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にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。 季節を感じて街道を歩く旅、 酒肴を求めてローカル線の旅、 風を感じて単車の旅、を流離っています。

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2019/06/25

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  • Taipei メトロに乗って 熊讃と翡翠の地獄谷と鴛鴦火鍋と 北投支線を完乗!

    北投站の四月台(4番ホーム)に、トロピカルに化粧されたC371型電車がゆっくりと入ってきた。この色調で短い編成がモソモソと動くのは、まるで芋虫を見るようである。観光や通勤の需要が旺盛だけど、北投支線は騒音対策のため、運転速度25km/h、3両編成の制限がかかる。中正紀念堂站から乗車した信義淡水線が、たまたま途中駅の北投止まりだった。到着前の車内放送がどうやら乗換案内をしている。調べてみると短い支線があるようだ。これは潰しておかないと。ってことで北投支線に乗り換えて、温泉リゾートに寄り道する。トロピカルな3両編成は、窓にスモークを貼り付け、ガンガン冷房が効いて快適この上ない。最後尾車両には“くまモン”みたいなのが居る。ほっぺは赤くない。これはセーフなのか?とにかくこの台湾ツキノワグマのキャラクターは、子ども...Taipeiメトロに乗って熊讃と翡翠の地獄谷と鴛鴦火鍋と北投支線を完乗!

  • Go!Go!West! 9 駅そば日記 いろり庵きらく@平塚「冷やしとろろ玉子そば」

    酷暑は続くし、いつ激しい雨が降り出すか分からない空模様。案外と、ガンガンに冷房の効いた電車にただ乗っていることが、実に快適だと気付いたこの頃。読みかけの新書を一冊携えて、昼過ぎの東京上野ラインに乗る。グリーンとオレンジの湘南電車に揺られること90分、頁がそう進まないうちに平塚に着く。平塚にも改札内に「いろり庵きらく」がある。そしてややゆったりしたこの店では、メニューに“ヱビス”の小瓶がならぶ。よく冷えたタンブラーに黄金色を注いで、真昼のビールが楽しい。そして“冷やしとろろ玉子そば”、黄身がかった“とろろ”を絡めて、冷たいそばが美味しい。海岸沿いの町の駅そばは、ふんだんに振りかけた“あおさ”が気の利いたアクセントだ。さて、次は小田原あたりまで、避暑の駅そば電車旅に出かけようか。<40年前に街で流れたJ-PO...Go!Go!West!9駅そば日記いろり庵きらく@平塚「冷やしとろろ玉子そば」

  • Taipei メトロに乗って 淡水名物阿給と蒜香醃蜆仔と紹興酒と 淡水信義線を完乗!

    精悍な青いラインを流して、6両編成のC301型が北投站に駆け込んできた。北回帰線上、真上から照りつける夏の陽がシルバーのボディーをギラつかせている。終わりの見えないミッションに手をつけるようだけど、台北メトロは先ず淡水信義線で呑む。淡水信義線の当面の起点は象山站、駅への入り口は深緑の美しい象山公園の中にポッカリと口を開けている。この日の気温も朝から35℃を超えてこの頃の日本と変わらない。でも台北っ子は平然と街を闊歩している。地下ホームに降りると、丁度ガラスの壁の向こうにブルーのラインの6両編成が終着した。電車はほどなく折り返し淡水ゆきとなる。ところで淡水信義線の路線カラーは赤、駅に振られたナンバーも「R」で始まる。んっと、でも車体にはブルーライン。この辺りが決まりが悪いというか、納得できないボクなのだ。淡...Taipeiメトロに乗って淡水名物阿給と蒜香醃蜆仔と紹興酒と淡水信義線を完乗!

  • 津々浦々酒場探訪 臨洋港生猛活海鮮@台北

    旅先では旅行雑誌を飾るグルメでお洒落な店より、地元っ子が通うローカルな店で呑みたい。台北最初の夜は、中山のホテルから長安東路一段を歩いて「臨洋港生猛活海鮮」を覗いてみる。先ずは“台湾啤酒”で乾杯。というよりメニューに他の選択肢は見当たらない。酔うまでひたすらにこの薄いビールを呑むのか?アテは“炒空芯菜”これは定番だね。刺身、何だったか忘れた。厚切りが印象的で、炙ったやつが美味い。山葵のミドリが怪しい。そんなことを考えつつもビールはすすむ。否、ほかに呑むものはない。これは“腰果鶏丁”か。日本で食べる鶏肉のカシューナッツ炒めより少しパサついた感じだ。「ちょっと一杯やってく?」のサラリーマンとOLのグループ、賑やかに皿を並べてやはりひたすらのビール。大学生の男の子たちは、無料のご飯を丼に盛って、定食屋にでもやっ...津々浦々酒場探訪臨洋港生猛活海鮮@台北

  • 津々浦々酒場探訪 夜行列車@上野

    上野駅ほど夜行列車が似合う駅は無いと思う。ボクがそう思うのは、物心ついた時分すでに新幹線が博多開業し、東京駅を発つ夜行列車といえば、華やかなブルートレインが主役で、出張とか旅行をイメージさせた。一方の上野駅は、燻んだ青に塗られた急行列車が、頭端式の地上ホームから次々と北へと出発し、A寝台B寝台にグリーン車、普通車、荷物車、郵便車などで混成した不揃いの客車列車は、帰省とか旅とか、言い換えると「郷愁」とか「哀愁」を漂わせていたからかも知れない。手元に色褪せた時刻表がある。1967年10月、大きなダイヤ改正があった時のものだ。この古い時刻表をなぞってみる。23:30発の「第4十和田」は仙台で朝を迎える。車窓には今頃は色づき始めた稲が、遥か遠くの山裾まで大崎平野の田園風景が広がっているはずだ。ここで醸された“一ノ...津々浦々酒場探訪夜行列車@上野

  • Go!Go!West! 8 駅そば日記 濱そば@辻堂「冷やしかき揚げ天玉そば」

    昨年11月、藤沢駅の3・4番ホームで営業していた大船軒が閉店してしまったから、次は辻堂になる。辻堂のホームは思いがけず幅が広いのだけど、めざす「駅そば」は見つからない。っで、東改札へと向かう階段を登っていくと。辛うじて改札内に「濱そば」を見つけた。そして辻堂での選択は、オーソドックスにしかしちょっと贅沢に“冷やしかき揚げ天玉そば”なのだ。先ずはワサビを満遍なくつゆに溶いて、ピリッとした冷たいそばを啜る。美味しいね。次にかき揚げをつゆに浸して、解れるほどにそばに絡めて、その甘さを楽しむ。そばが三分の一くらいになったところで、玉子を箸で割る。ほら麺に絡みはじめた。玉子の絡み方で味が七変化してこれまた楽しい。最後につゆまで飲み干して満足なのだ。再びホームに降りる。青いラインの特急が案外心地よい風を起こして通り過...Go!Go!West!8駅そば日記濱そば@辻堂「冷やしかき揚げ天玉そば」

  • 紅いランタンが連なる非情城市

    紅いランタンが連なる狭い豎崎路の階段が、東シナ海へと落ちて行く。日が暮れた頃にこの階段を見上げたら、きっと異世界に迷い込んだ様な気持ちになるのかも知れない。平渓線で呑んで瑞芳(ルイファン)車站まで戻ってきた。幹線である宜蘭線の駅だが、平渓線の列車はたいていこの駅の発着だからだ。そしてここは「非情城市」九份のゲートウェイでもある。臭豆腐が匂う町並みを1ブロック進んで、區民廣場というバス停から金爪石ゆきの路線バスに乗ると(酔うほどに曲がりくねった山道を飛ばして)概ね15〜20分で九份のメインストリートまで運んでくれる。バス停からメインストリートの基山街に迷い込む。びっしりと並んだスイーツの店、食堂、みやげもの屋が左右から庇を投げかけてアーケードを作る。そして人、人、人。さながら夏祭りの縁日か、台北のあちらこち...紅いランタンが連なる非情城市

  • Biz-Lunch 恩田@大塚「ぶっかけげそ天うどん」

    こんな暑い日には、ついつい冷たい麺類に手が出る。空蝉通り北交差点近くの「恩田」も、そんな時に訪ねたいカードの一枚だ。この日注文したのは“冷ぶっかけげそ天うどん”、ランチにはミニ丼が付く。ボクは“とろろめし”を択ぶ。十分にコシを楽しめる手打ちの讃岐、サッパリとしたつゆにレモンと刻みネギでさわやかに美味しい。目の前で揚げている天ぷらはなかなかのクオリティー。先ずはカラッと揚がった“げそ”を食し、〆につゆが沁みてしっとりしたのを味わう。旨いぞ。ちょっと親父さんが気難しいのが玉に瑕だけど、この味わいに再訪したくなる店なのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>晴れ、ときどき殺人/渡辺典子1984Biz-Lunch恩田@大塚「ぶっかけげそ天うどん」

  • 天燈と旧い炭鉱の町と台湾啤酒と 平渓線を完乗!

    基隆河に沿った谷間の十分車站で、瑞芳ゆきDRC1000型気動車が下り列車とのタブレット交換を待っている。どことなく、日本国中のローカル線を走っていた旧国鉄の気動車に面持ちが似ている。ステンレスのボディーに橙と黄で少し派手目に化粧した気動車で、今回は平渓線を呑んで乗る。平渓線の起点は三貂嶺(さんちょうれい)車站、基隆河の崖上の駅は、旧保津峡駅に似ているだろか。台北からここまでは、区間車(普通列車)に乗ってちょうど1時間ほどの距離になる。平渓線で遊ぶのなら、台北からの「平渓線/深澳雙支線一日週遊券」72元を求めるといい。花蓮方面に向かう特急列車が爆走する本線から分岐して、平渓線はガタゴトと基隆河を遡る。谷間をうねうねと延びていく鉄路は、日本でよく見るローカル線の風景と変わらないけど、覆い被さってくる樹木が、こ...天燈と旧い炭鉱の町と台湾啤酒と平渓線を完乗!

  • ご当地旨ラーメン事情 一心ラーメン@荒木町

    芸者衆が行き交った粋な花街・荒木町、外苑東通に面して赤く浮かび上がってるのが「一心ラーメン」だ。どんぶりの周りをのりでしきつめた別名“エリマキらーめん”(エリマキトカゲに似ている?)をいただく。かなりの細麺、硬め、大ぶりなチャーシュー、玉ねぎみじん切り、メンマ、ナルト、ネギを散らして昔ながらの濃いめの醤油味が、呑んだ後の胃袋に沁みて美味しい。(きっと身体には良くない)後半、スープを吸ったエリマキたちを絡めて啜る細麺で二度美味しい。大人の街で呑んだ後に、こんな旨い〆があることを今宵初めて知った。女店主が一人で切り盛りするこの店に、また次回も訪ねたいと思うのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>コントロール/河合奈保子1984ご当地旨ラーメン事情一心ラーメン@荒木町

  • 時の鐘と六軒町一丁目商店と去年の恋 西武新宿線を完乗!

    「急行」のLEDも誇らしく、副都心の高層ビル群を背負って、堂々10連の30000系が高田馬場に滑り込む。4月に池袋線・秩父線で芝桜を観に行ってから3か月、二度目の西武鉄道呑み潰しを新宿線で締める。新宿線の三叉の槍は、歌舞伎町の入り口で存在感のあるPePe新宿プリンスホテルに突き刺さっている。青が散る一時期、この沿線で暮らすことがあった呑み人は、何度か初電でアパートに帰った覚えがある。起点の西武新宿駅から10分、レモンイエローの各駅停車は緩いカーブの新井薬師駅に停車する。あの頃、友人の下宿をよく訪ねたけれど、実は薬師さまに詣でたことはない。長年の不義理を解消したい。緑の木漏れ日の中に赤い提燈が印象的な山門を潜って新井薬師梅照院に詣でる。新田氏に縁ある御本尊は、薬師如来・如意輪観音の二仏一体の尊像と言われ、秘...時の鐘と六軒町一丁目商店と去年の恋西武新宿線を完乗!

  • 水曜日は家呑み派「葵鶴 純米吟醸 純」

    小さなセラーの隅っこから、深いブルーのボトルが出てきた。これ、兵庫県三木の“葵鶴”。神戸電鉄粟生線で呑んだ時に仕込んだ酒だから、1年以上寝かせてしまった。ワインじゃあるまいし大丈夫?羽柴軍が別所長治を包囲した三木合戦の舞台となったこの辺りは、山田錦の日本一の生産地だ。豚バラの良いところが冷蔵庫にあったから、豆腐としめじと水菜で“豚バラ鍋”にしてもらった。夏とは言え、鍋ものは手軽でヘルシーで尚且つ日本酒に相性がいい。もう一回り小さい土鍋では“とうもろこしご飯”が出来上がっていた。バターを入れずに塩胡椒だけで仕上げると、これもなかなか酒にあう一品になる。柔らかな香りでさらりとした呑み口の純米吟醸は、特A地区の山田錦100%で醸した「GIはりま認定酒」。淡麗な酒を差しつ差されつ、鍋をつつきながら、ふたりだけの家...水曜日は家呑み派「葵鶴純米吟醸純」

  • 昭和な町並みと銀の円盤と醤油焼きそばと 西武山口線・狭山線を完乗!

