時間の経過とともに あったものは姿を変えてゆき 昔は面影として残る このような時間の中で 現在は 矢のごとく過ぎ去り 現在をとどめることが出来ない 仮にとどめることが出来たとしても それは 固定された動かない存在ではなく ベクトルで表示されるような 変化している存在だろう ...
ルアーは刺激と反応の連鎖をもたらす二律同梱の象徴。システムは二律同梱の集積による予定調和世界。
ゴルフができない冬場の楽しみに、気軽にいたずら書きを楽しみます。
時間の経過とともに あったものは姿を変えてゆき 昔は面影として残る このような時間の中で 現在は 矢のごとく過ぎ去り 現在をとどめることが出来ない 仮にとどめることが出来たとしても それは 固定された動かない存在ではなく ベクトルで表示されるような 変化している存在だろう ...
夏 殺しても 殺しても 湧いてくるショウジョウバエにうんざりする ちょっと油断して 生ものを処理し忘れていると たちまち増殖し ゴミ箱の裏に 数えきれないくらいたくさんの蛹の抜け殻が 所狭しと並んでいる ショウジョウバエにしてみれば 勝利の勲章なのだろうが それを片付ける私...
何時までも歩けるようになるために 私は歩く 歩くために歩くのである ただ単に歩いているだけではない 現在と未来が連なることが重要なのであり 歩くために歩く価値がある もう少しいうと 歩くために必要なことが欠けていないかを確認し 歩くために必要な機能を鍛えるために 歩いている...
今在る秩序を維持するために その秩序の形而上のもとで 様々な形而下が現象している こうした現状において その形而下に反する現象は その形而上の下で淘汰圧に晒される ギリシア時代のソフィストが主張した 「正義は権力のためにある」と言った言説は こうした現状に追従するものである...
秩序を維持することに エネルギーが必要である 同じ状態のまま 時間を超えてゆくには それ相応の努力が必要ということである 時間と共に壊れてゆくべきものが 壊れずに残ってゆくには それ相応の理由がある この理由に 形而上的価値がある 壊れてはならない理由 壊してはならない理由...
現実という存在には 過去や未来はなく 現在しか存在せず 過去は消え去ったいる という 物質論的な考えもあれば 現実には 実際に在った過去もあり 記憶に残る現実も現実として存在するという 経験論的な考えもある そして こうした経験し記憶されて現実に加えて 予測される現実的未来...
生体高分子も 予定とその実践を繰り返している 視覚に関与しているロドプシンというタンパク質は 光が当たると形を変えるようにできている 光が当たっていない時と 光が当たった時とでは その立体構造が違ってくるという性質があるのである この性質は ロドプシンの予定であり 光の有無...
今日は何度くらいになるだろう? 昼はどれくらい暑くなり 夕方はどれほど涼しくなるだろう? こんなことを考えながら 「どの服を着ようか」と考える そして 気温に適応的な服を着ることが出来れば 快適に過ごせ 適応的な服を着なかった時には 後悔しながら過ごすことになる このような...
自然と直接対峙するには 人間の身体はあまりにもか弱い だから 服を着るし 家を建て 雨風をしのぎ生きている 季節の変わり目を予定しながら 為すべきことを実践している こうしたことは 何も人間だけがするのではなく 多かれ少なかれ 生命は それぞれに 様々な工夫を凝らし 自然と...
イヌが 美味しい餌を前に 「待て」をしている 言葉が 本能に打ち勝っている時間帯である 飼主が「よし」と言うと イヌは 「待ってました」とばかりに 餌を貪り食う このように 言葉は 行動を操ることが出来る道具である 操られることを学習した動物を 操る道具である 逆に言うと ...
知らない言葉が話されている国に迷い込むと きっと その国の言葉を理解したくなるだろう 言葉なんか知らなくても 生きてゆければ 言葉なんて知らなくてもよいのだけれど どうにも勉強したくなる この勉強までしてでも理解しようと思う理由において 言葉は維持されている 言葉なんかわか...
言葉に翻弄されなければならないらしい 翻弄されることで 生きる術が手に入るようにできている 翻弄され その言葉に従うことで その言葉が仲間を結び付けてゆくようにできている * 言葉全体が全能である世界の中で 一つの言葉は全能性を失っている そして 全能性を失うことで その言...
生命は 永遠への存続を 創り続けているシステムである このシステムの原理は 自己複製である 同じものを創り続けることによる 永遠への存続を実践し続けているのである 言葉も 同じを創り続けている あの人も この人も 同じものを見て 同じ言葉を想像したり 同じ言葉を発声し聞き取...
「あの人は偉い人だ」と考えることと 「神様は居る」と考えることに 大きな違いはないのであろう としてみる どこからどう見ても「偉い人」は居るのであろうか? 誰から見ても「偉い人」は居るのであろうか? 居るとしたら それはどんな人だろう? それは きっと神様のような人だろう ...
時を超えてゆく存在には 保存的存在 循環的存在 能動的恒常の 概して三つの類型がある 一つ目は堅牢な存在 かたい岩石の様なもので 同じを頑なに維持する存在である 石に刻まれた文字は その文字が読まれなくなっても その形を残し続ける 二つ目は循環する存在 海のように その構成...
意識は 状況状況で変化してゆきながら 最適を求めている 意識は 同一性を保つことよりも 状況に応じた変化が求められているのである そんな意識が行う理性的活動も 当然に変化を求めているところがある そんな理性が 不同なる普遍性を求めて探索を勧めるので 苦労が絶えない そして苦...
