留学の心得:音楽留学におけるアパート探しのポイント
ウィーンでピアノ弾きと教師をしています。 オーストリア移住、人生半分をとうに超えました。 娘はヴァイオリニストでウィーン国立音楽大学院とザハール・ブロン・アカデミーの学生です。オーストリア・ウィーンの日常をお伝えしています。
ピアノの上達の秘密とは あたりまえすぎるけれど、ピアノの練習を毎日の習慣にすること
東欧系の生徒さんの親御さんは熱心で、たとえ趣味であってもピアノをきちんと学ばさせようとして下さいます。偏見ではないのですが、西欧と東欧、「ピアノやヴァイオリンに対する親の構え」が、もうこれは圧倒的に差があります。日本に似ています。「きちんと
ピアノでもなんでも「努力」って何? すれば公平にみんなに還元される? いいえ、大切なのは「タイミング」
「努力」とはどの世界でも耳にする言葉ですが、音楽なんてやっていると特に、聞く機会が多くなる気がします。 「あんなにたくさん練習したのに入試に落ちた!」「あんなに努力したのにコンクールに落ちた」みたいな感じです。子供の頃は誰でも「努力は報われ
体型に気をつけても、食べたいものは食べます。大好きなRehrückenというチョコレートケーキ。 ムスメの話ですが、数ヶ月前にマドリードでコンサートがあって、そのライブをYouTubeで見たいた時、思いました。 「なんかたくましくなったなあ
自分のピアノの先生はまず「自分」。でもきちんと専門的に学んだ人だけ、の件
いきなりですが、皆さん、自分の演奏を録音、または録画していますか? これを習慣的に行なっていない人は、とてもそ
今更だけれど、留学するとどんな感じ?年数による感じ方の変化と留学の勧め
日本から米国や欧州に留学するとどんな感じなのでしょうか? 今はネットも発達し、情報量が昔のように少なくないので、メジャーな都会に留学する場合はそんなに身構える必要もなさそうです。無料で世界各国にスカイプ出来るし、本当に便利な世の中になったも
今更だけれど、留学するとどんな感じ?年数による感じ方の変化と留学の勧め
日本から米国や欧州に留学するとどんな感じなのでしょうか? 今はネットも発達し、情報量が昔のように少なくないので、メジャーな都会に留学する場合はそんなに身構える必要もなさそうです。無料で世界各国にスカイプ出来るし、本当に便利な世の中になったも
音楽家に食いしん坊が多いのは事実だけれど、食べすぎると練習できないので要注意(笑)の話
そのものずばりです。(今日は食レポ!) 例えば今日の私達。ムスメと共に必要な物を買いに外出。ショッピングで疲れ果て、遅い朝食を取ったのが私のスタジオの近くにあるこのパン屋さん、Felzl。 ここは私のお気に入りで、やいろんなパンやケーキをテ
「褒めて育てる」は、ケースバイケース 良くない場合がある、というおはなし
勝間さんの短いYouTubeはとても勉強になることがあって、いつも拝見しています。 今日、ああ、これは器楽の教育においても言えることだなあ、と思ったのでちょっと書いてみたいと思います。その動画はこちらです。 昭和時代みたいに、自身や身内を謙
ピアノでもヴァイオリンでも、そしてエレキギターでもプロフェッショナルな人の練習の仕方とは他人にも優しい
以前、某国のコンクールで一緒になった韓国人女子はとても上手な人でしたが、かなりのコンクールの数をこなした人でもありました。で、結局出来レースで上手くもない、子供が大人を差し置いて入賞したのですが、その時の話。 「絶対ないと思ったわ。あの子の
子供がピアノ・ヴァイオリンをやめたいといったらどうしますか?