    ゴルフ場の南辺を舐めるように、最大勾配50‰をゴムタイヤを履いた「レオライナー」が下ってきた。全幅2,380㎜の車両はまるで遊園地の乗り物の様だけど、案内軌条式鉄道といって法律上はれっきとした鉄道だ。レンガ造りの壁面とドーム屋根、ネオルネッサンス様式の取水塔が多摩湖に映る。山口線はこの堰堤直下にある多摩湖駅を起点に、西武園ゆうえんちと西武球場を結んで走っている。多摩湖駅を出て1分、短いトンネルを潜ると西武園ゆうえんちが見えてくる。電車は多摩湖に沿って走っているはずだけど、水源を守る保安林が繁っているので湖面をみることはない。西武ゆうえんち駅前には昭和の町並みが広がっている。夕日が丘商店街というらしい。「活気・元気・熱気がほとばしる、あの日あの頃の昭和」だって、昭和は遠くになりにけりだね。若い女の子がオート...昭和な町並みと銀の円盤と醤油焼きそばと西武山口線・狭山線を完乗!

  • アナベルと金婚と東村山音頭と 西武国分寺線・多摩湖線を完乗!

    羽根沢信号場から恋ヶ窪駅へ延びる直線区間をレモンイエローの6両編成が駆けてくる。やはり国分寺駅が単式ホームだから、国分寺を出発する列車と到着する列車はここで行き交うことになる。ニュースが熱中症への注意を叫んでる休日、国分寺線に乗って呑もうとやってきた。ブリヂストンの工場を右手に見て小川駅、国分寺線はここで拝島線とX字に交差する。平面交差になっているので、先発の小平ゆき(拝島線)が行手を遮るように横切って右奥に消えていった。右から新宿線の複線が近づいてきて、レモンイエローは工事の防音壁に囲まれた2番線に到着。国分寺を発ってからわずかに10分、国分寺線の旅はアッという間に終わりを迎える。終点の東村山駅付近は連続立体交差事業が進行中、5つの踏切が解消されるらしい。府中街道の渋滞も酷いもの。駅の反対側には、えっと...アナベルと金婚と東村山音頭と西武国分寺線・多摩湖線を完乗!

  • Go!Go!West! 9 駅そば日記 濱そば@大船「冷しねぎだくスタミナそば」

    この日も茹だるような暑さに、ボクは「季節限定メニュー」のタッチパネルを押した。択んだのは“冷しねぎだくスタミナそば”、たっぷりの刻みネギとドライにんにくを散らした一品だ。やや硬めにしてもらった麺にぶっかけ汁を絡めて、シャキシャキのネギと、カリッとにんにくの食感がいい。半分くらい食したら、ラー油を2滴3滴と垂らす。ちょっとヒリヒリするくらいがおいしい。ところで入口に『つゆが変わりました』のポスター掲示を見つけた。なんでも、かつてホームで愛された「大船軒」のつゆの提供を受けたそうだ。ホームの大船軒に通った諸兄は、シンプルに“ざるそば”を択ぶと、懐かしい味をご賞味いただけそうだ。大船駅3・4番ホームに在った駅そば「大船軒」が撤退してからすでに6年。南改札と北改札を繋ぐアトレ大船が整備され、FOODSQUAREが...Go!Go!West!9駅そば日記濱そば@大船「冷しねぎだくスタミナそば」

  • 空飛ぶ機関車と真夏日のホッピーと魔法の国と 西武有楽町線・豊島線を完乗!

    エメラルドのボディーに3人のキャストを大胆にあしらったフルラッピング電車が豊島園に到着する。溢れ出した乗客の中には、すぐには改札を出ずに、カメラを片手にホームを行ったり来たり。今日は昼呑みの練馬を基点に、豊島線と西武有楽町線で遊ぶ。3番線に入ってきた紅いラインの8両編成は東急の車両、副都心線を経由して横浜中華街からやってきた。西武の車両は勿論だけど、東京メトロ、東武、東急、横浜高速の車両が入り乱れるのは副都心線効果ですね。地下がこんなに賑やかなのは想像できないほど、静かな住宅地の只中に小竹向原駅は口を開けている。小竹向原〜練馬のわずか3駅を結ぶの新線(1998年全通)は、練馬区内で完結するけど有楽町線だ。紅いラインの石神井公園行きは、6分の乗車で西武有楽町線の旅を終える。もっとも大抵の場合、このまま池袋線...空飛ぶ機関車と真夏日のホッピーと魔法の国と西武有楽町線・豊島線を完乗!

  • 人生のそばから 分上野藪かねこ@浦和

    浦和駅から歩いて10分と少々、閑静な住宅街に隠れるように、その店は柔らかく行燈を点している。場所がらフラリと訪ねる店ではないので、今宵めずらしく、あらかじめ席を予約して出かけた。その店は、ゆるりと蕎麦前を愉しめる、雰囲気のいい空間を用意してくれる。シャンパンゴールドに煌めく“ハートランド”で始める。お通しの“そば味噌”がなかなかいい。県産平飼いの“玉子焼き”、先ずはそのまま食べて甘さを感じて、あとはおろし醤油でいただく。それから“フルーツトマトとタコのおろしポン酢”、さっぱりと夏の一品だ。日本酒が欲しくなってきたね。爽やかな空色のラベルは、白隠政宗の“誉富士純米酒夏”、ちゃんと夏酒を揃えてくれるのが嬉しい。さっぱりドライに仕上がった食中酒に、アテは“賀茂茄子と香り豚のみぞれ煮”が美味しい。アスパラ、谷中生...人生のそばから分上野藪かねこ@浦和

  • ノミビトは朝、空港で

    土砂降りの午前8時、更新したての真新しい旅券を片手に、羽田空港第2ターミナル。少々早めの夏休みか、久しぶりの海外渡航は一都市滞在の5日間。予定は全く立てていない。行った先で酒場を放浪するか、呑み鉄の旅をするか、まぁ単車には乗らないと思うけど。ちょい贅沢に5つ星ホテルだから、プールサイドでのんびり過ごしても良い。とにかく自由なのだ。とはいえ、呑むことは外せないから、ナッツとチーズに、朝からラウンジでプレモル生ビール。喉が潤ったら、“大七箕輪門”注いで、“焼き鮭”を箸で崩しながら山田錦の純米大吟醸を愉しむ。搭乗前からやるべき事、いや呑むべきものは呑んでおかないと。さて、いったい呑み人はどこに降機するのだろう。容赦なく照りつける市街地の国際空港にはこんなオブジェがあったのでパチリ。首都を貫く大河の河口の町には、...ノミビトは朝、空港で

  • 風を感じて! 奥多摩周遊道路とZと気ままにREFLECTION

    もう朝とは言えない時間に階下に降りるる。そっと黒いシルクのシーツを少し捲ってみる。「あらっ、ずいぶん久しぶりね」っと少し険がある。こういう時は逆らわない方がいい。確かに春以来、酒呑みの鉄道旅ばかりが先行して、この季節まで一緒に出かけることはなかったから。シーツを足首のあたりまで剥いでしまう。覆い被さるように跨ると、骨ばった右手で優しく左手を包む。恋人繋ぎってやつだ。少しだけ手首を手前にひねると、小刻みな鼓動が大きくなる。いつも通りだ。奥多摩大橋を渡ると、ふたりが走る道はいよいよ渓谷の景色になってくる。内緒だけれど、まったく思いつきのツーリングは、青梅街道を走らせてここまでやってきた。しなやかな脚にブラウンのタイトスカートを纏い、さりげなくシャンパンゴールドのアンクレット。上品なオレンジのトップスに案外ボリ...風を感じて!奥多摩周遊道路とZと気ままにREFLECTION

  • 多摩湖と武蔵野うどんと高尾の天狗と 西武多摩湖線を完乗!

    新緑の切り通しを抜け、小さなアップダウンを繰り返して、9000系が多摩湖まで登ってきた。この日はベルーナドームでセ・パ交流戦があるから、午前中から大忙しのレモンイエローの4両編成だ。国分寺駅の北口を塞ぐようにショッピングセンターがある。以前降りた時はなかったかな。正面にバス乗り場を配して、あたかもこのミーツ国分寺が駅ビルの様なのだ。多摩湖線の国分寺駅は単式ホーム、しかも10分間隔のダイヤだから、電車は忙しなく折り返していく。だからひとつ目の一橋学園で必ず上り下りが交換する。ほら国分寺ゆきのレモンイエローがやって来た。萩山駅では拝島線と連絡するのだけれど、2つの路線は駅の構内でX字に平面交差する。多摩湖ゆきのレモンイエローは、萩山駅を出ると3回の転線を繰り返す。吊り革に掴まりましょう。萩山から先は、保谷狭山...多摩湖と武蔵野うどんと高尾の天狗と西武多摩湖線を完乗!

  • Osaka メトロに乗って 萌葱色の電車と大阪城とトンペイ焼きと 長堀鶴見緑地線を完乗!

    折り返し大正ゆきとなる萌葱色の70系4両編成が門真南駅にやってきた。一見すると遊園地の電車?と思うような断面積の小さな車両は、日本初の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄。首都圏では大江戸線やグリーンラインにもこれと同じ方式が採用されている。始発駅の長い通路を歩いて2番出口を這い出ると、正面に銀色にかがやくモスラの卵が現れる。なみはやドームは、1997年の国民体育大会に合わせて造られた競泳、飛込、スケートなどの競技場だ。振り向くと駅前ロータリーには、チキンラーメンのひよこちゃんと大阪・関西万博のミャクミャクが、いかにも大阪らしいコテコテのラッピングバスをすり抜け、階段を降りたら長堀鶴見緑地線の旅を始めよう。ちょっと可愛らしい萌葱色の電車は、独特なモーター音を微かに響かせて門真南駅を出発する。っが、席も温まらない...Osakaメトロに乗って萌葱色の電車と大阪城とトンペイ焼きと長堀鶴見緑地線を完乗!

  • Osaka メトロに乗って 縹色の電車と青い夏酒と大阪恋物語 四つ橋線を完乗!

    プァ〜ンと低い警笛を鳴らして、縹色(はなだいろ)を引いた23系6連の電車が西梅田を発車する。形式は違えど、御堂筋線や谷町線の電車と顔がよく似ている。四つ橋線の起点となる西梅田は、東隣りを走る御堂筋線の梅田と比べて落ち着いた雰囲気がある。それは四つ橋筋を挟んで向かい合うヒルトンプラザが醸し出しているのかも知れない。ヒルトン大阪脇のC-30を降りると、ハイソな地下街にコテコテな西梅田駅がぽっかり口を開けている。改札を抜けて階段でさらに降りると、無機質なプラットホームに、ちょうど住之江公園ゆきが入ってきた。ということで、今回は10キロ少々、ちょっと短い四つ橋線を旅する。本町で途中下車して心斎橋筋商店街の「味万本店」を訪ねる。いつの間にか出張の旅に伺うようになったこの店、ふんわりお揚げの“きつねうどん”が美味しい...Osakaメトロに乗って縹色の電車と青い夏酒と大阪恋物語四つ橋線を完乗!

  • ときに週末は特急電車で 八州亭@川越

    観光後進県と言われる埼玉県だけど、単車や鉄道で訪ねる秩父や長瀞それに川越はいつも賑やかだ。B級グルメやアニメの聖地、乏しい観光資源を補うように、地域や行政が尖って頑張っているからだろうか。ところが東京との交通利便性が良いばかりに、宿泊は東京で取ったり、そもそも日帰り客が多かったり、落ちるお金で観光の優劣を測ったら、やはり埼玉は厳しいだろうか。たまには特急もいいかなっと、高田馬場から乗ったレッドアローでわずかに45分。小江戸川越はやはり近すぎる。呑み人にとっても昼呑みのディスティネーションなのだ。レトロな町並みの漫ろ歩きもそこそこに、明治8年(1875年)に創業した旧鏡山酒造の蔵でちょっと一杯。“海鮮サラダ”を肴に“鏡山”の純米吟醸は玉栄を醸した華やかな香を楽しめる酒だ。ところで蔵元の小江戸鏡山酒造は、閉じ...ときに週末は特急電車で八州亭@川越

  • Biz-Lunch 満留賀@池袋「蒸し鶏の梅おろしそば」

    歯ごたえのあるそばに、蒸し鶏、刻み海苔、そして夏らしくミョウガを散らしている。大葉にのせた梅肉をからめた大根おろしに、小さな円を描くように蕎麦つゆをかけると、梅肉が香りを放ちながら、そばに絡んでいく。割り箸で軽くかき混ぜたら、頃合いを見計らって、大掴みしたそばをズズっと啜る。爽やかだなぁ。池袋オフィスでのBiz-Lunchは、満を持して池袋駅東口に展開したことは前回書いた。蕎麦の「満留賀」は先日訪ねた天丼の店の向かえに、今日もたくさんのビジネスマンで溢れている。それこそ星の数ほどある飲食店、この街から美味いランチを探すのはなかなか楽しい作業なのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>稲妻パラダイス/堀ちえみ1984Biz-Lunch満留賀@池袋「蒸し鶏の梅おろしそば」

  • 中央フリーウェイ 調布基地を追い越して 西武多摩川線を完乗!

    多摩川線の電車はブルーにイエローそれにレッド、5人揃わない戦隊モノってところか。起点の武蔵境駅に進入してきたのは赤電、1960年代まではこの色が標準だったそうだ。高度経済成長期を支えた団塊の世代の方には懐かしいのでは?ボクにはこの101系電車が懐かしい。閑静な住宅街の駅は、大きな広葉樹が木陰をつくり、青々としたシンボルゲートが市民を見送り出迎える。南口駅ビル「エミオ武蔵境」の階上が多摩川線のホーム、JR中央線からの通番で3番4番が振られている。4両編成の戦士たちは、案外生真面目にキッカリ12分毎、是政との間をシャトルしている。101系のデビュー当時の塗色であるイエロー×ベージュのツートンカラーで途中下車したのは多磨駅。東京外国語大学、FC東京の味の素スタジアム、調布飛行場の最寄駅である。中央フリーウェイ♪...中央フリーウェイ調布基地を追い越して西武多摩川線を完乗!