現象には 持続性が高いものと 持続性が低いものがある たとえば 台風は比較的持続性が高く つむじ風は比較的低い 地球の公転は持続性が高く 持続性の低い惑星があったとしても 今となっては もうどこかに消え去ってしまっている 自然選択は 持続性の高い現象の残存 自然淘汰は 持続...
目的という形而上を 合目的的現象という形而下が支えている この状態が維持される中で 目的という抽象と 現象という具象が 結びついている 結びつかずに 形而上と形而下の関係が崩れる場合には 現象は合目的的現象ではなく 単なる現象ということになり 形而上から 切り離された一過性...
言葉の意味が通じると思いながら 言葉を発するように 膵臓のランゲルハンス島にあるインスリン分泌細胞は きっと 肝臓の細胞が糖を取り込み血糖値を下げてくれると思いながら インスリン分泌しているに違いない 膵臓の細胞が 肝臓の細胞のことを 実際には思うことはできないのであろうけ...
「橋」という言葉と 物質としての”橋”は 同じものではない だいたい 大きさが全然違う 実物の”橋”に 一体いくつの「橋」という文字を書き込めるだろう? これほどに大きさが違うものを 同じものとして扱うことで 言葉が機能している このように 言葉には そもそもその大前提に嘘...
「もし」という仮定が存在するのは 状況が一定していないことに遠因があり 目的因を鑑み その状況にあわせた対応をとるためである 運動をすれば 呼吸が激しくなり 休めば 呼吸はゆっくりになってゆくのも 「もし」の仮定が幾重にも機能しているからに相違ない 「もし」が存在しているの...
理想としての あるべき姿というものが在る それは 存在しないから理想と呼ばれ 存在していないはずであるが 理想としては存在している つまり 存在していないものが存在しているのである 現実と理想は 存在している次元が違うので こんなおかしな言葉が生まれてしまう 現実の出来事と...
私の意識は 私を創造し続けている 私の意識が 私ではなく彼を創造し始めた時 私は彼になるだろう * テレビカメラのモニターのように 私の意識が 私の周囲の景色を創造してくれている この創造力が潰えた時 私は盲目になるだろう * 太陽の重力と 地球の等速直線運動の調和において...
私には 私の予定世界があり かの人には かの人の予定世界がある この二つの予定世界が調和していると 私と かの人の関係は良好であるが この二つの予定世界に矛盾が生じ どちらかが実践できるのならば どちらかが実践できないということになると どちらからが譲るか あるいは どちら...
私が創造した予定世界と 現実の世界の間に 調和の乱れが顕れた時 私は おそらく 私の予定世界を創造し直すのだろう それほどに 現実世界は重く強く頑なで 私の創る予定世界は 軽く弱く柔らかい ここに 私の哀しみがあり だからこそ 私の予定世界を維持できた時の喜びがある この喜...
後悔する時 「あの時こうすればどうなったろう」と 想像してみたりする もはやあり得ない現実を夢想するのである この夢想は 現実とは別世界の出来事からできている いつくもの ”たられば”を思考しながら いくつもの世界を創造する この世界の創造主は私であり 私以外の存在とは 共...
”考える”ということは 頭の中に世界を創り それを維持する作業である この創造世界を 如何に現実との比較の中で 厳密に行うかを競うのが 科学ということになる そして この創造世界を 如何に魅力的にするのかを競うのが 芸術であり この創造世界を 共有し調和させてゆくのが 社会...
「おはよう」という言葉には たとえば「猫」という言葉が持つ意味の様な 意味らしい意味がない 「おはよう」に対して 「おはよう」とオウム返しがあると そこに意味が生まれる 「yes」の様な受容の感覚が その意味である これに対して 「おはよう」に対して 「おはよう」が返ってこ...
自然は変わらないが 人間は変わり 自然をも変えることが出来る ここに人間の強さが在るが この過程において 人間は自然に自らをあわせて 合理性を獲得している 自然が 人間にあわせて 合理性が顕れているのではない 合理性は 人間の努力により維持されているのである この努力におい...
環境は理不尽であり 不条理にできている 環境は 理屈を通してくれないのである だから 環境に対して 道理をもって説得しても仕方がなく 「明日天気になあれ」とばかりに テルテル坊主をつるして 祈るより仕方がない かといて 人間社会は 合理的にできているかというと そうでもない...
「魔法の言葉」と言われるように 言葉には魔法のような機能を有している 「右向け右」といえば それを聞いた人が一斉に右を向く この現象は 当たり前と思えば当たり前なのだろうが 不思議と言えば不思議である 人間でない他の生き物 たとえば 猫にしてみれば なぜこのようなことが起こ...
理想的な言葉で飾られた世界は 理想的である 現実的な言葉でつづられた世界は 現実的である 法律で規定された世界は 形式的である 理想的な世界も 現実的な世界も 形式的な世界も 空間を持つ世界ではない 空間を持つ世界は 一人でも存在する しかし 理想的な世界も 現実的な世界も...
その予定調和が成立している範囲を 内部と呼び その外側を外部と呼ぶ * その言葉が通じる範囲を 内部と呼び その外側を外部と呼ぶ * 言葉は檻となり 心をその内部に閉じ込める 心がその外側に逃亡することを自由と呼ぶ * 原子核と調和して動く電子は その原子の内部となり その...
身体を構成する臓器間には 予定調和が成立し 原則 調和を乱す存在は排除されている だから 身体の内部は 平穏が維持されている ところが 身体と身体の外部との関係においては このような予定調和が成立していない 仮に予定調和らしきものが存在していても それは儚く消えてしまうよう...
