chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • ピーターサイト

    「プチプラざんまーい」の続き。(まだあるのかよ)ピーターサイトの「さざれ」。驚愕のプチプラだけどなかなかいい。好きなんですね、この石が。石集めを始めた頃、200円のを買ったのが最初。以後、ちょくちょく買ってる。ピーターサイトは一般的にはけっこう高い。たまに安いのが出るとつい買ってしまう。これは以前、8個で880円、つまり一個110円というこれも驚愕の価格でゲットしたもの。アクセサリー制作者向けなのかもしれないけど他の人が買ってはいけないというものでもないだろうと。近所の子供たちにあげようかと思ったけどこういうピカピカしない石は好まないだろうと思ってやめた。(いい言い逃れを思いついたねw)模様が様々で実に楽しい。これは典型的な「テンペスト・ストーン」。青の乱流が美しい。こういうのはだいたい高いんだけどミネラ...ピーターサイト

  • オルミアイト:アレキばりのカラーチェンジ

    ブラックライトを照らした時、ウガっという声が出た。恐ろしくどぎつい赤。こんなんあるか。さらに、電球色灯を当てるとオレンジ色に光る。アレキサンドライトばりではないですか。まあアレキの場合は青い石がオレンジに激変するのに対してこやつは元が白っぽいから劇的ではないけど、それでもすごい。オルミアイト。Olmiite。CaMn[SiO3(OH)](OH)。2006年に認定されたわりと新しい石。名前はイタリア人名から。(手抜きw)成分は単純なのになぜかきわめてレア。同形にMnがCaになっているポルダーヴァールタイトPoldervaartiteがあるけどそう言われているもののほとんどはオルミらしいとか。ややこしい。ナミビア、N'ChwaningIIMine産。原産地で特産地。この「ンチワン」というの面白いですな。アフリ...オルミアイト:アレキばりのカラーチェンジ

  • YAG・GGG

    CZで羽目を外したついでに、YAGとGGGもゲット。「カナリーイエローYAG」。イットリウム・アルミニウム・ガーネット。かすかに緑がかった絶妙な色。実にいい色です。これも遠くまで光を飛ばす。グリーンのGGG。ガドリニウム・ガリウム・ガーネット。少し色は暗いのだけれど、深く澄んでいて美しい。ファイヤーは出ない。しかし写真にするとつまんないね。へただからでしょうけど。YAGもGGGも、前から見てみたいなとは思っていたのです。何せ組成が不思議。YAGはY3Al2(AlO4)3。硬度8.5、屈折率1.833、分散度0.028、比重4.55。GGGはGd3Ga2(GaO4)3。硬度6.5、屈折率2.03、分散度0.045、比重7.05。参考までに再掲、ダイヤモンドは屈折率2.42、分散度0.044、比重3.6。YA...YAG・GGG

  • CZ

    「地味な石ばかりじゃのお。たまにはもそっとコガネに輝くようなのはないのか」と山の神がのたまう。たまには山の神のご機嫌も取らなくてはならない。ヤフオクを漁ってみると、ゴールデン、キンキラのものが安く出ていた。「いかがでござりますか」「おお、これは」「お気に召されて何よりでござりまする」「高いのか」難しい問いである。安いと言えばそんなものをとなるだろうし、高いと言えば無駄遣いをとなる。まあしかし正直が何より。「千円でござる」何とも微妙な表情を開陳されて話は終わった。イエロー・キュービックジルコニア。CZ。人造宝石。1970年代からダイヤモンドの代用品として生産されるようになった。二酸化ジルコニウム(ZrO2)を基本とする人工立方晶系結晶。本来の二酸化ジルコニウム(自然にはごく稀にしか存在しない)は単斜晶系だが...CZ

