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  • N.T.ライトの物差しは聖書でなく自説である

    2022年8月3日の記事<N.T.ライト玉石混淆(拡充・修正版・再修正)2024年10月29日に>1(1)を加筆しました。 『N.T.ライト玉石混淆(拡充・修…

  • 近年の福音派混乱の根本原因

    「拠り所がこわされたら正しい者に何ができようか。」詩篇11:3 私が東京基督神学校の学生であった時代、宇田進教授がチャペルで上記のみことばを引いて聖書信仰の重…

  • 聖書はLGBTQについてどう教えているか

    1 基本的な態度(1)神は公正を求めておられる LGBTQを容認する神学は、いわゆる「解放の神学」の系譜の中に現れた。「解放の神学」の発端は米国資本によって収…

  • 義認・聖化の罠と、子とされることによる解決

    義認には、個人主義と、無律法主義化という罠がある。聖化には、個人主義と、律法主義化という罠がある。子とすることは、神の家族によって個人主義化を防ぎ、律法主義の…

  • N.T.ライトの新約解釈法の根本問題

    N.T.ライトは近現代の自由主義陣営の聖書学と相撲を取るために、自由主義陣営の土俵に上がって戦った。ジョン・ロックをはじめ経験論の伝統のある英国における自由…

  • 「召し」における摂理

    「28:神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。(中略)3…

  • 聖書解釈の前提となる神観・世界観

    日本長老教会によるN.T.ライトに関するレポートで、ライトの聖書理解の手順が示されている(37ページ)。ライトは、聖書のある概念を理解するには、まず第二神殿…

  • 神のご計画の全体を

    「私は、神のご計画の全体を、余すところなくあなたがたに知らせておいたからです。」使徒20:27(新改訳第三版) 使徒パウロはエペソの長老たちとの訣別のあいさつ…

  • 各書は読まれたいように読むべし

    文章というのは、その筆者が「こんなふうに読んで欲しい」と意図したような読み方をするときに、正しい理解と受容をすることができるものである。例えば、一篇の詩は一…

  • 牧師の務め、学者の務め

    2018年にノーベル生理学賞を授与された本庶佑氏が、その受賞記者会見の前段で、「マスメディアの人たちはその論文がネイチャーだとかサイエンスに掲載されたことを…

  • 各書は読まれたいように読むべし

    文章というのは、その筆者が「こんなふうに読んで欲しい」と意図したような読み方をするときに、正しい理解と受容をすることができるものであると思う。例えば、一篇の…

  • 聖書解釈と前後の文脈

    聖書釈義の基本中の基本は、文脈をわきまえることである。文脈とはなにか?下の数列のXは何か?2,4,6,8,X,12,14,16・・・  X=10であるとすぐ…

  • 聖書解釈に関する教理問答

    『教理問答』を改訂作業中です。その一部分をメモ。 問2-7 聖書解釈における大事な3側面とはなにか?答 状況的側面、規範的側面、実存的側面である。 問2-8 …

