10年前のブログ開設より殆どの場所で行ってきた本場所期間中の毎日更新(結果&展望)ですが、去る5月場所分をもって長期休場ー事実上の無期限更新停止ーとさせていただきます。十年一昔といいますが、当時の上位陣はすべて土俵を去り、幕下以下の時代から注目してきた力
花形力士の取り口分析、幕下以下有望力士、相撲部屋ごとの特集など幅広く更新中。 「本場所中も本場所後も楽しめる」をコンセプトとして、マイペースかつストイックに我が道を往き続けます。
10年前のブログ開設より殆どの場所で行ってきた本場所期間中の毎日更新(結果&展望)ですが、去る5月場所分をもって長期休場ー事実上の無期限更新停止ーとさせていただきます。十年一昔といいますが、当時の上位陣はすべて土俵を去り、幕下以下の時代から注目してきた力
12-3大の里(押し出し)阿炎10-5いやあ、大の里は左のあてがい(外ハズ)見事でした。先場所は突き放された右喉輪を跳ね除けるような左の使い方でしたが、今場所はより典型的なあてがい。脇の下の要所を押さえて逃さない、まるで師匠のそれを見ているようでした。右
大の里勝てばスピード初優勝。阿炎勝てば最低3人、最大4人の決定戦。その場所の点数=優勝争いの劇的度では断じてないですが、大関・関脇・小結・名誉三役級の計5人が最後に残ってくれたことは本当に良かったなと思います。1大の里×××××◯阿炎0先場所は阿炎がもろ手
3敗 大の里4敗 豊昇龍 琴櫻 阿炎 大栄翔10-4豊昇龍(寄り切り)欧勝馬9-5場所前の好調を伝えられながらまさかの連敗スタート。ライバル王鵬、再出場の髙安にも惨敗し、9日目を終えて4敗となったときは遥か彼方に見えた優勝の2文字が、豊昇龍の眼前に捉えら
3-4矢後(押し出し)德之武藏2-5相四つの両者、矢後が右をかち上げながら左差しを狙うと、德之武藏は頭でかまして左ハズから左を差し、右でおっつけると、矢後が左を抜いて右前廻しも窮屈。矢後腰を入れて外側から両掌を重ね合わせてロックし、じわじわ青房に攻め寄せ
3敗 琴櫻 大の里4敗 豊昇龍 阿炎 大栄翔 湘南乃海 欧勝馬2阿炎●●●●●●琴櫻8先場所の対戦昨年の1月から8場所連続対戦中&琴櫻の7連勝中。阿炎が左足前で構える琴櫻の安定姿勢を崩しきれず、ワンサイドの様相となっています。ただ、上記リンクで述べた通り
4-6-3若元春(押し出し)欧勝馬9-4欧勝馬からすれば、異次元の体験だったでしょう。当たりの強さ、「それでねじ込まれちゃうの?」という左、めくり上げるような右、苦し紛れに引いた下手をいとも簡単に切ってしまう技術、切ったあとの脈絡途絶えぬ鋭い攻め。若元春
4-3荒篤山(押し出し)千代丸3-9千代丸もろ手突きからちょっと引いて正面側に回り、また手で止め、右で喉を押すと荒篤山も右で喉を押し放して体が離れる。ここで千代丸右差しを図るが、荒篤山右で突きながら左で外し、千代丸もう一度右を差しにいくところ、荒篤山今度
9-3欧勝馬(叩き込み)正代5-7欧勝馬は正代得意の左ハズであてがわれ泳いでも頭が下がらず低い姿勢を維持しようとし、正代が中へ入ろうとすれば右おっつけ左を巻き替えて間隔を取り、密着を許さず。できた空間に手を出して止め、また頭を低くしながら右喉輪で正代のア
2-4德之武藏(送り出し)大青山3-3当たり合ってすぐに左四つに組み合い、德之武藏先に上手。德之武藏ひとつ前に仕掛け、右で続けざまに振るところ大青山右巻き替え、德之武藏すぐに左を差し返すが、大青山も上手を引き、お互い両廻しで胸が合う格好に変わる。土俵中央
豊昇龍は立ち合いよく考えていきましたね。前回勝っているとはいえ、立ち合いで引いた左前廻しは切られ、右もすぐには差せなかった。そこで今回は少し左へずれつつ、右は突いて起こしてギャップを作ってから差し入れる形。ずれているので、上手の位置も前ではなく横を取りま
2-3大翔丸(押し出し)宮城1-4宮城低く踏み込むも、大翔丸右で肩を押してグイと腕を伸ばすと、宮城すぐに引いて、呼び込みながら向正面へ回ろうとしたが、大翔丸よく見て正面から逃さず、宮城が苦し紛れに引いて赤房側へ逃れようとするのを許さずに押し出した。2-3
きわめてアンバランスですが、本日は1番だけ。明日は7番も待っています(泣)4-1木竜皇(押し出し)對馬洋4-4對馬洋左で突きながら右かち上げで起こすが、木竜皇も体勢崩れず。對馬洋が右で喉を押すと、木竜皇右喉輪で応じながら左を差して下手を引き、對馬洋も左を
1-3宮城(寄り倒し)德之武蔵2-2德之武蔵過去2場所の対戦と異なり、サッと両手を着いて立ったので、宮城は立ち合い遅れて右脇が空いた。德之武蔵左から起こして赤房へ出つつ、右を抜いて右上手。ちょっと呼び込んだところで宮城も右上手を引くが一枚かつ胸の合う格好
※奇数日、偶数日によらず、東方力士を左に記載する。1-2大翔丸(押し出し)千代の海0-3千代の海右手を前に出しながら左差しを狙ったか。大翔丸は見ていくような出方で右を外ハズにあてると、千代の海すぐに離れ、手先で押して距離を取るが威力なし。大翔丸右で千代の
1-2大青山(押し出し)生田目2-1大青山左差しを狙うと、生田目もろ手突きで距離を取り、大青山突き返さんとするも生田目圧力をかけながら左おっつけ右で胸を突いて押し下げ、大青山なおも手を出して近づけまいとするが、生田目その手の内側から内側からと交互に腕を回