  • ネフェリン

    ネフェリン。Nepheline、霞石。(Na,K)AlSiO4。これ「かすみせき」じゃなくて「かすみいし」と読むらしい。最初に見た時は霰石の誤植かと思った。酸で白濁するのでギリシャ語の「雲」、「nephele」から命名。それを和訳して「霞」。春の名物ですな。「春の野に霞たなびきうら悲しこの夕かげに鶯鳴くも」(家持)。万葉集なんていう8世紀の歌集にこんな近代的孤愁にも似た詩情の歌があるとはどう考えても驚き。(脱線しすぎ)準長石。苦鉄質の火成岩ないし変成岩に長石の代わりとして生成される。何ですか「代わり」って。なりそこないなのか奇をてらったのか。ちなみに準長石のお仲間にはソーダライト、アウイン、ヘルヴィンなどがある。おや、なかなかの面々。中でもネフェリンは苦鉄質火成岩、要するに玄武岩つうことね、の特徴的な鉱物...ネフェリン

  • ポルサイト

    「プチプラざんまーい」の中で見つけた石。ポルサイト。Pollucite。ポルックス石。(Cs,Na)2(Al2SiO4O12)・2H2O。セシウムを含む沸石。名前はギリシャ神話から。命名経緯はめんどい割に大した意味がないので省略。パキスタン、ギルギット産。沸石のくせにえらく透明。蝕像っぽい。そのせいかやけにキラキラと輝く。ふーん、美しいじゃん。沸石は超巨大集団なのであまり関わりたくない。うちにあるのはスコレサイト、ヒューランダイト、トムソナイト、スティルバイトくらい。与党立体派で長石と同じ。穴があいてて、その穴が吸着濾過などの工業用途がある。人工沸石もある。セシウムと聞くと逃げる人がいる。3・11の時にバカテレビがくだらない大バカをやって大騒ぎになって一躍有名になった。あれはウランが分解してできるセシウム...ポルサイト

  • チベッタン・レッド・アンデシン

    「プチプラざんまーい」の続き。「さざれ石」というジャンルがあってだな、ごくごくミニサイズの研磨した石を10個とか20個とかまとめて売っている。だいたい安いのだな。しかしだな(しつこい)前にも「さざれ石あなどるなかれ」と書いたけど、これがだな(やめい)けっこう美しいものがあるのだ。(それもやめい)不思議なもので、20個で500円で売ってる中の一番美しい一つを取り出して、500円でどうですかと出されても、十分買いたくなる。二つ三つを1個500円で売って、残りの18個だか17個だかを400円で売ればもっと儲かるのではないか。(ずいぶんせこい金勘定だなおいw)それはともかく。これはチベット産アンデシンのさざれ。実に美しいものがある。これを一つ取り出して(戻るな)すっげえ赤。ルビーも真っ青。(ならん)方向によってち...チベッタン・レッド・アンデシン

  • フロゴパイト

    なんていうとわからないですよねえ。あちきもさっきまで英名を知らんかった。(人を巻き添えにするな)金雲母。Phlogopite。KMg3AlSi3O10(OH)2。名前はギリシャ語の「phlogopos=火のような」から。金ぴかーっ。スリランカ産。ヤフオクで小さな石を主体にえらく安いものを出品している人がいて、そこでお得意の「プチプラざんまーい」をやった。そのうちの一つ。雲母は別にいいよ、とか思っていたけど、なんかきれいそうなので。ものすごくプチプラだったし。実物を見てびっくり。ぴっかぴかで美しい。「金」雲母ですからねえ。なんか金蒔絵みたい。裏は少し剥がれ気味だけど返ってキラキラが際立つ。形態はパイ生地ですな。ぺらぺらの薄いのが重なって板になっている。へたに触るとポロポロ落ちるので困る。汎産の鉱物だけど、案...フロゴパイト

  • アイトとライト

    以前、東洋ルースの社長さん(元)がツイッターで「石の名前で尻取りしようと思ったらトばっかで話にならんかった」というジョークを書いておられて、笑った。ほんとに「アイト」「ライト」ばっか。こうなるのは2つの理由がある。①アイトは名詞を形容詞化して再び名詞化する語尾②ギリシャ語の「石」である「lithos」が英語で「ライト」になったあちきは別に言語学者ではないけど、アヤシイ知識をひけらかして余計な雑学を。「-ite」はある名詞を形容詞化する語尾。語源は古ギリシャ語の「-ites(女性形は-itis)」、ラテン語の「-ita」。古い。歴史上最も古い「ite=石」の用例は、西暦77年の大プリニウス『博物誌』にある「haematites」で、紀元前4世紀のギリシャ博物学者テオプラストスの「aematitislitho...アイトとライト