  • Biz-Lunch 天成@池袋「鶏天丼」

    池袋オフィスでのBiz-Lunchは、そろそろ池袋駅東口を開拓する局面に入ってきた。東口北に出たら堀之内橋方面へ2ブロック、四叉路の角に「天成」の暖簾が掛かっている。変形コの字カウンターに14席、連れ立ってくるお客さんを考えて、座る場所は奥さんから指示が出る。目の前で揚げてくれる本格的な天ぷらが、小1枚でお釣りがくるのだから、良いパフォーマンスだ。白だしの味噌汁を従えて“鶏天丼”が登場、添える壺漬けは、カウンターのツボからご自由に。ナス、カボチャ、ししとう、かき揚げに加えて、主演の“とり天”が二つ、ジューシーで美味い。そして助演の“舞茸天”も肉厚十分でなかなか良い感じだ。タレは甘味が強いやつで、なかなかの美味。こうした旨甘のタレは後半持て余し気味になるが案の定、いや単に年をとったからか。オフィス街にデパー...Biz-Lunch天成@池袋「鶏天丼」

  • 玉川上水と武蔵野うどんと多滿自慢と 西武拝島線を完乗!

    副都心の高層ビル群をバックに、急行拝島ゆきが湘南新宿ラインとデットヒートで高田馬場に滑り込む。遠出する予定のない連休、天気も良いから、東京の裏庭で乗って呑んでみる。拝島線の起点は小平駅、駅前広場は花に溢れて落ち着いた郊外の駅だ。起点から3駅連続で他線と交差をしたり、地図を見ると南へ西へとそれこそ直角に進行方向を変えている。これは西武鉄道が、合併したいくつかの私鉄線、軍や工場への引込線を繋ぎ合わせた歴史による。列車は新宿から拝島まで直通するもののほか、小平から玉川上水をシャトルするものがある。ちょうど引き上げ線から折り返しの玉川上水ゆきが入線してきた。イエローの2000系は1977年からの古参車両、呑み人がこの沿線に住んでいた頃は、絶賛勢力伸長中だった。乗車前には小平駅周辺を散策して「小平ふるさと村」を訪ね...玉川上水と武蔵野うどんと多滿自慢と西武拝島線を完乗!

  • 酒と肴と男と女 那須家宗庵@中浦和

    初鰹の季節ですね。今日のおすすめ“初カツオのたたき”を見つけて、声を上げたのは同時だったね。あいにく土佐の酒はラインナップになかったから、先ずは奈良の“春鹿”を択ぶ。今宵、ふたりして西へ旅してみようという趣向でね。ラベルに遊ぶ鹿を見て「修学旅行見たいね」と微笑む。調子に乗って二杯目も奈良の酒、“百楽門”は備前雄町で醸した甘口の生酒、白身魚に合いそうだね。これは絶品、“長ネギの天ぷら”を抓みながらに杯を重ねる。ところで“新ホタルのごま和え”に“生カスベの唐揚げ”と、アテは勝手に日本海側を北上していく。修学旅行はバスを連ねて大阪に入る。この“秋鹿”は山田錦の山廃純米生原酒、濃醇辛口な男酒が旨い。この店の蕎麦は、のど越し良い“二八そば”と、甘みが強い“あらびきそば”の2種類を手打ちする。前者はくるみ汁で、後者は...酒と肴と男と女那須家宗庵@中浦和

  • 芝桜と秩父神社と天覧山と 西武池袋線・西武秩父線を完乗!

    急行の赤い電光表示も誇らしげに、飯能ゆきの10両編成が3番ホームに入ってきた。この6000系電車は1992年のデビューと云うから、すっかりベテランの貫禄を身につけている。西武鉄道線を完乗してから9年が経った。このあたりで再び沿線を呑み歩きたい。最初に旅する池袋線の起点は西武池袋駅、池袋のランドマークとも言える西武池袋本店の1階にある。このビルは昨年9月に米投資ファンドが買収、売場・ブランドは次々に取り扱い終了となり改装に入っている。よもやこの青い看板が落ちるようなことにだけはなって欲しくない。。所沢を出てから、池袋線は緩やかな勾配を直線的に駆け上がってきたのだけれど、狭山市に差し掛かる頃には、耐え切れず、大きなカーブと急な勾配で狭山丘陵を登る。途中下車した入間市駅も、そんなカーブと勾配の中にあった。航空自...芝桜と秩父神社と天覧山と西武池袋線・西武秩父線を完乗!

  • ボクも町中華で飲ろう 華山@浦和

    狭い路地裏の、さらに奥まったマンションの1階にその町中華はあった。自転車置き場の入り口に、移動式の黄色い看板がなければ、Googleマップを覗いても到達は難しい。多くのお客さんが4種類設定される「今日の定食」を注文する中、ボクらはギョービーから始める。ジューシーでモチモチ、でもいい感じにきつね色に焼き上がった“ぎょうざ”が評判に違わず美味しい。ビールグラスが冷えていれば申し分ないのだけれど、そこはある意味町中華クオリティ。秀逸なのは小皿メニュー、280〜400円の設定なのだけれど、小皿いっぱいに美味しいが溢れる。“くらげサラダ”に“焼き豚”それに“麻婆豆腐”が並んで、これは絶品アテの3兄弟。2本目の一番搾りが空いて、小上がりの卓には“レモンサワー”が登場。調子が出てきたぞぅ。パラッパラの“チャーハン”を取...ボクも町中華で飲ろう華山@浦和

  • 人生のそばから 長沢茶屋@妙高市

    群馬県長野原町を起点に、R292は志賀草津道路として日本国道最高地点(標高2,172m)を通過する。そのまま辿ると新潟県妙高市に至るわけだが、新潟長野県境は富倉峠を越える。雪深いこの辺りは小麦が採れないから、そばのつなぎにオヤマボクチ(ヤマゴボウ)の葉っぱの繊維を使う。コシが強くみずみずしい食感の“富倉そば”は、幻のそばなんて言われたりする。新潟方面に所用があったGWの終盤、軽井沢ICを降りて新緑の上信越高原に車を走らせた。この富倉峠を越えてまもなく「山菜そばまつり」の赤い幟旗を目にする。っと、慌てて車を減速するのだ。件の「長沢茶屋」の前では、運動会に登場するようなテントを張っている。地元の親父さんたちが採りたての山菜を販売している。おっと、“たけのこ汁”を振舞っている。ボクたちは、蕎麦のチケットと“笹寿...人生のそばから長沢茶屋@妙高市

  • 水曜日は家呑み派 「常山 飛 直汲み生酒」

    いい“たけのこ”が手に入ったから、今宵は家呑みってことで。料理は“たけのこ”に徹するから、その他は手を抜いてデパ地下で見繕ってきた。“たけのこ”をじっくり味わえる、春を感じる一品は“若竹煮”、細切りのお揚げはボクのリクエスト。お揚げでちょっぴり甘味を増した一品は、日本酒にあうと思うのだ。先日の北陸新幹線の旅で立ち寄ったのは常山酒造、“純米吟醸辛口飛しぼりたて直汲生”を開ける。淡麗旨口とでもいうのかな、キレの良い淡麗なのだけど、米の旨みもじゅうぶんに感じる。お刺身を白い陶器に盛りつけたら、テーブルが一挙に華やぐね。それから“揚げイワシの甘辛”は青唐辛子を添えて、こんな肴で淡麗旨口を重ねる。いただいた「常山」と描かれたグラスに、ひとつ買い足してペアにした。掌に収まってかわいらしい。土鍋が湯気を上げて“たけのこ...水曜日は家呑み派「常山飛直汲み生酒」

  • 剱岳と越前そばと月清しと 北陸新幹線を完乗!

    敦賀延伸開業から1ヶ月、桜の季節を待って北陸を旅する。呑むことと乗ることに的を絞って、北陸3県を早回しに訪ねてみたい。背後から朝日を浴びて、午前7時前の赤れんがは驚くほど静かに佇んでいる。07:20、22番ホームから2本目の“かがやき”が滑り出す。全長22.3kmの長大な飯山トンネルを抜けると、車窓左手に頸城三山が現れる。連聳する火打山と活火山の焼山を従えて、“越後富士”妙高山が秀麗に裾野を広げている。トンネルの合間にチカチカと日本海が煌めくと、やがて“かがやき”は富山平野へと飛び出す。こんどは立山連峰の“剱岳”が遥か昔に氷河に削り取られた峻険な山容を見せる。東京から2時間、満開の桜が迎えてくれた富山駅。枝いっぱいの淡い桜色と、ハンギングバスケットの橙や黄それに紫のコラボレーションが華やかだ。富山地方鉄道...剱岳と越前そばと月清しと北陸新幹線を完乗!

  • Biz-Lunch Sun'sキッチン@東池袋「天津飯」

    池袋のランドマークSunshine60、オフィスフロア専用エレベーターに乗り込む。とある階で降りると、南面いっぱいに広がるカフェテリア「Sun'sキッチン」がある。給食会社が受託しているのか、テナントが共同運営しているのかは分からないけれど、案外と本格的で美味しい賄い料理を食べることができる。一応、入居テナント従業員専用らしいけれど、ボクたちが席を占めるのに差したる制限はなかった。2〜3人連れのご同輩のサラリーマン、スマホ片手に一人ランチのアパレル店の販売員、ちょっぴり混沌とした雰囲気がまた楽しくもある。そしてボクはと云えば、熱々の餡をかけた“天津飯”をいただく。カニカマほぐしと万能ネギを散らして見目麗しく、そして美味しい。お近くにお住まいのあなた、一度、オフィスフロア専用エレベーターに乗ってみたら如何だ...Biz-LunchSun'sキッチン@東池袋「天津飯」

  • 酒と肴と男と女 おでん処 大酉茶屋@金沢

    ひと頃二人は何度か金沢を訪れた。それぞれの拠点からちょうど良い距離だったこともあるけれど、訳ありの二人を包み込んでしまうには、この街は手頃な大きさだと思うのだ。スナップえんどう白和えホタルイカ酢味噌9年前に新幹線が延伸してからこっち、この街は今までに増して多くの観光客を迎えるようになった。共通の知り合いにばったりという事も無いとは限らない。くぐる暖簾は、人気の割烹や居酒屋から、渋い小料理屋とか地味めな酒場へと変わった。先一杯(まずいっぱい)イイダコ煮駅前の喧騒を逃れた路地裏の店で提供される酒は、冷も燗も“菊姫”の一択。鶴来町は白山比咩神社への参道にある蔵へは、ローカル私鉄に揺られて訪ねたことがある。“先一杯(まずいっぱい)”は旨口だけど軽やかな口あたりの純米酒だ。金劔あじたたき袖振り合うような狭いカウンタ...酒と肴と男と女おでん処大酉茶屋@金沢

  • Holiday-lunch RESTAURANT SALT@浦和

    信州上田の“亀齢ひとごこち”が注がれるカウンターはフレンチレストラン。ペアリングコースをお願いすると5種のお酒をLunchCourseの料理に合わせてくれる。爽やかな香りの純米吟醸が合わせるのは、旬が訪れた“ほたるいか×菜の花のリゾット”だ。蕗のソースを絡めた“さわら”は蕪蒸しを添えて、このほろ苦い春の味が美味しい。白ワインはブルゴーニュの“エジェルテ”のシャルドネ、この辛口がいい。本日のお肉は“鴨”、ソースは鴨のレバーと八角にマデイラ酒、濃厚だね。合わせるカベルネ・ソーヴィニヨン“パスカル・トソ”は辛口のミディアムボディ、ベリー系の果実味?いつもは勝手気ままに択ぶお酒も、たまにはお店のコーディネートに委ねるのも楽しいですね。<40年前に街で流れたJ-POP>Rock'nRouge/松田聖子1984Holiday-lunchRESTAURANTSALT@浦和

  • 氷川神社と石神井川の桜と超辛口ばくれんと 埼京線・赤羽線を完乗!

    林立する高層マンションを縫うように、軽エメラルドグリーンの10両編成が疾走する。大宮から赤羽そして池袋、呑む旅にはぴったりの街を繋ぐのが埼京線・赤羽線の旅だ。13路線が乗り入れる首都圏の北の玄関口だけど、街の顔であるはずの駅舎はなんだか懐かしい佇まい。溢れる人と、古臭くて狭い駅前広場のアンバランス、これもなかなか味がある。埼京線は新幹線下の地下ホームから出発する。川越発の快速をやり過ごして、19番線の当駅始発に乗車する。僅かな距離の旅だから、ロングシートでうららかな春の日を浴びながら、ゆるりと行きたい。大宮は「鉄道のまち」だ。大宮駅、大宮工場、大宮操車場の設置が人を呼び、賑わいを創った。そして大宮の歴史は武蔵一之宮氷川神社の歴史とともにある。旅の始めにここを詣でておきたい。大宮駅から氷川参道そして神社まで...氷川神社と石神井川の桜と超辛口ばくれんと埼京線・赤羽線を完乗!