※奇数日、偶数日によらず、東方力士を左に記載する。2-0若碇(寄り切り)德之武蔵1-1若碇低くかまして左差し、右は厳しくおっつけて德之武蔵に左を抜かせたところを深く差し込む。德之武蔵右から絞って若碇の上体を起こしつつ右上手を求めると、若碇ちょっと低く重心
0-2北磻磨(寄り切り)大青山1-1大青山左差し狙い。左を浅く覗かせると、北磻磨が右で突いて振りほどくところ、大青山突きに変えて攻勢。正面から逃さないよう、中に入れないようによく視ながら回転良く突いて圧力をかける、北磻磨少し引いて向正面から赤房側へ回ろう
※奇数日、偶数日によらず、東方力士を左に記載する。0-1北磻磨(小手投げ)荒篤山1-0荒篤山少し早く立って左右と突き起こし、北磻磨が前のめりになるところ、右を覗かせながら右へ開いて左で叩くが、北磻磨落ちずによく堪えた。間隔が空き、荒篤山突き立てんとすると
幕内経験者が4人、十両経験のない新鋭が6人とキレイに色分けされた今場所の5枚目以内。果たして来場所関取の地位を掴むのは・・・楽しみな15日間がまた始まります。※以前の手さばきに比べるとより簡略に、相撲の流れが分かる程度の分量に留めてお届けします。0-1大
平戸海雄貴 出身:長崎 生年:平成12年 所属:境川 身長:178㌢ 体重:139㌔<立ち合い分析>代名詞は左前廻し狙い。浅い位置を引けば、頭をつけながら右を差しての速攻相撲を体現できる反面、その立ち合いには「上体を起こして反りながら前廻しを取りに行く」「アゴ
木竜皇博一 出身:千葉 生年:平成14年 所属:立浪 身長:177㌢ 体重:133㌔ <立ち合い分析>上体を起こして当たることもなくはないが、基本的には低くかましながら右差しを狙い、左は相手の肩口へあてがうようにする。そこから右を深く差して食い下がり、首を相手
大の里泰輝 出身:石川 生年:平成12年 所属:二所ノ関 身長:192㌢ 体重:182㌔<立ち合い分析>右を固めての右差し、そこからの猛烈な出足が幕内の土俵を席巻している。右の使い方にはそれなりの使い分けがあり、単に固めて当たり、相手の重心を壊しにかかる以外に
朝乃山広暉 出身:富山 生年:平成6年 所属:高砂 身長:189㌢ 体重:169キロ平成30年版令和2年版<立合い分析>二所ノ関親方からのアドバイスを受け、「左足を内側に踏み込むこと(※1)」と「踏み込みをコンパクトにすること(※2)」を意識しながら、立合い
去る春場所で新入幕優勝の偉業を遂げた尊富士、その15日間から本場所中に観戦記で取り上げた12番を一部手直しや補足を入れた上で再掲します。4日目 vs妙義龍 押し出し十両1場所通過の新入幕・尊富士が今場所も勢い止まらず4連勝スタート。脇腹を痛めておりいつもの
尊富士の立ち合いは予想通り張り差し。しかし、筆者の想定とは活用方法が異なっていました。筆者が描いていたのは、踏み込みながら張って中に入っていく形。しかし、尊富士が選んだのは豪ノ山の出足を止めて左四つに組み止めるため、つまり四つ相撲の力士が用いる王道的な張
令和6年春場所千秋楽の見どころ 大の里×豊昇龍 尊富士×豪ノ山
ひとまず大の里×豊昇龍のみ行います。尊富士の出場が確認できれば尊富士×豪ノ山も更新予定。0大の里 ×××××● 豊昇龍1大の里の挑戦を退け、豊昇龍も2敗キープ。昨日も伝わる人には伝わるだろうというニュアンスで書きましたが、若乃花さんも指摘する通り、個人的
尊富士は右足を引いた姿勢から、一歩目の右足を(東から登場する場合は)向正面寄りへ斜めに踏み出していくようにするので、やや右からの崩しには弱く、豊昇龍としては右で張ってバランスを崩す方がプランは描きやすそう。と書いたのは12日目の見どころ記事。実際には、必
1敗 尊富士3敗 豊昇龍 大の里尊富士 初顔合わせ 朝乃山朝乃山としては、左から引っ張り込んで捕まえにいくのは避けるべき。尊富士の左は相当に固いので、右を固めていっても差し勝つのは至難の業、結果として二本差されてしまう公算がきわめて高くなる。また、尊富士
見どころ記事で「若元春が左右どちらに傾いて当たってくるか」という論点を示したのですが、尊富士もそこを考えたのか、立ち合いはフラットに両手を下からあてがうようにして立っていきました。若元春が選択したのは右かち上げ、同記事で予測した通り、この立合いでは尊富士
尊富士新入幕優勝に向けて大きな関脇戦。両大関含む3敗勢4人にとっても一戦必勝の厳しい最終盤が始まります。尊富士 初顔合わせ 若元春左四つに組めば若元春・・・というわけでは必ずしもありません。尊富士は「根が左四つ」というレベルではない専門職級の技能を持って
1敗 尊富士3敗 豊昇龍 琴ノ若 大の里 豪ノ山豊昇龍は右前に出ながら右で張って左差しを狙いましたが、この左は囮に近い役割。右おっつけで尊富士の重心が右に寄ると、豊昇龍は向正面を背にして左の力を抜きつつ右上手を探る。尊富士は嫌って腰を引くことにより、さら
德勝龍×貴景勝・照ノ富士×志摩ノ海などの過去映像引っ張り出して、見返しながら展望書いてたときも大変だったけど、純粋な初顔合わせで連日書かなきゃいけないのも難しくて連日困惑しています。尊富士 初顔合わせ 豊昇龍尊富士としては優勝に九分九厘近づけるか、豊昇龍
立ち合いは尊富士が先に仕切ってチャレンジャーとしての振る舞いに徹しました。左を先に下ろす手着きも、阿炎戦のように右手を仕切り線から遠い位置に置いて呼吸を測る仕草なく、すぐ前に体重をかけていった。ゆえに、立ち合いの瞬発力を最大限生かせるわけではなかったと思