  • 疑惑の石「ブルー・アイス」or「グレイシアライト」

    前から気になっていたけど、ヤフオクで比較的安価で落札できそうなのがあったのでポチっ。さあて。ここ数年で出回っている石。サンメリーのミネラルショーで紹介され注目されたとか、インドネシアのセラーからセールスがあったとか。名前はいろいろ。①「ナカウライト」と現地人は言っているとよく言われる。しかし「ナカウライト」などという鉱物はない。「ナカウリアイト=中宇利石」のことか。銅の炭酸・硫酸塩らしいけどちょっと組成がはっきりしない石。ううむ。それはなさそう。②「ブルー・アイス」。まあ商品名ですね。カクテルですか。③「グレイシアライト」「グレイスライトGlacerite」榎本通商さんのサイトの商品説明には、H&E社のロバート・シモンズ氏による命名とある。「グレイシアライトは、瞑想の深さと力を高めるために重要な石です」と...疑惑の石「ブルー・アイス」or「グレイシアライト」

  • クロム鉱物およびクロムによる鉱物の発色

    クロム、英語の日本語読みではクロミウム(chromium)。原子番号24。モリブデン、タングステンとともに第6族元素(クロム族元素)と呼ばれる金属元素。単体での融点、沸点が非常に高く、硬い。様々な合金に用いられる。クロムの存在量は岩石圏の0.02%を占めると考えられている。鉱業原料となるのは主にクロム鉄鉱(ChromiteFeCr2O4)。しかしながら、クロムを主成分として含む鉱物は、98と少ない。クロム酸(CrO4)塩鉱物が27種類ほど。名前を知ってるのはクロコアイト(CrocoitePbCr6+O4)くらい。クロム鉄鉱はクロム酸塩ではなく酸化鉱物だそうで。確かに数が合わん。クロム酸塩ではなくクロムを含む鉱物は72種。これも名前を知ってるのは、コスモクロアKosmochlorNaCrSi2O6スティッチ...クロム鉱物およびクロムによる鉱物の発色

  • 日高ヒスイ

    ジェイダイト(本翡翠)ではないのに「ヒスイ」と名が付くものは、長崎ヒスイ、ナミビアン・ジェイドを上げてきたけど、もう一つ。「日高ヒスイ」。ヤフオクなんかで時々出るけど「稀少」とかでえらく高い。これはたまたま安いのを見つけてポチっ。実はこれは「おまけ」。本体はでかい。むしろ「水石」分類ですな。日高ヒスイは1966(昭和41)年に日高町千栄で発見された。当初は翡翠とされたが、その後の分析の結果、クロム・ダイオプサイド(透輝石)を主体に、クロム・スピネル、ウバロバイト(灰クロム柘榴石)、ペクトライト(ソーダ珪灰石)、クローライト(緑泥石)、トレモライト(透閃石)などからなる複合岩石だと判定された。蛇紋岩が変成したロディン岩中に産出する。詳しくはこちら。クロムが非常に豊かな岩石ということですかね。クロムは厄介。別...日高ヒスイ

  • クトノホライト

    (ずいぶん変な姿の石を買ったのだねw)はあ、レアもののお手頃価格品なので……クトノ(ナ)ホライト。Kutnohorite。クトナホラ石。CaMn2+(CO3)2。名前は発見地のチェコ共和国ボヘミアのクトナー・ホラから。なぜかIMA登録の際「クトノ」になったらしい。ブコフスキー君、どうしてそんな混乱の種になるようなことした?(おいw)この奇妙な名前を知ったのはハッピーギフトさんのサイト。アラゴナイト外殻のジオードで中に何やら針状結晶の集合らしき黒っぽいものが詰まっている。その奇怪な姿と奇妙な名前がなかなか衝撃的で、買ってみようと思ったのだけど、少し高めだったのでやめた。その後、マンガン鉱物リストを作っていたら、これが出てきた。ほう、マンガンだったのか、と改めて調べてみると、わりかし組成は単純。ドロマイト・グ...クトノホライト