  • JY17 山手線立ち呑み事情 新宿ばーる@新宿

    立ち呑みで巡る山手線の旅もようやくこれで半周、今宵は新宿で呑みたい。バスタ新宿が出来てすっかり新宿駅の顔になった感のある新南口を降りる。西新宿1丁目交差点を渡って2つ目の路地を右に折れると何軒かの立ち呑み屋がある。呑み人が択んだのは黄色い看板を出した店、急な階段を地下に降りる。一番乗りしたこの店で、ボクはロンドンのパブを気取ってみるのだ。苦味のあるGuinnessを片手にFish&Chipsを抓む。いい感じのスタートだ。白はDONATERESA、なんて事のないテーブルワインだけど、一杯500円とコスパが良い。次なるアテは“ささみのバルサミコ酢”、これは美味しい。熱々の鉄鍋で登場した“牛筋のトマト煮”、これも絶品、ワインに合う。赤はCAPPELLAROSSOの一択、ピエモンテのワインだね。ほろ酔いになった頃...JY17山手線立ち呑み事情新宿ばーる@新宿

  • アクセス特急とハイビスカスの翼と雨宿りの大衆酒場と 成田空港線・北総線を完乗!

    オレンジのラインを纏い、シャープで精悍な3100系が、120km/hと120km/hですれ違った。“アクセス特急”は成田空港と羽田空港を1時間50分で結んでいる。5つのホームに忙しなく電車が発着する京成高砂駅も、入り口はとっても地味な下町風情の駅なのだ。この町には夕刻、呑みに帰ってくることにして、今日は北総鉄道北総線と京成成田空港線を乗りたい。青砥からの複々線を中川にかかるガーダーを響かせて3700系電車が近づいてくる。これは京成電鉄の車両。京成高砂から成田空港の鉄道は複雑で、4つの鉄道会社が第3種鉄道事業者として線路等の施設を所有し、北総鉄道と京成電鉄が、第1種または第2種鉄道事業者として路線を運営している。さらに京成高砂から印旛日本医大の間は両線がダブっていると言うのだから、もう素人には何のことやら。...アクセス特急とハイビスカスの翼と雨宿りの大衆酒場と成田空港線・北総線を完乗!

  • ボクも町中華で飲ろう 登龍@新馬場

    品川駅ではやや肩身がせまい感じの各駅停車に乗車して2駅、新馬場駅の高架で浦賀行きを見送る。階段を降りて品川神社の新馬場参道を東に進むと旧東海道に当たる。品川方面に戻るといつもの登龍だ。ときおりランチ遠征する大盛りの聖地・登龍、わざわざ休日に訪ねるのは、ギョービーをしたかったから。小皿の“ピリ辛もやし”を突っつきながら“一番搾り”を呷っていると、ほどよくきつね色の一皿が登場する。お酢8醤油2をつけて、大ぶりな“餃子”を口に放り込むと、あちちと肉の旨味が溢れて美味しい。たまに昼から飲んでる商店街の旦那衆が飲んでいた“スーパーチューハイ”を頼んでみる。ランチメニューにはない“豚肉と茄子の味噌炒め”の濃厚な味に、スッキリしたレモンの果実味が合うね。〆はお隣さんに倣って“チャーシューメン”を。最近になってこの店は麺...ボクも町中華で飲ろう登龍@新馬場

  • 成田山新勝寺と北ウイングとシャリキンと 京成本線を完乗!

    大きな弧を描いて青砥駅に京成成田行きの快速特急が進入してくる。スカイライナーのルートを成田空港線に譲って、この快速特急が京成本線の花形だ。ソメイヨシノに先行して、上野公園前に寒桜が満開だ。アジア系、欧米系を問わず、相変わらず外国人が多い。映える日本の桜を背景に自撮りに興じている。コツコツと階段を登っていくと、本来この公園の主役である西郷隆盛が佇んでいる。こんな穏やかに晴れた休日には、美術館でも巡って、テラスで珈琲を楽しむのも良いかもしれない。京成上野駅は西郷隆盛の足元に2面4線のホームを持っている。2番ホームから滑り出したスカイライナー41号の後を追って、快速佐倉行きで京成本線を呑む旅は始まる。轟音を響かせて江戸川橋梁を渡ると、3700系の8両編成は千葉県に入る。車窓に見える河川敷の球場には、少年たちが明...成田山新勝寺と北ウイングとシャリキンと京成本線を完乗!

  • 十石舟と金のかっぱと金鵄政宗と 雨水の京都旅

    少し前のことですが、城南宮の「しだれ梅と椿まつり」を訪ねた翌日、ふらりと伏見を歩いた。十石舟が浮かぶ運河沿いを歩き、寺田屋旅館を覗いて、金色のかっぱと戯れたころ、ほろ時雨。それではと、冷たい雨が通り過ぎるのを酒蔵小路で雨宿り、ここは伏見十八蔵の酒が楽しめる。最初に択んだ“金鵄正宗”、五百万石で醸した落ち着いた香りの旨酒だ。アテに“金平柚子風味”が美味い。“きびなご甘辛煮”を抓みながら二杯目は“花洛”、濃厚な旨みのアテにとろりと生酛づくりの純米酒が合う。帰りの車中酒に“英勲”を仕込んで、結局呑むばかりの雨水の候の京都旅、そろそろ終わりを迎えるのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>モニカ/吉川晃司1984十石舟と金のかっぱと金鵄政宗と雨水の京都旅

  • Kyoto メトロに乗って 上賀茂神社と枝垂れ梅と玉乃光と 烏丸線を完乗!

    国際会館行きの10系電車と近鉄線から乗り入れる3200系電車がツーショットで竹田駅。満開の知らせが届いて、城南宮の「しだれ梅と椿まつり」を訪ねた。城南宮を訪ねる烏丸線の旅は国際会館駅から始まる。八瀬の山々を背景にして、静かな朝の宝ヶ池と京都国際会館はまだ冬の装いだね。始発の時点ではまだガラガラの竹田行き、席が温まるまもなく2つ目の北山に途中下車。カフェやブティックが並ぶ北山通りは、なかなかモダンでおしゃれな街並みだ。開店時間を狙った洋食カフェ「和蘭芹(パセリ)」に、幸運にも空席があった。せっかくの京都だから、美味しいブランチを楽しみたい。っと地元の人気店を訪ねる。“ベーコンとモッツァレラチーズのトマトソースオムライス”ってちょっと長い。とろりとチーズがのびてトマトソースが美味しい。賀茂別雷神社(上賀茂神社...Kyotoメトロに乗って上賀茂神社と枝垂れ梅と玉乃光と烏丸線を完乗!

  • Biz-Lunch 明治軒@心斎橋筋「エビフライ&ポークカツ」

    大阪に出張したら、一度この店を訪ねたいと思い、雨の中を長堀通を越えて心斎橋筋を歩きて来た。磨き抜かれたテーブルと長椅子が老舗を物語る。創業は昭和元年なのだと云う。当然ながら名物オムライスを食べに来たのだけれど、急遽、ホワイトボードの“サービスランチ”に変更。熱々の“ポークカツ”がケチャップソースで美味しい。どこか懐かしい感じがする。大阪の“エビフライ”って、エビを開くの?アジフライの形をしているね。このホクホクをタルタルソースをたっぷり付けて頬張る。これもいいね。引も切らない席待ちの列を年嵩の姐さんがテキパキと捌いて、地元の方も観光客も美味しい洋食を楽しむのです。<40年前に街で流れたJ-POP>微風のメロディー/尾崎亜美1984Biz-Lunch明治軒@心斎橋筋「エビフライ&ポークカツ」

  • Osaka メトロに乗って 東成しんみちロードの串揚げ居酒屋で 今里筋線を完乗!

    今里筋線の路線図を見ると興味深い。大阪市街の東端を舐めるように南下し都心部に向かうことはない。さてと今宵の一杯はどこでやるのか考えものだけど、まずは考えるより先に旅に出たい。市営住宅が立ち並ぶ雨上がりの井高野に、ど派手な柑子色のゲートが口を開けている。革靴をコツコツ鳴らして長い階段を降りていくと、これまた柑子色のラインを引いた80系が待っている。なんと可愛らしい。15m×4両のミニ地下鉄は、まるで遊園地の乗り物か?と言ったら言い過ぎか。たぶん都営大江戸線や仙台市地下鉄東西線と同じようなサイズだと思う。都心に入らない今里筋線の沿線いは観るべきランドマークは少ない。関目成育駅から徒歩10分、訪ねた野江水神社は水火除難の守護神、淀川の氾濫に悩まされた土地柄か?旧京街道に絡む太子橋今市から関目成育の間は、じっくり...Osakaメトロに乗って東成しんみちロードの串揚げ居酒屋で今里筋線を完乗!

  • Biz-Lunch 味万本店@心斎橋筋「きつねうどん」

    本町から心斎橋筋商店街を下って、ちょっとレトロな「味万本店」を訪ねる。なにがレトロって、店内の有線放送は、なぜか童謡が流れている。実は一昨日、大阪オフィスの社員に案内されて、とにかく“カレーうどん”が美味しかった。っで、大阪らしい“きつねうどん”を食べようと、この出張で二度目の訪問、開店時間の11:00に飛び込む。着丼した“きつね”、真昆布やら鯖節やら出汁を利かせた澄んだつゆ、甘辛く煮たふんわりと油揚げが旨い。パリッと海苔で巻いた“天むす”が、塩の加減も絶妙に、これまた美味しい。さすがに食い倒れの街は、ランチは安くて美味しい。午後への活力も湧く大阪のBiz-Lunchだ。<40年前に街で流れたJ-POP>つぐない/テレサ・テン1984Biz-Lunch味万本店@心斎橋筋「きつねうどん」

  • Alta Velocidad Española

    バルセロナ・サンツ駅、07:00発、AVE3270に乗車してマドリードへ向かう。"AltaVelocidadEspañola"は、バルセロナ〜マドリードを2時間30分で結ぶ、スペイン国鉄が誇る新幹線だ。サグラダ・ファミリア聖堂、グエル公園、カサ・ミラ、と世界遺産となったガウディ建築を訪ねる。午後はサン・ジョセップ市場を冷やかす。世界遺産よりむしろこちらが興味深い。果物や野菜、ハムにソーセージ、魚介類、あるいはチーズやナッツの店を覗いたら市場内のバルでタパスをアテにCavaを愉しむ。っと漸くスペインにやってきた実感を味わう。ホテルはバルセロ・サンツ、宇宙船をイメージしたモノトーンな客室がクールだ。ターミナル・サンツ駅真上のホテルは、明日の便が早いから絶好のチョイスだった。改札と荷物のX線検査を通ったら、ラウ...AltaVelocidadEspañola

  • Biz-Lunch 兆峰@大塚「ポークソテー」

    池袋のランチ漫遊もとうとう北大塚の住宅街まで出掛ける。池袋オフィスの仲間に教えてもらった。都電の巣鴨新田停留所が近いかな。今は山手線を跨ぐ西巣鴨橋が架け替え中で、車も通らず静かな佇まい。初めましてのメニューは“ポークソテー定食”を択ぶ。ボリューミーで肉厚な豚肉は、よく火が通っているけれどジューシーだ。なかなかの腕前とお見受けした。そして惜しげもなくかかるデミグラスが絶品、柔らかなポークにたっぷりつけて口に放り込む。これは美味い。看板にはRestaurantとあるけど町中華の趣、洋食も中華も和食もあってカオスな世界。でも美味しいから、この節操のないラインナップも歓迎なのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>Tendernessを抱きしめて/サーカス1984Biz-Lunch兆峰@大塚「ポークソテー」

  • 亥鼻城と千葉寺とモツ焼きの大衆酒場と 京成千葉線・千原線を完乗!

    前照灯を煌めかせて、外房線と並走して3500系の4両編成がやってきた。京成線は千葉中央駅を境に千葉線と千原線が走っている。この駅を降りたら昼呑みを楽しみたい。日暮里で成田空港行き快速特急に飛び乗って30分、京成津田沼までやって来た。千葉線はここから分岐する。歴史的には成田へ向かう本線より先に開通し、戦前は海水浴や潮干狩りの行楽客で賑わったという。行き先表示に「千葉中央」を光らせて、5番ホームに新京成の8800形電車が入ってきた。日中は新京成線の車両が千葉線に乗り入れて、松戸〜千葉中央間を直通運転している。千葉にお城があった?県庁東側の猪鼻山は北側を都川が洗い、西側は断崖となった天険の要害、平安時代に千葉氏が居館を構えた。ここを亥鼻城(いのはなじょう)というが、歴史的にはあまり意味のない模擬天守と千葉常胤像...亥鼻城と千葉寺とモツ焼きの大衆酒場と京成千葉線・千原線を完乗!