いよいよ迎える大関戦。旋風吹きやまずか、新大関が止めるか。尊富士 初顔合わせ 琴ノ若破壊力の大の里に続いては、吸収力の新大関。今場所の琴ノ若って相変わらず突き押しの力士に強いのですが、一歩目の右足を引きながら相手の圧力を吸収し、左足前のポジションを固める
立ち合いまともに当たり合って、尊富士の左が内側から入ったのですが、大の里の当たりもやはり相当な威力、また尊富士の右足の踏み込み方にもやや無理があったため、左足が上がり腰が浮いて引け気味になり出足が止まりました。左を返している尊富士は右も入れてもろ差しとな
尊富士が勝って2差で終盤を迎えるか、大の里が勝って並走となるか。後半戦早々に大注目の一番が待っています。尊富士 初顔合わせ 大の里大の里は右を固めていく立ち合いを予想していますが、2日連続のもろ手突きも排除はできないし、尊富士の頭にちらつかせるだけでも価
いやあ、もろ手突きでいきましたね。大拍手です。立ち合いのバリエーションが多いとは言えない大の里にとってもろ手突きも堂々たる武器であるはずが、先場所琴ノ若戦の失敗で必要以上に騒がれて本人としてもその論調を認めざるを得ない状態になっていた。展望でも少し述べま
全勝 尊富士1敗 大の里2敗 貴景勝 琴ノ若 湘南乃海立合いの呼吸は想定通り。尊富士が不承不承先に仕切り、先に手を着いて待つ構図となった。ただ、阿炎もそうして上位者の特権を用いてからは駆け引きせず、呼吸を合わせて立ちましたね。立ち合いもオーソドックスなも
令和6年春場所9日目の見どころ 阿炎×尊富士 大の里×若元春
全勝 尊富士1敗 大の里2敗 豊昇龍 貴景勝 琴ノ若 阿炎 御嶽海 佐田の海 湘南乃海阿炎 初顔合わせ 尊富士最初にして最大の注目は立ち合いの駆け引き。尊富士は新入幕ながらに、相手に先に手を着かせたい意思を鮮明にしている力士。阿炎がそれを許容せず、しばし
竜電はなまくら四つですが、一般的には左四つとされていて、尊富士は相手の左差しを警戒するかと見ていたのですが、意外にも右を差すような立ち方。竜電も左足で踏み込んで左から攻めたので、どちらかと言えば尊富士がおっつけられるような格好になった。右を抜いておっつけ
先場所と異なり、大の里は先に両手を着いて待つ仕切り。こちらの立ち合いを基本にしつつあるのは良い傾向と言えるでしょう。相撲の展開としては、右で突き起こして距離を空けながら左を巻き替える阿武咲と、左でおっつけて前に出ながら右を巻き替える大の里の攻防、伸びたり
左四つに誘い込まれたらどうなるかと見ていて、実際その形になったのですが、何のその、むしろ自分から右前廻し(引いたのは横に近いですが)を求めて湘南の左差し手を殺す狙いでした。後はやっぱり、このクラスの相四つ大型力士相手でも左の返しは十分に通用するんだなと。
尊富士6連勝。いや~強いですね。立ち合いの低さ、疾さ。相手を起こした後、ちゃんと左を差して出るから危なげがないし、左足を出しながら左を差してるから加速がついて、最後は右を踏み込みながら右おっつけで詰めていく。先場所からそうですが、出足相撲の一言だけではな
6日目の見どころ、「読みやすさチャレンジ」として本来取り上げたいことの1割くらいに留めてみましたが、見返すとスカスカも良いところですねw ただ、繰り返しやればもう少し磨きがかかるのかもしれない。とりあえず今日も書いてみます。湘南乃海×尊富士あくまで体感的に
若隆景右四つ、伯桜鵬左四つの喧嘩四つ。若隆景が右差しを狙うと、伯桜鵬は右足から踏み込むも、左は差しにいかず、かと言っておっつけ(外ハズ)というわけでもなく、外から合わせるような使い方。右で起こしてスペースを空け、上から左を巻き替えて左四つに持ち込んだ。左
少しずつですが、楽しみな取組の注目点を書いておきます。尊富士×美ノ海尊富士が左前廻し狙いの低い美ノ海にどう対するか。この手の相手には張り差しで起こす選択肢も持っている。大の里×明生先場所、立ち合いで弾き返されて完敗の明生がリベンジを誓う一番。より立合い集
5-0尊富士(押し出し)時疾風3-2尊富士は左差しの時疾風に対し、顎下へかましながら左で胸を突き、右は抱える格好。時疾風の上体を起こすや素早く左を差して下手を引き、右でおっつけながら向正面へ。時疾風右で振り、遠心力を使って左を返そうとすれば、尊富士右手が
今場所も序盤のうちにザッと全体的な様相に触れておきたいと思います。十両1場所通過の新入幕・尊富士が今場所も勢い止まらず4連勝スタート。脇腹を痛めておりいつもの瞬発力はありませんが、必ずしも出足任せの相撲だけでないことは、先場所分の更新でも記した通り。この
霧島の立ち合いは熱海富士戦と同じ、左手を出して右から入っていく形ですが、踏み込みも2日目同様にぴょんと跳ねる両足跳び気味で圧力がほとんど伝わらない。左右の差し手争いを図るも、朝乃山に右をぶつけられるとたちまち足が上がって腰は浮き、反応で赤房から向正面側へ
平戸海は大の里の右かち上げに対して左前廻しで止めにかかると予想していたのですが、恐らくそれでは止まらないと踏んだのでしょう。早く立って、前に出した手を滑り込ませるように左を差し込んだ。やや立ち合い合わずに上体が突っ込み加減ではあったものの、戦術的には成功
