスター名盤シリーズ)IWB‐60025ブラームスは、生涯に歌劇を一曲なりとも書かなかった。書かなかったという意味は、書こうとしても書けなかったのか、そもそも最初から書く意志がなかったのであろうか?多分、華やかな歌劇場の雰囲気は、自分の性分に合わないと頭から考えていたのではなかろうか。大学祝典序曲などは、ブラームスにしては、比較的歌劇的な要素の多い曲だが、このほかの曲でで歌劇を連想させ作品は思い至らない。これに対して、室内楽については、ブラームスは強烈な執着心を持って作曲し、名曲を数多く遺し...◇クラシック音楽LP◇イエルク・デムス&バリリ四重奏団員のブラームス:ピアノ四重奏曲第1番/第3番

  • ◇クラシック音楽LP◇フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第9番

    ブルックナー:交響曲第9番(原典版)指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団LP:日本グラモフォンLGM‐1133このLPレコードには、“歴史的名盤”という記載があるだけで、録音日の記載が無く、渡辺護氏もライナーノートに「このレコードはいつ頃の録音か明らかでないが」と書いている(宇野功芳著「フルトヴェングラーの全名演名盤」<講談社+α>によると1944年10月7日に行われた演奏会のライヴ録音)。普通ならそのような録音は、今、無理に掘り起こす必要もなさそうであるが、このLPレコードだけは別格だ。確かに最初にこのLPレコードを聴くと、現在の録音レベルからすると相当貧弱な音しか聴こえてこない。しかし、暫く聴いているとそんな音質の貧弱なことなぞ、何処かへ飛んでいってしまい、...◇クラシック音楽LP◇フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第9番

  • ◇クラシック音楽LP◇ワルター・バリリ&パウル・バドゥラ=スコダのモーツァルト:ヴァイオリンソナタ集

    モーツァルト:ヴァイオリンソナタKV376ヴァイオリンソナタKV402ヴァイオリンソナタKV481ヴァイオリン:ワルター・バリリピアノ:パウル・バドゥラ=スコダ発売:1976年12月LP:日本コロムビアOW‐8064‐AWワルター・バリリ(1921年―2022年)は、ウィーン生まれの名ヴァイオリニスト。要するに生粋のウィーン子であり、そのヴァイオリン演奏は、素朴の中にしっとりとしたウィーン情緒を内包している。今ではウィーン情緒というと、毎年正月に来日し、華やかな宮廷音楽を演奏する演奏団体を思い浮かべるが、バリリはそれらとは正反対に、実に朴訥とした味わいに溢れ、今このLPレコードを聴き直しても、これこそが本当のウィーン情緒だとの思いに駆られる。1938年にウィーン・フィルに入団、1940年からはコンサートマ...◇クラシック音楽LP◇ワルター・バリリ&パウル・バドゥラ=スコダのモーツァルト:ヴァイオリンソナタ集

  • ◇クラシック音楽LP◇ヘンリック・シェリングのメンデルスゾーン/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

    メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ヴァイオリン:ヘンリック・シェリング指揮:アンタール・ドラティ管弦楽:ロンドン交響楽団発売:1980年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13PC‐261(6570305)往年の名ヴァイオリニストのヘンリック・シェリング(1918年―1988年)が、名指揮者アンタールドラティ(1908年―1988年)指揮ロンドン交響楽団の伴奏を得て、ヴァイオリン協奏曲の二大名曲であるメンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を収録したのが、このLPレコードである。中庸を得た演奏、そして実に美しいヘンリック・シェリングのヴァイオリンの音色が聴くことができ、聴き応えがのある演奏がたっぷりと収録された録音だ。アンタールドラティ指揮ロン...◇クラシック音楽LP◇ヘンリック・シェリングのメンデルスゾーン/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇リヒテルのベートーヴェン:ピアノソナタ第11番/第19番/第20番

    ベートーヴェン:ピアノソナタ第11番/第19番/第20番ピアノ:スヴァトスラフ・リヒテル発売:1975年LP:日本フォノグラフ(フィリップスレコード)PC-1575(835202AV)20世紀最大のピアニストと言われるスヴァトスラフ・リヒテル(1915年―1997年)は、ウクライナで生まれ、主に旧ソ連邦において活躍した。1937年、22歳でモスクワ音楽院に入学する。プロコフィエフとの親交が厚く、プロコフィエフのピアノソナタ第7番の初演を行った。1945年、全ソビエト音楽コンクールのピアノ部門で第1位を獲得。1950年に「スターリン賞」第1等を受賞し、初めて国外での演奏を行ったが、旧ソ連政府が国外での演奏活動を制限したため、西側諸国から“幻のピアニスト”と呼ばれた。その後、リヒテルの録音が西側諸国でも聴かれ...◇クラシック音楽LP◇リヒテルのベートーヴェン:ピアノソナタ第11番/第19番/第20番