その長い楽器人生の間で「ピアノやめたい!」とか「ヴァイオリンやめたい!」と親御さんに訴えた人は少なくないと思い
ピアノでもヴァイオリンでも「自分を落として謙虚に振る舞う」もしくは「付箋を張る」ことが美徳ではない欧州のお話
試験前に、きちんと勉強したくせに「あ〜、全然勉強してないの」と言ったり「勉強しても頭に入らないの。アタシ馬鹿なのかしら?」なんて会話を日本では普通に耳にします。 音楽の世界でも同じです。 多分練習していたのであろうけれど、「全然練習してない
何でもかんでも高くなるウィーン ショックな値上げはカフェ・モーツァルト系のマローニ・ブリューテ
はい、そのままズバリでございます。 秋になったらマロン系甘いものを制覇する私ですが、なんと、カフェ・ラントマンやカフェ・ムゼーウムなどで食べられる秋の風物詩、マローニ・ブリューテの値上げにショックが隠せません。 写真は数年前、私がカフェ・ラ
「天才」や「神童」より現実的な表現は「本物」とか「プロフェッショナル」という普通の表現だということ
その昔、『うちの息子は「天才」なんです』とあっちこっちで発言して、周りの人の目を点にした親御さんがいましたが、娘の昔の教授に言わせると「天才なんてモーツァルトぐらいよ。バカじゃない?」 そんなものです。 クラシックを専門に学んだことのない人
「楽譜を買う」という当たり前のことがこちらではなんと「まれ」という事実
最近ずっとブログをサボっていたのですが、「書くことは大切。ボケ防止に役にたつ」と言われたので、ちょっと頑張ってみる私です。 さて、日本であればピアノやヴァイオリンを習った場合、専門だろうが趣味だろうが、「楽譜」を買うのは当たり前です(よね?
楽しいピアノのレッスン 練習効果を自分で感じる事のできる幸せとチョコレート
コロナ前に高校生だったお嬢さんが、レッスンを再開しました。 彼女はご家族に持病持ちの方がいる、ということでコロナ禍は隔離状態を徹していて、レッスンに来れなかった唯一の生徒さんです。 コロナ中も彼女の「ピアノ愛」は止まず、ひとりで練習していた
ピアノでもヴァイオリンでも何でもかんでも「生徒さんからの頂き物」から「頂き物自慢」
SNSで面白い、といっては失礼かもしれませんが、ある投稿が目に止まったので、久々の話題はこれにします。 ある先生が「生徒さんから〇〇を頂きました〜」とインスタなどのSNSに投稿し、「そんなことを写真付きで投稿するなんて、非常に下品だ」とか「
オーストリア 音楽の都「ウィーン」日本から見たイメージの違いは大きい、というお話
SNS等でお会いしたことのない日本の方々とお話して、いっつも思うこと。それがウィーンのイメージです。 多くの人が、ウィーンとは「音楽の都」、と感じていて、子供はみな誰でも小さい頃から、みんなピアノやヴァイオリンを習い、それらのレベルも、超高
ピアノのレッスンと日本の音楽教育が最高なポイントはドレミのおかげ、の件
日本人はたぶん誰でも、音楽を専門にしている人でなくても、「ドレミ」ってなんだか知っていると思います。「ドレミ」はほら、「ドレミの歌」とかあるし、それに「ど〜れ〜み〜」って歌える人も多いと思います。 これは皆さん、ご存知ないかもしれませんが、
ピアノでもヴァイオリンでも、教師からみて「教えがいのある子」とはどんな人たち?
いまさらですが、タイムリーなのでまたこのテーマです。 ムスメは、いわゆる「本気組」のヴァイオリンの学生さんを数人教えています。もちろんみんなソリストや海外の音楽大学留学を視野に入れて頑張っています。指導法は、まあ、学生さんのレベルにより違う
ピアノのレッスン「先生、うちでは間違えないで弾けたんです!信じて!!!」
この言葉、特に熱心な大人の生徒さんから本当によく聞く言葉です。 「ちゃんと練習したのよ!信じて!嘘じゃないの〜〜〜!!!」 よく分かります。私も子供の時に同じことを思ったものです。「うちでは弾けたの!どうして先生のところでは間違えちゃうのか
写真は娘がまだ小さかった時のレッスン用の楽譜です。全て拡大コピーして、厚紙に貼って、レッスンでの細かい指導を全部書き込んで、うちで練習しました。これを何回もコピーし直してレッスンに行くのですが、今はiPadがあるので、この必要もないですね。
イチオシの本のご紹介 ドイツ語版のカーネギー「人を動かす」など音楽界にも通じる教訓
昨日、本のご紹介をしたのに続いて、今日ご紹介するのは本当にイチオシのものです。 娘は読書が好きなのですが、お気に入りは、この「Du musst nicht von allen gemocht werden」(みんなに好かれる必要はない)とい
ピアノやヴァイオリンのレッスン 日本と欧州で生徒の違うところはどんなところ?
しばし質問されることのひとつに 「日本と欧州でのレッスンの様子はどのように違いますか?」 、があります。 基本
「ブログリーダー」を活用して、ピアノ佳奈ドットコム・ウィーンさんをフォローしませんか?
留学の心得:音楽留学におけるアパート探しのポイント
MA35 ウィーンにて滞在カード更新手続きについて(私の場合)
オーストリア総選挙の結果を見て、私見
日本とウィーンの全然違うところ。レジで「カバンの中身を見せて!」といわれる事のショックと当然さ
ウィーンの住宅探し:留学・移住者が知っておくべき差別と法的対策とまたしても詐欺のお話
賃貸詐欺に注意!ウィーンで安心して物件を借りるためのガイド
ウィーンに住んで、そして最近海外に行って感じる、差別について
オーストリア 特に暑い日のシャワー、入浴時には換気をして一酸化炭素中毒から身を守ろう!
ウィーンで音出し可能な物件を見つけるには?
オーストリア放送受信料の請求が来たよ!OBS(ORF Beitragsservice)それって何?留学生も払うの?
ウィーンにて働くという事 日本でいう「アルバイト」はあるのか?
ウィーンの安全神話が崩れた一瞬 知人の昔の体験談から
ウィーンに住んで、人様に誰か(教授・医者など)を紹介するリスクについて
インターナショナル・サマーアカデミー2024を終えて(ザルツブルク・モーツァルテウム音大にて) 終了コンサート
インターナショナル・サマーアカデミー2024を終えて(ザルツブルク・モーツァルテウム音大にて) ちょっと感じる残念さについて
インターナショナル・サマーアカデミー2024を終えて(ザルツブルク・モーツァルテウム音大にて) コレが出来たら絶対に「お得!」ということは?
ウィーンのレストラン「マイスル&シャドン」 ヴィエナ・シュニッツェルとターフェルシュピッツ
ザルツブルク、モーツァルテウム音大にてインターナショナル・サマーアカデミー2024年 非常識な人達について
ザルツブルク、モーツァルテウム音大にてインターナショナル・サマーアカデミー2024年
「器用な子」は他人が思うほど幸せでなかったりする、というお話
SNS等でお会いしたことのない日本の方々とお話して、いっつも思うこと。それがウィーンのイメージです。 多くの人が、ウィーンとは「音楽の都」、と感じていて、子供はみな誰でも小さい頃から、みんなピアノやヴァイオリンを習い、それらのレベルも、超高
日本人はたぶん誰でも、音楽を専門にしている人でなくても、「ドレミ」ってなんだか知っていると思います。「ドレミ」はほら、「ドレミの歌」とかあるし、それに「ど〜れ〜み〜」って歌える人も多いと思います。 これは皆さん、ご存知ないかもしれませんが、
いまさらですが、タイムリーなのでまたこのテーマです。 ムスメは、いわゆる「本気組」のヴァイオリンの学生さんを数人教えています。もちろんみんなソリストや海外の音楽大学留学を視野に入れて頑張っています。指導法は、まあ、学生さんのレベルにより違う
この言葉、特に熱心な大人の生徒さんから本当によく聞く言葉です。 「ちゃんと練習したのよ!信じて!嘘じゃないの〜〜〜!!!」 よく分かります。私も子供の時に同じことを思ったものです。「うちでは弾けたの!どうして先生のところでは間違えちゃうのか
写真は娘がまだ小さかった時のレッスン用の楽譜です。全て拡大コピーして、厚紙に貼って、レッスンでの細かい指導を全部書き込んで、うちで練習しました。これを何回もコピーし直してレッスンに行くのですが、今はiPadがあるので、この必要もないですね。
昨日、本のご紹介をしたのに続いて、今日ご紹介するのは本当にイチオシのものです。 娘は読書が好きなのですが、お気に入りは、この「Du musst nicht von allen gemocht werden」(みんなに好かれる必要はない)とい
しばし質問されることのひとつに 「日本と欧州でのレッスンの様子はどのように違いますか?」 、があります。 基本
よく質問されるのがこの「練習時間」についてです。 そしてアルアルですが「本気組」のご両親が、それとなく探るのが、同年代の子供の毎日の練習時間。 「一日に何時間くらいさらうの?」 最低何時間、なんて当然わかっていても、他所の子が気になるのは普
さて、実を言えば大人も子供もなく、プロだろうがアマチュアだろうが、演奏における呼吸はめちゃめちゃ大切なのですが、今日は大人のピアノ、にフォーカスして書いてみたいと思います。私は大人の生徒さんとレッスンするのがとても好きです。なぜかといえば「
先日から人生ほぼ初めての入院と小手術の体験記 ウィーンにて(2)の続きです。音楽に関係ないので、興味のない人はどばしてください。手術が終わって私達の病室に戻ってきたBさんも綺麗なオーストリア人。私よりひとつ年上です。返ってくるなり彼氏(ご主
さて、9月です。新学期です。日本は4月ですが、こちらは9月が新しい学期の始まりとなります。ピアノの生徒さんたちも、徐々にレッスンに戻ってきました。以前にも書きましたが、ある種の例外を除いて、趣味レベルの子供たちは夏のバカンスの間、ピアノのレ
はい、昨日の続きです。さあ、手術日前日となりました。キツく言われていたので、前の晩、9時からはもう飲まず食わずに徹しなければいけません。「食べない」というのはさほどキツく無いのですが、「飲まない」と言うのはキツイ。というか、間違って水とかコ
さて、幸いなことに、私は人生において大病とか怪我をしたことはありません。盲腸もまだあるし、スポーツをしないので骨折とかもなし。入院といえば、長女を出産した時にウィーンの病院に滞在したけれど、妊娠出産は病気じゃないし、安産だったので、まるでホ
ピアノでもヴァイオリンでもチェロでもなんでも良いのですが、大切な本番を目前に控えて何よりも一番大切なことはなんでしょう?たくさん練習することでしょうか?いえいえ、沢山練習をするのは、日常であって、本番前にすることじゃないのです。大切なこと、
*本文と全く関係ない、ウィーンのスーパーBILLAで売っているお菓子。柔らかいビスケットにカスタードが挟まっているのですが、これを冷蔵庫で冷やして食べると、美味しい!!!というのを発見してしまいました。豚のモトですが、どうぞ、お試しあれ*さ
オーストリアの音楽大学は乱暴に分けると、器楽演奏に重点を置くコンチェルト科(器楽科)と教育科に分かれます。他にもたくさんあるのですが、ここでは取り上げません。ウィーン国立音楽大学のウェブサイトには、下で挙げるような日本の音大のウェブサイトの
*写真はウィーンの有名なカフェ・ツェントラル。この人の列を見ると、観光客ばっちり復活!、と感じます。すごい人!!!*ふと思いついたので書いています。私もティーンエイジャーで良い先生に変わるまでは、めちゃめちゃな練習を数時間繰り返し、腕や手を
これはよく聞かれる質問です。私の答えは、小さい時からきちんとした指導者に指導されていれば、良い手は造られる、です。無理をせず、きちんと指導されると、それなりに手も広がるようになるし、体力もつきます。しかし、それは幼少から、と言うのがミソです
これはいつか、かなり久しぶりにレッスンに来た中学生女子の言葉です。もう、小学生の頃から数年教えていた女の子です
演奏家を目指す人にとって、ネックになるのがこの、「あがる」という現象です。私の知っているスペイン人は、ヴァイオリンがとても好きで音大も卒業したのですが、どうしても人前で弾くとぶるぶる震えあがってしまって、頭が真っ白になってしまって弾けなくな