場所前更新の取り口分析で「少し右にずれながら出ていくのと、まっすぐ踏み込んでいくパターンとがある」と書いた琴ノ若のもろ差し狙い。過去2回の対戦では後者を採用、立ち合い右手を前に出す動きで目を瞑らせ、腰を浮かせる目論見もハマっての連勝中でしたが、今日は前者
霧島は立ち合い、過去2場所のような右で突くのではなく、左で突いていきました。左で突く場合は左四つ相手に右おっつけのパターンが多いものの、熱海富士は右四つなので、霧島の右は中から入れにいく形。あるいは右を入れ、左も一突きしてから差し込んでもろ差しを狙いたか
今日の玉正鳳戦は本当に楽しみでした。というのも、玉正鳳は十中八九ーかつて朝乃山や伯桜鵬(当時落合)を沈めたー「玉正鳳スペシャル」を出してくるだろうと予想できたから。「玉正鳳スペシャル」は筆者が勝手に呼んでいるだけですが、一応詳述したものを過去の記事から引
正面からの映像では分かりづらいですが、横綱の立ち合いは手繰りでした。ただ、錦木はそんなに突っ込んでくる相手でもないし、右手を伸ばすわけでもないので、正直、手繰りを選択する相手としては不可解と言わざるを得ない。先場所来、さすがにこの立合いを出しすぎな感は否
☆は令和6年度最新版横綱 照ノ富士大関 霧島大関 豊昇龍 ☆大関 貴景勝大関 琴ノ若 ☆関脇 大栄翔関脇 若元春 ☆小結 阿炎小結 錦木 ☆にほんブログ村
大青山(荒汐・23歳・中国・192㌢/157㌔)師匠と同じ内モンゴル自治区の出身、四股名は故郷の山から取った。強豪・飛龍高校を卒業後、3年以上の研修期間を経て、3年11月に初土俵。順調に番付を上げ、翌年7月には三段目6戦全勝同士で出場停止明けの朝乃山とも対戦して
夢道鵬(大嶽・22歳・186㌢/136㌔・西12)幕下15枚目以内で取る機会も増えてきた納谷兄弟の末っ子。体つきは違うが、顔つきは兄弟の中でもっとも父・貴闘力に近く、中でも土俵上で相手を睨みつける際の表情はそっくりだ。三兄の王鵬同様、高校相撲を経てのデビューから
去年同様、年初の記事で取り上げなかった力士のうち、新たに15枚目以内進出を果たした面々を紹介していこうと思います。今場所前は4人。花の海(二所ノ関・20歳・173㌢/139㌔・西10)東洋大牛久高での相撲経験を経て、4年初場所で初土俵を踏んだ。5年春新幕下、下半
翠富士一成 生年:平成8年 出身:静岡 所属:伊勢ヶ濱 身長:174㌢ 体重:116㌔ <立ち合い分析>NHK『大相撲どすこい研』(第18回)における本人のコメントをもとにすれば、「思い切り当たるときは右足から」、「胸で当たるときは左足から」とのことで、実際の取組
翔猿正也 生年:平成4年 出身:東京 所属:追手風 身長:173㌢ 体重:135㌔<立ち合い分析>右四つの型を持ってはいるが、幕内上位でいきなり差しに行くような立合いに出てはどうしても体力負けしてしまう。それ故、まずは相手との距離を取ることを目指し、突き起こし
錦木徹也 生年:平成2年 出身:岩手 所属:伊勢ノ海 身長:185㌢ 体重:188㌔<立合い分析>以前は頭から当たるのを基本としていたが、現在は上体を起こして立つ方が多い。快進撃を巻き起こした昨夏~名古屋にかけては、まず自分の陣地でどっしりと拠点を築くや、相手
若元春港 生年:平成5年 出身:福島 所属:荒汐 身長:187㌢ 体重:145㌔<立合い分析>膝から下の硬さゆえに腰が下りづらい体質と向き合い、右足をやや後ろに引く斜め仕切りから平行に当たっていく独特の立ち合いを作り上げた。左おっつけ・ハズを生かすため、左へ傾
豊昇龍智勝 生年:平成11年 出身:モンゴル 所属:立浪 身長:187センチ 体重:142キロ 幕下上位時(平成31年2月)十両時(令和2年4月)新三役昇進時<立合い分析>2年前の分析では、「いずれは胸や肩で当たり、立ち合いから廻しを引く相撲を目指していくの
琴ノ若傑大 生年:平成9年 所属:佐渡ヶ嶽 出身:千葉 身長:189㌢ 体重:177㌔ <立ち合い分析>現代の強豪力士らしく、立ち合いのパターンは非常に豊富。相手の取り口や立ち方に応じて、手を着く位置や呼吸具合も調整しているので、傍目以上のバリエーションがあり
13日目 vs春山 上手出し投げ 白星(7-0 優勝)立ち合い春山が先に両手を着いて待つと、若隆景は右手を着いてじっくりと相手を視ながら、当たるや左へずれて左上手。右で一つ起こしてからすぐに左で出し投げを打ち、右は首の後ろを押さえつけて青房へあっという間に
本割横綱の立ち合いは決して良くなかった。本割に比べて左上手の意識が強く、前のめり。そのため右からの攻めに移るのも遅れ、琴ノ若が浅い差し手を抜くような動きを取ると右脇が空き、琴ノ若の左が滑り込んだ。本割でも琴ノ若は同じことをしているが、このときは照ノ富士の
見所記事照ノ富士は決定戦を見据え、短期決着に打って出た。霧島が右手を前に出してくることを想定した手繰り戦術である。とはいえ、霧島の頭にも手繰りは十二分にあっただろう。右は手を前に出して突くのではなく、差す狙いで腕を回していった。照ノ富士が「上手くいかなか
別にもったいぶっているわけではないのですが、今日から少し忙しめになってしまうので、コツコツ書いて1日1番ずつ出していく予定です。今週中には何とかなるはず・・・見所記事大事な一番でも琴ノ若は実に落ち着いていた。立ち合いは懸念した深い上手を探るものではなく、
照ノ富士×琴ノ若琴ノ若は本割での課題となった左の使い方を十分に突き詰めているはず。対応力のある力士なので、同じ場所のうちに2度目のチャンスが貰えるなら同じ過ちは繰り返さない。勿論、立ち合いを僅かなりとも低く鋭くできるに越したことはないですが、一番は左の管