  • ◇クラシック音楽LP◇リパッティのシューマン:ピアノ協奏曲/ハスキルのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番

    ①シューマン:ピアノ協奏曲ピアノ:ディヌ・リパッティ指揮:エルネスト・アンセルメ管弦楽:スイス・ロマンド管弦楽団録音:1950年2月22日、ジュネーブ、ビクトリア・ホール②ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ピアノ:クララ・ハスキル指揮:カルロ・ゼッキ管弦楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1947年6月、英国発売:1980年LP:キングレコードK15C‐5044このLPレコードは、ルーマニアが生んだ二人の天才ピアニストが弾いた、シューマンとベートーヴェンの協奏曲が1枚に収められた貴重な遺産である。二人のピアニストの名は、ディヌ・リパッティ(1917年―1950年)とクララ・ハスキル(1895年―1960年)である。ディヌ・リパッティのピアノ演奏は、純粋で透明感あるピアノの音色に特徴を持ち、その技巧...◇クラシック音楽LP◇リパッティのシューマン:ピアノ協奏曲/ハスキルのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番

  • ◇クラシック音楽LP◇フランス弦楽三重奏団のモーツァルト:弦楽三重奏のためのディヴェルティメント K.563

    モーツァルト:弦楽三重奏のためのディヴェルティメントK.563弦楽三重奏:フランス弦楽三重奏団ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)セルジュ・コロー(ヴィオラ)ミシェル・トゥールナス(チェロ)発売:1971年LP:東芝音楽工業AA‐9619ディヴェルティメント(喜遊曲)は、貴族が室内で食事などをするときに演奏する曲である。このためディヴェルティメントの多くは、明るく、軽快な曲がほとんどで、食事がうまく運ぶような内容となっている。従って、間違っても深刻で重々しい曲は、ディヴェルティメントとしては失格だと言ってもそう間違いでない。ところがある。モーツァルトは、このディヴェルティメントの概念に真っ向から挑戦状を突きつけたのであるから凄い。モーツァルトは、時々こんな破天荒な試みをして、回りを唖然とさせる気性があったよ...◇クラシック音楽LP◇フランス弦楽三重奏団のモーツァルト:弦楽三重奏のためのディヴェルティメントK.563

  • ◇クラシック音楽LP◇ロバート・アーヴィング指揮フィルハーモニア管弦楽団のドリーブ:「コッペリア」「シルヴィア」/ショパン(ダグラス編曲):「レ・シルフィード」

    ドリーブ:バレエ音楽「コッペリア」前奏曲(第1幕)/マズルカ(第1幕)/ワルツ(第1幕)/“愛の穂”のバラード(第1幕)/スラヴの主題と変奏曲(第1幕)/祈り(第3幕)/チャルダッシュ(第1幕)ドリーブ:バレエ音楽:「シルヴィア」前奏曲「狩りの女神」(第1幕)/間奏曲(第1幕)/ゆるやかなワルツ(第1幕)/ピチカート(第3幕)/アンダンテ(第3幕)/行進曲とバッカスの行列(第3幕)ショパン(ダグラス編曲):バレエ音楽「レ・シルフィード」序曲(前奏曲op.28-7)/第1曲(ノクターンop.32-2)/第2曲(ワルツop70-1)/第3曲(マズルカop.33-2)/第4曲(マズルカop.67-3)/第5曲(前奏曲op.67-3)/第6曲(ワルツop.64-2)/第7曲(華麗なる大ワルツop.18)指揮:ロバ...◇クラシック音楽LP◇ロバート・アーヴィング指揮フィルハーモニア管弦楽団のドリーブ:「コッペリア」「シルヴィア」/ショパン(ダグラス編曲):「レ・シルフィード」