  • 石無関係の私的雑記

    どうもまずいことになってる。(何だよ、石買いすぎて破産したか)目が死につつある。(おや)黄斑ジストロフィー。指定難病。治療法なし。(おやおや)オジジになったからではない。遺伝子要因の病気で、若くても出る人は出る。出る経緯は不明。若くて出ずに済んだのは幸いだけれど、どうせなら死んでから出てほしかったですな。(そりゃ無理だ)右目がかなり進んでいて、視野の中心が白っぽく霞んで見えない。左も症状はあるのだけれど今のところ見えている。でもいつまで持つかわからない。おやおや。(自分で言うな出番がなくなる)見えなくなったらやはり石を愛でるのは無理。触って、というのはえらく限界がある。エドガー・ケイシーだったかが、「石はよくしゃべる。アイオライトはとりわけおしゃべりである」と言っていたような記憶がある。見えなくても石の声...石無関係の私的雑記

  • 宝坂ブルーオパール

    宝坂の名前はおぼろげに知っていた。国内オパールの名産地だとか。時折ノジュールが出たりしていたけど、値段も値段だし、オパールを追求しているわけでもないのでスルーしていた。ところが過日、美しそうなブルーのコモン・オパールがお安く出ていたので手を出した。「遊色」を見せるプレシャス・オパールに対して、それがないコモン・オパールは、しばしば美しい色を見せるけれど、透明度がないことが多い。けれど、これはかなり透明。青は薄めだけど、繊細で美しい。オワイイーとかチリとかコモン・ブルーオパールは持ってるけど、それとは別種の美しさ。宝坂は福島県にある個人所有鉱山。なんか数代前のご当主が近衛兵をしていて、金鉱山を探っていたら発見したとか。多くはノジュールで産し、遊色の美しいオパールもかなり出たらしい。皇室にも献上されたとか。し...宝坂ブルーオパール

  • 布賀のニフォントフ石

    布賀鉱山というのはあまりに有名。ということを知ったのは最近のこと。まあ石好きにならなきゃ知らないですわな。布賀では様々なレア鉱物が出るけど、一般に流通する鉱物としては、逸見石、五水なんちゃら(こら)、そしてニフォントフ石などがある。ネットで国産鉱物を眺めていればいやでも目に入る。ここ産のスパー石は前に上げた。なお布賀については改めて別項に簡単なメモを。で、先日ヤフオクを眺めていたらそのニフォントフ石が出ていた。写真は特に目立った美しさはなかったのだけど、なぜかえらくお安いまま推移している。「おやおや、だったらぜひ。といってもこのまんまで行くわけはないよね」と入札しておいたら、そのまんま落札してしまいました。レアではあるだろうけどあんまり美麗さはないのかなと思っていたら、落手してちょっとびっくり。結晶の輝き...布賀のニフォントフ石

  • 布賀鉱山[メモ]

    岡山県備中町布賀鉱山は「高温スカルン鉱床」という珍しい鉱床で、これは通常のスカルン鉱床よりも高温でマグマおよびその熱水と石灰岩がぶつかってできたものだとされる。そのため、同地では逸見石、大江石、備中石、森本柘榴石といった新鉱物や、五水灰硼石(ペンタハイドロボライト)やニフォントフ石といった稀少鉱物が産出された。現在は一般立ち入り禁止。mindatによれば布賀で産出されるIMA認定鉱物は99。こちら。なお、代表的なもののリストとしてこちらがあるけれど「原産表記」に不備がある。布賀を原産(模式地Typelocality)とする鉱物は以下の13。備中石・千代子石・単斜トベルモリー石・布賀石・逸見石・草地鉱・森本柘榴石・沼野石・岡山石・大江石・パラシベリア石・島崎石・武田石なお、五水灰硼石・六水灰硼石は化学的には...布賀鉱山[メモ]

  • ベリロナイト

    わかるようなわからないようなびみょーな世界、と無色透明石のことを前記事で書きました。これは無色透明でも「わかる」石。ベリロナイト。霜柱。まったくもって霜柱。だからわかる。冷え冷えと美しい。Beryllonite。NaBePO4。ナトリウムとベリリウムのリン酸塩。出ました、リン酸塩。(好きだねえw)同じベリリウムのリン酸塩にヘルデライトCaBe(PO4)(F,OH)、塀理寝ないと、お、この変換面白いね(こらw)、もとい、ベイリネナイトBeMn(PO4)(OH)がある。両方ともなかなか美しい石。主要ベリリウム鉱物のリストはこちら。名前は単純にベリリウムから。シンプルでよろしい。無色透明でも、「お、この形はあれだよ」とにこにこしつつ「ベリリウムのリン酸塩ね、さすが」と霜柱の幾何学的造形を味わうのがこの石の妙かも...ベリロナイト

