天気などが、良い例えになるでしょう。明日が晴れるのか雨なのか。翌日、何か起きても大丈夫です。予報ですから、たまに外れます。 それくらいは笑ってあげましょう。日々の出来事はどうでしょう。嫌気が差す毎日。少しでも疲れたら休んでください。人は、簡
書きたいままに書いた文章が、読んでくれた人の気持ちを少しでもプラスにできたら嬉しいです。
第26回風花随筆文学賞 応募作品 路線を走っていた電車は、長い年月を経て高架鉄道となり、行き交う人々の俯き加減は背伸びをしている望郷を向くこともないまま、眺めは現実のほうへ向いていた。 「苦労を買うことにはもう慣れたかい?」 ビル風や喧騒が
手のひらいっぱいに空を掴むために、父に肩車をしてもらった。とてもじゃないけど、こんなんじゃ全然届かない。雲ひとつない青空は、僕の夢を叶えるための壁は何ひとつ作っていない。ただ、届かない。 大人になって自分の夢を語ると、酒のつまみに少しばかり
電車のボックスシートに座っていた人が突然、急に崩れ落ちたんです。皆、その様子を見ていて。何か、手を差し伸べるというような事はありません。時間も時間ですから、各々、酔っていたり、ぼんやりしています。 けれど、そのままにはできないので、声をかけ
冬になると、いつも考えるんです。この布団から出ないで何とか生活は出来ないかと。寒いんです。とても。生きていくだけで物入りですから。秋の紅葉を、首もとに感じる風の冷たさで覚えるたびに思います。 春はね、暖かくなるんですが、目は痒くて、鼻は詰ま
この社会では、本当に後ろ指を指されることが多くて、「応援しています」とか、「何かあれば言ってくださいね」と言う言葉は、本当に薄く、口から建前で言っておける社交辞令だと知ることが必要なんです。 少し、落ち着いて生活が出来るようになると分かるの
薄い壁越しから声が聞こえて、「アイツがダメだったら」と聞こえました。その部屋のドアが開いて、満面の笑み。そして、私の両肩をバンバンと叩いて、「頑張れよ!」と言うんです。 次の日には、就業前の休憩所。機嫌が悪いようで、誰かを叱ってスッキリしよ
大人になる前に、社会に出ました。知らないということは、誰かに身を委ねることと変わらないことを知ります。自分に向けられた笑顔は、その先の利害にむいていて。 正々堂々と生きていくには、それに足る知識と言葉が必要と知りました。それから、また、社会
大人になる前に、社会に出ました。知らないということは、誰かに身を委ねることと変わらないことを知ります。自分に向けられた笑顔は、その先の利害にむいていて。 正々堂々と生きていくには、それに足る知識と言葉が必要と知りました。それから、また、社会
「明日は仕事だから、カーテンは開けておいていい?」 スマホのアラームで起きてしまう私に気遣って聞いてくれる。最近は、灰皿に溜まる吸い殻を片付ける回数は減りました。いつからだろうか。気付けば、いつの間にか寝付くことが出来る、そんな感覚が戻って
帰り道、公園周りの道ばたに落ちていた空き缶を蹴り上げる。高く上がった空き缶は、草も生えないほどの硬さに固められた土の上に落ちた。少しハネたように見えるが、結局はすぐに、その場所に落ちついた。 少しでも、良い場所に。そう思っても、すでにベコベ
帰り道、公園周りの道ばたに落ちていた空き缶を蹴り上げる。高く上がった空き缶は、草も生えないほどの硬さに固められた土の上に落ちた。少しハネたように見えるが、結局はすぐに、その場所に落ちついた。 少しでも、良い場所に。そう思っても、すでにベコベ
私、外では飲まないんです。暖簾はくぐりますが、飲みません。大好きな飲み物は、ミックスジュースです。とあるチェーン店にあるミックスジュースと、何本かの焼き鳥、そして、お茶漬け。いつも同じ、この組み合わせなんです。 それが何だっていうと、何でも
私、外では飲まないんです。暖簾はくぐりますが、飲みません。大好きな飲み物は、ミックスジュースです。とあるチェーン店にあるミックスジュースと、何本かの焼き鳥、そして、お茶漬け。いつも同じ、この組み合わせなんです。 それが何だっていうと、何でも
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天気などが、良い例えになるでしょう。明日が晴れるのか雨なのか。翌日、何か起きても大丈夫です。予報ですから、たまに外れます。 それくらいは笑ってあげましょう。日々の出来事はどうでしょう。嫌気が差す毎日。少しでも疲れたら休んでください。人は、簡
