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花より男子の二次小説サイトになります。特に類と 総二郎が大好きですべてハッピーエンドなります。

読むだけでもの足らず、とうとう自分で書いてしまいました。自己満足の表現不足とは思いますが、楽しんでいただけたらと思います。

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2017/02/11

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  • 真音の決心(2)

    結婚式は父さん達には内緒で、僕たちと加代さんで話を進めることになった。正直言えばそれが面白いことだとは思わなかったけど、真莉愛の熱に負けただけ・・・女の子を怒らせたら怖いっていうのは保育園でわかってたんだと思う。本当は涼しくなってから結婚式を挙げればいいって計画だったんだけど、それが崩れたのは母さんに赤ちゃんが出来たことだった。それは美来達が遊びに来ていたときにわかったんだけど、それまで一人っ子だっ...

  • 流砂の如く・・・ 23

    その日の夕方、山田さんと光莉と終業時刻が一緒になり、ご飯を食べに行こうって話になった。先輩である山田さんの好きな焼き肉屋さん・・・明日も仕事だから早めに帰ろうって話しながら、タクシーに乗り込んでその店に向かったのは19時。話し合ったとおりに1時間ぐらいで食事は終わり、光莉と山田さんがトイレに行ってる間に総二郎にLINEすることにした。「うん・・・小忠実な連絡は長続きの為には必要だからね・・・」昼間に話したこと...

  • 真音の決心(1)

    「卒業生総代答辞、花沢真音!」「はい!」司会の先生の言葉で前に出て、大勢に向かって答辞を述べる・・・今日は英徳学園初等部の卒業式だ。壇上で振り向き前を見ると、すぐそこに心配そうな真莉愛の顔が見えた。保護者席の1番前には母さんがいて、父さんは来賓席に座っていた。そんな中、イヤだけど選ばれてしまった答辞・・・昨日の夜も1人で練習したんだけど、そんなことは全部吹っ飛ぶ程緊張していた。でも・・・父さんが見ているか...

  • 流砂の如く・・・ 22

    その週の水曜日の午後・・・久しぶりに会社でお弁当を食べたから、休憩中にスマホを見ていた。それは総二郎とのLINEのメッセージで、月曜も火曜も電話じゃなく、それだけだった。・・・と、言うか、「恋人」というのはそんなものなんだろうか。月曜の夜のLINEは「体は平気か?」みたいな言葉///と、会社であったことなんか聞かれ、総二郎は新しく買ったジーンズの話とか、私とおそろいで靴でも買わないかとか・・・火曜のLINEは梅雨明け予想...

  • 真莉愛の独り言(最終話)

    「それじゃあ、行ってきます」「気をつけてね、類」「「いってらっしゃ~~~~い♪」」ゴールデンウィークが終わったら、パパはニコニコ顔で会社に行った。その時のゆびわは、あの日にあげた新しい「ケッコンゆびわ」・・・それまでのは大事にしまってて、ママも同じ物をつけてる。そして時々、ふたりともゆびわをさわったり、ながめてたり・・・それにドレスはまだパパ達の部屋に飾られてる。ママがあんまりうれしかったから、すぐには...

  • 流砂の如く・・・ 21

    今の電話はなんだったのか・・・・・・少し気になったけど、終わりの方は巫山戯た内容だった。それに切るときには『また電話するわ』って明るい声で言われたから、深い意味はないだろうと思うことにしたんだけど・・・「誰かが尋ねてくる?そもそもこの住所を知ってる友人っていないと思うんだけど」クリーニングした布団をベッドに戻しながらそんなことをブツブツ言ってた。もちろん両親や弟は知ってるし、会社にだって届け出してるから調...

  • 真莉愛の独り言(17)

    美央ママ達との写真・・・せっかくだからみんなで撮ろうってなってたので、真ん中にパパとママ、そして美央ママとおじちゃんが座った。あたし達はうしろに立って、両端にそじろ兄ちゃんと加代さん、そしてお婆ちゃんが立った。今度はおとなの間に子どもが入ろうって話になり、そじろ兄ちゃん・加代さん・ひろ君・パパ・まこちゃん・ママ・あたし・美央ママ・みらいちゃん・おじちゃん・ひ~君・お婆ちゃんで手をつないで撮った。最後...

  • 流砂の如く・・・ 20

    「私、知ってるんです。貴方の秘密・・・・・・世間に知られてはならない西門総二郎様の秘密を、ですわ」「・・・私の秘密?」そのワードを聞いた瞬間、心臓を抉られたかと思う程の痛みを感じた。だが、まさか・・・「あれ」を知っているヤツはいないはずだと、動揺を抑え込んだが・・・・・・「総二郎様、貴方は・・・・・・」それから美涼が俺に話した内容は、俺が誰にも言えずに秘めていた事だった。それを聞いてひと言も言葉が出ず、みっともねぇがその...

  • 真莉愛の独り言(16)

    「すごい・・・類のタキシード、これも真莉愛達が選んだの?それに2人とも可愛い服着てる~~!いつ、どうやって選んだの?信じられないんだけど!」「美央のドレスも美来が選んだってこと?」パパとママはずっとビックリしてばかりで、あたし達を見たり、自分達を鏡で見たりしてた。それは加代さんが全部お話ししてくれて、あたし達のお誕生日の前にはドレスを決めていたって聞いたらも~~~っとおどろいてた♪たくさんの白いドレス...

  • 流砂の如く・・・ 19

    つくしのマンションを出るときには雨は上がっていた。ハーレーのシートもそんなに濡れてなかったし、特に問題ねぇって言うのに、つくしはタオルを持って来てあちこち拭いたりして・・・俺は「サンキュ!」と軽く礼を言い、ヘルメットを被る前に額にキスしてやった。たったそれだけなのにつくしは真っ赤になり、「外ではしないでよ!」と・・・周りには誰もいないのに、キョロキョロ見回して焦りまくり。そんな仕草は昔から変わっていなく...

  • 真莉愛の独り言(15)

    5月5日・・・今日はパパとママのケッコン式だ。10時にチャペルに行って、パパとママ、そして美央ママとおじちゃんにお話しして、先にパパ達のお式、それが終わったら美央ママ達のお式。そしてみんなで記念写真撮って、13時からみんなでお食事会🧡どうやってチャペルまで行くのかというと・・・それはね・・・朝ご飯の時にパパがママにお話ししてた♪「えっ、西門さんが?」「うん・・・今朝早くにメールが入ってて、10時に都内のレストラ...

  • 流砂の如く・・・ 18

    次に目が覚めたのは外が明るくなってから・・・布団の重みはなかったけど、隣に寝ている人の体温で温かかった。真夜中に起きた時と同様、乱れた前髪の奥にある閉じた目を見ながら、さっきの話を思い出していた。西門さんが私のことを本気だと言った。今までに見たこともない、真面目な顔で・・・確かにそう言った。私はそれを信じていいのだろうか・・・・・・と考えたけど、私も同じ気持ちだと伝えてしまった。だから今更悩むのも変だと、ほん...

