ある日、毎日読んでいるイギリスの独立系新聞ガーディアン紙に、アメリカの若い男性(18歳~25歳)に特に焦点をあてたチャリティー団体、「 Men4Choice 」の 記事 がありました。 この団体は、まだ学生だったOren Jacobson(オレン・ジェイコブソン)さんが2015年に設立したそうです。 アメリカで
イギリスを中心としたヨーロッパでの22年以上の生活を軸に、気候問題・哲学・働くこと・教育・AI・美術等について、ガーディアン紙、イギリス国営放送、Carbon Brief(再生エネルギー専門誌)等を元に、日本では出会わない視点を紹介。
普通の市民にできる草の根外交運動:パレスチナの人々の命と尊厳を守るために
最近、イギリスの独立系新聞ガーディアン紙に、ユダヤ系カナダ人女性ジャーナリスト・作家・映画製作者・アカデミックの Naomi Klien (ナオミ・クライン)さんが、パレスチナの人々の基本的人権と自由、安全が保障されるためには、イスラエル政府が日々行っている国際法違反や戦争犯罪をやめることが必要で、その
ある日、偶然、スダーン生まれでイギリスで活躍する女性ジャーナリストNesrine Malik(ネスリン・マリック)さんの出演するポッドキャストに遭遇しました。 ネスリンさんは、イギリスの独立系新聞紙ガーディアンのジャーナリストでもあります。 ここ から、彼女の記事が読めます。 録音されたのは、少し前(201
歴史や人文学は、他の(人々の)見方もあることに気づかせてくれ、世界を豊かにしてくれるもの
最近、女性ベテラン・ジャーナリストのChristiane Amanpour(クリスティアン・アマンプール)さんの番組に、東ヨーロッパを専門とする歴史家のTimothy Snyder(ティモシー・スナイダー)さんが登場していました。 ここ から聴けます。 ちなみに、クリスティアンさんは、父がイラン人で、母は
イスラエルの不正な行動(戦争犯罪や国際法違反)への盲点は、平和への盲点となる:ものごとを全体的に明晰なモラルをもって見ることの大切さ
日本だけで暮らしていると、中東やヨーロッパで起きていることは、どこか遠い国の話のように聞こえるかもしれませんが、実際には、世界はつながっています。 世界では、特に若い人々は、パレスチナで起こっていること、女性への暴力、環境破壊、黒人への差別等が実際には根っこではつながっている問題であることに鋭く気づき
イギリスの独立系新聞ガーディアン紙の新年のポッドキャストで、認知神経科学者の Charan Ranganath(チャラン・ランガナス) さんが、「記憶」についてのとても興味深い話をしていました。 ここ から聴けます。 チャランさんの、温かく穏やかな人柄が、ポッドキャストからも伝わってきます。 チャランさんの新し
原子力なしで、再生可能エネルギー90パーセント以上を実現させたウルグアイ
現在、ウルグアイは約90~95パーセントのエネルギーを再生可能エネルギーから得ています。年によっては、98パーセントとなったときもあったそうです。 この グリーン革命の旗手は、なんと原子力物理学者のRamon Mendez Glain(ラモン・メンデス)さん です。 このような明るい話題をヨーロッパを中心と
Courange(カレッジ/勇気)の育て方と、鍛え方 Plus 何もしないことのリスク
「Courage(カレッジ)」は、日本語で往々にして「勇気」と訳されるようですが、根本的に意味が違います。 英語圏の文化と、アジア圏の文化は大きく違っていることも多く、概念が一致しない、英語圏の概念がアジア圏に存在しない、またはその逆の場合もよくあります。 概念の違いを理解するには、その文化に実際に住ん
Courage (カレッジ):イスラエルでの「良心」を理由とする兵役拒否
イスラエルでは18歳になると、兵役に行くことが基本的に義務付けられているそうですが、兵役を拒否する運動が起こっています。 18歳になった、イスラエルのTel Aviv(テル・アヴィヴ)に住むTal Mitnik(タル・ミトニック)さんもその一人です。 タルさんは、 「良心」を基準に、兵役を拒否 することにし
多くの人々の転職活動の際に聞くことのひとつは、なぜ転職しようと考えたのか、ですが、圧倒的に多くあがるのは、 「人間関係」 です。これは、ヨーロピアンの間でも同様で、世界共通だと思います。 職場全体が、がんの病原におかされているような状態であれば、問題を起こしているひとが去ったとしても、がんが転移するように
パンデミックを利用して、不正にお金儲けをしたとても裕福な人々への捜査(イギリス)
イギリスでは、新型コロナウィルスのパンデミックに対するイギリス政府の対応を検証する独立調査委員間( the UK covid-19 inqiury )が行われ、その当時の首相だったBoris Johnson(ボリス・ジョンソン)さんを含む政治家や、決定に関った科学者や医療者たちも証言しています。 ボリスさ
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ある日、毎日読んでいるイギリスの独立系新聞ガーディアン紙に、アメリカの若い男性(18歳~25歳)に特に焦点をあてたチャリティー団体、「 Men4Choice 」の 記事 がありました。 この団体は、まだ学生だったOren Jacobson(オレン・ジェイコブソン)さんが2015年に設立したそうです。 アメリカで