  • 聖書解釈の3側面 実例3つ

    聖書解釈においては、状況を弁えること、規範的な内容を読み取ること、実存的把握をすることという3点がたいせつであることを先に述べた。ここで実例を3つ取り上げて…

  • 不適切にもほどがある近代聖書学の方法論

    同時代のユダヤ教文献との類似性から新約聖書を読むという方法は、N.T.ライトに限ったことではなく、近代啓蒙主義に立つ聖書学の普通の方法である。ただライトが奇…

  • 小畑進先生の説教チャート

    神学生時代、筆者は小畑進先生の「釈義から説教へ」のクラスと「説教演習」を受講した。その際、先生が受講者に配布してくださったのが、下の説教チャートである。もう…

  • 説教に向けての聖書解釈の3つの側面

    1.はじめに(1)聖書解釈の3側面 神学生時代、清水武夫先生から契約神学と旧約聖書神学を教わった。そのどちらかのクラスであったかは定かでないが、先生は聖書解釈…

  • N.T.ライトの聖書解釈法の本質的間違い

    1 ライトの新約聖書の読み方 日本長老教会によるN.T.ライトに関するレポートで、ライトの聖書理解の手順が示されている(37ページ)。ライトは、聖書のある概念…

  • 御子は神のかたち、人は神のかたちのかたち

    1 創世記における「神のかたち・似姿」  創世記1:26,27 神は仰せられた。「さあ、人をわれわれのかたち(ツェレム)として、われわれの似姿(デムート)に…

  • ライト:同時代のユダヤ人がイエスを誤解したのと同じ誤読

    イエスの同時代のユダヤ人たちは、ローマ帝国支配下にある自分たちが民族・国家として神の懲罰の下にあるという意識を持ち、そこからの救いを求めていた(ルカ2:25…

  • 聖書解釈と同時代文献の扱い―類似と相違を見極める

    N.T.ライトは、新約聖書とほぼ同時代のユダヤ教文献から、1.イエスの時代のユダヤ人たちが「罪」として意識したことは、個人としての罪ではなく、神がイスラエルの…

  • 理神論・無神論の世界観から来ている聖書解釈の問題点

    主イエスが水の上を歩いてきたのはガリラヤ湖の浅瀬を歩いてきたのを弟子たちが見間違えたのだとか、イエスの復活というのは、弟子たちの心の中にあの優しく力強いイエ…

  • 代償的贖罪の根拠聖句いくつか

    16世紀の自由思想家ソッツィーニ、そして19世紀のシュライエルマッハ―以来今日に至るまで自由主義神学に立つ人々は、キリストが罪ある人間の身代わりとなって十字…

  • 聖書そのものを読むこと

    神様は、聖書各書が書かれた同時代の言語・文化を器として、これにメッセージを載せて啓示をお与えになりますから、その同時代の言語・文化について理解を深めることは…

  • N.T.ライトの時代錯誤

    ライトはパウロ書簡における罪理解にあたって、<1世紀のユダヤ人の罪観は、個人の神の前の罪に関するものでなく、国家的なものだ。それはバビロン捕囚以来、イスラエ…

  • 「神のことばの説教は神のことばである」とは?