  • 真莉愛の独り言(14)

    次の日の朝、幼稚園に行く前の、朝ご飯の時・・・「えっ?!今日も類が連れて行ってくれるの?それ、藤本さんはOKしてるの?」「もちろん。つくしは気にしなくていいし、明日からは運転手に任せるよ」「あら、そう・・・・・・ふふっ、類も気になるのね~~」「まぁね、父親だからさ」「パパと行くの?おしごと、遅刻しないの?」「真音、それも心配要らないから」そんなお話があって、今日もパパの車で行くことになった。そして昨日と同じ...

  • 流砂の如く・・・ 17

    私の意識が戻ったのは真夜中・・・隣には悪魔のような男が眠っていた。しかも暑いと思ったら、私の身体に巻き付くように・・・でもそれを動かそうなんて思わず、湿った足と腕をそのままにした。私の肩に顔をくっつけてるから横を向けばこの人の髪の毛に触れる。その感触を味わうかのように少しだけ頬を寄せ・・・するとピクッと彼が動いたから、慌てて目を閉じた。でもそんな行動はすぐにバレて、「身体は大丈夫か?」・・・・・・そんなウソっぽ...

  • 真莉愛の独り言(13)

    玄関でパパと別れてから、まこちゃんといっしょに中に入ったけど、ここではまず制服から遊び着に着替えるために「こうい室」ってところにいくの。そこは男の子と女の子は別々だから、あたしはソロソロと1人で中に入った。そうしたら何人かのお友だちが着替えてて、自分のロッカーに脱いだ制服をいれたり、持って来たカバンから連絡帳出したりして、キャアキャアとにぎやかだった。それにわかんない子もいるから、先生が1人ついて...

  • 流砂の如く・・・ 16

    本文中にR表現を含んだ部分がございます。苦手な方はご遠慮下さい。パスをかけておりませんので閲覧は自己責任でお願い致します。*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*「じゃあ今度こそ本気で感じさせてやろうか?」「えっ・・・・・・どういう・・・」「判ってるクセに聞き返すんじゃねぇよ!」ガチガチに強張っている牧野の身体を抱き上げ、声を出す間も与えずにベッドに押し倒した。そしてすぐに覆い被さり、抵抗...

  • 真莉愛の独り言(12)

    教室に入ったら、そこには小さな机がたくさんあった。前にみらいちゃんの保育園で見ていたから知っていたけど、今度からあたしの「席」があるんだ~ってドキドキ♪あの保育園は教室のうしろに木で出来た棚があって、かべにはいろんな色の折り紙のかざりがあったけど、ここはちょっとちがう。おっきなピアノに、棚にはちゃんと扉がある。絵本がたくさん並んでるし、白いレースのカーテンもあるし、すみっこにはソファーみたいなのも...

  • 流砂の如く・・・ 15

    あの日と同じ匂いのする部屋・・・・・・平静を装って足を踏み入れると、牧野は俺のあとに付いてきた。そして目も合わせずにキッチンに向かい、形ばかりのもてなしなのか、アイスコーヒーを無言でテーブルに置かれた。自分のものも用意しており、そのグラスを持ったまま俺に対して身体を横向きにして座り・・・まるで拒否されてるように思ったが、それも仕方ない。俺は着ていたライダースジャケットを脱ぎ、床にバサッと置いた。そしてあの...

  • 真莉愛の独り言(11)

    「真音、真莉愛~~~、支度できたの~?パパが車で待ってるわよ~!」「は~~~~い、できましたぁ~♪」「まりあちゃん、早く行こう!」「うん、まこちゃん!あ、ひろ君に行ってきますって言わないと!」「早くしよ?ママが鬼になるよ?」「「急げ~~~~!!」」こうして弟のひろ君に「行ってきます~」をして、車に行ったらまこちゃんの言うとおり、すっごく怒られた。でもママのお小言には慣れてるし、車の中では幼稚園のこ...

  • 流砂の如く・・・ 14

    土曜日・・・この日も先週と同じく、今にも雨が降りそうな日だった。予報では午後から大雨・・・嫌でもあの時のことを思い出して身体が疼いた。この湿度、この気温、この部屋・・・彼が触れた場所、稲光で光った目、いつもと違う乱れた髪・・・荒い息づかい、知らなかった腕の力、払いきれない男の重み・・・「馬鹿・・・・・・なに考えてるのよ」やっぱり住み続ける事は無理かもしれないと思いながら、片山課長から聞いた江戸川のマンションをネットで...

  • 真莉愛の独り言(10)

    「ほぎゃあああああぁ~~~~!!」「うわああぁ~~~ん!!ひろ君が泣いてる~~~~~!!」「まりあちゃんまで泣くことないじゃん・・・」「ママ、ママ~~~~!ひろ君がぁ~~~~っ!!」「はいはい、今行きますよ~~。お腹空いたのかな?それともおむつかな?」「まりあちゃんがお腹すいてるんじゃないの?」「まこちゃん💢!それはちがうよ!!」ママとひろ君がおうちにもどってきて、それからおうちはにぎやかになった。そ...

  • 流砂の如く・・・ 13

    その週の金曜日・・・結局、西門さんからの電話もメールもなかった。それは彼もあの夜を後悔しているからだと思い、私はその日のうちに彼の電話番号を消し、LINEもブロックした。これでもう連絡が来ることもない。ただ、そうなるとマンションに来る可能性もあるから、やっぱり引っ越そうと思った。「来る可能性って・・・何を期待してるのよ、私・・・」あれから毎日、夜になるとテーブルにスマホを置き、それを眺めている・・・何かの通知が来...

  • 真莉愛の独り言(9)

    クリスマスが来たらあたしとまこちゃんは4歳になった。その時にも美央ママ達が来て、クリスマス会といっしょにお誕生日会もしたんだ~~。そしてお正月には今まで見たことがない「おせち」って言うのを食べたり、「かがみもち」って言うのをかざったり。それに「初もうで」にも行って、ママの赤ちゃんが元気に産まれますようにって頼んできたよ♪そこで買った「たこ焼き」・・・すっごくおいしかった🧡加代さんには「タイ焼き」をおみ...

  • 流砂の如く・・・ 12

    日曜日の午前中は何も考えられず、ただただぼんやりと過ごした。唯一したことと言えばシーツの洗濯・・・でも天気が悪くて干すことも出来ず、痛む身体で外出してコインランドリーで乾燥のみを行った。その時も誰かに歩き方を見られてる気がして恥ずかしく、首の周りもすごく気になった。「・・・この痕、明日には消えるのかしら・・・」そう言いながら首を触り、思い出すのはやっぱり夜のこと・・・そしてこの先で西門さんに会ったらどうすれば...

  • 真莉愛の独り言(8)

    11月のおわり頃、みらいちゃんのおばあちゃんからお電話があった。「明日、美来とそちらに伺います」って・・・それを加代さんから聞いて、ケッコン式をするチャペルを決めにいくことになったの♪そして、その日のお昼過ぎ・・・「あれ?今日も3人でお出掛けなの?」「あっ、ママ。えっとね、今日はねみらい・・・」「なんでもないの!加代しゃんがケーキ食べに行こうって!」「そ、そうなんですの~~~。つくし様は類様に外出を控えるよ...