私という意識は 組み込まれた予定の実践を司るために存在しているのであろう だからなのだろう 予定がないと 私は途方に暮れていまう そうなると いたたまれなくて 何かの予定を捜し始める それも つまらない予定は嫌で 楽しく心躍る予定を捜し始める しかし そんな予定はそうそう思...
しばしば 周囲に従い生きていることを 「敷かれたレールの上を歩いている」と 揶揄されることがある そのレールの上を歩いていると そのレールを引いた人が喜び そのレールから外れると そのレールを引いた人が悲しむ その間 歩いている人は 嬉しくもなく 哀しくもなく ただ歩いてい...
私の体内には 眠るという予定や 食べるという予定 排泄するという予定 夢を見るという予定 幸せを感じるという予定 悲しみを感じるという予定 泣くという予定 笑うという予定 その他 様々な予定が組み込まれている 生まれたばかりの赤ちゃんにも 首が座るという予定があり お座りで...
社会には 社会としての形而上があり この形而上を維持するための調和が予定されている 個体にも 個体としての形而上があり この形而上を維持するための調和が予定されている この2つの形而上の間で 予定調和が一致していると良いのであるが 不一致があると葛藤が生まれ 若い情熱のまま...
環境からの恵みに首を向け 環境からの禍に体を隠す 多くの動物が この様に環境と付き合い その生を紡いでいる 概して 生き物は環境との調和を予定して生まれてきて 調和する局面において環境と積極的に接し 調和しない局面において環境に対し消極的に接するのである 環境とこのようにう...
自然は 恵と禍をもたらす ここでいう自然の恵は 主体と調和した関係であり 禍は 主体と調和していない関係である 自然と主体は 組織として完全には一体化していないのである これに対して 身体内の関係 たとえば 心臓と血管 筋肉と神経の関係は 調和しており 不調和の関係に在ると...
環境に適した生き物が生き残っているから 今生きている生き物は環境に適応している この循環論のなかで 時間が経過してゆく 時間が経過しても なお 循環している循環論が 古典であり 形而上として育ち 形而下に在るものを よりその循環に適したものへと変えてゆく原因となっている こ...
釣り針には 使命があり 予定がある その逆向きにまで反り返った針先で 魚の口の皮膚を突き刺す予定である 予定が 釣り針という物体の形状に宿っているのである 釣り針の形には 様々な工夫と配慮がなされている 「J」の字の形状を決めたのは 釣り人ではない 大概の釣り人は 工夫に工...
ビーカーの水の中に 一滴の赤インクを落とすと 水の中に赤色が徐々に広がってゆく 広がってゆく時間は移行期と言われ 赤色が全体にいきわたり 色の変化がなくなると安定期が始まるとされている この安定期にある水に もう一滴赤インクを落とすと 再び移行期に入り その後再び安定期に到...
再現されないものは消え去り 再現されるものが残存してゆくと 再現される頻度が高いものが増えてゆく 循環するものは再現される よって 循環するものが増えてゆく こうして 時間の経過とともに 秩序化が進んでゆく * 予定と実践が分離すると 実践されていることの外に 実践すべきこ...
団体競技において チーム内の調和は チームが機能するために欠かせない要素である この調和の完成度が高ければ高いほど チームは強くなり 逆に完成度が低ければ チームは弱くなる 身体の内部でも 筋肉系と 神経系 それに 内臓系の調和が良ければ 身体は強くなり 逆に弱ければ 身体...
暑い日の散歩道 水鳥の雛が 私の姿を見て 急に急いで水の中に潜ってしまった いたいけな雛にとって 私は逃げるべき悪い奴らしい 鳥にしてみたら 私はレイシズムの対象であるらしい しばらく行くと 今度は カラスが木陰で口を広げている へばっているのか 逃げはしないが 「暑いのか...
私の意識も 私という形而上の形而下の一つである 私の意識は 私の肉体を友として その由来を知らぬままに 見事なまでに互恵的に共存している まれに 病が訪れ 時に 不用意な排泄にもようされて 私の意識は 私の肉体の不完全で不謹慎で野蛮な素性に 呆れ 嘆いたりするのではあるが ...
形而上は統合の象徴である タンポポの生活環は 形而上の一種であり 種も葉も花も根も その形而下に在る そして 形而上たる生活環を回すために 形而下に在る存在は その機能を発揮する きっと 根は花や葉のことを知らずに 花や葉のために水や養分を 地の中から吸収しているに違いない...
一般に 風雨にさらされても 固いものはその形をとどめるが 柔らかなものはその形をとどめることはできない ところが 生命は 石の様な固さはないが その形態を維持している 生命には 形而上にその形態を持つことにより 形而下の細胞がその形態を維持するよう機能しているからである D...
AがBとなり BがCとなり CがDとなり DがAとなると 循環が出来る この循環をGと命名すると AもBもCもDも同じGということになる Gの付従的存在として AもBもCもDもカテゴリーに属すると言う訳である 右手と左足が協調して動くように AとBとCとDは協調しているので...
タンポポの種は その中に未来を宿している しかも その未来は過去からの遺産である こうして 時間と共に変わりゆく世界の中で タンポポはタンポポを維持している このように 生命には 自己を保持する能力がある 言い換えると 過去を再現する能力である 記憶も 過去を再現する能力で...
実在は時間とともに流れ去り 実存が視座として残される * 動きがあるから 時間が動いていることがわかる この動きを知るためには 時間に動じない視座がなければならない * 視座は視座であり 被視体ではない * 実在は被視体であり 実存は視座である 実在は完全でありながら流れ去...
