(えび) 荒草に混じりて咲きぬ葡萄色のクリスマスローズに春の雪ふる毎日の災害のニュースに胃も傷みお香を焚いて一人安らぐ春うらら媼集いて中庭のゲートボール見て元気をもらう施設から友のメールに安堵して「元気でいます」を繰り
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ミモザの黄窓辺の瓶に溢る夜一人聴きいる「ショパンのワルツ」傍目には足りて気ままなわたしでも時折おそう侘しさは何!焼きりんごの美味しいみせのお喋りも友の話の聞き役となるストレッチ娘(こ)に教えられ日に三度その気になれど三日つづかずいよいよ桜も満開になりまし
珍しき姫金魚草の花みつけ風に泳ぎてとりどりに咲く墓参り石段のぼれば春陽さし 白梅紅梅 彩なして咲くヘルパーを週一と決め頼みたる満足八分 ありがたきかな第六波自粛の生活わびしくてウクレレを弾く「明日があるさ」ようやく春になり、バス通りの梅の花も満開で、何時
三年目花開きたるカトレアの可憐なすがた飽きずにみいる朝ぼらけ冬空に見る白き月今日は友の来そうな予感君の名の残るスマホを掌に消すに消されず忘れ草摘む冬空に飛び立つ鶴の美しくしばし見上げる釧路湿原いよいよ弥生三月。早いものですね。もう春ですと言いたいけど風が
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ふっくらと水仙の蕾ひらきたる新春の花壇あさ陽に輝(て)りてスケボーで子らの遊びたる公園の喜々とした声小春日の午後きもの着て羽つきしたる遠き日のよみがえりくる冬空のもと年明けて駅伝観るはこうれいの楽しみとなりて、終わる正月山梨県側からみた富士山明けましてお
千両の日毎に色づく赤き実のみれば安らぐせまる年の瀬コンポート作りて友にプレゼント こんな自分が何故か楽しいドアー押せば茶房の中はぬくもりて人気少なく第九流れて帰りみち出会いたる犬は牧羊犬毛足の長くしばしたわむるいよいよ今年もあと僅かになりました。一人暮ら
迷わずに深紅ときめたシクラメン窓辺におきて聖夜を迎える一人でも楽しみたいとクリスマス ワインにピッザ チキンを添えて降りつづく山茶花梅雨の冷たくて一人こもりて甘酒をのむ大切な友の訃報に言葉なく パソコン画面なみだで霞む横浜のみなとみらいの二箇所のクリスマ
いつしらに煉瓦の家の垣に咲くピンクの山茶花 冬のはじめに公園に座して聴きいるガビチョウの声に癒さるる一人の休日折々の娘の電話にまじりたる猫の啼き声 赤児のように夕暮れの紅葉ずる公孫樹の向こうにはコンビニの灯り赤々めだつこの家の庭の山茶花ひそやかにこぼせる
名のとおり皇帝ダリアは誇らかに青空高く花ひらきたる朝夕の気温差おおきく着るも物も 秋になったり冬になったり京都へと旅好きな娘(こ)は一人にて紅葉がきれいとラインをくるる神護寺のライトアップの素晴らしく娘のライン惚れぼれと見る早いもので今年も残すところあと
朝夕の気温下がりてツワブキの黄の際立ちて日暮れ早める門前の花の手入れの老いし人麦わら帽子の蜻蛉が可愛いパンプスをスニーカーに代え四年経ち慣れれば平気とデパートへ行く茄子・トマト刻みつつ思う「ラタトゥユ」亡夫の知らない新しきメニューみやこわすれ日毎に秋めい
赤々とサルビアの咲く中庭の甘き香りに蜜蜂とび交う夕暮れのいつもの散歩に出会う犬今日はふり向き振り返りゆくバス停のベンチは何時も変わらねど今日のわたしのルージュがちがう入選日常を返してくださいのんびりと薬師池にいる亀を見たいから
探し物みつけたようにホトトギス 植木のかげにひそやかに咲く秋の夜の寂寥さそう虫の声わたしも共にウクレレを弾く久々に街を歩けば秋のいろ 華やぐ店内駅ビルのなか宣言が解かれたと聞けば早々と茶話会の予定聞きにくる友大分秋めいてきました。漸く緊急事態宣言も解除さ
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赤あかと燃えるがごときハイビスカス 蘇りくるハワイの記憶昼下がり強き日差しの雨の後 人気なき道に蝉しぐれ降る友の部屋ゴーヤのカーテン日除けにと二つ実が付きうれしげに言う鉢植えにくれない静か芯長く伸びて妖しきハイビスカスの花
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鮮やかなブーゲンビリアの咲く道は君と歩いた思い出うかぶステイホーム人気なき午後のバス停に色づく鬼灯三つかぞえるどう見ても幸せそうに見えるらし それでいいのよ、それでいいのよマスクして眼鏡に帽子ハテ誰?解らぬままに相づちをうつこれは娘が寒川神社で頂いたお祓
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よろこびも悲しもあるふる里のクルクマの花ねんごろに咲く気まぐれな梅雨の天気にまどわされ咲いたひまわり散らずにのこる飲み会も茶話会さえも遠のきていつまでつづくコロナの自粛このマグカップは、私の愛用のマグカップです。漸く梅雨らしくなりましたが、以前のような降