  • 流砂の如く・・・ 11

    朝帰りの俺を出迎えたのは鬼のような顔をしたお袋だった。その理由は・・・今日の午後、「見合い」があるからだ。先日お袋が俺に渡した釣書の女、桜井美涼。赤坂の料亭でその女と会い、いつものように適当な話をして別れるだけ・・・ただ今回はお袋が本気になっていて、俺にも自分と同じテンションを求めてくるのが鬱陶しかった。「どういうつもりなの、総二郎さん!」「・・・何が?」「何がじゃないわよ!夜遊びなんてして、そんな姿を誰...

  • 真莉愛の独り言(7)

    「美央?!」「美央さん、大丈夫ですか・・・・・・って・・・えっ!!」美央ママ?!どうしたの~~~💦バーベキューを食べようとしたら、きゅうに美央ママがお口を押さえてお部屋にもどっちゃった・・・でもすぐに戻って来て、ちょこっとはずかしそうにしてた。そうしたらママが「もしかして?」って・・・「本郷さん、知ってたの?」「・・・・・・いや、あの・・・えっと・・・」「くすっ、焼くの交代するよ。ほら、美央のところに行ってやったら?」「美央...

  • 流砂の如く・・・ 10

    雨はまだ降り続いているが、その勢いはなくなった。俺はぼんやりと暗い部屋の天井を見つめたまま・・・・・・汗でベタベタしている身体を、生暖かくてジメっとした空気に晒していた。牧野は俺に背中を向けて寝ている。本当に寝ているのか、寝たフリなのかはわからないが、スマホも時計も手元にないから時間もわからない。ただカーテンの向こうがほんの少し明るかったから、おそらく夜明け前・・・微かに車が走る音が聞こえていた。**『まさ...

  • 真莉愛の独り言(6)

    ママは病院に行って、赤ちゃんが生まれるのが来年の1月のおわりって言われたみたい。そうしたらすぐにパパが「1月31日はダメだから!」って言ってたけど、どうしてダメなのかと聞くと・・・それは司お兄ちゃんのお誕生日と同じだかららしい。ママは「そんなこと言われても~」って言ってたけど、パパはブスッとした顔で腕組みしてた。「ぱっぱ、どうしてだめなの~~?」「ぼくと、まりあちゃんもお誕生日は同じだよ?」「それは...

  • 流砂の如く・・・ 9

    停電が解消されるまでの間、この酔っ払いを1人にするわけにもいかず・・・俺は牧野の部屋の窓際に立って外を見ていた。相変わらず稲光が町を照らし、雷鳴も耳に届く・・・もちろん雨は銃弾みたいな音で窓硝子を叩いた。そして暗闇にも目が慣れてきて、この部屋の大きな家具ぐらいはわかるようになった。牧野はまだ酔いが覚めずに苦しそうにしていて、時々大きな溜息を吐きながら壁に凭れていた。その様子を見ていると、やはりベッドに寝...

  • 真莉愛の独り言(5)

    美央ママが来るって言う日・・・あたしはドキドキしながら待ってたの。だって、春になる前にお別れしたたんだもん。今までそんなに会わなかったことがなかったから、なんてお話しようかなって・・・「まりあちゃん、サッカーしようよ」「うん、まこちゃん」「真莉愛も真音も、もうすぐお客様が来るんだから服を汚さないのよ?」「「は~~~~い!!」」美央ママが来るまでもう少し・・・それまではまこちゃんと遊ぼうと思って、お庭でボー...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~男親の不毛な戦い・最終話

    お盆が終わったら、お仏壇前のお盆飾りのお片付け。まずお位牌と香炉など仏具を仏壇に戻し、盆飾りや盆提灯を片付ける。盆棚の上に置き、季節の食べ物などをお供えするのに使った真菰ござ、お菓子を置くために使った蓮の葉、精霊牛馬、盆花はお清めしてから庭に埋める。毎年使用する絵柄の盆提灯は丁寧にたたんで箱に入れて仕舞い、供養膳の器も専用の箱に仕舞う。これも全部お嫁さんの仕事なので、私が責任持ってやるんだけど・・・...

  • 真莉愛の独り言(4)

    旅行がおわると、パパがあたしをお部屋に呼んだの。まこちゃんは呼ばれてなかったんだけど、一緒にくっついてきたから、ママも合わせて4人でのお話・・・いったい何だろうと思ったら、美央ママをここに呼んでくれるって・・・「ぱっぱ、それほんとう?」「みぃちゃも来る~~~?」「あぁ、美来ちゃんも来ると思うよ。その前に、真莉愛にお話ししたいんだ」「・・・・・・・・・・・・」「まいあに?なんだろう~~」「ぼくはいいの?」「うん、真音...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~男親の不毛な戦い・5

    「サッちゃん、そろそろ精霊馬(しょうりょううま)を作ろうか」「そうですね・・・では厨房でキュウリとナスをもらってきます。薫様、瑞樹、一緒に行きましょうか」「「あ~~~~~い♪」」サッちゃんが精霊馬にするお野菜を取りに行く間も、男親2人はこの部屋の前の廊下で口喧嘩を続けていた。総二郎は家元夫人に、野田さんは前田さんに怒鳴られればいいと思っていたら・・・「総二郎さんっ!!いつまで遊んでいるの!もうすぐ後援会...

  • 真莉愛の独り言(3)

    「真音~、真莉愛~、起きてくれるかな~?」そんな声が聞こえて、目をあけたら・・・ママがあたしの目の前にいた。まこちゃんも寝てたみたいで、おとなりで目をこすってる・・・パパはもう先にお泊まりするところに行ったみたいで、まこちゃんは車から出たらあたしを置いて行っちゃった。そのお泊まりするところは、「ほてる」ってのとはちょっとちがう・・・古い木で出来てて、ちょっとコワい感じ。それに2階もなくて、お庭に木がいっぱ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~男親の不毛な戦い・4

    「つくし様、それではお盆飾りのお手伝いをしますわ」「うん、助かる~~!まだ1人じゃ出来なくて~」お盆飾り・・・お盆初日に間に合うよう、8月に入ったらしても良かったんだけど、色々と忙しくてまだ終わっていなかった。しかも西門家では、これはお嫁さんの仕事ってことで、一昨年までは家元夫人がしていた。その時に私も一緒に飾り付けて、「来年からはよろしくね」って言われたんだけど・・・結構ややこしい。この時期にはお仏壇...