蛍が 「 女 女 」と光を放ち 「 男 男 」と木霊が返す * 異性が 互いに視線を交わし合い すれ違うだけすれ違う * 審美眼が 野菜を手に取り じっと眺める * 蝶が チラチラ一頭飛んでいる 今度は二頭だ * 選ばれた魂が 選ばれない魂を 横目で眺める * 霊性が 定め...
タンポポの種という現実態には 発芽する可能態が備わり 寝や茎や葉を伸ばす可能態も潜在し 花を咲かせ 綿毛の種を作る可能態をも持ち合わせている これらの可能態の推移には 道筋が付けれており いきなり種が綿毛を作ることはない この道筋の道しるべが目的であり それぞれの可能態が現...
目的と自由は 相容れないところがあるから 自由を目的とすると 宙に浮くところが現れる この浮力が生命力なのだろう * 花が咲いている この花は来年も咲く術を知っている そのために大きな自由を捨て その術に身を投じ 予定された道筋を突き進む * オタマジャクシという現実態には...
生命は 新しい現象をもたらし続けている この現象が定常化すると 新しい存在が生まれる 森という存在もそのひとつである 意識という存在もそのひとつである オスはメスを求めるように 生命現象として予定されながら生まれ メスはオスを求めるように 生命現象として予定されながら生まれ...
生命にとって 生きていることは成功であり 死ぬことは失敗である だから 生きているということは 失敗していないということであり 成功し続けているということである 言い方を換えると たとえ小さな失敗があっても それ以上に大きな成功があれば 生きているのである 成功に至る道筋を...
CDの円盤の中に刻まれた音楽が 再生されることを待ち続けている 本当に待ち続けているわけではないが CDは再生されることを予定して作成された 実際に再生されることがなくても 存在する限り 予定はされているのである 私の部屋にも 聞かれずに 本棚に飾られているCDがたくさんあ...
記録された過去が 未来において再現される 記録の方式と 再現の方式が規律されることで たとえば 録音された音楽が 未来において再現される 記録された音源が 現在においても 未来においても 同一物として存在し この存在が 過去の音として保存されるのである 過去の音が今存在する...
過去は流れ去るが 記憶が残存する ここにおいて 過去は 無いものでありながら 存在することになる 記憶として存在するものは 実は無いものなのである そして この記憶という無いものを あるとしなければ 言語も存在できなくなる 現実と呼ばれる時空とは別に 記憶の中に時空が出来て...
人間には 芸術を愉しむ性質が備わっている 芸術の時空は 生活の時空とは別に設定され 芸術は 身体を生活の時空に残しながら 心をそれとは異なる時空に運んでくれる 人間には 心の中の時空を楽しめる性質が備わっているのである 極端に言うのならば 浮世離れした白日夢の世界に戯れるこ...
ある存在が 過去に在り 今も在ることに欠かせない事柄は その存在にとって有用な事柄である そして この有用な事柄にとって 存続してゆく存在を助力することが その存在意義となり 実践の目的となる たとえば 私という存在にとって 食事は欠かせない事柄であり 私の身体の維持を助け...
車を運転しながら こう考えた ♪ 春の うららの 墨田川 で始まる動揺「花」のメロディーに 夏目漱石の「草枕」の有名な一節がうまく乗る ♪ 智に 働けば 角が立つ ♪ 情に 棹させば 流される ♪ 意地を通せば 窮屈だ ♪ とかくに 人の世は 住みにくい 仕事をしながら車を...
自由が不条理をもたらす * 熱い昼下がりに たまらなくそうめんを食べたくなった しかし そうめんを食べたいと主張しても その意見は家族の反対にあい却下され キムチチャーハンを食べることになってしまった 昨日炊いたご飯が残っていた という事情が 私の食指よりも優先されたのであ...
一般的に 魚釣りにおいて 人間は命を懸けないが 魚は命を懸けている この不平等な闘いを 人間は楽しんでいる 無論 ヘミングウェイの「老人と海」における 老人とカジキのように 互いに命がけで戦うこともあるのだろうが 大体において 人間は強大で 魚は弱小なるものとして 魚釣りの...
それが在るところに 過去があり それが在るがゆえに 未来が変わる 存在が 原因であり 結果となり 時間が経過してゆく 存在が 予定であり 未来への実践なのである 現象が 次の現象を予定しながら 存在を別の存在へと移してゆくのである このような推移の中で 存在と現象の組み合わ...
目があると見ない自由が奪われるが 目がないと見る自由が奪われる 羽があると飛ばない自由が奪われるが 羽がないと飛ぶ自由が奪われる 目があると便利だと思い 羽があると便利だと思う この思いの中で 喜びや不満が顕れる 私がタンポポになったなら 私は何を思うのだろう 私は何を思う...
目があるから 何かを見なければならず 口があるから 何かを食べなければならない 身体についているものは 総じて使わなければならない そのように運命づけられているらしい 目があっても 何も見ない自由もある 口があっても 何も食べない自由もある しかし その自由に逆らい 何かを...
風のない穏やかな朝を迎えた 柔らかな日差しが 微動だにしない草花を照らしている 動きがない あってもわずかなものである 全く穏やかである この穏やかさの中で 時を過ごし 柔らかな幸せにしたっていると 一台の車が エンジン音を高らかに響かせて せかせかと通り過ぎて行った 人間...
熱い夏の空に湧き上がる入道雲 秋の訪れを告げる鰯雲 雲は自由に流れその形を変えてゆき 無秩序の中に在るようでいて 同じ種類の雲がしばしば現れる 自由でいながらも 制約されているようである 予定されていたわけではないのに 気ままに 同じことを繰り返しているのである 意思がない...