雨止みて夏陽に映える紫陽花の玉のしずくがポタリと落ちる咲きながら登りてゆきぬ立葵 梅雨のこぬまに青空あおぐこの頃は時短料理をレンジでとステイホームの程よい癒し在りし日の「白州正子」が浮かびくる青きスーツを資料館に見る
人気なき茶房のまえにクレマチス匂うがごとく華やぎて咲き自粛日は吾が休養日と決めたれど空を見上げてシーツを洗う痛むこし電気かけつつ「晶子」を読むメランコリックな初夏の夜更けに旅好きな娘と二人で善光寺 亡兄の墓参に、老鶯の啼くクレマチスはテッセンと似ています
ダンボール二個がとどきぬ母の日にカーネーションが窓辺でわらうサボテンの大輪の花が咲き始め朝にピンクを五つかぞえる到来の筍ご飯の美味しくて一人では出来ぬ旬を楽しむ新しきスニーカー買えば弾む足 先ずはみどりの遊歩道を行くこの頃は、ステイ・ホームで、飽きあきし
廃屋の庭に咲きたるアイリスが今日の出会いをよろこびて笑む口ぐせの「生きているのね」と釧路から友のラインの自粛の日々にヒューヒューと風の啼く声聴きながらラインを返す「まだ死ねないよ」清々し朝のキッチンに焼きあがるパンの匂に元気をもらうジャーマン・アイリス、
恙なく今日もおわりと思うときピンクの牡丹音もなく咲くひこばえの桜花びら愛らしく公園の古木みちみちて咲く送り来た亡兄(あに)の葬儀の写真見てコロナで行けず掌合わす三密を避けて友との誕生会マスク片手にケーキを食べるともし火の光に照らす窓の外の牡丹にそそぐ春の
ふさふさと垣の上から顔を出すミモザアカシア人待ち顔に在りし日の君の庭に咲く紫木蓮今年も綺麗と風の頼りでコロナ禍で自粛といえど気の重くフジコヘミングのラ・カンパネラ聴くお花見はランチ楽しむテラス席 娘と二人今年のぜいたく今年は花々がみな早目に咲き始めました
三椏の小枝を一本(ひともと)頂けば又来て下さいと翁うれしげナグチャンパ インドの香を焚きながらしばし瞑想コロナも忘れひもすがら女子ゴルフ観る土佐コース 鶯啼くをなつかしくきくコンビニを右に曲がればボケの花深紅に染まる春のゆうぐれ春ですね。三椏の花は珍しく
こぶし咲く駅前ひろばは春めいて出会いと別れのマスクが目立つ久しくも帰らぬ里の春景色 菜の花咲いたあぜ道浮かぶ街なかを流れる女鳥羽の川渕の水仙が綺麗と友の便りに遠き日の信濃の郷の食卓に身欠きにしんの味噌煮なつかし N
八重に咲く梅のかおりの部屋に満ち友のみやげのほのぼの嬉しお陽さまがビタミンDをくれるから少し歩こう冬日さすなか白鷺の飛び立つ景ははじめてと北へ向かうをしばし目で追うマスクして眼鏡に帽子ハテ誰?わからぬままに相づちをうつ梅の花さやかに白く空蒼くつちはしめりて
冬木立冷たき風の渡りきて根本のパンジー肩よせて咲く豆まきも終わりて今日は立春 菜の花飾りコロナを忘るおはようと返らぬ言葉と知りながらつい口に出る習いとなりて懐かしき友の訛の声聞きて思い出すなり郷の雪景色ビロードのような花びらです。緊急事態宣言も一か月伸び
北陸の大雪のニュース告ぐる時 蝋梅の黄冷えびえ香るこの冬は小鳥も来ぬと欅の木ショウビタキ一羽飛び立つ年古れどお洒落の好きな吾なりて娘(こ)の作りたるピアス楽しむ真夜の二時机に向かう娘(こ)のためにシチュウを煮込みし若い日のわれ
吐く息の冷たき朝にも凜と咲く白水仙の花のかぐわし庭先に見る千両の朱き実の冬日に映えて年あらたまる て山の端の初日に向かい掌を合わせ吾が身の丈の幸せ祈る正月は年に一度の団欒の家族でかこむ華のテーブル白鳥が
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若き日の亡夫と二人のクリスマス、ポインセチア飾り貧しさ忘るライブでは「母へ」を歌うわが娘ドレス姿に目がしらぬぐう自粛して籠りていれど女ですたしなみなりと薄紅をひく名にしおう赤レンガ倉庫百年の時を刻みて未だにぎわう(これは有名な赤レンガ倉庫です)ポインセチ
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植え替えたシャコバサボテン花開き聖夜にありて想う人あり年の瀬もせまりてつぶやく独り言 今年はきんとん多目に作ろう楽しみは目覚めて眺む山茶花の昨日のつぼみ又開くとき頂き物のメロン届けに来た息子 少し見ぬ間におじさんになり早いもので、今年も残すところあとわず
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「わたしを見てね」と皇帝ダリアはほこらかに庭先飾る秋のはじめにカメムシが網戸にぺたりと張り付いて陽ざし浴びつつ挨拶くるる早々とお節の予約の受付を その気になれぬ霜月なかば こ秋の夜のひとしお寂しき雨の音 娘には
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ふっくらとりんどう咲けり追憶のゆらゆらとして秋の陽だまり思い出は寂しさに代る秋の夜のショパンの「雨だれ」一人聴きいる西の空暮れまようかに薄茜「夕焼けこやけ」歌いつつながむ入選歌あ子ちゃんが認知・・だって?ありえない夏風のなか向日葵ゆれる