また白鳥さんにフラれた男子がカエルにされてしまった。すでにクラスの半分以上の男子がカエルになってしまった。音楽の時間にカエルの歌で盛大に盛り上がることを除けば、何一ついいことはなかった。 「それじゃあ、この問題がわかるかな? 山下くん」 「ゲロゲロ」 「山下くんは具合が悪いみたいなので代わりに川上くん」 「ゲロゲロ」 現実逃避を続ける先生は、山下くんと川上くんがカエルになってしまったことを決して認めようとはしなかった。カエルになってしまった彼らはこの先、どうなってしまうのだろう? 僕はとても心配していた。なんとか助けてあげることはできないだろうかと思って、白鳥さんの方を見た。白鳥さんは笑ってい…