役に立つカーナビが車と共にあり 役に立たないカーナビは捨てされてゆくように 役に立つ精神が身体と共にあり 役に立たない精神は捨て去られて来たのだろう この成果もあり 身体と精神の相性は すこぶる良好である 相性のよいカップルが お付き合いを継続し 相性の悪いカップルは お付...
熱を加えると タンパク質は変性してしまい 酵素機能を持っていたタンパク質も その機能を失うことになる 役割を全うしている生きている状態から 役割を果たせないでいる状態へと変性してしまうのである 熱いものに手を近づけると 「熱い」と感じて そこから反射的に手を引くのも 熱すぎ...
どこまでも 明日を追い続け 明日のために今を捧げなければならないらしい 明日の足しになることを為すべきで 明日の足しにならないことを為すことは無駄事 ということになるらしい そして 明日になると 今日のように また 来たるべき明日に備えるのである この積み重ねの中で 生命は...
生きるために 痛みが創る檻があり 檻の外に出ないようにすることで 生きるための努力を重ねている 猫も きっと そんな檻の中で生きているらしい その証拠に しっぽや足を踏まれると ギャーと鳴き その場から逃げてゆく 猫も ただのんびりと寝ているだけではないのである お腹がすく...
一度は死がなければならないらしい どうせなら 痛いのは大嫌いだから 死ぬ時も痛くないのがいい 気絶してしまえば 痛みも感じないのであろうが 気絶するまでの間を 私は我慢できるだろうか? いや 我慢できなくても 痛みを感じ続けなければならないだろう 生きていることの試練である...
川を流れる水は どこをどう流れてゆくのか知らぬまま流れている ただ 岸辺に導かれ 上から下へと流れている 水の運命は 岸辺という 水以外の存在により 大きく影響されているということである 私の運命も 私が決めるものではないらしい 何かにぶつかりながら そのぶつかったものに左...
国家の三要素に 領土 人民 権力がある 権力の三要素に 法 武力 仲間意識がある 権力は 人を動かす力である この力に抗う力により 権力は脅かされる そしてそれが国を揺るがすことになる 仲間意識は 愛ということもできるだろう 和睦ということもできるだろう 愛と武力と飴と鞭 ...
強くすぐれた存在の一部であることに 喜びを覚える そのように人間はできているらしく オリンピックで自国の選手が活躍すると嬉しいし ひいきのスポーツチームが勝つと益々 そのチームを応援したくなる 応援することで 一体感が生まれ 選手とそれを取り巻く応援団が 一つの存在として恒...
イスラエルという国がなくても ユダヤ人は存在し パレスチナという国がなくても パレスチナ人は存在し ロシアという国がなくても ロシア人は存在し 日本という国がなくても 日本人は存在する そして それぞれの人は それぞれの国を夢に見て それぞれの国は それぞれの人を育て上げる...
カーナビのスイッチを押すと 周辺のレストランが表示することが出来る 便利な時代になったものではあるが このような便利な機能を知らなければ そんな機能は存在しないことと何ら変わりがない 事実 このカーナビを使い始めて もうじき一年になろうとしてる時に 私はこの機能を知った だ...
穏やかな空が広がっている 不定形な雲たちが 形を変えずにその場にとどまっている 目を離し ふたたびその雲を眺めても 雲たちは 同じ形を保っている それがどうだろう 十数分間たっただろうか 雲のことなど忘れて 過ごしていると 見上げる雲の形は 先程とは違ったものになっている ...
「年を取りたくない」 そう 誰しも思ったことがあるだろう なぜ年を取りたくないのだろうか? 年を取る前に しておきたいことや しなければならないことが 山積しているからだろうか? だとすれば その山積していることに 時を惜しまず 邁進すればよいのであろうが ただ 何をするで...
頭ではいつか止むとわかっていても 雨が降っていると 何時までも雨が降り続くような気になってしまう それでも 空に明るさが戻り始めると 「ああ 雨が止みそうだ」と実感が湧いてくる 変化の兆しを察する能力はあるけれど その兆しが見えないうちは いつまでも このままでいるような...
水は電気分解すると 酸素と水素になる このような化学反応は とても小さくて しかも とても素早いので 氷が水になる時の氷水のような 中間的な状態を観察できない しかし 遷移状態について勝手な憶測はすることが出来る 2つの水分子が 2つの水素分子と1つの酸素分子になるのだから...
人間は 他者を評定するのは好きだが 自分が評定されるのはあまり好きではないらしい 噂話には評定が入る 一般に 噂話では わるい批評することの方が 素晴らしいと評価することより多い 幸せを最大化し 不幸を最小化することを良しとする功利主義の考え方からすると 悪い噂話ばかりなら...
平衡状態には 始まりもなければ終わりもない 始まりは 平衡状態でなく 終わりも 平衡状態ではないからである 平衡状態への入り口や 平衡状態からの出口は 遷移状態であるからである 平衡状態では 原因が結果となり その結果が原因となって 元の原因であったことと同じ結果が引き起こ...
生命活動は 無限後退の循環の中に在る * なぜ眠るのか? 昼と夜があるためなのか? 昼も夜もないモグラも寝ているという モグラは18時間も寝ているという 寝るために生きているのかもしれない それと同時に 生きるために寝ているのかもしれない 生きていることは 目的と実践の無限...