    自家製教理問答を推敲していて、説教の定義について考えています。 そんな作業の中で、K.バルトとその追随者がしばしば「第二スイス信条」から引っ張ってくる有名な…

  • 愛に満ちた絶対者は、三位一体であること

    自然宗教の種類として宗教学者はさまざまな分類をするが、神の数で分類するならば、多くの神々を立てる多神教と、ただ一つの非人格の神を立てる汎神論に分けられる。多…

  • 戦争観の歴史的推移と聖書の教え

    序 米陸軍士官学校教授D・グロスマンは、現代の軍隊は殺人ができるように特殊訓練を施された組織であると語る。第二次大戦後の米陸軍の調査によれば、遭遇戦では兵士…

  • 理性の癖について

    デカルトは『方法序説』で、理性の働きは万人に共通のものであり、正しい方法を用いれば真理にいたることができると述べている。『方法序説』は、その理性の正しい使用…

  • 理性と信仰という構図が間違っている

    「理性vs信仰」という間違えた構図でものを考えることによって、混乱が生じて来たし、今も混乱している。テルトゥリアーヌスやルターは、信仰者と理性的であってはな…

  • N.T.ライトの新約解釈

    日本長老教会の委員会は「NTライト神学の検証と評価」という緻密で用意周到で包括的で徹底的な論文を発表された。まず初めの3章の一番の重要点をここにメモしておく…

  • 聖書解釈にあたって注意すべき3側面

    1.女性の短髪の件から読み取られる普遍的規範  ポストモダンの現代は、しきりに「みんな違ってみんないい」と多様性が異常に強調される相対主義の時代である。その風…

  • 説教が「神のことば」であること

    聖書が「神のことば」であるということと、聖書の解き明かしとしての説教が「神のことば」であるということとの違いはどこにあるのか?どのように考えればよいのだろう…

  • キリストは王である

    カルヴァン以来、キリストの職務は預言者・祭司・王の三つであるという言い方がなされてきました。三つの働きが切り離せないので、キリストの三重職(three-fo…

  • 日本長老教会が「NTライト神学の検証と評価」を発表

    昨年11月に、日本長老教会が「NTライト神学の検証と評価」を発表したことを、昨日知りました。私は昨日知って、ダウンロードしました。私はまだ結論部しか見ていま…

  • 聖書釈義の二つの原則

    聖書釈義には、相反するように見える二つの原則がある。第一は、聖書記者が第一の読者に伝えようとしたことを読み取ることに努めることである。これはほかの人間の書い…

  • 時代背景が変わってわからなくなる聖書の意味

    31**,人の子は、その栄光を帯びてすべての御使いたちを伴って来るとき、その栄光の座に着きます。** 32**,そして、すべての国の人々が御前に集められます…

  • キリスト論を書くのが一番むずかしかった件

    ずいぶん昔、大学時代、哲学思想の勉強をしていたとき、小川圭治先生のゼミで勉強していたことがある。そのころ、先輩のSさんが、「小川先生にキリスト論に関する論文…

  • キリスト者と律法

    律法のとらえ方の間違いとして、律法主義と無律法主義があります。 律法主義とは、律法を守ることによって、神の前に自分の義を立てようとする態度です。そうすると、…

  • N.T.ライト玉石混淆(拡充版)

    (神戸神学館特講2022年7月29日)はじめに 近年ライトの著作が次々に出版され、それを読んだ若い伝道者の中には「ライトの本を読んで、『イエス様があなたのため…

  • 聖書理解と実証主義の問題

    いわゆる近現代神学は、現代的課題への対応、または現代思想を聖書解釈に応用するということをします。それはともすると古代においてグノーシス派がギリシャ思想で聖書…

  • 神殿崩壊の予兆、世の終わりの予兆

    主イエスがエルサレム神殿が崩壊することを告げたことをきっかけに、弟子たちは主にその予兆について質問した。第一にその予兆は1世紀の出来事を指しているという解釈…

  • 偽預言者の特徴

    15**,偽預言者たちに用心しなさい。彼らは羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、内側は貪欲な狼です。** 16**,あなたがたは彼らを実によって見分ける…

  • 世界観と聖書翻訳ー「トーフーワボーフー」の訳語をめぐって

    創世記1章2節における「トーフーワボーフー」の訳語は二つに傾向がわかれている。 新改訳第二版 地はかたちがなく何もなかった。やみが大水の上にあり、神の霊が水の…

  • 『新・神を愛するための神学講座』正誤表

    注意したのですが、誤字脱字がありました。お詫びして訂正します。このリンク先が正誤表です。https://1ab4c85d-7ef5-40e3-b99d-780…

  • 御子の仲保者性

    牧田吉和先生が、クリスチャン新聞に、『新・神を愛するための神学講座』の書評を書いてくださいました。牧田吉和先生は紹介するまでもないかもしれませんが、現在、四…

  • 「あさって」でなく、「明日」では?

    新改訳2017 「あなたがたも知っているとおり、二日たつと過越の祭りになります。そして、人の子は十字架につけられるために引き渡されます。」 文語訳 『なんぢ…

  • ナルドの香油の出来事

    マルコ伝14章には、ベタニアのマリアがナルドの香油を注いだ事件について、以下のように記している。 1**,過越の祭り、すなわち種なしパンの祭りが二日後に迫って…

  • 新使徒運動?