自分が空っぽに感じるとき。それは、きれいにしまう方法を知らないだけで、何一つもっていないということではありません。自信がないとか、苦手とか、そういうものは一旦、どこかに置いておきましょう。 そんな、愚痴を吐いて後悔してしまったとき、それも、
仲は良かったと。それはそれは、上手くいかない私の話を聞くと喜ぶそうです。「まったく、ほら、言ったとおりだろ。」吹き溜まりの数は増え続けていて、今年も変わらず、新しくできているようです。いや、常にそちらとは真逆にいないと、次には自分が新しい標
いつも、夜更けに散歩なんてするものだから、四季の変わり目を見つけることも少なくなりました。外へ出る時にも、このままの格好でいいと、随分と暮らし方も変わったのだなと。 時間は待ってはくれませんから、一年なんて言うものも、そのうちに、あまり気に
自分が心地良いと感じるより、一緒にいてくれる。その人が、笑顔でいてもらえるほうが良いでしょう。私は、いつも思うんです。誰かのために役立つ。 それが、周りからすればなんてことない、とても小さな出来事でしかないとしても、それでも。結局のところ、
私は、流れ星を見ることができません。けれど、この声は、どこまで届くでしょうか。そんな気持ちだから、ゆっくりと立ち上がって、そう。行ってみたかった。見てみたかった綺麗な景色は、片手に持った灯りがあれば、私には、もうそれで十分だと。 どれくらい
考えもしないでしょう。しかし、少し調子を崩せば、自分のまわりから誰もいなくなるのは普通のことです。悲しみや行き場のない怒りもあるでしょう。何かをする気も起きなくなる。そんな日々になるのかもしれません。 こんなこと、誰もが知っていることではな
やはり、朝は起きにくくなりましたが、何も考えず、私は歯ブラシを手にもちます。何というか、飲み物を飲むより、少し歯磨きでもしたほうが気分が良いんです。 着替えはしません。まぁ。私の場合、何着も同じ服しかもっていなくて、家でも外でも、格好はその
いつだって、本当のことは言えない。そんなことは、誰もが知っていることで。そうですね。最近は、なお一層、真実を口にすることのほうが自分を生きにくくする世の中になりました。 分かります。誰だって、本当のことなんて言われる前に分かっていることです
夕日、沈んでいく。光を反射するビル群から、街の本当の明るさが見えてくる。今日、少年とその家族は、都内有数の、最上階から見える景色が壮大なことで有名な日本旅館で宿泊をすることになっている。 しかし、その旅館で1番売りにしている夜空ではなく、少
「もしも」みたいな、そういう感じの言葉は苦手みたいです。ときには叶えるために必要な事もありますから。約束は守りたい。けれど、難しいんです。こうやって、いつも同じ言い訳ですね。 だから、「あの日に咲いていた花の…」なんてくらいにキレイに思い出
通り過ぎたことも気づきません。ウトウトしながら、そんなように眠ってしまうのと同じです。どうせ寝てしまうのですから、悩み事は全て置いていってしまいましょう。こんなときは、それくらいだらしない方が良いと思うのです。 つまらなくなって、面倒くさく
人生は、一度きり。こんな言葉はどこにいってもよく聞く話で。けれど、そんな言葉でも、それを真面目に受け止めて、それがどういう意味なのかを考えることは少ないと思うのです。 でも、それで良いと思うのです。 それぞれ、答えなんてどこにもない生き方だ
そうですね。比べれば。それほど長くない日々でしたが、けれど、もう充分なんです。思うところ、自分勝手な察しで世界は進んでいるのだと、分かりかけたところでちょうど良いくらいだと思うんです。 だから、これでいい。そう感じたところが、自分の着地点な
無関心。そう、それくらいで良いと思います。自分の力ではどうしようもないことは、流れに身を任せてしまうほうが良いときもありました。 でも、今は、少ない寄りかかる場所でさえ、掴んで離さない仕組みができていて。だから、いえ。なんだかもう疲れている
思い出とは最後、一瞬で駆け抜けるように。しかし、走馬灯という言葉で片付けるにはあまりにも簡単すぎると思うのです。 それは、綺麗に輝いた、その時、その瞬間に包まれて、後悔の念は無くなり。つまり、そうやって誰もが笑顔になれるようにできていると知
膝の力がぬけるように倒れて初めて知る。敷きたてのアスファルト、地面か壁か、校庭の匂い。掠れた声と思い出は交差。 工事現場、景色、点滅灯はドラマのインサート。じゅうぶんに脇役。 そのまま眠ってしまいたい、早足で通り過ぎ、他人から見れば酔っ払い