功利主義は 感情に対する理性のぬかずきである * 痛いという知覚が存在する そして 痛いと感じると 顔をしかめたり 「ギャー」と叫び声をあげたりする 抽象的に言うと 知覚と 知覚の表現が存在する こうした存在により 命を脅かす外的な環境を避けるようにできている 暑い日に木陰...
水が氷になったり 氷が水になったりするという 存在の互換性は 可逆的で受動的である どちら方向へも変化し もっぱら温度次第のところがある これに対して 生命の変化は 不可逆的で能動的である 卵がオタマジャクシになりカエルになる このカエルが卵を産む カエルがオタマジャクシに...
水は 1℃から99℃の気温に対して 適応的である マイナス5℃の気温に対しては 適応できず 氷になってしまうし 100℃を超えても 適応できず 水蒸気になってしまう 1℃と 99℃では 随分と違う気温であるけれど 水は水のままでいる 氷でも水蒸気でもない水である 水も 0℃...
石のように動かない座禅僧 まるで置物の様である 置物はどっしりと 一日後にも 一年後にも そこに堂々と座している いつ見てもそこに在るのである これが存在の基本である 変わってしまえば その存在は無くなるからである この基本に立ち返るべく 座禅僧は座して動かずを実践している...
弱く生まれ 弱く育った 弱くても生きていられるのは 守られているからである この守られて育つつところに 人間の誕生があったのだろう 言葉が 人間を守ってくれている そして 人間を守る有用な言葉を 人間が守る 言葉にとって 人間は自然である 淘汰選択を担う自然である そして ...
伝統を守るという事に自由はない 伝統を守るには 予定されたことを実践しなければならないからである 原則 MUSTの世界の中で維持される伝統に 自由はないのである だから命あるものには究極の自由はない 命は伝統だからである 私も いくら自由を主張しても 食欲に抗うことができな...
砂浜に描かれた文字と 石に刻まれた文字とでは 石に刻まれた文字の方が価値がある ロゼッタストーンのように 言語解読に役立ったり 歴史上の重要な記録が残ったりと 石に刻まれた文字は 大切な遺産として大事に保護されている こうした歴史的価値はともかくとして 石に刻まれた文字の寿...
抱かれている猫が なんとかして逃げようとしている どこへ行きたいというのではなく 抱かれていることが嫌なのだろう 抱かれていて 自分の思うように身動きできない そんな閉塞感から一刻も早く逃れたいのだろう 四肢を動かし 頭をあちらこちらと動かし 必死に逃れようと 様々な逃走を...
物語を読むと 人間の心を教えてもらえる 人間として備わっている心の機微を 掘り起こしてくれる 人間により描かれ 人間により良いものとして伝えたれた物語には 人間の心に通じる何かが盛り込まれている こうした人間の心は 仮に言葉を交わせたとしても 他の動物には通じないところがあ...
「正義」と「善」は どちらも好ましく推奨される目標ではあるが どこかで違っている 「正義の味方」や「正義の御旗」という言葉が表すように 「正義」には敵をやっつけるようなところがある 「正義の鉄拳」という言葉もある 正義のためなら暴力もいとわないのである 暴力は 善というより...
調和していないと その状態は長続きしない というか 長続きしている状態は 調和的である 地球の公転は 地球の等速直線運動と 太陽と地球の間の引力が調和して 長続きしている 御託は色々あるけれど 私の身体も 食べ物などから吸収するエネルギー量と 運動や熱として発散するエネルギ...
同じ状態が 過去にも今にもあると それは存在として認識されるが 一時の状態は 存在として認識されにくい 古生物の化石を 時代順に並べると 斬新的に形態が変わってゆく 斬新的進化の痕跡を見つけることもできるが ある時期に 突然に表れたり 大きく変化したりする形態も見出すことが...
身体は 同じことを繰り返すシステムである 同じことを繰り返すために有用な現象を 次々とシステムに組み込みながら 進化してきたシステムである 同じことを繰り返すことが出来る これは 過去と未来を結ぶ能力である この能力を 身体は試し続けているのである 同じことを繰り返せなくな...
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時間の経過とともに あったものは姿を変えてゆき 昔は面影として残る このような時間の中で 現在は 矢のごとく過ぎ去り 現在をとどめることが出来ない 仮にとどめることが出来たとしても それは 固定された動かない存在ではなく ベクトルで表示されるような 変化している存在だろう ...
夏 殺しても 殺しても 湧いてくるショウジョウバエにうんざりする ちょっと油断して 生ものを処理し忘れていると たちまち増殖し ゴミ箱の裏に 数えきれないくらいたくさんの蛹の抜け殻が 所狭しと並んでいる ショウジョウバエにしてみれば 勝利の勲章なのだろうが それを片付ける私...
何時までも歩けるようになるために 私は歩く 歩くために歩くのである ただ単に歩いているだけではない 現在と未来が連なることが重要なのであり 歩くために歩く価値がある もう少しいうと 歩くために必要なことが欠けていないかを確認し 歩くために必要な機能を鍛えるために 歩いている...
今在る秩序を維持するために その秩序の形而上のもとで 様々な形而下が現象している こうした現状において その形而下に反する現象は その形而上の下で淘汰圧に晒される ギリシア時代のソフィストが主張した 「正義は権力のためにある」と言った言説は こうした現状に追従するものである...
秩序を維持することに エネルギーが必要である 同じ状態のまま 時間を超えてゆくには それ相応の努力が必要ということである 時間と共に壊れてゆくべきものが 壊れずに残ってゆくには それ相応の理由がある この理由に 形而上的価値がある 壊れてはならない理由 壊してはならない理由...