  • 休日はローカル線で ふなぐち菊水と荒川峡と米沢牛と

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2013-12-28新潟始発の"快速べにばな"は意外にも満席。どうも本物の「鉄」たちが大勢乗っている。気後れしないよう「吞み鉄」の本領を発揮しよう。新潟県北では“菊水”がお奨めだ。旅ものカレンダーに紅葉風景がしばしば登場する荒川峡を眺めながら雪見酒を愉しむ。米坂線は羽越本線の坂町から分岐して米沢に向かう。坂町駅はあまりにも寂しい駅だ。客待ちのタクシーも動く気配がない。せめて今日明日の午後ぐらいは故郷に降り立つ人と迎える家族で賑わうだろうか。ピークの宇津峠をトンネルで越えると最上川水系となって米沢盆地へ下っていく。米坂線は2時間ほどの旅で米沢に到着する。ホームでは伝承米沢牛が迎えてくれる。やはり食べておかないといけない米沢牛、駅弁の新杵屋で"すきやき膳"を...休日はローカル線でふなぐち菊水と荒川峡と米沢牛と

  • Biz-Lunch きょうの登龍@旧東海道・品川宿「味噌ラーメン」

    旧東海道の荏原神社に寒緋桜が満開になっている。紅色の花弁を揺らしてメジロが遊んでいる。そしていつもの登龍、今日は“ミソラーメン”、そう言えば初めて択ぶメニューかも知れない。炒めたモヤシや野菜をたっぷり載せて着丼、思い切って豆板醤をトッピングする。レンゲでスープをひと口、旨いねぇ。決してキレイに割れたためしがない安っぽい割り箸を駆使して、麺を大掴みにズズッと、悪くない。縮れた細麺にスープが絡んで美味しい。豆板醤が溶け出して味が微妙に変わっていくのも楽しい。いつも大盛り御免のご飯ものばかりだったけど、約10年の時を超えてラーメン系が美味いことを知った。メニューの麺類を上から上から試してみようか。くだららない独り言を呟いて、午後のオフィスに戻るのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>涙のリクエスト/チェッカーズ...Biz-Lunchきょうの登龍@旧東海道・品川宿「味噌ラーメン」

  • 木根川橋とせんべろの聖地とトマトのおでんと 京成押上線を完乗!

    精悍なマスクの3700系がホーンを響かせて疾走する。都営浅草線を越えて長駆久里浜まで駆け抜ける。晴れ渡った連休初日は、先週に引き続き、京成電鉄の短い旅を楽しみたい。北十間川にその姿を映して銀の尖塔が空を突く。押上線は東京ソラマチの地下から、住宅や町工場が密集する下町を掻き分け、青砥で京成本線に連絡する。羽田空港と成田空港を結ぶルートを担う押上線、多くの特急・快速が途中駅に止まらずに爆走する。成田空港行きのアクセス特急を1本やり過ごして、ボクは青砥行き各駅停車に乗り込むのだ。ひとつ目の京成曳舟駅を越えたあたりで擦れ違った羽田空港行きは、京浜急行の紅い1000系電車だ。木根川橋から水道路抜けた白髭神社の縁日は🎵って、さだまさしが歌っていた。昭和な呑み人にはストライクゾーンの曲、歌詞の情景を探し求めて四ツ木駅に...木根川橋とせんべろの聖地とトマトのおでんと京成押上線を完乗!

  • 休日はローカル線で にしん親子弁当と青海川海岸と萬代橋と

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2013-12-18"にしん親子弁当"は、脂が乗った甘露煮、数の子、昆布巻などを並べてニシンずくめの一品。ロング缶を傍に、これはいい酒の肴になるでしょう。信越本線の旅、後半は直江津から新潟までのいわゆる「海線」をゆく。新潟行きの"快速くびきの号"は特急車両、大きなテーブルを降ろして呑む旅には絶好の環境なのだ。柿崎~柏崎間の車窓は日本海を間近にする。遠く佐渡を臨む冬の日本海は荒れることが多い。波がホームを洗う青海川は、確かドラマ「高校教師」のエピローグに登場した駅だ。長岡のソウルフードは"洋風カツ丼"、皿盛りのゴハンにカツを載せ、ケチャップかデミグラスをかける。ケッチャップベースのレトロな味は、ちょっと甘いけど後をひく味わいだ。豊野で別れてから150km、...休日はローカル線でにしん親子弁当と青海川海岸と萬代橋と

  • Biz-Lunch 長寿庵@大塚「かつ丼そばセット」

    スーツの前を合わせて大塚駅前まで歩いてきた。シャーベット状の雪に足を取られないよう慎重に。赤い看板のその店はこんな日でも盛況だ。それに客層は案外と若者も御婦人も多いのだ。今週のランチから“かつ丼そばセット”を択んだら、熱いお茶で一息ついて着丼を待つ。角盆にフルサイズの“かつ丼”と小丼の“かけそば”が登場って、なんだか想像していたのと逆だなぁ。七味を振ったら、ワカメと一緒にそばを大掴みにズズっと啜る。美味い。そしてこの小丼、そばがぎっしり。何というかトランジスターグラマー。なるほど若者も通うわけだ。蕎麦つゆを傍に、三つ葉の風味とともに、この“かつ丼”も出汁が効いて旨いね。満腹を抱えてオフィスに戻る。大塚にまた一枚手札ができて、ちょっと満足のランチタイムだ。<40年前に街で流れたJ-POP>白いハンカチーフ/...Biz-Lunch長寿庵@大塚「かつ丼そばセット」

  • 帝釈天と老舗の葛餅と剣菱の小瓶と 京成金町線を完乗!

    旧水戸街道の高架道路をくぐって、赤いラインの4両編成が京成金町駅に入ってきた。節分の休日は真っ青な冬晴れ、それではと、金町線の短い旅をしようと下町の駅に降り立った。京成金町駅は雑居ビルの1階にぽっかりと改札口の穴を開けている。JR金町駅を背にして駅前広場を見渡しても、案内表示なしでは容易に見つかりそうにない。わずか2.5kmの路線の唯一の中間駅だけが複線になっていて、上り下りの電車が交換する。この短い金町線ではあるけれど、4両編成で車掌が乗務しているから、相当の乗降客があるのだろう。その賑わいの背景の一つがこの中間駅にあるのは間違いがない。柴又駅の案内板にはお馴染みのシルエットが描かれている。そう、柴又駅はフーテンの寅さんのふるさとだ。帝釈天参道で上下姿の一団に出会す。ここで初めて今日が節分であることに気...帝釈天と老舗の葛餅と剣菱の小瓶と京成金町線を完乗!

  • 休日は町の蕎麦屋さんで 常盤食堂@浦和

    よく冷えたキリンラガーを注いで、ささやかな幸せを感じている休日の午前11:00。カリカリに揚がった大ぶりな“あじフライ”、おじちゃん、アテになるように包丁を入れてくれた。たっぷり中濃をかけた一片を口に放り込む。辛子にツンときて、思わず鼻をつまむ。時代を流れて大衆食堂に進化した蕎麦屋さんは、丼もの、フライもの、中華風のヒトサラもラインナップ。邪道な蕎麦前かも知れないけど、いや、昼から開いている居酒屋みたいで楽しい。新潟は長岡の“吉乃川”の一合瓶を燗してもらったら、ガラスの猪口でキュっと一杯。そば丼に入って“おでん”が登場して燗酒のお供をする。〆の“ざる”はたっぷりの刻み海苔が嬉しい。サッとそばつゆにつけてズズっと啜る。美味しい。午後は本を読もうかな。どこにも行かない、働かない、怠惰な休日を愉しみたい。<40...休日は町の蕎麦屋さんで常盤食堂@浦和

  • 真紅のトーチと灘五郷と福寿の酒と 阪神電鉄本線を完乗!

    出張が明けた週末は、冷たい風が吹き荒ぶものの、雲ひとつない青空が広がっている。今日は阪神電車に乗って、灘五郷のいずれかを訪ねて一杯飲りたい。特急専用の2番線に停車しているのは「阪神甲子園球場100周年記念ラッピングトレイン」だって。名作野球マンガのキャラクターや、甲子園球場の歴史を辿る数々の写真で電車を彩る。水島新司氏の「ドカベン」が彩るのが1号車、岩城が吠え、殿馬が舞っている。11:10、幸運にもこの希少な列車に遭遇して、ボクの阪神電車の旅は始まる。特急の最初の停車駅は尼崎。速度を落とした車窓には、車両基地越しに天守閣が見えてくる。尼崎城は大坂の役後、戸田氏によって築城され、明治の廃城令まで大阪湾に浮かぶようにあった。現在の復元天守は2018年に落成した。まだ新たしい白壁が冬の陽を浴びて眩しい。急行に乗...真紅のトーチと灘五郷と福寿の酒と阪神電鉄本線を完乗!

  • Biz-Lunch 幸龍軒@大塚「天津飯」

    昨晩の玉袋筋太郎の番組に感化されて、今日のお昼は町中華、もちろん飲める訳ではないけれど。この黄色いテントをくぐって、レンゲを手にするのはこれが2度目になる。チョイスは“幸龍飯”って店の名を冠しているから、きっと自慢の一品に違いない。ご飯をフワトロのニラ玉で包んだら、アツアツの餡をかけて、大判のとろとろチャーシューをのせた天津飯。レンゲでホロっと崩れるチャーシュー、口の中にジュワッと旨味が広がる。たっぷり餡を絡めてニラ玉ご飯を頬張る。凍えた身体が溶けるように温まる。美味しい。次は仕事上がりに訪ねて、生ビールでやりたい。あれっ台湾ビールもいいかな。アフター6の「町中華で飲ろうぜ」を妄想するBiz-Lunchなのだ。風の谷のナウシカ/安田成美1984Biz-Lunch幸龍軒@大塚「天津飯」

  • Osaka メトロに乗って 法善寺横丁と道頓堀となんばの立ち呑み処と 千日前線を完乗!

    南巽駅に到着した25系電車はチェリーローズのライン、ちょっと可愛らしい4両編成で走っている。今回は千日前線に乗って、なんば界隈で昼呑みをしようと思っている。終着駅の近くには応神天皇を祀る巽神社、大阪の巽(辰巳)の地を守る氏神様だ。そのお名前から、今年の初詣は例年以上の参詣客が訪れたのではないだろうか。交差点の標識に「南巽駅前」となければ、見過ごしてしまうほどメトロの入り口はひっそりと口を開ける。人気の少ない階段をコツンコツンと降り切ると、ちょうどチェリーローズが入線したところだ。前照灯が消え尾灯が赤く点った運転室に車掌の姿はない。どうやら短い4両編成の千日前線はワンマン運転をしているらしい。南巽から15分ほどで日本橋そしてなんば、日本最大級の繁華街「ミナミ」を歩いてみる。先ずは繁華街にありながら情緒たっぷ...Osakaメトロに乗って法善寺横丁と道頓堀となんばの立ち呑み処と千日前線を完乗!

  • 北前船の港町 岩瀬浜へ 富山ライトレールを完乗!

    呑み鉄旅をはじめた10年前のページです。2014-01-08岩瀬浜まで富山ライトレールの連節低床式路面電車、通称「ポートラム」に乗車する。JR富山港線を引き継いだ第三セクターは、年間3,000万円程の純利益を上げる優等生。グットデザインショーを受賞した車両を含めて全国から視察が多いそうだ。乗車したのは冬のラッピング車両で、アテンダントが乗車している。このサービスは子どもや高齢者に安心感を与えるだろうし、おじさんにもちょっと嬉しい。彼女のキュートな笑顔は観光客やビジネスマンの富山好感度を引き上げていることだろう。ポートラムは12駅を繋いで22分で終点の岩瀬浜に到着する。駅には「フィーダーバス」という接続バスが待ち時間なく連絡し乗客の便宜を図ってる。岩瀬浜は北前船の寄港で賑わい財を成した町、古い町並みのなかで...北前船の港町岩瀬浜へ富山ライトレールを完乗!

  • Biz-Lunch テラッツァ@大塚「牛バラ肉の煮込み」

    大塚駅南口から新大塚方面に歩いて2分ほど、カジュアルイタリアンのお店がある。夜なら、女性をエスコートしないと入りづらいような、アットホームだけど小洒落たお店。でもランチタイムならオヤジひとりでも飛び込めるよね。小皿のサラダを突っついていると、日替わりランチの“牛バラ肉の煮込み”が登場、んっといい匂い。付け合わせのパスタに穏やかで旨味あるソースを絡めてひと口。フォークだけでもホロホロと崩れる、柔らかくそして上品に煮込んだバラ肉が美味しい。ライスかフォカッチャを択べるのも嬉しいね。次は“ハッシュドビーフ”の日を狙おうかな。再訪必至のイタリアンなのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>プリテンダー/岩崎良美1984Biz-Lunchテラッツァ@大塚「牛バラ肉の煮込み」

  • Osaka メトロに乗って 太陽の塔と通天閣と堺筋本町の立喰酒場と 千里線・堺筋線を完乗!

    千里ニュータウンの北の玄関口には、阪急の電車とOsakaMetroの電車が交互に登ってくる。上品なマルーンが阪急の車両、オールステンレスにマルーンのラインがOsakaMetroの車両だ。千里ニュータウンの開発は多摩や港北よりも早い、日本で最初の大規模ニュータウンなのだ。急な勾配を転がり始めたマルーンの8両編成は、万博記念公園の西の端を舐めるように南下する。1970年の大阪万国博覧会の時には、臨時の万国博西口駅が開設され、たくさんの来場者を運んだ。急勾配(最大35‰)と急曲線が連続する千里線は、案外とゆっくり走っていく。関大前駅でたくさんの中学生高校生が乗り込んできて、静かだった車内はとたんに賑やかになる。淡路駅では京都本線路X字に平面交差するので、電車は駅構内に進入する前に一時停車する。きっとダイヤグラム...Osakaメトロに乗って太陽の塔と通天閣と堺筋本町の立喰酒場と千里線・堺筋線を完乗!

  • JY16 山手線立ち呑み事情 春田屋@新大久保

    初めて降り立った夕暮れの新大久保駅、街の雰囲気は想像していた以上にあちら風。人混みを掻き分け明治通り方面へ、その店の赤ちょうちんを見つけると、なんだかホッとするのだ。風除けのテントで囲まれて5〜6名の立ち飲みスペース、店名が描かれたジョッキで先ずは生ビール。アテに択んだ“ジャガバタ塩辛”だけど、えっフレンチフライ?まぁ400円だからこんなものか。憂いげな田中みな実に見つめられて“タコハイ”を試す。この店に遥さんは居なかった。青じそを散らして“漬けマグロブツ”はなかなかの一品、ぬる燗が合いそうだね。ホッピーはすでにナカをお代わりして、目の前の焼き台で“バラ味噌”と“バラにん芽”を焼いてもらう。〆は短冊に見つけた“豆乳鍋”、鶏に豆腐に椎茸それに野菜たちが優しく煮えて美味しい。鍋とともに、つい“ハイボールレモン...JY16山手線立ち呑み事情春田屋@新大久保

  • 休日はローカル線で 高山ラーメンとさるぼぼと深山菊 高山本線をゆく!

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2014-1-5朝食を抜いてきたので、真っ先に安川交差点近くの「甚五郎ラーメン」を訪ねる。所謂"高山ラーメン"は醤油ベースのスープにシンプルな具材、細く縮れた麺が特徴だ。06:53、まだ陽が昇らない岐阜から、飛騨古川行き2両編成の気動車に乗車する。岐阜から高山まで達する普通列車は午前中この1本だけだ。岐阜から続く住宅と田園の風景は美濃太田まで。この先は飛騨川の渓谷を遡っていく。渓谷といっても多くの水力発電ダムがあるため。渓谷美と水を湛えた風景が交互する。列車は約2時間かけて下呂駅に滑り込む。ホームでは手湯が白い湯気を上げている。下呂温泉は、草津温泉、有馬温泉と並んで「天下の三名泉」と称される名湯だ。さらに飛騨川を遡ること1時間と少々。2両編成の気動車は高...休日はローカル線で高山ラーメンとさるぼぼと深山菊高山本線をゆく!

  • Osaka メトロに乗って 天神さんとハルカスと鎗屋町の居酒屋と 谷町線を完乗!

    折り返し八尾南ゆきとなる22系電車6両編成が、交代の乗務員氏が待つ大日駅1番線に入ってきた。路線カラーは京紫(ロイヤルパープル)、雰囲気は半蔵門線に似ている。大型ショッピングセンターの背景にニョキニョキとタワーマンションが突き出してる大日駅前。OsakaMetro谷町線は、大日から野江内代まで旧東海道を延長する京街道に沿っている。守口宿の古い家並みや秀吉が築いた文禄堤を訪ねたいけど、それはまた別の機会だ。梅田にアクセスするために大きな<字を描いて、ロイヤルパープルの6両編成は南森駅に滑り込む。ちょっと途中下車して日本一長いアーケード商店街、天神橋筋商店街の雰囲気を見てみたい。二丁目商店街には、恵比寿様と宝船のイルミネーションが煌めく。天満天神えびす祭を祝ってのものだ。“天満のてんじんさん”と親しまれる大阪...Osakaメトロに乗って天神さんとハルカスと鎗屋町の居酒屋と谷町線を完乗!

  • 休日は各駅停車で 静岡おでんと駿府城と鰻丼 東海道本線をゆく!

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2014-1-4東海道本線を下って、"静岡おでん"を試したくて横丁「青葉おでん街」を訪ねる。さすがにどの店も暖簾がかかっていない。夜に向けての仕込中だ。諦めきれず観光案内所で入手したMAPを探して、駅南の「海ぼうず本店」を訪ねる。だし汁に浸さず青のりを振りかけていただく。旨い。地酒は"花の舞大吟醸超辛口"だ。なぜ正月早々駿府城に居るかって、単身赴任先へ戻るのに遊び心の遠回り。東京~岐阜~富山~直江津と周ってみようかと、そろそろ異動だと思うのだ。静岡から浜松までは乗り換えて所要1時間30分。当然青春18きっぷの鈍行の旅。まだ腹は減っていないのだが、喰わなきゃならないのが"うなぎ"でしょう。駅近の「一兆」でビールと鰻重を楽しんだら、今宵は名古屋で双六は一回休...休日は各駅停車で静岡おでんと駿府城と鰻丼東海道本線をゆく!

  • 旅の途中 2024. 明けましておめでとうございます!

    大きな揺れに見舞われた地域の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。旅で訪ねた町々、暮らした町からの報道に心を痛めております。どうかできる限り安全で暖かなところでお過ごしください。明けましておめでとうございます。首都圏では穏やかな青空が広がった元旦です。今年はどんな風景、人情、酒と肴に出会えるでしょうか。とりあえず風にまかせて彷徨ってみましょうか。本年もよろしくお願いいたします。旅の酒場でお会いしましょう。人は何で酒を飲むのでしょう/六角精児旅の途中2024.明けましておめでとうございます!

  • それでは皆さま、酔いお年を!

    朝の田んぼに霜が降りる季節、五木寛之を持って筑豊を旅した。今では木々に覆われたボタ山を車窓に見ながら、ディーゼルカーに揺られてたどり着いた終着駅。細いレールで組み上げて板を打ちつけた旧い跨線橋を渡って改札口を抜ける。かつて炭鉱関係者で賑わったであろう駅前に、昭和の匂いもぷんぷんと、たった一軒の食堂がある。小母ちゃんの話しを聞きながら、今では珍しい180mlのコップで朝のビールを呷る。親父さんが茹でてくれた“とろろこぶうどん”が、呑み疲れた胃に優しい。梅雨の晴れ間には、11年ぶりに再開した只見線を旅した。この旅で呑んで、晴れてJR東日本の全路線を乗り尽くしたことになる。走り抜けた小出の町、以前ふらりと立ち寄った粋なそば処のカウンターで一杯。蕎麦前に“枝豆”やら“栃尾あぶらげ”を愉しむうちに、ご常連と意気投合...それでは皆さま、酔いお年を!

  • 太陽の塔と豊川まどか嬢と大阪の粉もんと 大阪モノレール線・彩都線を完乗!

    冬の陽に煌めくシルバーの車両にスカイブルーのラインをひいて上り下りの電車がすれ違う。大阪空港行きが軌道けたを跨いで勾配を駆け上がってきた。千里丘陵は思った以上にアップダウンが激しい。羽田からのボーイングが伊丹に舞い降りて、大阪で呑む旅が始まる。大阪モノレールは伊丹空港から私鉄各線とクロスして門真市で京阪本線と連絡する。1997年に漸く伊丹空港まで延びた訳だから、案外若い鉄道路線なのだ。ピンクのラインの2000系電車は2001年のデビューだから今が働き盛り。大阪空港を発ったピンクのラインは、阪急宝塚線と連絡する蛍池を支点にS字を描くと、中国自動車道と一緒になって東へと流れていく。やがて大阪モノレール線の車窓のハイライトである「太陽の塔」が見えてくる。ご存知のとおり、1970年に開催された日本万国博覧会のシン...太陽の塔と豊川まどか嬢と大阪の粉もんと大阪モノレール線・彩都線を完乗!

  • Biz-Lunch 漁師酒場•海亭@大塚「海亭丼」

    お店の名をメニューに冠するくらいだから“海亭丼”はランチの看板メニュー。漁港直送の鮮魚を八丈島の島唐辛子醤油と練り胡麻で漬けむのだそうだ。この日の鮮魚は博多に揚がった“クロダイ”と“カンパチ”。漬け汁でうっすらピンクに染まってキレイだ。博多で呑むときには“胡麻鯖”を肴にするんだけど、アレの贅沢版って感じかな。しっとり甘みをまとった魚がいいね。ほんとはぬる燗で一杯やりたいところだ。海苔を絡めながらあったかご飯と大きく頬張る。美味しい。週一ペースで池袋や大塚の街並みに美味いランチを探して半年、これが仕事納めのBiz-Lunch。今では池袋オフィスのメンバーに美味い店の紹介をせがまれる。中井貴一さんではないけれど「働くオトナは腹が減る!」これからも美味いモノ、探したいよね。抱いてマイ・ラブ/早見優1983Biz-Lunch漁師酒場•海亭@大塚「海亭丼」

  • 大人たちの X'mas Express 東海道新幹線を完乗!

    17:27、のぞみ230号は東京駅の15番ホームに滑り込む。どうやら約束の白いクリスマスツリーには間に合いそうだ。14:45、地下鉄御堂筋線の階段を駆け降りる。オーバーコートの襟は立てたままだ。だいたいこんな歳も押し迫った週末に商談なんてどうかしている。それでも昨日と今日で、継続を2件、新規を1件、大きな成約をまとめたのだから悪い気はしない。昨日は鎗屋町あたりの居酒屋で、同行した部下と軽い祝勝会をした。冷静沈着だが案外勝ち気な彼はこの日の結果にテンションが上がっていた。暖かい部屋に戻ってから、エクスプレス予約で復路の予約を1本前のグリーンに変更した。出張の帰りはひとり静かに気分を切り替えたいし、彼だってその方が気楽なはずだ。それに今回に限って丸の内南口を抜ける後ろ姿に余計な詮索はされたくはない。冬の青空に...大人たちのX'masExpress東海道新幹線を完乗!

  • Biz-Lunch Lichu & Xiangyu@南大塚「豚肉と目玉焼き炒め木桶ご飯」

    R254を早稲田方面に向かって都電の線路を渡るとその店はある。真っ赤な看板に「湖南料理」とある。店名は「湘遇」と漢字を当てるがなんと読むのかわからない。っと、ボクはうっかり結構な人の出入りのあるその店に吸い込まれてしまった。この店、食ベログやらぐるなびには掲載がない。なぜ?暫くするとその理由は類推できる。ホールスタッフも客も恐らくは皆大陸の人なのだろう。店内に飛び交う大きめの声は中国語(北京語ではなさそう)なのだ。メニューは漢字だからまあ分かる。っで“豚肉と目玉焼き炒め木桶ご飯”を注文する。木桶というより、炊飯器の内釜と言うかお櫃が登場。2合はあろうかというご飯に、豚肉とピーマンの炒め物と目玉焼きがのかって、案外美味しそう。スプーンでかき混ぜながら食べ始めると、ピリッと青唐辛子、ゴロッと大蒜が丸ごと入って...Biz-LunchLichu&Xiangyu@南大塚「豚肉と目玉焼き炒め木桶ご飯」

  • 休日はローカル線で 峠の釜飯と浅間山と門前の蕎麦 信越本線(山線)をゆく!

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2013-12-14鶏肉、ささがき牛蒡、椎茸、筍と“峠の釜めし”はビールのアテに良い。信州へ越後へと鉄路が分岐する旧くからの交通の要衝高崎駅を起点に信越本線をゆく。1998年の長野新幹線開業を期に、かつての大幹線も並行在来線へ移管、分断されてしまった。僅か2両で横川をめざす各駅停車、主な乗客はご多分に漏れず高校生とご年配の方だ。かつて補助機関車に押されて登った横軽の碓氷峠区間は廃止となった。往く手を阻む車止めが寂しい。学生時代、上京に帰省に何度も乗車した区間を、今はJRバスが僅かに1日8往復連絡している。妙義山を眺めながら35分、JRバスで碓氷バイパスを登ると"風立ちぬ"軽井沢。軽井沢〜篠ノ井は「しなの鉄道」に移管された。ガンメタリックとレッドに化粧を直...休日はローカル線で峠の釜飯と浅間山と門前の蕎麦信越本線(山線)をゆく!

  • 風を感じて! 野島埼灯台とZと房総フラワーライン

    日中の気温は20度まで上がるという天気予報に促され、Zをツーリングに誘う休日。せっかくなら陽光溢れる南房総をめざそう。Zはシートに包まってまだ眠そうな様子だ。360°を海に囲まれた「海ほたるパーキングエリア」はボクにとって初めての訪問。案外足速にタンカーや貨物船が行き交い、銀色の翼が次々に舞い降りて来るから、飽くことがない。東京湾アクアラインから館山道に乗り換えて、ひたすら南へ向かう。シールド越しに太陽が眩しい。房総半島最南端に位置する野島崎、八角形の洋式灯台「野島埼灯台」の白亜が青空に映える。房総フラワーラインを西に走る。海岸線は近くなったり遠くなったりするけれど、それでもきょうは穏やかな潮風は終始感じている。フラワーラインが伊戸漁港に差し掛かったら、オレンジのLEDを瞬いて「漁港食堂だいぼ」を訪ねる。...風を感じて!野島埼灯台とZと房総フラワーライン

  • 休日はローカル線で 烏城と信濃ワインと善光寺平夕景 篠ノ井線で呑む!

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2013-12-11塩尻はワインの産地。桔梗ヶ原には葡萄畑が広がりワイナリーが点在する。観光センターで信濃ワインの新作“秋薫るナイアガラ”を仕込んだら長野行きに乗り込もう。篠ノ井線の起点は塩尻、ここで中央本線から分岐して篠ノ井で信越本線と結ぶ。東京から中央東線、名古屋から中央西線を束ねて松本・長野へ送る篠ノ井線は賑やかだ。黒と白のコントラストがアルプスの山々に映えて松本城(別名烏城)が美しい。これから篠ノ井線に乗車して、安曇野から善光寺平へと抜けようと思う。タイミングが良ければ、姨捨駅で善光寺平らの夕景を楽しむことができそうだ。明科駅を過ぎると電車は犀川を離れて山中に分け入って行く。30分ほどで冠着(かむりき)トンネルを潜ると松本盆地から善光寺平に抜ける...休日はローカル線で烏城と信濃ワインと善光寺平夕景篠ノ井線で呑む!

  • 日本海の酒に酔う でんご@浦和

    いつも「はじめまして」の酒を紹介してくれる居酒屋にふらり立ち寄った。今宵は日本海の酒に酔う。白神山地に抱かれた秋田県八峰町の“山本ターコイズブルー”は、フレッシュでさっぱりした秋の限定酒。箸で“銀ダラ西京焼き”の身を崩しながら、ちびりちびり呑むのも愉しい。日本海沿いを180キロ南に下った鳥海山麓の酒はそのまんま「麓井」って生酛造りの酒蔵だ。これまたフレッシュな、ちょっと甘酸っぱい“フモトヰきもと特別純米出羽の里”はグラスの猪口で呑みたい。淡白な“山芋とウニのいそべ揚げ”は、もみじおろしとポン酢で美味しいアテになる。今宵は寒気が流れ込んでぽつぽつと小雨模様、雨宿りを言い訳にちょっと一杯。白神山地も鳥海山麓も雪がチラついているかもね。<40年前に街で流れたJ-POP>疑問符/河合奈保子1983日本海の酒に酔うでんご@浦和

  • 広徳寺のイチョウと秋川渓谷と喜正の冷酒と 五日市線を完乗!

    発車のチャイムがハモって流れてる。08:13の拝島駅は青梅行きと武蔵五日市行きが同時発車。こういう光景ってなんだかワクワクするね。五日市線がやや先行して緩やかな左カーブに消えていく。先週に続いて「休日おでかけパス」を握りしめ、都会の裏庭を乗って呑んで遊ぶ。なかでも路線距離11キロと最も短い五日市線がこの週末の遊び場だ。4路線が乗り入れる拝島駅は、6方向に鉄路が延びてなかなかの要衝ぶりなのだ。08:32発、飛び乗った後続の6両編成は、ほどなく多摩川橋りょうを渡る。朝の凜とした空気に遠くの山並みもよく見える。平地に降りてきた紅葉もそろそろ見納めかもしれない。畑中を疾走する都会の通勤電車E233系は抜群にクールだと思う。ボクはプシュッと季節限定の“キリン氷結®︎国産りんご”を開ける。青森りんごのほのかな甘味が美...広徳寺のイチョウと秋川渓谷と喜正の冷酒と五日市線を完乗!

  • 休日はローカル線で 碌山美術館と道祖神と信州そば 大糸線で呑む!

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2013-12-07"笹寿司"と"謙信"のワンカップを買い込んで朝から車中酒の大糸線の旅。この甘口の本醸造が思いのほか笹寿しと相性が良くて美味しい。笹寿司は信越県境地域で作られる家庭料理、川中島合戦当時は上杉軍の野戦食だった。2015年3月の北陸新幹線延伸開業を控えて、真新しい橋上駅舎が姿を現して、先日も新幹線試験車両(イースト・アイ)入線のニュースが流れていた糸魚川駅だ。単行気動車は2・3番ホームの端っこに設えた4番ホームからひっそりと出発する。35kmの非電化区間を姫川にそってゆっくりと遡ると1時間ほどで南小谷に到着した。スキー場開きを待つ冬のはじめの駅周辺は閑散として、やがて来る賑わいを待っている。鉄路はここからJR東日本の管轄、反対側のホームに控...休日はローカル線で碌山美術館と道祖神と信州そば大糸線で呑む!

  • Biz-Lunch cafe gotoo@大塚「とろとろオムライス」

    ふわっとろの玉子がしっとりチキンライスを包んで、っとチーズを練り込んで、これは美味い。そしてたっぷりのデミグラス、鶏肉とマッシュルームかな、クリーミーで優しい味わいだ。大塚で最初に訪ねた洋食GOTOOさんの姉妹店は、オレンジを基調とした装い。このオシャレな外観に暫し入店をためらうのボクでした。でも突入して正解。きっとお子さんや女子には大人気なんだろうと思うね。この絶品のひとサラを食しに、オヤジもまた来て良いでしょうか?<40年前に街で流れたJ-POP>オシャレにKissme/岩崎良美1983Biz-Lunchcafegotoo@大塚「とろとろオムライス」

  • 渓谷の紅葉と冒険電車と澤乃井の新酒と 青梅線を完乗!

    鮮やかに色づいた奥多摩の山々。御岳渓谷や鳩ノ巣渓谷の紅葉狩りか、はたまた雲取山か大岳山に登るのだろうか、青梅特快からのクライマーやハイカーの乗り換えを待って、奥多摩ゆき4両編成のチャイムは鳴る。今回は多摩の酒を味わうために青梅線で多摩川を遡っている。旅のスタートは秋晴れの立川駅、1番線から始発するのは中央線そのままに、堂々の10両編成だ。緩やかな上り勾配を直線で進む青梅線、駅間も短いので先の駅までよく見通せる。立川から30分、青梅駅に途中下車して、昭和レトロな町並みを歩いてみる。青梅駅の地下通路を飾るノスタルジックな映画看板は久保板観さんの作品。氏の作品は町のカフェや路地に見ることができる。以前は化粧品店?空き店舗の庇をそのままに、クラフトビール「青梅麦酒」がある。オリジナルクラフトビールを青梅豚を使用し...渓谷の紅葉と冒険電車と澤乃井の新酒と青梅線を完乗!

  • JY15 山手線立ち呑み事情 まるの@高田馬場

    高田馬場駅から小滝橋へ向かって緩やかな坂道を登っていく。確か3つ目の信号だっただろうか、右に伸びる路地に入るとその店はあった。「はじめまして」だから開店時間を狙う。案の定一番乗りでカウンターの奥に立つ。生ビールは小ジョッキータイプ。まずはこれが無いと始まらない。一皿めは「本日のおすすめ」のボードから“豚バラ春菊ポン酢”を択ぶ。豚バラの甘味と春菊の苦味がいい感じだ。ご夫婦だろうか、奥さんの笑顔は余所者のボクにも優しい。アテは都度都度大将がフライパンで調理するから、値段は安いけれどどれも美味しそう。黒ホッピーでジョッキーの焼酎を泡立てたら、小鉢に入った“あぶり明太”を抓む。これがまた絶品。日本酒だったら二杯は飲めそうだなぁ。ふんわり玉子が炒めた豚肉と野菜を包んで“とん平焼き”が三品めのアテ。お好み焼き用のソー...JY15山手線立ち呑み事情まるの@高田馬場

  • 風を感じて! 冠雪の富士とZと錦繍の湖北ビューライン

    河口湖周辺の紅葉が見ごろを迎えていますね。色鮮やかな紅葉の中に浮かび上がる富士山を見ようと、早朝の中央フリーウェイへZを走らせる。先ずはインバウンドから人気に火がついた新倉山浅間公園を訪ねる。雄大に裾野を広げる富士山、朱塗りの五重塔、紅く染まったソメイヨシノ、美しいね。新倉河口湖トンネルを抜けて河口湖畔に出る。ここから暫く湖北ビューラインを愉しむ。もみじ回廊の渋滞を抜ける頃には、晩秋の陽は南に回って、富士は青いシルエットに変化していく。大石公園のパークキングにスタンドを立てる。真っ赤に紅葉したコキアと富士山のコントラストがキレイ?いや少々遅かったかなぁ。右に左に身体を傾けて、湖畔のワインディングロードを走らせる。カーブを重ねるごとに富士は表情を変える。長浜のT字路を右に折れて河口湖に別れを告げる。小さなピ...風を感じて!冠雪の富士とZと錦繍の湖北ビューライン

  • 休日はローカル線で 北信濃錦繍とへぎ蕎麦と八海山 飯山線で呑む!

    10年前の呑み鉄放浪記2013-11-20飯山駅から線路沿いを北へ歩くと、雁木通りには仏壇・仏具の店が軒を並べる。そのまま北飯山方面に歩いた寺町の一角、西教寺山門には紅葉が鮮やかに色付いているね。飯山線は信越本線と上越線を結ぶ千曲川に寄り添い走るローカル線、日本最大の豪雪地帯そして唱歌「故郷(ふるさと)」の情景の中を走っていく。起点の豊野町は信州りんごの産地、駅前広場の時計台もりんごを模しているね。起点から20km、沿線の中心駅飯山に着く。寺の町らしくでホームには鐘楼がある。帰省する人がほっとする情緒ある駅舎も、2015年3月の北陸新幹線延伸開業で姿を消す。数100m長野寄りに、この静かな町には少々違和感がある新駅が姿を現した。現駅との混同を防ぐためか、壁面のグリーンの駅名サインはシートが被っている。飯山...休日はローカル線で北信濃錦繍とへぎ蕎麦と八海山飯山線で呑む!

  • Biz-Lunch 幸龍軒@大塚「肩ロースあんかけ炒飯」

    黄色い庇に看板、白い暖簾には○に龍の一文字、テーブルには赤いパイプの丸イス、これぞ街中華。壁一面にメニューの写真と短冊がペタペタと。どうやら「あんかけ」がキラーコンテンツのようだ。店員さんは皆あちら(大陸)の方だろうか?今風に云うとオープンキッチン?奥の一面がガラス張りで、大将が中華鍋を振るう。誰も見ていないけど。っと、ちょこんと二つ焼売をのせて“肩ロースあんかけ炒飯”が登場。スプーンでひと口、カラリと揚がった肩ロースと青梗菜を絡めて、甘辛い餡が美味しい。炒飯は薄味で謙虚に餡に主役を譲っているから、双方の相性はすこぶる良い。なかなかの一皿だ。隣で冷凍レモンがぎっしり詰まったサワーを呷るご同輩が羨ましいなぁ。リーチインに多様なアルコール缶が用意されていて、セルフで呑むスタイルみたいだ。面白いね。今度はアフタ...Biz-Lunch幸龍軒@大塚「肩ロースあんかけ炒飯」

  • 雄山神社前立社壇とサバへしこと勝駒と 不二越・上滝線を完乗!

    岩峅寺駅(いわくらじえき)の3番線に佇む14760形は、富山地方鉄道のオリジナル車両だ。ホワイトとグレーの塗装にあずき色のラインは雷鳥色と云うらしい。午後の日を浴びながら不二越・上滝線に乗って呑みたい。駅からほど近い雄山神社は霊峰立山を御神体とし、伊邪那岐神、天手力雄神を祀る。山頂が峰本社であるのに対し、ここは前立社壇(まえだてしゃだん)といって立山信仰の拠点だ。本殿に手を合わせて、この旅が安全でありますように、美味しいお酒が呑めますように。雷鳥色の2両編成は、雄山神社の境内を抜けるとすぐに常願寺川の鉄橋を渡る。対岸にある大正13年(1924年)竣工の上滝発電所は国指定登録有形文化財になっている。14760形は肘掛け付きの転換クロスシートを並べ、座席番号を示すプレート、帽子掛けなどを備えて、かつて優等列車...雄山神社前立社壇とサバへしこと勝駒と不二越・上滝線を完乗!

  • 氷川神社と鉄道博物館といづみや本店と ニューシャトルを完乗!

    2017/11/13の夕暮れ散歩通称ニューシャトルは埼玉県とJR東日本などが出資する第三セクターの路線だ。新幹線建設の見返りとして地域住民が勝ち取った都市鉄道で大宮と伊奈町の内宿を結ぶ。大宮を発展させたものを3つ挙げるとしたら、まず1番に氷川神社であることに異論ない。社記によると氷川神社は第五代孝昭天皇の御代の創立と伝えられ、御祭神は須佐之男命だ。武蔵一宮、関東一円280の氷川総本社として信仰を集め、日々多くの参拝客で賑わっている。2番目に挙げるとしたら鉄道でしょう。明治16年に高崎線、2年後に東北本線が開通、分岐点として大宮駅が開設した。隣接して現JR大宮総合車両センターが開かれ、大宮は鉄道の町として発展していくのだ。鉄道の町の象徴としての「鉄道博物館」に併設された駅からニューシャトルに乗車する。ニュー...氷川神社と鉄道博物館といづみや本店とニューシャトルを完乗!

  • ハロウィーンの夜は家呑み派 IL COLOMBAIO DI SANTA CHIARA

    今宵はちょっと手を抜いて、デパ地下のお惣菜祭り。“島豆腐とひじきのサラダ”、“海老の旨みソース”、“牡蠣のフリットレモンソース”を並べる。ILCOLOMBAIODISANTACHIARAは、トスカーナの白ワイン。その手の雑誌には白桃や梨のような香りとあるけど、そう言われればそんな気もする。少々の塩味を感じて、だから海老だの牡蠣だのと良い感じになるのだろうか。お化けやらカボチャやらの置き物を並べてハロウィーンの夜の1本が美味しい。<40年前に街で流れたJ-POP>Scorpion/中原めいこ1983ハロウィーンの夜は家呑み派ILCOLOMBAIODISANTACHIARA

  • 称名滝と志鷹のおにぎりと清酒立山と 富山地方鉄道・立山線を完乗!

    レッドとオレンジがグラデーションしたラインの17480系、オールステンレスの都会的な電車でしょう。東急大井町線から嫁いできた2両編成は、特急扱いで寺田駅の4番ホームに入ってきた。本線と立山線が分岐する寺田駅は、Yの字をした2面2線×2の変わった構造になっている。昭和6年(1931年)の開業時より使用されている木造駅舎は、駅名表札が「驛田寺」と右書きで表記されている。まだ真夏日が続いている頃、本線と分岐した立山線に乗って常願寺川扇状地の東の端をまっすぐ南へと走る。午前の陽射しにシルエットになったゴツゴツした岩峰は、クライマー憧れの剱岳だと思う。扇状地の豊な田園地帯をひた走るレッドとオレンジのラインは、線路の微妙な歪みに大げさに揺れる。線路の両脇にはススキの花穂が揺れて、ゆく夏くる秋を感じさせる。岩峅寺(いわ...称名滝と志鷹のおにぎりと清酒立山と富山地方鉄道・立山線を完乗!

