元女装子です。自分の経験と願望を今に置き換えて書いた性同一性障害の中学生の物語を書きました。
量販電気店のカメラコーナーには様々なカメラやレンズ、付属品が並んでいる。知香がコンパクトカメラを手にとって見ていると、勝人が『知香、こっちだ。』と、一眼レフの…
翌日、知香は美久の家に行った。美久の父・徹の撮影した写真データを貰うためだった。『美久も誘おうと思ったんだけど言いそびれちゃって、ごめんね。』電話でもメールで…
神社に着くと平日なのにかなりの人出があった。『せっかくだからお参りしようよ!』ロリータ服姿の小学生が神社でお参りというなんともミスマッチな雰囲気が逆に絵になり…
『えー?やぎっちの甘ロリ、着るの?』電話の向こう側ではずみが素っ頓狂な声を上げた。いつも冷静なはずみには珍しい事だ。『無理なら良いけどさ、着てみると結構ハマる…
『はずみん、ごめんね。』『大丈夫、あとは任せて。』はずみとのぞみに後を託して知香は制服を脱いだ。今度は自分たちのパーティーに備えなければならない。着替えを進め…
あらかた食事が終わり、テーブルにデザートのアイスクリームが配られている。知香と萌絵は食事をする間も無く頑張っていた。『お母さんがお弁当にしておいたから。アイス…
翌日、知香ははずみ・のぞみと共に10時には雪菜の家に来ていた。先に見慣れない女の子が二人来ていたが、すぐにその二人が雪菜たちのクラスのパーティーに参加した後に…
卒業式が終わり、[知之]は萌絵に耳打ちをした。『後でやぎっちの家に行くから。』気まずい状態が続いていた二人であったが、翌日一緒にロリータドレスを着てパーティー…
知香は雪菜の家に来ている。『20人も集まるんだ?』卒業後のパーティーの話を雪菜にすると、そんな言葉が返ってきた。『実はウチのクラスもやるの。一人1000円でサ…
ファーストキスを奪われた日から卒業式の前日まで萌絵は毎日知香の家に迎えに来た。萌絵は一緒にいてももともと喋らないので、他のメンバーに怪しまれる事は無く、知香一…
駅前の商店街は人気が少なくシャッターを下ろしている店が多い。ただでさえロードサイドの郊外店に客を奪われていたが、区画整理事業のために雪菜の両親がやっている店な…
セーラー服を着て中学校に登校した知香をクラスのみんなが待っていた。『アンタ、中学生になってまだそんな格好しているの?』奈々が両腕を組んで叫んだ。『オメェなんか…
翌日の放課後、知香は雪菜の自宅に来ていた。『何これ、可愛い〜!』前日の萌絵の自宅で撮影した写真を雪菜に見せた。萌絵と一緒の写真は予め別のフォルダに移しておいた…
バレンタインデーで知香の株は一気に上がった。堂々とみんなの前で性同一性障害を告白したばかりか、さんざん知香をバカにしていた黒川を打ち負かした事でクラスの誰もが…
連休新しい一週間のスタートである。が、知香はまた悪夢を見た。内容は初夢の時と同じだったが前より登場人物が増えている。(自分はまだ男の子で居たいと言う意識がある…
知香がクラスに復帰した翌日から学校は三連休だった。土曜日は朝から母との約束通り、家事を手伝う事になっている。三角巾とエプロン姿の知香を見た由美子は『まぁ可愛い…
知香のクラス復帰の朝。[知香親衛隊]が一緒に付いて行くという事で、早めに朝食を済ませるとはずみと萌絵が迎えに来た。『チカ、おはよう。』『はずみん、やぎっち、お…
学級閉鎖が明けて知香も再び保健室に通う事になった。美久たちに連絡した通り、今日の昼休みに萌絵も来てくれるだろうか、楽しみである。インフルエンザも一息付いた様で…
知香が保健室通学を始めて二週間が過ぎた。相変わらず昼休みになると美久、はずみ、のぞみの三人が知香の所にやって来る。『最近さ、昼休みに何処に行ってるの?って聞か…
地元の有名店というだけで無く、別の意味で由美子も知っている店である。志田雪菜の両親が経営しているレストラン[スノーホワイト]。娘の雪菜という名前と店名に関わり…
それから毎日、昼休みになると三人がやって来てクラスの話などをしてくれ、週末の金曜日になった。『今日はこれから病院なの。』病院の予約は午後3時からでこの後パート…
週明け、1月7日が三学期のスタートであった。始業式のこの日は知香は学校に行かず、翌日から登校する事になり、他の生徒の通学に重ならない様、8時40分頃に自宅を出…
父にもなんとか許しを得て白杉知之は改めて白杉知香と名乗り女の子としての生活をスタートする事になった。次なる関門は病院で『性同一性障害』としての診断を受けて身体…
慌ただしく元日が過ぎていってその晩は初夢を見た。女の子になった知之が学校に行くと『何?男のクセにその格好。』女の子の知之を理解してくれたはずみに言われた。『私…
知之が初詣に行っている間に母・由美子はパソコンでいろいろ調べまくっていた。『まず、お父さんにはちゃんと話しをしなければね。普段ともちゃんの事には無関心だから難…
三人が出掛けた後、由美子は一息着いた。心当たりがあったとはいえ、まさかうちの息子がという思いであった。これから大変ではあるが、知之が女の子だったら良かったと思…
2019年の年が明けた。例年、白杉家では大晦日の31日から父の実家がある長野県のS坂市で過ごし、年が明けた2日にUターンついでに母の実家がある群馬県I崎市に立…
知之がカミングアウトを躊躇っているうちにいたずらに時間だけが過ぎ、不登校のまま二学期の終業式の日になった。相変わらず自宅に引き篭もったままではあるが、家の中で…
知之が不登校になって部屋に引き篭もる様になってから一週間経った。両親共働きなので昼間は一人きりで過ごす。寝てばかりという訳にはいかず、自宅のパソコンで自分の様…
中学生から始める女の子生活 第1話 もしかして、女じゃねえの?
埼玉県北部、F谷市にある青葉台小学校に通う六年生の白杉知之は体育の授業が嫌だった。身長は女子の平均より低い142センチで運動が苦手という事もあるが、着替えを見…
はじめまして、元女装子の相沢一子と申します。といってもアメブロは女装子時代に過去二度やっています。年齢的にも女装はもう厳しいのでやめましたが、この数年でずいぶ…
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