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2022/09/30

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  • 追いかけっこ

    第26回風花随筆文学賞 応募作品 路線を走っていた電車は、長い年月を経て高架鉄道となり、行き交う人々の俯き加減は背伸びをしている望郷を向くこともないまま、眺めは現実のほうへ向いていた。 「苦労を買うことにはもう慣れたかい?」 ビル風や喧騒が

  • 青空

    手のひらいっぱいに空を掴むために、父に肩車をしてもらった。とてもじゃないけど、こんなんじゃ全然届かない。雲ひとつない青空は、僕の夢を叶えるための壁は何ひとつ作っていない。ただ、届かない。 大人になって自分の夢を語ると、酒のつまみに少しばかり

  • マネをしたっていい事

    電車のボックスシートに座っていた人が突然、急に崩れ落ちたんです。皆、その様子を見ていて。何か、手を差し伸べるというような事はありません。時間も時間ですから、各々、酔っていたり、ぼんやりしています。 けれど、そのままにはできないので、声をかけ

  • 季節、1つ

    冬になると、いつも考えるんです。この布団から出ないで何とか生活は出来ないかと。寒いんです。とても。生きていくだけで物入りですから。秋の紅葉を、首もとに感じる風の冷たさで覚えるたびに思います。 春はね、暖かくなるんですが、目は痒くて、鼻は詰ま

  • 歯車

    この社会では、本当に後ろ指を指されることが多くて、「応援しています」とか、「何かあれば言ってくださいね」と言う言葉は、本当に薄く、口から建前で言っておける社交辞令だと知ることが必要なんです。 少し、落ち着いて生活が出来るようになると分かるの

  • 本当にいたいと思える場所

    薄い壁越しから声が聞こえて、「アイツがダメだったら」と聞こえました。その部屋のドアが開いて、満面の笑み。そして、私の両肩をバンバンと叩いて、「頑張れよ!」と言うんです。 次の日には、就業前の休憩所。機嫌が悪いようで、誰かを叱ってスッキリしよ

  • 社会人

    大人になる前に、社会に出ました。知らないということは、誰かに身を委ねることと変わらないことを知ります。自分に向けられた笑顔は、その先の利害にむいていて。 正々堂々と生きていくには、それに足る知識と言葉が必要と知りました。それから、また、社会

  • 社会人

    大人になる前に、社会に出ました。知らないということは、誰かに身を委ねることと変わらないことを知ります。自分に向けられた笑顔は、その先の利害にむいていて。 正々堂々と生きていくには、それに足る知識と言葉が必要と知りました。それから、また、社会

  • レースカーテン

    「明日は仕事だから、カーテンは開けておいていい?」 スマホのアラームで起きてしまう私に気遣って聞いてくれる。最近は、灰皿に溜まる吸い殻を片付ける回数は減りました。いつからだろうか。気付けば、いつの間にか寝付くことが出来る、そんな感覚が戻って

  • タイムライン

    帰り道、公園周りの道ばたに落ちていた空き缶を蹴り上げる。高く上がった空き缶は、草も生えないほどの硬さに固められた土の上に落ちた。少しハネたように見えるが、結局はすぐに、その場所に落ちついた。 少しでも、良い場所に。そう思っても、すでにベコベ

  • タイムライン

    帰り道、公園周りの道ばたに落ちていた空き缶を蹴り上げる。高く上がった空き缶は、草も生えないほどの硬さに固められた土の上に落ちた。少しハネたように見えるが、結局はすぐに、その場所に落ちついた。 少しでも、良い場所に。そう思っても、すでにベコベ

  • モブは介抱する

    私、外では飲まないんです。暖簾はくぐりますが、飲みません。大好きな飲み物は、ミックスジュースです。とあるチェーン店にあるミックスジュースと、何本かの焼き鳥、そして、お茶漬け。いつも同じ、この組み合わせなんです。 それが何だっていうと、何でも

  • モブは介抱する

    私、外では飲まないんです。暖簾はくぐりますが、飲みません。大好きな飲み物は、ミックスジュースです。とあるチェーン店にあるミックスジュースと、何本かの焼き鳥、そして、お茶漬け。いつも同じ、この組み合わせなんです。 それが何だっていうと、何でも

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