  • ペタライトとアンブリゴナイト

    リチウムを含む鉱物2つ。リストは既出。リチウムは原子番号3。水素、ヘリウムの次でベリルより軽い。酸素や炭素よりも全然軽い。そんなものがあるものかと思うけどあるんですねえ。(変な感想だな)ペタライトはLiAlSiO10。時々「天使の石」とか書かれる。フェナカイトがそう言われることもある。はて?軽いからか?ペタの比重は2.4。ベリルより軽い。無色透明。しかし、リチウムなので……何かが違う、ような気がする。アンブリゴナイトはルースで既出。(Li,Na)AlPO4(F,OH)。モンテブラサイトと仲間。これも無色透明。しかし、リチ(もういい)無色透明の石の何が面白い、と思っていた時期もありました。しかし、こうやって成分も結晶構造も異なるいろいろな透明石を持ってみると、無色透明は無色透明なりに、その鉱物の質感というも...ペタライトとアンブリゴナイト

  • 「峻峰」石(?)

    水曜水石復活、といってもまたすぐ終わるでしょう。ヤフオクで水石の商品を眺めているのだけど、なかなかない。そもそも出品が少ない。気に入るものも少ない。たまに「お!」と思う石があっても、高い。そういうものでもちょぼちょぼ落札されているから、愛好家は案外いるのかもしれない。そんな中で、「お?」と目を引く低価格ものを発見。「古道具屋」系の出品者さんのもの。愛好家の遺族が他のものと一緒に二束三文で売り飛ばしたものではないかと邪推。(そんな邪推はいらん)競る人もなく落札。目を引いたのは峻厳な連峰の姿。こういう尖った峰が連なる形はあんまりない。そういう形に名前がついているのかと探ってみたけど、見つからない。「峻峰」型と勝手に名付けることにする。加えて、妙な存在感。左右10センチほどのミニ水石なのに、えらくどっしりとして...「峻峰」石(?)

  • 周期表

    無知であることはよいことではないけれど、知る驚きがあるという点では喜ぶべきことではある。理系ではない人間はおおむね物質の理に疎い。モリブデンと言われても「それおいしいの?」となる。(人を道連れにするな)「周期表」というものがある。物質の元となる元素を網羅し整理した表、とでもいうのか。何十年も見たことがなかった。石集めをするようになって、いろいろな元素名が飛び込んできて、ようやく見直した次第。前にも書いたけど、実に気持ちの悪い表である。最初見た時、「自然とは何と整然としていないものか」と呆れたが、その感想は今も変わらない。「なんでここ凹んでるんだよ」「どうして付表みたいなのが付くんだよ」と。こんなやつね。「ほんとにこれ正しいの?」とも思うけれど、百年以上これで世界が動いてきたのだから、まあ事実に近いものなの...周期表

  • ラ・バール鉱山のフローライト(絶産)

    フローライトは守備範囲外なのだけれど、かねてより心惹かれていたラ・バール産のものがハッピー・ギフトさんで比較的お安く出ていたので、それでもあちきには高いのだけどどうしても欲しくなってゲット。緑の入らない青と黄色がとても美しい。ゲットできて嬉しいからたくさん貼る。透過光です。ラ・バール鉱山は、フランス共和国オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏ピュイ・ド・ドーム県リオン郡サン=ジャック=ダンビュール市にかつてあった蛍石鉱山。LaBarreMine(LaMartinecheMine),Saint-Jacques-d'Ambur,Riom,Puy-de-Dome,Auvergne-Rhone-Alpes,France.リオン郡は、フランス人の間では「ド辺境」というイメージがある都市クレルモン=フェランから北へ20...ラ・バール鉱山のフローライト(絶産)