  • 真莉愛の独り言(2)

    「ママ・・・お迎えにきて・・・・・・まいあ、ひとりぽっちなの・・・・・・もう、ぱっぱもいなくなっちゃった・・・」あたしが呼んだのは美央ママ・・・美央ママならあたしのことを1番だって言ってくれるもん。みらいちゃんがいるけど、それでもきっとあたしが1番だって・・・だって、あたしのママは美央ママだもん!あたしぐらいある草で前が見えない・・・それがバチバチ顔にあたって痛い・・・ここがどこかわかんなくて、どこに出るのかわかんなくて、こわ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~男親の不毛な戦い・3

    「あのねぇ、アメンボさん、た~~くさんいたよ」「この前見たときにはいなかったのにね~~」「そうなの?じゃあ最近お引っ越ししてきたのね~」「薫様、お池に落ちないようにして下さいませね?瑞樹、ちゃんと薫様の手を持ってるのよ?」「だいじょうぶだよ~、おばちゃん」「みずき、ちゃんと見てるもん♪」「・・・つくし様、申し訳ないのですが、少し手を上げていただけますか?」「あぁ、はいはい」着物を仕立てるためにサッちゃ...

  • 真莉愛の独り言(1)

    「真音、真莉愛~~~、支度できたの~?パパが車で待ってるわよ~!」「は~~~~い、できましたぁ~♪」「まりあちゃん、早く行こう!」「うん、まこちゃん!」あたしの名前は花沢まりあ。もう「まいあ」じゃなくいて、ちゃんと「まりあ」って言えるようになったんだよ♪そして今日は、あたしとまこちゃん・・・真音お兄ちゃんが英徳学園幼稚舎に入園する日🧡まこちゃんとお揃いの制服着て、髪にも赤いリボン付けてもらって、今からパ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~男親の不毛な戦い・2

    私のお茶室に入ったら、近くに誰もいないことを確認して静かに障子を閉めた。そして真ん中に座り、広げたのは幸福屋の新作涼菓🧡オレンジ&グレープフルーツとコアントローのゼリーに、マスカットリキュールのゼリー。それにいろんな果肉ゼリーが乗っけられたプリン・・・いずれも小さめだから食べたって平気だもん♪「これ、栄養補給というか、ただの糖分摂取じゃ・・・」「いいのいいの!幸福屋さんにはちゃんとカロリー計算して特注して...

  • 家族がいる風景(最終話)

    美央が無事に出産を終え、翌日に少しだけ電話で話したが、やはり傷口の痛みが強そうだった。それでも嬉しさは十分に伝わり、和代も美来も病院で弟に会い、すでに抱っこしたそうだ。「えっ!美来ちゃんが生まれたての赤ちゃんを抱っこ・・・怖くなかったですか?」『ホントに怖かったですよ!落とすかと思って起き上がろうとしたけど、身体が動かせなくて・・・』「あはは・・・美来ちゃんでも怖いなら、うちはもっと怖いわ・・・」『ぬいぐるみ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~男親の不毛な戦い・1

    薫が生まれてから3年後の夏・・・今じゃすっかり西門の生活ににも慣れた私。今日は家元夫人であるお義母様が外出してるから、の~~~~~んびり過ごしていた。なんたってお義母様がいたら、薫にベッタリでマジで大変なんだもん・・・・・・まぁ、嬉しいことだけど!「つくし様、冷菓をご用意しましたよ~~」「あ、サッちゃん♪ありがとう~~、一緒に食べようよ♪」「えへへ///そう言ってもらえるかなって思って自分のも持って来ました」「...

  • 家族がいる風景(31)

    新年、類達は自宅で静かに過ごした。理由はつくしが臨月だから・・・予定日が1月30日なのですでにお腹は大きく、子供達もそれを見ては不思議そうにしていた。「「・・・・・・・・・・・・」」「どうしたの、2人とも・・・そんなにママを見つめてるけど、何かヘン?」「ママ、おなかいたくないの?」「こんなにおっきいけど・・・あかちゃん、おなかの中でなにしてるの?」「あはは!まだお腹は痛くないよ。何してるんだろうねぇ?生まれてくる前の...

  • 流砂の如く・・・ 8

    1人じゃ歩けなくなった牧野を連れてビルを出て、手配したタクシーに乗り込んだのは22時45分。牧野に住所を聞くとM町だと言うから、とりあえずそこに向かった。が、詳しい住所を聞こうにも牧野はすぐに爆睡・・・仕方なく鞄を開けて、運転免許証を探した。それはすぐに見つかり、その住所を見ると確かにM町だったため、その住所を運転手に告げた。少し気分悪そうに顔を横に向け、タクシーが揺れるたびに眉間に皺を寄せている。たまに...

  • 家族がいる風景(30)

    酷暑と言われた夏が終わって幾分過ごしやすくなった頃、花沢家に本郷達がやってきた。その頃にはつくしも美央も安定期に入っており、すっかり妊婦らしい身体になっていた。2人とも順調で、胎動も感じる頃・・・そのせいか話題はそのことばかりだ。それも仕方ないと類と本郷は仕事の話をし、子供達は芝生の庭で走り回って遊んでいた。「つくしさんは性別は聞かないの?」「ん~~~~、そうですね・・・楽しみにしようかなって思っていま...

  • 流砂の如く・・・ 7

    西門さんに彼女がいるのかどうか・・・この人は女性に手を出すのは早かったけど、本命を作るイメージがなかったから思い切って聞いてみた。すると案の定「いない」との返事、それにホッとした自分がいた。その表情を悟られたくなくて、グラスに残っていたお酒を飲み干し、おかわりを強請る・・・あの”西門総二郎”にこんなことが出来る女は数少ないだろうと思うと、少し気分が良かった。すぐに出された同じカクテル、それを一口飲んだらほ...

  • 家族がいる風景(29)

    コテージから帰った翌日の月曜日。類は仕事に出掛け、子供達は浜辺で拾った貝殻でフォトフレームを作っていた。その材料は昨日の帰り道、つくしの提案で100均に寄って購入したもの。フォトフレームに紙粘土、木工用ボンドにビーズやおはじきもいくつか選んだ。類は100均など初めてで、興味深そうに棚を眺めており、それは真莉愛も同じ。でも真音は何度も来ていたので、つくしにくっついた。何故紙粘土が必要かというと、直接...

  • 流砂の如く・・・ 6

    食事が終わったら今度はバーへ移動することになった。その店もここから近いらしく、歩いて僅か3分のビル・・・会員制のお洒落な店で、中に入ったら大人っぽい雰囲気でドキッとした。オレンジ色の照明、流れてるのはジャズ。カウンターにいるのは素敵なバーテンダーさんで、お客様も品が良い人たちばかり・・・並んでいるグラスがキラキラ光り、棚には私の知らないお酒の瓶が並んでた。イケメンのスタッフさんが奥に案内してくれて、重苦...

  • 家族がいる風景(28)

    海鮮バーベキューの準備中、急に美央の手が止まった。つくしはそれに気がつかず、背中合わせで他の食材の下拵えをしていた。「海老は塩だけで良いですよね~~」「・・・・・・・・・」「ホタテは殻のまま網焼きにして、バター醤油にしようかと思うんですけど~」「・・・・・・・・・」「美央さんは今、なにしてます?蟹ならもう焼くだけになって・・・・・・美央さん?」ここで美央の返事がないことに気がついたつくしが振り向くと、美央は包丁を持ったま...