  • ◇クラシック音楽LP◇ウィーン・フィルハーモニー室内アンサンブルのベートーヴェン:七重奏曲/弦楽五重奏のためのフーガ

    ベートーヴェン:七重奏曲Op.20弦楽五重奏のためのフーガop.137演奏:ウィーン・フィルハーモニー室内アンサンブルゲルハルト・ヘッツェル/ヴイルヘルム・ヒューブナー(ヴァイオリン)ルドルフ・シュトレンク/エトヴァルト・クドラック(ヴィオラ)アダルベルト・スコッチ(チェロ)ブルクハルト・クロイトラー(コントラバス)アルフレート・プリンツ(クラリネット)ディートマール・ツェーマン(ファゴット)ローラント・ベルガー(ホルン)録音:1975年11月19~22日、ウィーンLP:ポリドールSE7705(ドイツグラモフォンMG10602530799)このLPレコードで演奏している「ウィーン・フィルハーモニー室内アンサンブル」は、ウィーン・フィルのコンサートマスターのゲルハルト・ヘッツェルによって1970年に結成され...◇クラシック音楽LP◇ウィーン・フィルハーモニー室内アンサンブルのベートーヴェン:七重奏曲/弦楽五重奏のためのフーガ

  • ◇クラシック音楽LP◇秋山和慶指揮コロムビア・プロムナード管弦楽団の“セレナードの花束”

    シューベルト:セレナードトセリ:嘆きのセレナードブラーガ:天使のセレナードグノー:セレナードモシュコフスキー:セレナードハイドン:セレナードドリゴ:セレナードハイケンス:セレナードレハール:フラスキータのセレナードロンバーグ:学生王子のセレナードチャップリン:マンドリン・セレナードトスティ:セレナード指揮:秋山和慶管弦楽:コロムビア・プロムナード管弦楽団発売:1970年5月LP:日本コロムビアMS‐7004‐Jこれは、誰もが知っている有名なセレナードをオーケストラで演奏した、聴いていて無性に楽しい曲が詰まったLPレコードだ。セレナードは、夕べに恋人の窓の下で歌う愛の歌であり、小難しい理屈なぞ、この際お引き取り願うしかない。演奏は、秋山和慶指揮コロムビア・プロムナード管弦楽団が、誰が聴いても分かりやすく、そ...◇クラシック音楽LP◇秋山和慶指揮コロムビア・プロムナード管弦楽団の“セレナードの花束”

  • ◇クラシック音楽LP◇ワルター・クリーンのモーツァルト:幻想曲全集

    モーツァルト:幻想曲とフーガハ短調KV394幻想曲ハ長調KV395幻想曲ハ短調KV396幻想曲ニ短調KV397幻想曲ハ短調KV475ピアノ:ワルター・クリーン発売:1976年LP:日本コロムビアOW‐7691‐VXこれは、モーツァルトの幻想曲全5曲を収めた珍しくも愛らしいLPレコードである。モーツァルトの幻想曲だけを集めた録音は、あるようでなかなかないものだ。これらの曲は、いずれも小品であるし、ピアノソナタと一緒に演奏されたりすることはあるが、独自の存在を強くアピールするような性格を持ち合わせていないからであろう。だからと言ってそれらが魅力がない作品かというと、決してそんなことはない。それは、このLPレコードを通して聴いてみれば即座に分る。即興的な趣が強く、さらに陰影のあるその曲調を聴くと、モーツァルトの...◇クラシック音楽LP◇ワルター・クリーンのモーツァルト:幻想曲全集

  • ◇クラシック音楽LP◇トーマス・ビーチャム指揮ロイヤル・フィルのグリーク:劇音楽「ペール・ギュント」

    グリーク:劇音楽「ペール・ギュント」結婚行進曲イングリッドの嘆き山の魔王の殿堂にて朝オーゼの死アラビアの踊り<第1番>ソルベイグの歌アニトラの踊りペール・ギュントの帰郷<嵐の情景>子守歌指揮:トーマス・ビーチャム管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団ソプラノ:イルゼ・ホルヴェイグ合唱:ビーチャム合唱協会LP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC‐300351874年、グリークはかねてから尊敬していたノルウェイの文豪イプセンから、自作の劇「ペール・ギュント」上演のための附随音楽の作曲を依頼された。当初、気の進まなかったグリークであったが、故郷であるベルゲンに帰り、作曲に没頭することになる。翌1875年の夏に、前奏曲、舞曲、独唱曲、合唱曲など全部で23曲からなるこの曲は完成した。1876年には初演され、そ...◇クラシック音楽LP◇トーマス・ビーチャム指揮ロイヤル・フィルのグリーク:劇音楽「ペール・ギュント」

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