現実という存在には 過去や未来はなく 現在しか存在せず 過去は消え去ったいる という 物質論的な考えもあれば 現実には 実際に在った過去もあり 記憶に残る現実も現実として存在するという 経験論的な考えもある そして こうした経験し記憶されて現実に加えて 予測される現実的未来...
生体高分子も 予定とその実践を繰り返している 視覚に関与しているロドプシンというタンパク質は 光が当たると形を変えるようにできている 光が当たっていない時と 光が当たった時とでは その立体構造が違ってくるという性質があるのである この性質は ロドプシンの予定であり 光の有無...
今日は何度くらいになるだろう? 昼はどれくらい暑くなり 夕方はどれほど涼しくなるだろう? こんなことを考えながら 「どの服を着ようか」と考える そして 気温に適応的な服を着ることが出来れば 快適に過ごせ 適応的な服を着なかった時には 後悔しながら過ごすことになる このような...
自然と直接対峙するには 人間の身体はあまりにもか弱い だから 服を着るし 家を建て 雨風をしのぎ生きている 季節の変わり目を予定しながら 為すべきことを実践している こうしたことは 何も人間だけがするのではなく 多かれ少なかれ 生命は それぞれに 様々な工夫を凝らし 自然と...
イヌが 美味しい餌を前に 「待て」をしている 言葉が 本能に打ち勝っている時間帯である 飼主が「よし」と言うと イヌは 「待ってました」とばかりに 餌を貪り食う このように 言葉は 行動を操ることが出来る道具である 操られることを学習した動物を 操る道具である 逆に言うと ...
知らない言葉が話されている国に迷い込むと きっと その国の言葉を理解したくなるだろう 言葉なんか知らなくても 生きてゆければ 言葉なんて知らなくてもよいのだけれど どうにも勉強したくなる この勉強までしてでも理解しようと思う理由において 言葉は維持されている 言葉なんかわか...
言葉に翻弄されなければならないらしい 翻弄されることで 生きる術が手に入るようにできている 翻弄され その言葉に従うことで その言葉が仲間を結び付けてゆくようにできている * 言葉全体が全能である世界の中で 一つの言葉は全能性を失っている そして 全能性を失うことで その言...
生命は 永遠への存続を 創り続けているシステムである このシステムの原理は 自己複製である 同じものを創り続けることによる 永遠への存続を実践し続けているのである 言葉も 同じを創り続けている あの人も この人も 同じものを見て 同じ言葉を想像したり 同じ言葉を発声し聞き取...
「あの人は偉い人だ」と考えることと 「神様は居る」と考えることに 大きな違いはないのであろう としてみる どこからどう見ても「偉い人」は居るのであろうか? 誰から見ても「偉い人」は居るのであろうか? 居るとしたら それはどんな人だろう? それは きっと神様のような人だろう ...
時を超えてゆく存在には 保存的存在 循環的存在 能動的恒常の 概して三つの類型がある 一つ目は堅牢な存在 かたい岩石の様なもので 同じを頑なに維持する存在である 石に刻まれた文字は その文字が読まれなくなっても その形を残し続ける 二つ目は循環する存在 海のように その構成...
意識は 状況状況で変化してゆきながら 最適を求めている 意識は 同一性を保つことよりも 状況に応じた変化が求められているのである そんな意識が行う理性的活動も 当然に変化を求めているところがある そんな理性が 不同なる普遍性を求めて探索を勧めるので 苦労が絶えない そして苦...
現象には 持続性が高いものと 持続性が低いものがある たとえば 台風は比較的持続性が高く つむじ風は比較的低い 地球の公転は持続性が高く 持続性の低い惑星があったとしても 今となっては もうどこかに消え去ってしまっている 自然選択は 持続性の高い現象の残存 自然淘汰は 持続...
目的という形而上を 合目的的現象という形而下が支えている この状態が維持される中で 目的という抽象と 現象という具象が 結びついている 結びつかずに 形而上と形而下の関係が崩れる場合には 現象は合目的的現象ではなく 単なる現象ということになり 形而上から 切り離された一過性...
言葉の意味が通じると思いながら 言葉を発するように 膵臓のランゲルハンス島にあるインスリン分泌細胞は きっと 肝臓の細胞が糖を取り込み血糖値を下げてくれると思いながら インスリン分泌しているに違いない 膵臓の細胞が 肝臓の細胞のことを 実際には思うことはできないのであろうけ...
「橋」という言葉と 物質としての”橋”は 同じものではない だいたい 大きさが全然違う 実物の”橋”に 一体いくつの「橋」という文字を書き込めるだろう? これほどに大きさが違うものを 同じものとして扱うことで 言葉が機能している このように 言葉には そもそもその大前提に嘘...
学習は轡であり 轡をはめられると 言葉が手綱となり 人間は言葉に御されることになる 「その川の北側から退避して その川の南側へ行け」 柵はなくても 言葉が柵となる 言葉に従わない者には 檻や手綱が必要だ 言葉が通じない家畜には 檻や手綱が用意され 言葉が通じる人間には 言...
「うまい」 「まずい」 には 理屈はない 食べると害になるものはまずく 食べると栄養になるものはうまい という 理屈は在るのだろうが それは大枠のことで 日常普通に食べるものについては うまいものはうまく まずいものはまずいとしか言いようがない 味覚は 言葉よりも深淵の世界...
話すということと 聞くということは 異なる反応である 話すために出す音は喉から出る 聞くための音は耳から入る だから 話すことは喉 聞くことは耳の技術によるものだ この異なる二つの技術が 調和して 会話が成立している この会話の成立の技術的裏付けが 喉と耳にある 人間の喉と...