  • 流砂の如く・・・ 5

    牧野が誰か知らない男と話している・・・それを見た瞬間、自然と足が速くなった。目は2人だけを追い、ぶつかりそうになった奴をどうやって避けたのかも覚えていない。ただイヤな予感がして下唇を噛んだ。そして2人に近づいたとき・・・「待たせたようだな」俺はわざと男に聞こえるように言った。するとそいつはちらっと俺を見てから、牧野に「待ち合わせってこの人?」と。その言い方にもイラッとしたが、牧野が気不味そうに、俺と目を...

  • 家族がいる風景(27)

    つくしの妊娠はすぐに美央達に伝えられ、それは自分たちのことのように喜ばれた。そして昨日話したこの夏の予定について、「やっぱり安静にしたほうがいいのでは?」と心配され・・・「でも仕事にも行ってないし、ずっと家なんですよ?少しは外に出て気分転換したいです~~」『でも妊娠初期は怖くありません?』「1人じゃないし、過保護な類がいるから問題ないですって。それに双子はパパに任せるし、私はのんびりしますので~~」...

  • 流砂の如く・・・ 4

    なんでもいいと言われても、そこはやっぱり気にしてしまう。土曜の朝っぱらタンスの中にある服を全部引っ張りだし、部屋中に広げて考えていた。「暗い色はまずいよね・・・かと言ってピンク系なんて私のイメージじゃないから西門さんも驚くだろうし・・・ベージュ系は仕事みたいじゃない?デニム・・・はカジュアル過ぎるかも。だってあの人の選ぶ店って、それなり・・・だもんね」そんなことをブツブツ言ってるとあっという間に昼になり、雨が...

  • 家族がいる風景(26)

    15時のデザートタイムになった。子供たちにはピスタチオ・ミルク・いちご味の3色プリンに苺と生クリームが乗せられたものが置かれ、大人たちにはチョコケーキが置かれた。この時のつくしは気分が良くなっていたので、それを美味しそうに食べていた。類はつくしを見ながらまだ興奮気味で珈琲しか飲めず・・・そんな2人を眺めていた美央が「そろそろ出します?」とつくしにウィンクした。「あ!そうですね♪」「出すって何を?」「・・・...

  • 流砂の如く・・・ 3

    牧野と別れてから自宅に戻ると、俺の部屋の前では使用人頭の志乃さんが困ったような顔で待っていた。この人はお袋の秘書のような役目もしており、俺が生まれる前から西門で働いてきた人・・・そして俺たち兄弟の教育係でもあった。この屋敷では数少ない俺の「味方」でもあり、両親との間を取り持ってくれる人・・・なぜなら、俺の「秘密」を知っているからだ。そんな志乃さんが「お帰りなさいませ」と言いながら近づいてきて、周りを気に...

  • 家族がいる風景(25)

    「あんまり食欲がなくて・・・・・・ごめんね、私のことは気にしないで下さい」つくしがそう言った時に美央の表情が変わった。そしてニコッと笑って、本郷をチラッと見ると、本郷も「あ!」と・・・類はそれを見ても何のことかわからず、しばらくキョトンとしていた。この時間も子供たちは大人を無視して食事を続け、賑やかにしていたのだが・・・「つくしさん、もしかして?」「へっ///?」「そうなんじゃないの?」「・・・・・・え、えっと///」「...

  • 流砂の如く・・・ 2

    忘れようとしても忘れられない・・・・・・私が1番初めにほんの少し意識したのは、まだ高校生の時だった。女性にだらしなく、出会う人みんなに声掛けて、それこそ「いつか刺されるんじゃないの?」って呆れてた。何を話してもおちゃらけてて親身になんてなってくれない。常に美作さんと連んでお祭り騒ぎで、道明寺がヤバい事をしても面白がってた。要領よくなんでも出来るし、当然頭は良い。運動神経も抜群で、出来ないスポーツはない。...

  • 家族がいる風景(24)

    花沢家の中に入ると、子供たちはすぐにプレイルームに向かった。その元気な後ろ姿を見て、本郷と美央も目を細めていた。美来は去年の秋から転園を繰り返し、友達が出来ては別れていたからだ。しかも日野の家の周りには小さな子供はおらず、土日も家族と過ごすしかなかった。そんな中、久しぶりに保育園以外の友だちと再会して本当に嬉しそうだった。「うわぁ、おもちゃが増えてる~~!」「みらいちゃん、何して遊ぶ?」「木馬にの...

  • 流砂の如く・・・ 1

    あれはいつだったか・・・・・・・・・もう何年前の事だろうか・・・と、ふと考える事がある。それは牧野が大学4年の時、司と別れそうだと聞いて、気になってあいつのアパートに行った日のこと・・・「まだ薄皮1枚で繫がってるんだよね~」と笑ってた。疲れ切った笑顔で・・・でも、その中に僅かな希望を見せて・・・でもそれから1ヶ月後、牧野は完全に司と別れた。いや、正確には道明寺から縁を切られた。やはり司の母ちゃんは牧野を認めなかった・・・...

  • 家族がいる風景(23)

    美央たちが来訪する前日、つくしは双子と一緒に買い物に行くことになった。それは美来へのプレゼントで、真莉愛と真音とお揃いのものを買おうと言う話になったのだ。それに美央と本郷にも結婚祝いをしていなかったので、記念になるものを・・・。類は社長としての仕事が溜まっているので今日も出勤。だから加代を同行させて、代官山の店に行くことになった。「ホントにごめん、付き合ってやれなくて。帰りには何かデザートでも買って...

  • 家族がいる風景(22)

    箱根の旅館で1泊し、翌日は箱根ロープウェイに乗ることにした。海賊船・ロープウェイの乗り放題パスを購入し、早雲山駅から芦ノ湖湖畔にある桃源台駅までそれで行き、途中の大涌谷駅では美来の希望で「特製大涌谷カレー」を食べた。そして車窓から雄大な富士山を見ながら、桃源台で降りると次は箱根海賊船で遊覧。「お婆ちゃん、あっちが乗り場みたい~!」「あら、そう?まぁ、大きな船じゃない~」「早く早く~~!」「よ~~し...

  • 家族がいる風景(21)

    日野市で暮らす美央・・・今は本郷美央となり、5月からは午前中のみ近所のパン屋でパートをしていた。そして午後になると自動車学校に行き、技能講習を受けたり、自宅でオンライン学科教習を受けていた。和代も短時間の仕事をしているし、美来は保育園に行っているため、その空き時間に車の免許を取ろうという話になったのだ。美来を保育園に通わせるためには母親が勤務していないと難しい。それに1人で家にいると、余計な事を考え...

  • 拍手コメントのお礼🧡

    皆様、こんにちは。総ちゃんのお話が終わりましたので、本日のお昼更新はございません。長い期間お付き合い下さり、本当に感謝しております。また、先日の件ではご心配おかけしました。たくさんの励ましのお言葉をいただき、そちらも感謝しております。本来はおひとりずつ返事をするところではありますが、コメント数が多くて対応できず、申し訳なく思います。今ではすべて読ませていただき、そのお言葉に救われております。ごく僅...

  • 家族がいる風景(20)

    家族旅行最後の日曜日・・・この日は夕方に大分空港まで行く必要があったので、その途中にある観光地に行くことにした。行きとは違う福岡空港か熊本空港から帰ってもいいのだが、この辺りは山の中をひたすら走るコースなので子供には退屈だろうと考えた。それならどこに行こうかと話し合えば・・・「サファリもあるんだけど、動物見ると大騒ぎしちゃうからなぁ・・・類は前回行った?」「いや、取引先と一緒だったから選ばなかったよ。やっ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~最終話

    我が家に男児誕生・・・これを聞いた関係者から祝いのメールや品物が届けられ、西門は茶道どころじゃなかった。翌朝には自宅に戻ったんだが、そこで対応に追われ、夜になるまでつくしに会いに行くことも出来ないくらいだ。当然のようにあきらと類からは巨大な花束が、司からは道明寺がアメリカに建築中のテーマパークの招待券(無期限)が・・・遊園地であんなにイヤな目に遭ったのに、今度は自分で作ってるのかと思ってビビった。しかも...

  • 家族がいる風景(19)

    旅館に着いたら、類が先にチェックインのためにフロントへと向かった。つくしは目覚めたばかりの子供たちのチャイルドシートを外し、その時に真莉愛のスカートの汚れに気がついた。「あ、真莉愛・・・やっぱり膝小僧の横、擦り傷があるわね。部屋に入ったら消毒しなくちゃ・・・」「・・・・・・ん」「ママ、パパは~~?」「パパは先に旅館に入ってるよ」「じゃあぼくも行く~~~」「気をつけるのよ、真音」旅館の駐車場は入り口のすぐ横だ。...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~庭師との闘い~・33

    「つくしちゃ~~~~んっ!!どうなってるの~~っ?!」「美和子、静かにしないかっ!」「家元夫人、落ち着いてくださいませ!!」すでに暗くなった病院の中。つくしが苦しんでるのに産婦人科の廊下から聞こえてきた声・・・もう出産が進んでるからこの部屋には誰も入れないようになってるんだが、ドアの外で喚かれるからそれが丸聞こえ。つくしも額に汗しながら「来てくれたんだね~」って言ってるけど、こっちはそれどころじゃな...

  • 家族がいる風景(18)

    草むらの向こうにある民家の横・・・草ボウボウの荒れ地の中に見えた赤い色は、今日真利愛が着ていた服の色だった。それを見つけたのは類で、「つくし、あれ見て!」と言ったためにつくしが前を見ると・・・そこには名前もわからない低木があり、初夏だからかなり伸びた草もあった。それを手で押しやりながら進む小さな女の子・・・「真利愛!!」つくしがそう叫ぶと、その女の子はクルッと振り向いた。その顔は真利愛に間違いなく、類とつ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~庭師との闘い~・32

    主治医の病院に到着したらすぐに検査され、出産が始まったとのこと・・・ただし、「病院に来るには少々早かったですね」と苦笑いされた。なぜならつくしは出血した訳でもないし、破水したわけでもない。軽い痛みが来ただけなのに、俺とお袋と志乃さんがゼイゼイ言いながら連れてきたんだから。つくしも「早いって言ったのに///!」と言うが、せっかくだからこのままLDRで待つことにした。LDRとは陣痛から分娩、産後の回復までを行う部...

  • 家族がいる風景(17)

    「類、何があったの?!どうして真利愛1人を戻したのよ!」「ごめん、それは後で話す!遠くには行ってないと思うから探してくる!」「類!!」つくしと真音をその場に残し、類はさっきトイレを借りた旅館までの道を走って戻った。だがそこにも真利愛の姿はなく、公園入り口付近の植木の間も見て回った。子供の名前を呼ぶ類の声に観光客も何事かと振り向いたが、そんなことは構っていられない。近くにいた人に真利愛の特長を話して...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~庭師との闘い~・31

    新しい年になり、西門家は瑞樹ちゃんの存在もあってより一層賑やかになった。サッちゃんはそのまま1年の産休になったけど、時間があれば私に瑞樹ちゃんの世話をさせてくれるし、良い話し相手にもなってくれている。だから気分の悪いときも不安があるときも、私はそれで救われた。家元達も「それが一番の仕事だ」ってサッちゃんのことを認めてくれて、彼女もこの家での子育てに漸く安心したみたい。何より旦那さんである野田さんが...

  • 家族がいる風景(16)

    平日にもかかわらず、金鱗湖には観光客が多かった。類は子ども達がはぐれないようにと、その中でも比較的空いている場所を探すと、神社と小さな公園があることをつくしに教えてもらった。そこは去年、本郷達と来た場所だったが、真音はあまり覚えてない様子だった。「あ!おたかな(お魚)さんがいる~~!まこちゃん、見てぇ~」「どこどこ?あ、ホントだ~」「あんまり覗き込まないでよ?落ちちゃうから」「・・・こんなに人がいた...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~庭師との闘い~・30

    私の叫び声を聞いて駆けつけてきたのは野田さん。箒を投げ捨て、サッちゃんを支えると、私に「タクシー呼んでもろうていいですか?」って・・・すると今度は総二郎が飛び込んできて、「俺が運転する!」と言って再びダッシュして裏口に向かった。私はどうしていいのかオロオロ・・・すると野田さんが、「嫁は1人で歩けるんで、つくし様は側に付いててもらえますか?」って。そしてすぐに部屋の奥から大きなバッグを抱えて、サッちゃんに...

  • 家族がいる風景(15)

    別府での2日目は猫守を買った神社へ行くことにした。レンタカーを駐車場に停め、古い商店が軒を連ねる表参道を、親子が手を繋いで歩く。当然類と真利愛は初めてだが、1度来たことがある真音も2歳の時なのでまるで覚えていなかった。「あっ、ここ!類、見て見て~」「なに?」「参道に瓢箪の形をした石があるの。初詣のときに踏むと縁起が良いんだって!私ね、ここに来た時にちゃんと踏んだのよ」「そうなんだ・・・・・正月じゃない...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~庭師との闘い~・29

    「おめでとうございます、もう妊娠3ヶ月に入ってますよ」「・・・・・・・・・・・・」「本当ですか、先生!!」「・・・///・・・あ、ありがとうございます」病院に着いたらすぐに検査されて、その結果を聞くときには総二郎と、何故かお義母様もいた。そして固まったのは総二郎で、大興奮なのがお義母様・・・私は自分でも気がつくのが遅れたこともあり、恥ずかしいやら申し訳ないやらで、嬉しかったけど小さくなってた。そんな私たちを見て、先生が「...

  • 家族がいる風景(14)

    保育園を出ると、次に向かうのは・・・・・・「「えっ!!うみたまごに行けるの?!やったぁ~~~~~♪♪」」「ここから車で20分ぐらいらしいし、平日だからそんなに混んでないと思うしね」「じゃあ私がナビをするから、類が運転してくれる?その前にご飯だよね~」「「うみたまごで食べる~~~!!」」「「・・・・・・・・・・・・」」下調べしていたレストランで食べようかと思ったのに、子ども達の「「うみたまごっ!」」のコールに負けてそこ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~庭師との闘い~・28

    本邸にも母屋にもつくしがいない・・・そう感じたのは、この家が異様に静かだったから。たとえ俺と喧嘩してても、あいつの声はどこからか聞こえていたから安心したんだけど、今日はそれがなくて不気味だった。古弟子に聞いても、「今日の茶道の稽古は休む」としか言わない。志乃さんはなにも知らなさそうだったし、西村事務長に聞いても「事務所にも来ていませんよ」とのこと。稽古だけは休まなかったつくしだから、その行動に不安を...

  • 家族がいる風景(13)

    社長就任記念パーティーが終わってから数日後のこと。類は山積みだった仕事を片付け、金曜日に異例の休みを取った。その理由は家族で小旅行に行くからで、秘書・藤本には散々文句を言われたが、それに耳を貸すこともなく。行き先はつくしと真音が住んでいた別府だ。あの時は別々に回った町を、今度は家族で回り、猫守を買った神社へお礼に行こうと話していたから。それに類は真音の保育園の園長にも礼を言いたいと思っていたからだ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~庭師との闘い~・27

    「なんなんだ!!野田の嫁のことになるとムキになりやがって!まずは自分の旦那の世話が一番だろう!!」「・・・そう思うならつくし様とお話し合いなさいませ。毎日毎日暇さえあれば志乃の部屋で喚かれても、わたくし困りますわよっ!」「・・・・・・そうだけどっ!!」「あれから何日経つのですか?家元たちもご心配されてますわよ?」「・・・・・・まだ3日だ」「その3日間、総二郎様のお仕事が滞っているのでは?!」つくしが野田の新居の...

  • 家族がいる風景(12)

    パーティーは無事に終了し、最後はまた家族で壇上に立った。その時にもたくさんの拍手と声援を浴び、つくしは何度も頭を下げていた。招待客が帰るときにも通路で夫婦が並んで挨拶をし、子ども達も最後まで挨拶を頑張った。だが真利愛はすでに限界で、加代がそっと双子を控え室に・・・そして最後まで残っていたのは友人3人で、スタッフ達が片付けを始めた会場の隅でネクタイを緩めていた。「・・・親父さん達、どうしてるんだ?」そう聞...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~庭師との闘い~・26

    それから数日後、野田が忙しい中、休みを取っていると聞いて驚いた。庭師の師匠である前田さんに聞くと、どうやら嫁さんの病院に付きそうとのこと・・・その理由を聞いて「似合わねぇことしやがって!」と思ったが、敢えて言葉には出さず。「総二郎、支度できたよ~~」「おぉ、今行く」「ねぇ、おかしくない?これで大丈夫?」「いいんじゃね?着付けも上手くなったな」「えへへへへ///志乃さん、厳しいからね~~」今日はとあるホテ...

  • 家族がいる風景(11)

    「・・・・・・・・・ママは・・・・・・まいあのこと・・・」「どうした?」「・・・・・・なんでもなぁ~い」「・・・・・・・・・・・・」小さな子どもの相手など苦手なはずの司・・・だが、それがつくしの子どもだからなのか、その淋しそうな表情が気になったのだろう。つくしが戻って来ていないのに、双子を連れて会場横にあるルーフトップテラスに出た。そこはさながら小さな公園のように仕立てられていて、芝生にはベンチが置かれていた。真音はそこに設置されてい...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~庭師との闘い~・25

    梅雨が明けた7月後半。この頃は庭木の手入れで野田は忙しくなる。梅雨明けの前と後では天候が大きく変化し、新しい枝の生長も一段落。これからの暑さの備え、風通しをよくしたり、光がまんべんなく当たるように剪定していかなくてはならない。春に花が咲いた木には「お礼肥え」を与えたり、茶花でよく使うナツツバキにも肥料が必要。それまでよく雨が降っていたのに、急に降らなくなって水分バランスが悪くなることから、木が弱る...

  • 家族がいる風景(10)

    招待客の視線が類の家族に集まった。何故なら、隣にいるのは1年と少し前に行われた類の結婚式とはちがう女性だから・・・だがその理由は既に知れ渡っているので、ここで改めて類が紹介するという形になっていたのだ。美央のことも「花沢家の被害者」というニュアンスで伝わっている。そしてすでに彼女も本来の家族と過ごしていることも、あの事件の時にそれとなく報道されていたため、ここでは説明しない。それよりも真利愛と一緒に...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~庭師との闘い~・24

    「サッちゃ~~~~~ん!!」野田さんから話を聞いて、今サッちゃんがいるという母屋の一室にダッシュで向かった。どうやらそこで使用人さんの制服でもある夏の着物を準備しているとか♪その部屋の襖をパーンと開けると、目の前に年配の使用人さんとサッちゃんが!その顔を見ただけで嬉しくなって、「おめでとう~~~!」と言って両手を広げたら・・・「うわああああぁっ!つくし様、飛び付かないで下さいっ!!」そう言って、彼女も...

  • 家族がいる風景(9)

    類の社長就任記念パーティー当日。類は朝早くから会場入りしていたが、つくし達は式典に参加しないのでパーティーが始まる1時間前に会場に行くことにしていた。その頃には真利愛もすっかり元気になっていたので、先日用意した可愛らしいドレスに着替えていた。勿論真音もスーツに着替えていたが、上着を着るのは窮屈だろうからと、シャツとズボン姿でソワソワしていた。普段は動きやすい格好で走り回っているので、蝶ネクタイが鬱...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~兄との闘い~・23

    確かに・・・・・・確かに、祥一郎は「妊娠している」とは言ってない。「妊娠してないよな?」と言っただけで、俺の早とちりだ。そう・・・俺が早とちり&勘違いしたまでだ💢!!でも、もう少し説明を加えてくれても良かっただろうに!しかもさっき・・・『つくしちゃんから聞くと誤解するだろうから言っておくけど』『は?』『あの子がスケート初心者だったから両手握って教えたけど、他意はないから』『・・・・・・・・・』『スケート靴履かせるときも...

  • 家族がいる風景(8)

    類が帰宅したのは21時。すぐに使用人から真利愛のことを聞き、部屋に入る前に加代のところに行くと、そこでは真音がウトウトしていた。スーツのまま真音を抱き上げると、安心したのかすぐに肩に顔を乗せて目を閉じる真音・・・類はそのまま夕食後の様子を聞くこととなった。「じゃあつくしが子供部屋に?」「はい、付き添うと仰いまして・・・風邪かどうかもわかりませんから、取り敢えず真音様を私の部屋でお預かりしましたの」「主治...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~兄との闘い~・22

    「・・・・・・・・・総二郎・・・お前、ちょっと・・・」「つくしちゃんは大丈夫なの?!」祥一郎が何か言い掛けた時、同時に特別室のドアが開いて、お袋が飛び込んで来た。しかも付き人が誰もいない・・・家元夫人が1人で外出なんて普段なら有り得ないが、それほどこの人もつくしと「孫」が心配だったんだろうと・・・俺はベッドに横たわるつくしの手を握ったままで、お袋はその手前にいた祥一郎を突き飛ばす勢いで俺の横に走ってきた。そしてつくし...