    「新使徒運動」(New Apostolic Reformation:NAR)についてどう考えますか?と問われて、少しだけ調べてみたら、えらいことになっているん…

  • 『新・神を愛するための神学講座』が出版されました

    ずいぶん前に予告した『新・神を愛するための神学講座』がようやく出版に漕ぎつけました。編集者の谷口さんにはたいへんお世話になりました。昔、大学生時代に出会った…

  • 大工の家を選んだわけ

    イエス・キリストが王侯貴族や祭司階級にではなく、庶民の家に生まれたのは、キリストの謙卑を意味するのであろうが、ダビデの家系の庶民には八百屋さん、漁師さん、…

  • キリストの初臨「まだその時ではないのに」

    主イエスが、ガダラの地で、ある人から悪霊を追い出そうとしたとき、彼のうちの悪霊は「神の子よ、私たちと何の関係があるのですか。まだその時ではないのに、もう私…

  • 現代神学09-1 N. T.ライトについて

    近年、「日本の」福音派の中でN.T.ライトのブームとなり、本が次々に訳されている。しかし、弊害もあるようで、ある友人に聞いたのだが、ライトの読者である若い伝…

  • 聖書は時代文化との類似よりも相違に注目して読むべきこと

    (同じ趣旨の文章を、「牧師のメモ」にも掲載しました) このごろは1世紀のユダヤ教の色眼鏡で新約聖書を読むのが流行しています。それはちょうど汎バビロン主義者たち…

  • 多元論でもなく一元論でもなく

    聖書は多様性とともに統一性の重要性を教えている。多様性のみでは、世界は断片化して無意味になる。個物は全体との関係性の中で意味をもっているからである。他方、…

  • 偽預言者を見分ける方法

    主イエスは、再臨の前兆として、偽預言者が現われるから、惑わされないようにと教えられた。「また、偽預言者が大勢現れて、多くの人を惑わします。」マタイ24章11…

  • 同性間性交に関する、聖書からのメモ

     1 同性間性交に関する聖句 (1)創世記における、神が定めた結婚の秩序創世記1:28「神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。『生めよ。増えよ。地に満ち…

  • 予告『新・神を愛するための神学講座』

    今、校正をしている本『新・神を愛するための神学講座』の目次です。少し分厚目の本になります。多くの読者の目に触れたら、役に立つことがあるのではないかと思ってい…

  • 自然科学と神について

    「科学はこの世界が『どのように』存在するようになったかを説明するものであって、この世界が『なぜ』存在するのかを説明するものではない」というフレーズをしばし…

  • 律法の三用法について

    近年は、「和解の福音」とか「ホーリスティックな福音」いう言い方で、聖書に関する教えならばなんでも「福音」と呼んでしまうのが流行りのようですが、実は、私はいた…

  • 教理を学ぶ意味

    2021年6月27日於・北栄キリスト教会  1 教理・教義・信条とは何か (1)教理・教義  まず、教義(英:dogma) 、教理(英:doctrine)、信…

  • 物語的啓示と命題的啓示の両方が聖書である

    このところ、福音派と呼ばれる人々の中でも、物語神学がブームである。その主唱者たちは、神は啓示を与えるにあたって、「神は創造主である」とか「神は無限である」と…

  • 福音の定義

    1.福音の表現―時間がたっぷりあるとき、ないとき 伝道とは、①すべての人に福音を聞かせること。②悔い改めてイエスを信じた人を主イエスの弟子とすることである。で…

  • N.T.ライトについてメモ

    1.もしライトの本を一冊読むとしたら ライトは多作で、しかもあまり論理明快でないので、読者はライトをどう理解すればよいかわからないのではないかと思います。友人…

  • キリスト者の過去・現在・未来 (ローマ5:1-11)