記憶がなくなれば 私は私らしさを失うだろう どんな人に共感し どんな考えに賛同するのか? 記憶がなくなれば 私は私らしさを失い 人に対しも 考え方に対しも 記憶がある時とは 異なる反応を示すだろう むろん 記憶を失っても変わらない反応もあるだろう 沁みついた反応は 記憶がな...
現在は 過去を語りかけてくれている そして 未来を導いてくれている 未知の未来でも 東から日は昇り 西へと沈んでゆくだろう 春になりと暖かくなりはじめ 秋には寒くなり始めてゆくのだろう 赤ちゃんが生まれ 年寄りは死んでゆく 繰り返しを踏襲しながら ひたすらに繰り返す 反応は...
反応しようとする過去からの踏襲が 刺激を刺激として 相応な反応をもたらしている 過去を再現する技術が完璧であるならば その技術を用い 同じ現象を繰り返すことが出来る 過去を再現する技術が普遍的であるならば どこでも どんな状態でも その技術を用い 同じ現象を繰り返すことが出...
反応が刺激を生み その刺激が次の反応を誘う この連鎖の中 刺激が空間を移動する 視覚的な刺激は 高速で空間を移動し 聴覚的な刺激は 音速で空間を移動し 触覚的な刺激は 狭い空間をゆっくり移動する フェロモンや花粉は 風に漂い ホルモンは血流に乗り移動する こうした移動の範囲...
身体は 強い互恵的関係により反応が循環している この反応の循環が 適正に行われるよう 反応と反応の間は狭められ 反応を阻害するような空間は排除される この結果として 空間的にコンパクトにまとまった身体として 異質の空間を形成している こうした 反応の循環と空間の異質化は 細...
利己的行動は嫌われ 利他的行動は好まれるというが 利他的行動の恵が 私ではなく 他者に向かうと そんな利他的行動をやらないでほしいと思うことがある その恵みが 私に向かえばよいのに、、、 そんな思いが頭をよる なんであいつにばかり甘くて 俺にはつらく当たるのか あいつにばか...
リンゴを置くと その場所はリンゴにより占められ 他の存在は排除される もしその場所に リンゴではなく ブドウが置かれていれば リンゴは その上もしくはその横に位置することになる 頭の中も こうした空間と同じように 「これをしなければ」と思いついて瞬間に 他のことはどこかに霧...
予定性を具備した仕掛けに刺激が加わり 予定していた反応が惹起される この仕掛けを創り上げることで 反応が成立している この言葉にこの意味 あの言葉にあの意味を仕掛けられていないと 会話が成立しない このような 言葉とその意味のような関連性が成立するように こうなればああなる...
たとえば ロシアという国家システムにおいて その内部では ロシアに優しい刺激と ロシアに優しい反応が連鎖し ロシアの自己肯定感を醸成しており この連鎖の循環が増えれば増えるほど このシステムを より強大なものへと増強している たとえば ウクライナという国家システムにおいて ...
反応は 刺激を予定している 酵素は基質を ホルモン受容体はホルモンを 神経細胞は神経伝達物質を予定している こうした 体内由来の物質を 刺激として予定している反応の仕掛けもあるが 目や耳のように 体外由来の物質を 刺激として酔うている反応の仕掛けもある 主として 体外由来の...
反応には 予定性 能動性 目的性が観察できる 予定性 性ホルモンをメスが出すことを予定しながら オスはそれを受信するようにできている 能動性 性ホルモンを感知すると その源流の方へと積極的に積極的に移動する 目的性 メスにオスが近づくことで 交尾が成立し世代が連なる システ...
自己肯定感は 未来肯定感により培われているところがある 「今が辛くても 明るい未来がある」 というように 今の自分を肯定できなくても 自分を肯定することができる まあ 自己肯定感があるから 未来の自分を信じられるともいえるだろう いずれにせよ 自己肯定感にとって未来は大切...
アイデンティティーは 「どんな反応をするか?」を 総和した概念であろう 大豆の芽は 重力に逆らい 空に向かい伸びてゆくアイデンティティーと共にあり 大豆の根は 重力に従い 土地の中への伸びてゆくアイデンティティーと共にある そして その大豆は 太陽の光と 土の栄養や水を取り...
必然が 周辺に誘導されながらやってくる * 赤色は「赤」と表現されることは 必然的なことで 赤色を「黒」と表現してはならない この必然性により 色の表現の正当性を付与しているのだが この必然性は 良心や友人の教えにより 幼少期に獲得した必然性であり正当性である * 両手を ...
なぜ土星には輪があり 木星には大きな赤斑があるのだろうか? この大赤斑は なぜ北半球ではなく南半球に在るのだろう? 金星と地球の間に 大きな惑星がないのはなぜだろうか? エベレストのように高い山が 日本に無いのはなぜなのだろうか? 富士山が もう少し北にできてもよかったので...
周囲とは異なる異質であることで その異質は存在している 柔らかなところは 固いところとは異なる異質な存在として認識され 固いところは その逆である 同じように 柔らかな思想は 固い思想とは異なる異質な存在として認識され 固い思想は その逆となる 高音のメロディーは 低音のメ...
異質が維持されてゆく ある言葉 その言葉が持つ特異性 すなわち 異質を伝えてゆく そして 啓蒙がそうであるように 今までになかった言葉は 今までとは違う異質を広めてゆく A=Bであり B=Cであれば A=Cである AやBやCは DやEやFではないのかもしれないし DやEやF...