  • 錦繍の三峯神社と秩父そばと武甲政宗と 秩父鉄道を完乗!

    2015/10/24の呑み鉄旅秩父鉄道は東武伊勢崎線の羽生を起点に熊谷、寄居、秩父を結んで三峰口まで走る。急行秩父路号はずいぶん年季が入った車両だけど、クロスシートのリクライニング仕様で大きめのテーブルが付いている。これはゆっくりと飲んでいけそうだ。秩父鉄道は土日祝日に「秩父路遊々フリーキップ」を発売、全線乗降り自由でこれ便利。秩父駅で途中下車したら、武甲酒造・柳田總本店を訪ねる。宝暦3年創業と言うから220年を超え、国の有形文化財指定の重厚で素晴らしい建物だ。車中酒の愉しみに武甲政宗"純米生酒"と猪口を求めた。ランチは秩父神社裏の人気店「手打そば武蔵屋」へ、開店直後なのですんなり席に着く。まずは"舞茸てんぷら"をアテに、お約束の生ビールで喉を鳴らす。"しめじご飯"と、碾きたて、打ちたて、茹でたてを"ごま...錦繍の三峯神社と秩父そばと武甲政宗と秩父鉄道を完乗!

  • Biz-Lunch 東池袋「蕎誠庵あさひ」

    この辺りは谷底みたいになっていて、店の裏を走る都電は早稲田行きも三ノ輪橋行きもモーターを唸らせる。旧くてちょっと寂しくなった商店街に真紅の暖簾を提げてそのそば処はある。コンクリート打ちっぱなしのモダンな佇まいは、創業昭和24年の老舗だなんて聞かなきゃわからない。少し多めに掴んだ二八を、旨みと甘みが凝縮した温かい鴨汁にサッと付けてズズッと啜る。なかなか美味い。はじめましての店ではメニューに迷うけど、少しばかり冒険をして最初から“鴨せいろ”を択んだ。打つ蕎麦はその日によって違うらしく、今日のは越前大野産と「本日の蕎麦」に案内があった。白い花が咲き乱れる越前大野には最近訪れたばかり、こうした偶然はなんだか嬉しいね。ランチメニューには小丼との合わせ技もあるから、遠からず再訪してみようと思う。<40年前に街で流れた...Biz-Lunch東池袋「蕎誠庵あさひ」

  • 風を感じて! 錦繍の赤城山とZとキノコピッツァと

    青々とした牧草地が広がって、まるで北海道の牧草地のような風景でしょう。昨夜、Webの紅葉情報と睨めっこして、目的地を赤城山に択んだ。カルデラ湖周辺が見ごろを迎えている。ほぼ日の出の時刻にイングニッションを回してR17を北上してきた。朝の空気は引き締まるほどに冷たい。4車線になったり2車線に戻ったり、まだまだ整備途上の上武道路、利根川を渡ると赤城山の存在感が大きくなる。P17(上武道路)の高架を降りて、県道4号線へ右折する。正面に赤城山を捉えて裾野を駆け上がると、ひときわ目を引く朱色の「赤城山大鳥居」が見えてきた。県道4号線には100m単位で標高を示すサインボードが出ている。雄大な裾野が広がる赤城山だけど、さすがに900mを越えると九十九折りが始まった。1,000mのボードがキラリと煌めくころには、身体が硬...風を感じて!錦繍の赤城山とZとキノコピッツァと

  • Premium Sake Pub GASHUE × 北信流

    金紋錦(長野県産酒造好適米)で仕込んだ、旨みあり華やかな香りありの純米吟醸で始める。前菜は“秋映とモッツァレラのカプレーゼ”、長野りんごの酸味がこの酒にあう。上野のSakePubで開かれる「酒蔵(蔵元)の会」に潜り込んだ週末の午後。松代藩御用達、長野県小布施町の小さな蔵元「松葉屋本店」を呑む会を愉しみたい。造里は“鰹のたたき”、もちろん信州で鰹は獲れないから、醤油を長野から持ってきたらしい。爽やかな飲み心地の純米吟醸生酒は、山恵錦(長野県産酒造好適米)で醸した旨い酒だ。信州中野、小布施、須坂、松代と、善光寺平にあって千曲川を挟んで長野市と向かい合う町がある。いずれも観光資源を抱えているけれど、この蔵がある小布施が抜きんでて頑張っている印象だ。栗菓子、りんご、巨峰、北斎、酒蔵、ワイナリー、高山温泉郷、上手に...PremiumSakePubGASHUE×北信流

  • トロッコ電車とホタルイカ釜飯と幻の瀧と 黒部峡谷鉄道を完乗!

    重連のEDR形がマッチ箱のようなトロッコを連ね、橙の長大編成同士が行き違う。機関車に「宇奈月ゆ」と金文字のヘッドマークが誇らしい。黒部峡谷の入口に建つ山岳リゾートホテル風の宇奈月駅から、トロッコ電車の旅は始まる。ますの寿司と缶ビールを買い込んだら、人波に流されて足早にホームへと進む。クリームとマルーンに塗られたレトロ調は、ちょっぴりゆったりとしたリラックス車両。開閉可能とは云え窓付きの車両は、こんな暑い日には風通しが悪くてミスチョイス。ところが復路は夏の雷雨に見舞われて、この車両で事なきを得たから分からないものだ。宇奈月駅を発ったマッチ箱たちは直ぐに真紅の新山彦橋を渡る。渓流からの高さは約40m。ゴーっと列車が鉄橋を鳴らす音がやまびこのように響く。続いて現れるエメラルドグリーンの「うなづき湖」は宇奈月ダム...トロッコ電車とホタルイカ釜飯と幻の瀧と黒部峡谷鉄道を完乗!

  • Biz-Lunch 東池袋「伊東食堂」

    カレーの海にトロり玉子でとじたカツ丼の島を浮かべて“カツ丼カレー”が登場。ちょっとオヤジにはカロリー過多と分かりつつも注文せずにはいられなかった。ご飯にたっぷりルーを絡めてひと口、っとなんだか懐かしくしっくり来る味だ。お袋のカレーとはちょっと違うかな。学食のカレーを彷彿させるのは味噌汁が付くから?いやスキー場(ゲレ食)のそれか。よく分からないけど、庶民のカレーなのは間違いない。美味しい。東池袋四丁目電停にほど近い、昔ながらの商店街に、東京大空襲を越えて創業90年を誇る食堂がある。「デカ盛りの聖地」と云われる店には、壁一面にメニュー札が貼ってある。定食メニューは日替、魚、揚げ物、ハンバーグ、それに丼もの、さらにカレーとのコラボがあるから豊富だ。リーチーンクーラーにはずらっと新潟の地酒が並んで、居酒屋タイムを...Biz-Lunch東池袋「伊東食堂」

  • 蜃気楼の海とアルペン特急と剱岳と 富山地方鉄道・本線を完乗!

    轟音をたてて布施川橋りょうを渡るのは、宇奈月温泉発、立山行きの“特急アルペン2号”。何処かでお会いしましたっけ、そう西武鉄道を走っていたレッドアローの車両だ。まだ真夏日が続いている頃のお話、早朝、ホテルのベットを抜け出して富山駅にやって来た。まだ灯っている「電鉄富山駅」のサインが新幹線ホームのガラス壁面に映り込んでいる。週末の富山06:40発の普通111列車は、“特急アルペン”の送り込みで、特急車両で運用される。懐かしのレッドアローで、富山地鉄本線で呑む旅に出る。いかにも水戸岡鋭治氏らしい車両は、木をふんだんに使ったインテリアで温かみと高級感に溢れている。外向きのカウンター席に座ったり、コンパートメントシートに座ったり、空いているから自由自在だ。カポッと“剱岳”。コクのある特別本醸造と、なとりの“チータラ...蜃気楼の海とアルペン特急と剱岳と富山地方鉄道・本線を完乗!

  • Forty three degrees north latitude 石勝線を完乗!

    2017/10/22秋の北海道を乗って呑む旅錦に染まりつつある山肌に朝靄がかかって美しい新夕張駅あたり。2019年3月にも廃止される見通しの石勝線夕張支線は呑み潰しておきたい路線なのだ。国鉄夕張線が追分から夕張を結んでいた頃は「紅葉山」って美しい駅名だった。札幌と帯広・釧路をダイレクトに結ぶ石勝線が開通した際、紅葉山は新夕張となった。夕張線は石勝線の支線となった。あと1年半後にその歴史に幕を閉じることになる。新夕張を出た単行気動車は直ぐに夕張川の鉄橋を渡る。川は豊にゆったりと流れる。夕張まで25分のあっけない旅、リゾートホテルの軒先のような単線の小さな駅で終わる。往時は広い貨物ヤードに石炭を満載した貨車で並ぶ光景が想像される。ところ変って新得、根室本線と合流する石勝線の終点。駅前には「火夫の像」がある。難...Fortythreedegreesnorthlatitude石勝線を完乗!

  • ご当地旨ラーメン事情 富山「まるたかや」

    醤油をベースにした真っ黒なスープは想像以上の黒、勧められた太麺を択ぶ。レンゲで真っ黒をひと口、こっこれは辛いというか塩っぱい。しょっぱいスープを絡めた太麺をズズッと啜って、美味い、いやビミョーだな。いや、食べるにしたがって「これは美味い」の暗示にかかってくる。きっと遠からずまた食べたくなる。戦後復興期におにぎりやドカ弁を持ち込む労働者たち、そのおかずになるようなラーメンなのだそうだ。この手の話はよく聞く。三条のカレーラーメン、太田の焼きそば、みな高度成長期の産物だ。ご機嫌な時間を過ごした酒場を後にして、電車通りを渡って城址大通りに出る。賑やかな交差点の角に「富山ブラックラーメン」の幟がはためいている。入ってみようか。地酒が並んでいるし洋酒のボトルも逆立ちしている。おでんが煮えているし、かき氷のメニューもあ...ご当地旨ラーメン事情富山「まるたかや」

  • 地球岬とホッキカレーと冬花火と 室蘭本線を完乗!

    2017/10/20秋の北海道を乗って呑む旅苫小牧からもうひとつの工業都市・室蘭をめざす。12:29発の室蘭行きも単行気動車だ。始発の岩見沢は幌内炭鉱などの炭鉱群と港湾都市の苫小牧や室蘭を結んだ鉄道の町だ。今回はそんな石炭の輸送ルートを辿って、岩見沢から苫小牧そして室蘭をめざして往く。3・4番線ホームには「ばんばの像」がある。かつて岩見沢では「ばんえい競馬」が開催されていたそうだ。嘶くばんえい馬に見送られて、室蘭本線の単行気動車は身震いひとつ1番線から発車する。単行気動車が岩見沢を発つと、4kmほど函館本線と並走した後、やがて東へと離れる。とっ早速"サッポロCLASSIC"のプルリングを引く。肴は名物駅弁"ホタテ釜飯"だ。やがて右手から千歳線、左から日高線が合流してくると苫小牧の町。正面に王子製紙の高い煙...地球岬とホッキカレーと冬花火と室蘭本線を完乗!

  • 藻岩山と北の錦と遠い街のどこかで 札幌市電を完乗!

    2017/10/16秋の北海道を乗って呑む旅「逢いたい時にあなたはいない」は携帯電話がない時代の遠距離恋愛ドラマ。中山美穂が演じる主人公、恋人の札幌転勤がドラマの始まりだった。何度となく札幌の情景も映ったのではなかったかな。そんな宵の札幌を市電で巡る。2015年12月にループ化した札幌市電は札幌の市街地を周回している。まずはすすきの電停から赤い外回り電車に乗ってみる。1周60分のちょうど半分、ロープウエイ入口電停で下車、ロープウエイで山頂へ向かう。標高531mの山頂からは、宝石箱をひっくり返した様な煌びやかな夜景が美しい。外回り電車でさらに半周して狸小路電停で下車、ここにお目当ての「七番蔵」がある。ここは栗山町、創業明治11年の酒蔵「小林酒造」のアンテナショップだ。小林酒造の酒蔵は六番蔵まである。だからこ...藻岩山と北の錦と遠い街のどこかで札幌市電を完乗!

  • 積翠城と鶏ちゃん焼きと三千盛と 越美南線を完乗!

    長良川鉄道の看板列車「ながら」が北濃に向けて出発して行った。ディーゼルの匂いが残り香のよう。深紅に輝くこの「清流レストラン」には一度は乗って食べて呑んでみたいものだ。峠を歩いて越えてきた訳ではないけれど、ここは越美南線の終点北濃駅。きょうは越美北線の旅を引き取って、長良川鉄道で呑んで旅する休日だ。北濃駅に迎えにきてくれた600形は昨年デビューしたピチピチの新潟美人(新潟トランシス社製)だ。旧国鉄の急行色に着飾った姿が旅情を誘う。越美南線はその総延長のほとんどを清流長良川に沿って走る。風光明媚な景色が流れる車窓が楽しい。ガリ釣りが解禁になって、清流には腰まで浸かった名人たちが鮎竿を操っている。清流と一緒に流れて45分、新潟美人は郡上踊りと清流と名水の城下町に差し掛かる。木造平屋建ての郡上八幡駅は昭和4年の開...積翠城と鶏ちゃん焼きと三千盛と越美南線を完乗!

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