  • アパタイト

    汎産でよく見るけど、いささか捉えどころのない感じがする石。アパタイト自体は巨大一族で複雑な鉱物。基本はリン酸カルシウムでそれにくっつく成分によって3種類ある。Fフローロ(フルオロ)・アパタイトフッ素燐灰石Ca5(PO3)FOHハイドロキシル・アパタイト水酸燐灰石Ca5(PO3)OHClクロア・アパタイト塩素燐灰石Ca5(PO3)Clただし炭酸フッ素燐灰石(Ca(CO3)F)という化石系の変種もある。は?これ炭酸塩じゃない。変種なの?ちなみに人間の歯や骨は炭酸-水酸燐灰石でできているとのこと。何じゃこれ。ふう、厄介。まあ基本はリン酸カルシウム。リン酸塩だから美石になる可能性を秘めている。石沼民が愛玩するのはもっぱらフルオロ・アパタイト、フッ素リン酸カルシウム。フッ素もリンも重要元素だけど、フッ素は蛍石から、...アパタイト

  • 透明オーソクレース

    苦節五十年(また嘘を)、やっと出会いました。ウォータークリア・オーソクレース、なんてね。透明なオーソクレース。正長石。長石の分類命名はもううんざり。過去の悪戦苦闘はこちらとかこちらとか。何より成分分類と結晶分類をごちゃまぜにする鵺ぶりに腹が立つ。いいんだよ、透明なオーソクレース、正長石じゃい。正しいんだよ。(違う)このオーソクレースは単結晶っぽくて、透明。いいですねえ。しかもそれほど高くなかった。かすかに黄色味を感じる。光り方がすんばらしいんだな。時々向こう側の表面が光って、ムーンストーンのような感じの輝きになる。蛍光もかわいらしいオレンジピンク。結晶集合のようになって半透明なのは時々見た。それでもけっこう高かった。長石は汎産の石なのに透明なのは少ない。長石は崩壊しやすいそうだけど、それが関係しているのか...透明オーソクレース

  • 水素[メモ]

    こんな記事がありました。「地下から大量に噴出する水素ガスを発見、過去最大級世界を変えるエネルギー源に?」(ナショナルジオグラフィック日本版)水素は全宇宙で一番多い元素。と考えられている。(留保付きが好きだねえw)地殻では、「おっしゃって軽そうかマグ」つまり「O,SI,Al,Fe,Ca,Na,K,Mg」の次、「地水燐満」つまり「Ti,H,P,Mn」のグループ。(覚え立ての知識を駆使しているねw)と考えられている。(またかよ)あまり多くない。しかもほとんどは水か水酸となっているもので、水素単体というのは「ほぼない」と考えられてきた。例のmindatの元素別索引で引くと、水素を含む鉱物は3294ある。半分以上じゃないですか。けれどそこからH2OとH3OとOHのものを除くと93しかない。鉱物としては水素はほとんど...水素[メモ]

  • マリ・ガーネットあるいはいかにして柘榴石の名を覚えるか

    (まーた変なタイトルを)1994年にマリ共和国で発見された新しい種類のガーネット。名前はそのまんま「マリ・ガーネット」。素直でよろしい。(偉そうに言うんじゃないw)「グロシュラー(灰礬柘榴石)とアンドラダイト(灰鉄柘榴石)の中間に位置する固溶体」だとか。灰鉄礬柘榴石?なんかお経の世界。「灰!鉄礬柘榴石阿耨多羅三藐三菩提」とか。(あほ)やれやれ。ガーネット名前大杉と前に書いた。書けば覚えるかと思ったけど、じぇんじぇん覚えられていない。グロシュラー、グロい、くらい。(おいおい)さらにグロとアンドラの中間だと?もうやめて、何とかの何とかはゼロよ。(知らないなら使うなw)鉄が多い、つまりアンドラに近いと茶色になるけれど、グロ寄りで明るい緑~黄色のものが高価値とされる。純粋なものは高い。これは夕星庵さんで貧石価格で...マリ・ガーネットあるいはいかにして柘榴石の名を覚えるか

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、貧石山人さんをフォローしませんか?

ハンドル名
貧石山人さん
ブログタイトル
貧乏石好き
フォロー
貧乏石好き

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用
  翻译: