NHKドラマ『虎に翼』最終週で、尊属殺の重罰規定を違憲とする判決までの過程を見ていて思ったこと。 尊属殺重罰規定違憲判決(そんぞくさつじゅうばつきていいけんはんけつ) 1973年(昭和48年)4月4日に日本の最高裁判所が刑法第200条(尊属殺)の重罰規定を憲法第14条(法の下の平等)に反し無効とした判決である。 それまでは日本の法律では、親殺し、祖父母殺しは通常の殺人に比べて極めて重い罪が課されていた。 尊属殺人罪(刑法第200条)は、父母・祖父母などの直系尊属を殺害した場合における、普通殺人罪の加重罪であった。その法定刑は「死刑または無期懲役」しかなく、普通殺人罪(刑法第199条)が定める法…