    パウロはローマ書5章1-11節で、キリスト者の人生観を、過去・現在・未来で整理して記しています。文脈としては、4章末尾までで義認に関する教えが終わり、5章後…

  • 神の王国の視点で聖書を鳥瞰的に見る

    神は世界を創造して、人間にこれをご自分の代理として治めるように命じた。すなわち、神のご支配(王国)を地にもたらそうとした。(創世記1:26,27)  しかし…

  • NPPならジェームズ・ダンを

    日本の出版状況ではNPPといえばライトという感じで、ジャンジャン出版されているのだが、むしろ、ジェームズ・ダンを読むほうが意味があるだろうと思う。ライトは釈…

  • 今、書いている本の目次です

    新・神を愛するための神学講座 目次第一章 神学とは1 神を愛するために(1)「神学」など、してよいのか?(2)神が霊でいらっしゃるから(2)神は無限であるから…

  • 神学の三つの体系

    教理史をたどってくると、神学には三つのタイプの体系があることに気づく。この三つのタイプの体系を造りだすアルキメデス点、つまり全体を動かす支点は人間の罪をどの…

  • 人の罪と世界の悲惨

      1 神との関係―善悪の知識の木(1)五つの関係 聖書は人間の罪を表現するにあたって、抽象的な議論を避けて具体的な人物や民族の歩みをもって表現しています。取…

  • 創造記事と進化論

    今回は創世記一章一節から二章三節の創造記事の解釈について、第一に古代オリエントの神話と絡めた解釈、第二に有神論的進化論、第三に特別創造論について考えます。 …

  • 福音を文脈化してはいけない

    「ユダヤ人にはユダヤ人のようになりました。ユダヤ人を獲得するためです。律法の下にある人たちには──私自身は律法の下にはいませんが──律法の下にある者のようにな…

  • 有神論者を自任しつつ、理神論的に考えている人々

    大学時代に小川圭治先生からキルケゴールを手ほどきしていただいた。ゼミで読んだのは『哲学的断片』だった。小川先生はカール・バルトに直接学んだバルト研究者であり…

  • キリストの十字架の出来事の意味―聖書はなんと教えているか

    1 御子の十字架と復活以外に人類救済の方法はなかったのか?   神は、御子の受肉と十字架の死と復活という方法以外に、人間を死と悲惨から救う方法を持たなかったの…

  • 終末論05 聖書預言の解釈法(2)

    (2)イスラエルに関する預言ホセア1:10イスラエル人の数は、海の砂のようになり、量ることも数えることもできなくなる。彼らは、「あなたがたはわたしの民ではない…

  • 終末論05 聖書預言の解釈法(1)

    (この章はG.E.ラッド『終末論』1,2章を参照) キリスト教会は旧新約66巻の聖書を正典としている。旧約におけるイスラエル民族の教会は栽培種のオリーブの木で…

  • 聖書は同性間性交について何を教えているか

    2019年9月23日、少し加筆修正しました。 1 同性間性交に関する聖句リスト「この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分を変えて…

  • 様式史批評の前提のまちがい

    リチャード・ボウカムは『イエス入門』の「資料」という章で、今もってドイツ系の聖書学・神学の世界では相当の影響力を持ち続けている「様式史批評form crit…

  • NPPの方法論の評価と注意点

    使徒パウロの書簡を解釈するにあたって、回心前のパウロ(当時はサウロ)が信じていたユダヤ教文献が参考になるというのは、当然のことです。そういう方法をNPPが提…

  • 国が国の体を成していない

    ローマ人への手紙 13章 1,人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられているからです。 2…