錆びついている。 通った道、僕は、ゆっくりと歩いているつもりで。 久しぶりに聞いた。先ではカチカチとペンが鳴っている。 こんなことが面倒くさいから、一人でいるほうが好きになった。 どうせだったら、人にはガラクタと言われるような散らかった部屋
モヤモヤとした世界は、少しずつ見えるようになってきて。思いきり声を出すと、周りにいた皆が笑っていました。 頼りにするには、少しだけ。けれど思いつく限りに動いて、だんだんと隙間から入る光。風、気持ちよくて、そして、とても眩しい。けれども、すぐ
もともと見えないものですから、あってもなくても良いものなんです。 だからと言って、その想いを蔑ろにしてもよいなんて言えないのです。 しかしながら、こうずっと雨が降っていては、困ってしまいますね。 人はこういうものでも気分や行動が左右される生
これから、来年とか。いや、明日。真っ暗にして眠りにつく習慣からは遠くなり、けれど、部屋の豆電球では明るいから、玄関か台所、気まぐれの小さな明かりを灯して。区切った扉が1つあるので、そこの曇りガラスから薄くこぼれる光を頼りに眠りにつくのです。
これもまた、むずかしいお題です。未来のことは誰にも分からないと。けれど、身の回りの少しだけ、自分でコントロールができる未来を作る事はできます。その中は、自分の力ではどうにもならないことばかりです。 だから、お湯を沸かして3分待ち、いえ、麺は
生き方なんて分からない事だらけですから。これから、どんな風に生きていたいかなんて言うのは、いくつになっても分からないままにしておきたい、いえ、考えたところで。振り返りはいつも、明日にするようにして、そして昨日の事なんて忘れてしまうんです。そ
海、「寄せては返す」なんて言葉が脳裏にすぐ浮かぶ今を、「ですよね。」なんて自分で突っ込みつつ、筆を手に取らず、只々と、キーボードを打ちながら荒波の中を暗中模索して毎日を過ごしています。 浮き輪がなければ入れず、釣りは好きでも餌を付けられず、
ボロボロになった桟橋の手摺り、昔は顔の高さと同じぐらいだったから、登ろうとして、よく怒られた記憶があります。 そこには、水面に紅葉が映り。そして、色とりどりの葉が舞いながら。 今、その思い出の中で立ち止まり、落ち葉に当たる風の音に耳を傾ける
本当の事は言い難いと 道は折り曲げられて いや これは水を垂らしたストローの袋 腹のほうに刺さる言葉は世界から無くなりました 僕らが立つために必要な場所は 言葉と一緒に 世界から無くなりました 繋がりという名の営業と枕言葉が画一化 SNSは
知らない事は多いほうが、悩みもシンプルで少なくなります。だから、せめて、すでに学んだこの知識は自分の中だけに留めておいて、気付かれぬうちに助けられるようにだけしておくことにすれば、少しだけかもしれないけれど、周りを幸せに出来るのだと思うので
排水口で流れる水に身を任せている笹の葉は、何かに引っ掛かってしまっても、葉の先まで葉身をキリッと伸ばして、空気の流れで掛かりを乗り越え、少し時間をおいて、また、その先へ流れていくんです。 流れ着いた先で何が起こるのか分からなくても、只々進む
細道。人の道、すれ違いに片足を踏み外せば崖壁に落ち。後ろを振り向くには少し足場が悪い。下ばかり向いていれば肩がぶつかり、上を向いて歩けば、いつの間にか足をかけられている。前だけを見て歩いて行くには、少しばかり周りが暗いようです。 服の袖を掴
細道。人の道、すれ違いに片足を踏み外せば崖壁に落ち。後ろを振り向くには少し足場が悪い。下ばかり向いていれば肩がぶつかり、上を向いて歩けば、いつの間にか足をかけられている。前だけを見て歩いて行くには、少しばかり周りが暗いようです。 服の袖を掴
私達は、たくさんの言葉を覚えます。そして、その意味を知り、自分なりに理解して誰かと話す。 けれど、ここには感情というものがあって、人の数だけ違う意味が作られ、同じ言葉から生まれるすれ違いは、日々を生きていく中で多くの障害を生み出し、それを乗
とても疲れてしまったときには、家に帰って、横になって。一度、全部何もかも忘れて、思い切って寝てしまうんです。 最近、これが少し出来るようになって、朝日が昇るような眠れない日々を過ごすことがなくなりました。 習慣にするには簡単にできないことな
水槽の中に酸素が回るように気泡を上らせる。 照明で綺麗に彩られた水槽の中にいる魚たちには、覗き込まれているその姿を見て、予め用意された流木と、水草や石で飾られた物陰に隠れる者や、気にも留めずに悠々と泳いでいる者もいる。 互いが持つ自由の尺度