10照ノ富士 ーー勝ーーー 霧島0琴ノ若との対比でいえば、左ハズや差し手を返して横綱の右を使わせないことに関しては霧島が上、右回りの攻めで崩す上手さに関しては琴ノ若が上。両方やれる人なら照ノ富士にも10戦7勝くらいできるのですが、そんなに美味しい話はない
豊昇龍休場で宙に浮いた琴ノ若の対戦相手、抜擢されたのは翔猿でした(単なる番付順といえばそれまでだけど、番付順で当てる必要なんて一切ない局面なのだから、抜擢という表現で構わないでしょう)。6琴ノ若 負勝勝負負勝 翔猿6過去1年、通算成績とも互角。昨年の琴ノ
2敗 照ノ富士 琴ノ若3敗 霧島2度の立ち合い不成立が勝負の様相を変えた。立ち合いのポイントに挙げた「霧島の右手を伸ばさせず、距離を詰めて二本差し」という狙いを遂行するべく、1度目、2度目の不成立で琴ノ若が狙ったのは「早く立つこと」であった。これは昨年春
令和6年初場所14日目の見所 霧島×琴ノ若、照ノ富士×豊昇龍
2敗 照ノ富士、霧島、琴ノ若3敗 豊昇龍直接対決第2ラウンドですが、対戦成績もあいまって番付上位が優位。千秋楽相星決戦の構図も見えてきたか。下馬評不利のチャレンジャー組は戦況を覆すアイデアを秘めているか。8霧島 勝負勝勝勝勝 琴ノ若2過去1年、通算成績と
立ち合い~二の矢の展開がすべてだった気がしている。琴ノ若は展望記事でも危険視した左を浅く覗かせて横綱の右に極められる形になってしまい、前に圧力をかけるでもなく、「ただ抜く」というだけの余分な時間が生まれてしまった。しかも腰が引けている。そこへ横綱の左小手
立ち合いは豊昇龍が右で張り、霧島も手を出した右で豊昇龍の顔を横に向けている。先に上手は豊昇龍、足が動いておらず相手にかぶさるような体勢になっていたので、下手投げを打った霧島が下に入る形を作ったものの、霧島は左半身が不得手。豊昇龍、左を返しながらジワジワと
7霧島 不勝勝負負勝ー 豊昇龍8過去1年は不戦勝(不戦敗)を除いて2対2と互角。先場所は割崩しにより対戦がありませんでした。相撲内容として、確かに毎回見ごたえはあるのですが、場内を興奮の渦に巻き込んでいくような大相撲には至らないのも率直な感想で・・・その
上位4人vs平幕下位好成績の4連戦は、前日の期待通り上位の全勝。この3日で平幕下位勢を振り落とし、いよいよ残り3日、4人による壮絶な潰し合いのゴングが鳴ります。1敗 琴ノ若2敗 照ノ富士、霧島、豊昇龍6照ノ富士 ーー勝ーーー 琴ノ若0昨年は対戦1度だけ。琴
幕内優勝争いは、今場所の番付上位4人が残り3日で潰し合う展開が有力に。今日、ここまで来ながら複数人が平幕好成績力士に敗れて、再度混沌とした情勢に陥るのは興ざめですし、場所を引き締める意味でも大事な一日となりますね。※終盤戦展望は望み通りの展開を期待しつつ
9日目 vs阿武剋 肩透かし 白星(5-0)ぱっと見同じような高さでも実態は全然違う。「下に入る」ということの意味をまざまざと知らしめる一番でしたね。頭でかましてきた阿武剋の当たりを、少し右半身を開きつつ、右足を下げることによって受け止め、圧力を下半身で吸
昨日は呼出デーという特別編成だったので責められないですが、今場所通しての感想としてリプレイに不満があり、とりわけ照ノ富士の立ち合いで向正面側を流さないケースが何度もあるのは、こういう記事を書いている以上、やりにくいことこの上ないですね・・・十両尊富士新記
1敗 琴ノ若2敗 照ノ富士、霧島、豊昇龍、阿武咲、大の里なんだかんだ最高位関脇以上(現大関以上)が全場所を制覇した昨年の延長線上か。いや、明日横綱と大関が2敗の平幕2人を引きずり下ろせば、延長線以上の終盤ー横綱・大関に関脇琴ノ若を加えた4人が残り3日で潰
横綱は立ち合いが高く、また右膝の状態ゆえんか、内側に踏み込みきれないため左からの攻めの精度に欠けるという自身の都合と、前回錦木が二本差しを狙ってきたという相手への対策という両面から、右は差し手争いというよりも最初から抱える狙いだったように見える。右から極
明生は1強の照ノ富士を打ち破ってきた、あの突き刺さる立ち合い。確かに良い時に比べると、踏み込み足がつま先立って下からの圧力を伝えきれず、上体が突っ込み加減ではあったが、それでもしっかり当たって右の喉輪を伸ばしていた。その強襲に大の里は一歩も下がらず、明生
5日目 vs朝紅龍 寄り切り 白星(5-0)朝紅龍によれば、アマチュア時代の対戦では2回とも尊富士が変化しているとのこと。とはいえ、それを警戒するというよりは、当然今場所の尊富士の出足を見て、思いっきり突っ込んでいくしかないという取組前の弁。そして、尊富士
大の里の時もやりましたし、今回も行きますか。短い勝負の間にも結構色々なことをやっているし、立ち合いの狙いも様々で、描写するのが楽しい力士の一人ですね。初日 vs白鷹山 寄り切り 白星(1-0)尊富士は立ち合い、少し早く立って踏み込んできた白鷹山の左頬を待ち
連勝ストップ直後、非常に嫌なタイミングで組まれたのは先場所痛恨の敗戦を喫している竜電戦。それでも、琴ノ若は落ち着いていた。えてして、格下の力士は上手く運んだ前回の勝ち味を踏襲するもの。その辺りもちゃんと織り込んで、先場所許した左前廻しを与えぬよう、早く右
4日目の記事(※1)で述べた「変化の兆し」について、なるほど二所ノ関親方のアドバイスがあったんですね(※2)。それを聞くと、今場所から立ち合いで腰を割る際、かつての稀勢の里のように、仙骨を締めるというか、内側に入れて可動域を狭めていくような動作を取り入れ
5日目 vs千代の海 押し出し 白星(3-0)立ち合い、先に腰を割った若隆景は右を着いて待ち、千代の海がやや逡巡しているところ、自分の呼吸でやや早く立って、左で小さく張りつつ、右差し狙い。千代の海左に回って左を外ハズにあてがうが、若隆景足を送り、千代の海右
幕下注目の伯桜鵬×阿武剋は阿武剋に軍配。伯桜鵬は左四つなので普段は右足から踏み込むことが多いのですが、この日は左を出してから素早く右を出す足運び。一つかまして右で突き、左は外ハズ気味に相手を押し込むことはできた。ただ、左足がつま先立ちでスムーズに出足がつ
2日連続の手繰りは驚いた。2~3日目の内容を見ても、それだけ相手に突き起こされて腰が立ってしまうことへの警戒感ないし恐怖心があるのだろう。ある意味、自らそれを曝け出したとは言えるが、明日からの中盤戦、番付から見て、突き押しの力士とはしばらく対戦しなくなる
伯桜鵬の復帰初戦&2戦目とどっちを書くか迷いましたが、昨日の幕内は内容もニュース性も高かったし、追加で取り上げる価値があるかなと。伯桜鵬は今日の阿武剋戦が試金石ですし、それを見てからでも遅くはないでしょう。鎧袖一触とはまさにこのこと、大の里は先場所敗れて
霧島に土とか色々トピックは多い日だったけど、朝乃山の相撲があまりに良すぎて取り上げざるをえなかった。立ち合いの鋭さもさることながら、かつてないほどに小指から左を取りに行けているので、左の前を持って引き付けるまでの一連も流れるよう。素早い右からの攻めに移り
2~3番ごとに区切ってになると思いますが、今場所もやります。まずは順調に連勝スタートですね。初日 vs嘉陽 押し倒し 白星(1-0)復帰初戦となった先場所の対戦(※)では、立ち合い張り差しを選択するも逆に二本入られてしまった。それもあって、今回は頭で一つか
熱海富士は右で突いてくる相手の当たりに起きず、大関を後退させることができたのだから悪くない内容。ただ、指摘されている立ち合いのスピードと当たる位置の高さ、スムーズさを欠く足運びの問題が出てしまった。頭は下がっていても、それに伴う足がなく、ドタドタっとバタ
前回はかましていった横綱の立ち合いが今回は通常の右差し狙いで、呼吸的にも多少先にふわっと出るようになってしまった。対する若元春は普段揺らしている左手を割と早めに下ろし、ピタッと両手を着いて適度に体の力が抜けている理想的な姿勢。両手を着くや否やで立たれてし
3場所ぶりの出場に踏み切った横綱照ノ富士が新小結宇良を退け、復活へ幸先の良いスタートを切った。立ち合いのルーティン、相手にとって合わせやすさのある堂々たる仕切りも以前の通り。右を固めながらしっかり左で一歩踏み込みむと、すぐに抱え込む体勢は作れずとも、慌て
今回はすでにあと一歩を(人によっては何度も)経験し、当ブログでも数多く紹介歴のある上位常連力士たちを一気に紹介。ほぼ昨年の動向に絞って書いているので、リンク先の記事等も併せてご覧いただければと思います。塚原(春日野・24歳・192㌢・154㌔・東11)昨年は2
令和6年幕下以下有望力士紹介 花を咲かせたい叩き上げ力士たち
今回はそろそろ十両昇進を果たしても遅くはないだろうという、中学卒業後入門の3力士。いずれも中学時代に全国大会で秀でた結果を収めた力士たち(吉井は優勝、大辻は吉井に敗れて準優勝、德之武蔵は栃神山に敗れて準優勝)という共通項があります。德之武藏(武蔵川・23
令和6年幕下以下有望力士紹介 地道に力をつけてきた旬の力士たち(1)
北大地(立浪・25歳・171㌢/146㌔・西6)幕下昇進当初までの経歴及び取り口については上記リンク先をご覧いただきたい。その後、令和3年に幕下下位、4年には中位に定着。去る5年は秋場所で6勝1敗と大勝ちし、翌九州、初の一桁番付が5枚目以内となった(西3枚目)。
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10年前のブログ開設より殆どの場所で行ってきた本場所期間中の毎日更新(結果&展望)ですが、去る5月場所分をもって長期休場ー事実上の無期限更新停止ーとさせていただきます。十年一昔といいますが、当時の上位陣はすべて土俵を去り、幕下以下の時代から注目してきた力
12-3大の里(押し出し)阿炎10-5いやあ、大の里は左のあてがい(外ハズ)見事でした。先場所は突き放された右喉輪を跳ね除けるような左の使い方でしたが、今場所はより典型的なあてがい。脇の下の要所を押さえて逃さない、まるで師匠のそれを見ているようでした。右
大の里勝てばスピード初優勝。阿炎勝てば最低3人、最大4人の決定戦。その場所の点数=優勝争いの劇的度では断じてないですが、大関・関脇・小結・名誉三役級の計5人が最後に残ってくれたことは本当に良かったなと思います。1大の里×××××◯阿炎0先場所は阿炎がもろ手
3敗 大の里4敗 豊昇龍 琴櫻 阿炎 大栄翔10-4豊昇龍(寄り切り)欧勝馬9-5場所前の好調を伝えられながらまさかの連敗スタート。ライバル王鵬、再出場の髙安にも惨敗し、9日目を終えて4敗となったときは遥か彼方に見えた優勝の2文字が、豊昇龍の眼前に捉えら
3-4矢後(押し出し)德之武藏2-5相四つの両者、矢後が右をかち上げながら左差しを狙うと、德之武藏は頭でかまして左ハズから左を差し、右でおっつけると、矢後が左を抜いて右前廻しも窮屈。矢後腰を入れて外側から両掌を重ね合わせてロックし、じわじわ青房に攻め寄せ
3敗 琴櫻 大の里4敗 豊昇龍 阿炎 大栄翔 湘南乃海 欧勝馬2阿炎●●●●●●琴櫻8先場所の対戦昨年の1月から8場所連続対戦中&琴櫻の7連勝中。阿炎が左足前で構える琴櫻の安定姿勢を崩しきれず、ワンサイドの様相となっています。ただ、上記リンクで述べた通り
4-6-3若元春(押し出し)欧勝馬9-4欧勝馬からすれば、異次元の体験だったでしょう。当たりの強さ、「それでねじ込まれちゃうの?」という左、めくり上げるような右、苦し紛れに引いた下手をいとも簡単に切ってしまう技術、切ったあとの脈絡途絶えぬ鋭い攻め。若元春
4-3荒篤山(押し出し)千代丸3-9千代丸もろ手突きからちょっと引いて正面側に回り、また手で止め、右で喉を押すと荒篤山も右で喉を押し放して体が離れる。ここで千代丸右差しを図るが、荒篤山右で突きながら左で外し、千代丸もう一度右を差しにいくところ、荒篤山今度
9-3欧勝馬(叩き込み)正代5-7欧勝馬は正代得意の左ハズであてがわれ泳いでも頭が下がらず低い姿勢を維持しようとし、正代が中へ入ろうとすれば右おっつけ左を巻き替えて間隔を取り、密着を許さず。できた空間に手を出して止め、また頭を低くしながら右喉輪で正代のア
2-4德之武藏(送り出し)大青山3-3当たり合ってすぐに左四つに組み合い、德之武藏先に上手。德之武藏ひとつ前に仕掛け、右で続けざまに振るところ大青山右巻き替え、德之武藏すぐに左を差し返すが、大青山も上手を引き、お互い両廻しで胸が合う格好に変わる。土俵中央
豊昇龍は立ち合いよく考えていきましたね。前回勝っているとはいえ、立ち合いで引いた左前廻しは切られ、右もすぐには差せなかった。そこで今回は少し左へずれつつ、右は突いて起こしてギャップを作ってから差し入れる形。ずれているので、上手の位置も前ではなく横を取りま
2-3大翔丸(押し出し)宮城1-4宮城低く踏み込むも、大翔丸右で肩を押してグイと腕を伸ばすと、宮城すぐに引いて、呼び込みながら向正面へ回ろうとしたが、大翔丸よく見て正面から逃さず、宮城が苦し紛れに引いて赤房側へ逃れようとするのを許さずに押し出した。2-3
きわめてアンバランスですが、本日は1番だけ。明日は7番も待っています(泣)4-1木竜皇(押し出し)對馬洋4-4對馬洋左で突きながら右かち上げで起こすが、木竜皇も体勢崩れず。對馬洋が右で喉を押すと、木竜皇右喉輪で応じながら左を差して下手を引き、對馬洋も左を
1-3宮城(寄り倒し)德之武蔵2-2德之武蔵過去2場所の対戦と異なり、サッと両手を着いて立ったので、宮城は立ち合い遅れて右脇が空いた。德之武蔵左から起こして赤房へ出つつ、右を抜いて右上手。ちょっと呼び込んだところで宮城も右上手を引くが一枚かつ胸の合う格好
※奇数日、偶数日によらず、東方力士を左に記載する。1-2大翔丸(押し出し)千代の海0-3千代の海右手を前に出しながら左差しを狙ったか。大翔丸は見ていくような出方で右を外ハズにあてると、千代の海すぐに離れ、手先で押して距離を取るが威力なし。大翔丸右で千代の
1-2大青山(押し出し)生田目2-1大青山左差しを狙うと、生田目もろ手突きで距離を取り、大青山突き返さんとするも生田目圧力をかけながら左おっつけ右で胸を突いて押し下げ、大青山なおも手を出して近づけまいとするが、生田目その手の内側から内側からと交互に腕を回
※奇数日、偶数日によらず、東方力士を左に記載する。2-0若碇(寄り切り)德之武蔵1-1若碇低くかまして左差し、右は厳しくおっつけて德之武蔵に左を抜かせたところを深く差し込む。德之武蔵右から絞って若碇の上体を起こしつつ右上手を求めると、若碇ちょっと低く重心
0-2北磻磨(寄り切り)大青山1-1大青山左差し狙い。左を浅く覗かせると、北磻磨が右で突いて振りほどくところ、大青山突きに変えて攻勢。正面から逃さないよう、中に入れないようによく視ながら回転良く突いて圧力をかける、北磻磨少し引いて向正面から赤房側へ回ろう
※奇数日、偶数日によらず、東方力士を左に記載する。0-1北磻磨(小手投げ)荒篤山1-0荒篤山少し早く立って左右と突き起こし、北磻磨が前のめりになるところ、右を覗かせながら右へ開いて左で叩くが、北磻磨落ちずによく堪えた。間隔が空き、荒篤山突き立てんとすると
幕内経験者が4人、十両経験のない新鋭が6人とキレイに色分けされた今場所の5枚目以内。果たして来場所関取の地位を掴むのは・・・楽しみな15日間がまた始まります。※以前の手さばきに比べるとより簡略に、相撲の流れが分かる程度の分量に留めてお届けします。0-1大
なんとなく、一夜明けてからの方が界隈の熱も多少は冷めてて良いのかなと(汗)あえて誰も見てなさそうな時間に出しました。11-4熱海富士(寄り切り)朝乃山9-6熱海富士側の硬さも確かに見て取れたのですが、それ以上に朝乃山の立ち合いですね。同格以上ではなく、気
3敗 熱海富士4敗 貴景勝 大栄翔 髙安 北青鵬8-6阿炎(寄り切り)熱海富士10-3最初の仕切り、熱海富士が先に両手を着いてから、阿炎が右を着いて呼吸をはかるうち、熱海富士が突っ掛けて不成立。2度目は、阿炎が先に腰を下ろし、両手を着いて待つ。10日目の
2豊昇龍○●●‐‐‐貴景勝7貴景勝の休場あり、割崩しありで対戦は1月以来。昨年九州までの流れについては、以下2記事を参考にしていただければと思います。前回(1月)は手負いの豊昇龍がもろ手突きからの急戦を目論むも、貴景勝が落ち着いて捌いた(左でいなして右
3敗 貴景勝 熱海富士4敗 大栄翔 髙安 金峰山 北青鵬10-3熱海富士(寄り切り)貴景勝10-3最初の立ち合い、貴景勝はゆっくり左を着いてから右を下ろしていく手着きを採ろうとするも、熱海富士に突っ掛けられる。2度目、今度はサッと両手を下ろす立ちに変更し
「兄弟子」の意地が見えた12日目、十両・幕内注目の2番を振り返っていきましょう。10-2大の里(上手投げ)北の若7-5立ち合い、北の若は頭からかまし、大の里の右差しを左おっつけで封じにかかるも、大の里は右肩から鋭く当たって北の若の上体を起こし、右を突破。
気は早いですが、もし熱海富士が優勝すれば、年少記録としては貴花田、大鵬、北の湖に次ぐ歴代4位。このうち、大鵬は周知の通り新入幕場所から鮮烈な活躍を見せた一方、貴花田、北の湖は二桁黒星で十両からの出直しを強いられている。熱海富士は新入幕の昨年九州で4勝11
私自身も時々忘れるのですが、勝負判定の原則は「(一方の)負けを見て勝ちにあげよ」なんですよね。詳述する余裕はないのでこれに留めますが、色々と考えることの多い10日目の土俵でした。大の里ついに敗れ、勝った一山本と1敗で並走立ち合い、大の里は左を着いて一呼吸
全勝大の里が9連勝、新十両力士による初日からの連勝記録を1位タイとした一番。 立ち合い大の里は右差し左はあてがう格好で千代丸のもろ手突きに対抗するが、千代丸は右で引きながら左突き落としを狙い、さらに数発喉元を押してから、大の里が左であてがい右を上から差し
5日目 寄り切り vs紫雷紫雷珍しく左足から踏み込んで左前廻し狙い。右も前廻しを狙っているので、左の良い位置を引くことにより右を抜かせ、左四つに持ち込む構想だったのかもしれない。しかし、大の里は右肩から激しく当たって上体を起こし、紫雷の左は深めの上手に。大
新十両中日勝ち越しの快挙を遂げたホープ大の里。その全取組を簡単に振り返っていきましょう。まずは第1弾、初日~4日目です。初日 押し出し vs朝紅龍大の里はもろ手突き。朝紅龍はかましながら左へ動いて上手を探ったが取れず、朝紅龍さらに左で上手を求めると、大の里
本日は幕内の土俵から。再起を期す髙安が力強い相撲で豪ノ山を圧倒した一番。左はかち上げというわけでもなかったと思うのだけど、豪ノ山の方は何か意図が違ったかのような当たり(左を固めてるので、右からかち上げが来ると思った?)で、軸がぶれたようなイメージだった。
押し相撲同士の力相撲を制し、新十両の天照鵬が序盤戦を4勝1敗の好成績で通過した。立ち合いの低さで上回ったのは5㌢高い白鷹山の方。互いに左ハズ・喉輪と右おっつけのコンビネーションでせめぎ合い、おっつけられた方の手の力を抜いて反対側からおっつけ返す攻防には見
所々のワードセンスと上質な関西弁が魅力の、良い新十両インタビューでしたね。相撲の方でも(?)調子は上向き。初場所で敗れている紫雷に見事雪辱を果たしました。石崎、かなり早く腰を割って両手を着き、紫雷がいつも通りゆっくりと構えるので一度手を引っ込め、紫雷がよ
今日は3番を勝負どころを中心に少しずつ。十両天照鵬が右で起こしながら左おっつけで髙橋の右差しを封じる様は、かつて髙橋の師匠・稀勢の里が天照鵬の師匠・白鵬に見せていた攻め方を思わせた。髙橋はそもそもこういう攻めに弱い上、この日は立ち合いの呼吸を制されたので
今場所はいずれも将来を嘱望される4人の新十両力士が誕生した。場所を通して、随時彼らの動向にも言及していきたいと思う。今日は二所ノ関部屋の髙橋。日体大時代に際立つ戦績を収めたわけではないが、入門後は恵まれた体躯を生かし、馬力を伴った本格派の四つ相撲で、初土
豊昇龍の立ち合いに関しては、これまでブログやTwitterにおいて厳しく指摘をしてきた。相手が上位者であろうと先に手を着かず意地を張るところ、呼吸具合に恣意的な色が濃いところ、立ち上がってから腰を割るまで、腰を割ってから立つまでの動作がいずれも遅いところ・・・今
12-1照ノ富士(小手投げ)朝乃山10-3朝乃山の立合いは非常に良かった。押し相撲の力士のような角度と左の外ハズでした。右も差すのではなく、下から押し上げるような構えで行ってるのが新しいところ。ただ、この当たりと左の使い方ができるなら、肩口を押さえるとか
5照ノ富士(過去1年対戦なし)朝乃山0もう2年以上前になりましたが、前回の対戦にあたる3年春は朝乃山が立合いもろ手突きで意表を突くも、照ノ富士を動じさせるには至らなかった。それ以前の対戦では立合い頭でかましながら右差しを狙っていますが、当たり勝って前へ出
8-4若元春(寄り倒し)照ノ富士11-1照ノ富士が頭からかましていて驚きました。復帰後では髙安戦でのみ見せている立合いですが、正直想像はしていなかったし、それだけ認められているということを若元春にはぜひ誇りに思ってほしいものです。若元春は期待通り突き立て
0若元春-●----照ノ富士1照ノ富士からすると、右を差しに行けば若元春の左おっつけが強烈ということで左四つを狙うものと見られ、かつ安全策として、左半身に構えると思うんですよね。前回もそうでしたが、こうして下に入る形で腰を据えられてしまうと、若元春は攻略