  • 家族がいる風景(7)

    「こら、真音!遊び終わったらおもちゃは片付けなさいって言ってるよね?」「うわ!ママがおこったぁ~~~~!」「もうっ!人に任せちゃダメなのよ?そんな事するならもうおもちゃで遊ばせないんだから!」「やだやだぁ~~~!」「はい、じゃあ片付けて。いくらあなた達のプレイルームだからって、散らかしたままはダメなのよ?」「・・・・・・おこりんぼ!」「なんですって?!」「うわああぁ、またおこる~~~~っ!!」1階奥のプ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~悪友との闘い~・21

    『つくしちゃんがスケート場で倒れたんだ!今から救急車で西門の主治医の病院に運ぶから、お前もすぐに来い!』つくしが・・・・・・倒れた?一瞬何のことか判らず、思考回路停止・・・でも祥一郎は冗談を言うヤツではないし、その声はマジだった。しかも電話の向こうから聞こえるのは『返事はありません!』とか『病院まで何分ですか?』とか・・・そんな雑音が耳に入った途端に背中がゾクッとした。『お連れさんですか?救急車に同乗願います...

  • 家族がいる風景(6)

    ドレス選びが終わると本格的になったのは英語とフランス語の挨拶だ。これはつくしだけではなく真音と真利愛もなのだが、子ども達は類が教えることになった。つくしには専属の家庭教師がつき、パーティーまでの間、毎日英語とフランス語の講習を受けることに・・・勿論簡単な日常会話のみだが、それでも気が重かった。そんな梅雨の晴れ間の、とある日曜のこと。リビングの真ん中で家族が輪になり、類による子ども達へのレッスン開始だ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~悪友との闘い~・20

    ラーメンを食べたら、まずは手袋を買いに行った。この季節に手袋なんてって思ったけど、作業服の販売店に行くとカラー軍手が売られてるからって・・・「しかも250円ぐらいで買えるんだよ」って爽やかに言われ、最近”○千万円”って言葉に慣れてるせいで逆に驚いてしまった。と言うか、祥一郎さんって西門家の血が入ってるのだろうか・・・?それともあの家を出ると金銭感覚が通常値にもどるのか?じゃあもしかして・・・私の方がバグってる...

  • 家族がいる風景(5)

    それから数日間、つくし達は大きな問題もなく過ごしていた。少しばかり増えたことと言えば、真利愛と真音にパーティーでの挨拶を教えることだった。いくらこの豪邸に住んでいた真利愛でも、ビジネスパーティーには出席したことはない。真音に至っては堅苦しい服を着ることですら初めてだ。だからと言って3歳児に完璧なマナーなど出来るはずもないので、可能な範囲でのこと。特別な講師を招くわけでもなく、加代が教えるのだが、そ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~兄との闘い~・19

    翌朝・・・サッちゃんは早朝から仕事だから、私が目を覚ましたときにはもう部屋にいなかった。その部屋を見たら、私の荷物がドーンとド真ん中に・・・前に使っていた部屋だけど、今はサッちゃんと野田さんの部屋だから男性用品もあるし、さり気なく結婚式の写真も飾ってあるしで、私はすごく迷惑なことをしたんだな・・・と。なんたって昨日は総二郎と大喧嘩・・・それを新婚のサッちゃんに八つ当たりしまくった気がする。「頭痛いなぁ・・・身体...

  • 家族がいる風景(4)

    その日はいつもより早く帰宅出来そうだったため、類は加代に電話をして、子ども達と一緒に食事をすると話した。すると加代から聞かされたのは今日の昼間の出来事・・・「えっ、真利愛とつくしが?」『はい。そんなに酷い喧嘩ではありませんが、つくし様を突き飛ばすような事をしてしまって・・・』「そう・・・・・・それでつくしは?」『必死に真利愛様を宥めておいででした・・・』「真利愛は?」『まだ謝ってはおられませんが、そのあとは真音...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~兄との闘い~・18

    夕食時、考ちゃんは茶道教室・夜間の部があるとのことでいなかったけど、その席には祥一郎さんが♥見飽きた顔じゃなくて、長男さんがいることを家元夫妻も喜んでるみたい♪特に家元夫人はお母さんの顔になってるし~。「どうなの?お仕事は上手くいってる?」「もうどのくらい手術したんだ?」「まだ勤務して数年だし、そんなに言えるほどじゃないって」「あら、じゃあ一人前とは言えないの?」「欧米だと一人前の心臓外科医になるに...

  • 家族がいる風景(3)

    「つくし、何しているの?」「ん~?えへへ・・・・・・子ども達の服を縫うの。その型紙を作ってるんだよ~」「服・・・つくしが作るの?」「うん!それとね、ぬいぐるみ達の服とか、ランチョンマットとか・・・あ、類のはブルーだよ♪」「くすっ、今日は機嫌がいいんだね」「へっ///?あぁ・・・うん、まぁね~」真音と真利愛が寝てしまった後で類が帰宅し、つくしはその時もテーブルの上に型紙を広げていた。類はそれを覗き込んだが全く判らない...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~兄との闘い~・17

    なんとか巨大迷路を抜け出し、出口前で合流したのは16時。そこに道明寺さんはいなくて、私たちはアイスを食べながら待つことに・・・するとしばらくして数人のスタッフさんに連れられて、ブスッとした彼が戻ってきた。どうやら巨大迷路を破壊したことで、お説教&損害賠償の話があったらしいけど、道明寺さんは「全部立て直してやる!」と即答したらしい。スタッフさんもこの人が道明寺ホールディングスの人(経営側)だとわかり、...

  • 家族がいる風景(2)

    その日の夕方・・・土曜だったので類は早めに帰宅できた。当然それを迎えに出たのは真利愛と真音で、「ぱっぱ~~!」と飛び付いたのは真利愛だ。真音も同じようにしたい様子だったが、真利愛の勢いに負けるのと、まだ素直に類に触れることが出来なかった。そんな真音に気が付いて、類はいつも真利愛の後で真音も抱き上げた。「うわ・・・真音、少し重くなった?」「ほんと?ぼく、大きくなった?」「まいあは~?まいあも大きくなったぁ...

  • ハズレを引いた男と女・番外編~悪友との闘い~・16

    巨大迷路の入り口に立つと、そこには2つのコースがあった。1つは体力勝負のアスレチックコース、もう一つは仕掛けを解いていく知力コース。迷路としての建物は1つだけど、中の通路は巧みに入り組んでいるため2つのコースが交わることはないそうだ。そのどっちに行くかってことで、再びジャンケンすることに。勝った方が好きな方を選ぶことにして、総二郎と道明寺さんがジャンケンすることとなった。「行くぞ、司!」「・・・そん...

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