  • 主イエスの旧約聖書に対する態度・・・一点一画まで神の言葉であるとしながら、刷新されたこと

    イエス様が旧約聖書の片言隻句をもちいてサタンや律法学者たちを論破されたことは、主イエスが旧約聖書を大雑把に神のことばであるというのでなく、一点一画までも神の…

  • 聖書の性格と適切な読み方

    聖書という書物の解釈の根本的原理について考えてきたことをメモします。 書物というものは、どんな書物であれ、その書物にふさわしい読み方で読むときに、適切な解釈が…

  • キリスト=相続者 を軸として聖書を概括する

    ①神は御子を世界の相続者と定めた(ヘブル1:2)。 ②世界を創造する前、神は御子にあって、神の民を選び(エペソ1:4,5)、御子との共同相続人に定めた(ローマ…

  • ローマ書1-8章概要

    昨年、ローマ書の連続説教をしたり、サンダースやライトの著書にふれたり、契約神学を勉強しなおしたりしているうちに、ある日、ローマ書がいう救いの二側面が見えてき…

  • 宥めの蓋・・・・・贖い、償い、宥め

    神学用語において、贖い、償い、宥めがごちゃごちゃになってしまっている。英語のtonementが混乱しているのが、そのまま日本語に持ち込まれた観がある。贖いと…

  • 『失われた歴史からー創造からバベルまで』が出版されました

    拙著『失われた歴史からー創造からバベルまで』が出来上がって、今さっき届きました。新書版217ページ。きれいな装丁にしてくださいました。価格は1100円 中身…

  • NPPのパウロ解釈の方法論的まちがい

    聖書解釈には方法論があり、方法論が間違えていれば、どんなに詳細に論じたとしても、結論は間違っている。方法論の間違いは致命傷である。 聖書には神の言葉としての…

  • 人間の構成―外なる人、内なる人とは

    人間の構成 人間について、もう一つ考えておきたいのが、人間の構成に関してです。人間の構成については、西方教会の伝統では精神と肉体から成るとする二分説が主流です…

  • 宣べ伝えるべき福音

    「御父は、私たちを暗闇の力から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださいました。 この御子にあって、私たちは、贖い、すなわち罪の赦しを得ているのです…

  • 摂理

    1 聖定・創造・摂理  神は計画なさった聖定を創造と摂理をもって実行なさいます。摂理とは、神が創造した万物を歴史の中で展開して行かれるにあたっての神の配慮を意…

  • E.P.サンダースの「義認」解釈

    (本稿は、「福音主義神学」48号掲載の拙論の抜粋です)  第一に、サンダースはR. ブルトマンが1世紀のユダヤ教が「悔い改めも、贖いも、罪の赦しもない宗教だ」…

  • パウロにおける「義認」と「救い」の用語法

    ウェストミンスター小教理問答書は、キリスト者(有効召命を受けたもの)が、今の世で受けるおもな祝福を義認、子とすること、聖化であるとしている(問答32)。 こ…

  • 国家とキリスト者の責任(簡略版)

    主は世界を統治するために、権威をお立てになりました。霊的領域については、教会に天国の鍵を託され(マタイ16:19)、世俗的領域については、国家を「神のしもべ…

  • 王である祭司キリストー贖いの二側面ー(その2)

    2.義認についての理解 (1)刑罰代理説と義認プロテスタントの伝統的義認理解と緊密に結びついているのは、刑罰代理説である。ルターはガラテヤ書3章13節の解説で…

  • 王である祭司キリスト―贖いの二側面 (その1)

    (このたび『福音主義神学』48号に掲載されたものに、よりわかりやすく加筆したものです。2018年12月。カテゴリーとしては、キリスト論。少々、NPPにも触れて…

  • 国家:神のしもべ

    ローマ13:1-7(2018年12月16日 苫小牧主日礼拝説教) 13:1 人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はす…

  • 聖書翻訳における章・節・段落と小見出しによる文脈操作

    聖書本文には本来、章・節・段落はついていなかった。だから、聖書を読むとき、いったんは、章節段落は無いものと意識て読むことが大事だと神学生の時、M先生に教わり…

  • ウォルトン『創世記1章の再発見』と進化論・・・そんな無茶な!

    ウォルトンは、創世記1章の7日間の創造記事の「日」は24時間であると読む。また「無からの創造」の教理も支持するという。けれども、彼は進化論を支持している(p…

  • ウォルトン『創世記1章の再発見』について

    ジョン・ウォルトンの『創世記1章の再発見』という本がいのちのことば社から翻訳出版されて注目を集めた。だが、本書中にウォルトンが自説を支持する専門家のことばと…

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