ラジオというと、なんだかアンティークなものに感じられるかもしれませんが、料理をしながら、朝食をとりながら、といったときに、いつもイギリスの国営放送BBC Radio4をかけっぱなしにしています。 ポッドキャストだと選ばないような話題もあって、このランダムさが面白いと感じます。 ある日、聞いていると、「 I
ネオリベラリズムは、日本語では「新自由主義」と呼ばれているようですが、日本では文化や社会の土台がヨーロッパとは大きく違うために、「自由」ということば一つをとっても、日本語と英語の間で大きなねじれが生まれてしまうので、ここでは、英語のまま、「ネオリ
Owen Jones(オーウェン・ジョーンズ)さんは、ブリティッシュ・ジャーナリスト、アクティヴィストでもあります。 このオーウェンさんの ポッドキャスト に、パレスチナ出身・育ちで、イギリスに拠点をおいているアカデミック・作家の Ahmed Masoud (アフメッド・マスゥド)さんが登場していました。 パレ
Devi Khadka(デヴィ・カトゥカ)さんは、ネパールの女性政治家で、Nepal Communist Party(ネパール・コミュニスト・パーティー/ネパール共産党)のメンバーです。 ネパールの内戦は1996年から2006年まで続き、その間に1万7千人が殺され、多くの人々が失踪しました。 デヴィさん
報道の自由という点では、意外に思うかもしれませんが、日本は、民主主義かつ経済的に発展している国としては低いほうです。 どう報道の自由を測定するのか、という基準にもよるものの、よく使われている「 Reporters without borders 」からは、2024年は日本は70位です。 主要メディアがRup
前回のBlog では、チャリティー団体、Beyond Equalityの設立者でもあるDaniel Guiness(ダニエル・ギネス)さんの、女子・女性への暴力(VAWG)をなくすためのイギリスのチャレンジの一部として、ダニエルさんの見解を紹介しました。 今回は、なぜダニエルさんがこの活動を行っているの
The UK(イギリス、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの連合4か国)では、つい最近、 Violence Against Women and Girls(略称でVAWGとよばれる/女性と女子に対する暴力)が、国家への脅威として、テロリズムと同じレベルで扱う こととなりました。 この暴力には、スト
Fascism(ファシズム)という言葉も、どう定義するかは、専門家の間でも意見は分かれます。 さまざまな見方があるのがごく普通 のことで、それらの人々がどういう角度や視点から見ているのか、といったことを考えながら、書いてあることの意味をよく理解し、自分の意見をつくっていくことが大切です。 ファシズムと聞く
Al Jazeera(アル・ジャジーラ)は、カタール政府からの出資でできたメディアですが、日本や韓国を含むアジアについての報道も、他のヨーロッパ・アメリカの主要メディアだと西側諸国はCivlized(文明的)でほかの国々は文明化されていない、といったバイアスがありがちなのと違って、もっとその国の文化
ヨーロッパでもアメリカでも、ファシズムの台頭が起きていますが、ファシズムはausterity(オゥステリティー/緊縮財政)と深く関係があるとされています。 ファシズムは、歴史的にも過去200年の間に揺り返しのように強くなったり弱くなったりはしていますが、何らかの危機があったときに強く現れる傾向にありま
資本主義のはじまりは、 ② で書きましたが、現時点で、経済的に強い国(西ヨーロッパやアメリカ、カナダ、オーストラリアや日本)で育つと、資本主義と民主主義が必ずセットであるような感覚をもつかもしれません。 実際は、 資本主義は経済の領域 にあり、 民主主義は政治の領域 にあるもので、北欧の国々やヨーロッパの多くの国
コメディアンでアクター、作家でもあるウェールズ出身のKaty Wix(ケィティー・ウィックス)さんは、14歳のときに親友だと思っていた人から、ひどいいじめを受けたそうです。 ちなみに、ウェールズ国は、The United Kingdom(イギリス、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドの連合4か国
Capitalistm(キャピタリズム/資本主義)は、とても少数の搾取を行う人々(=資本・富をもつ階級に生まれ落ちた人々)と、大多数の搾取される人々(=実際に労働を行い、社会に貢献するサービスや製品といった、価値のあるものを作り出している労働者たち)で成り立っています。 資本主義を正当化するためによく
イギリス人ジャーナリストで環境活動家でもあるGeorge Monbiot(ジョージ・モンビオット)さんは、最新の著作「 The Invisible Doctrine 」で、資本主義と、植民地主義・産業革命・帝国主義・奴隷貿易が切っても切り離せないことを分かりやすく解説しています。 ちなみに、資本主義は、定
最近、ギリシャ人経済学者でアクティヴィストであるYanis Varoufakis(ヤニス・ヴァルファキス)さんのドキュメンタリー映画、「 In The Eye Of The Storm 」が公開されました。日本語訳は現在のところないようですが、ヤニスさんも英語が流暢ではありますが、母国語でないので、逆に
日本とヨーロッパでは、キャリアのありかた・考え方は、大きく違います。 ヨーロッパの中でもイギリスは少し外れていて、アメリカ社会・経済に近い状態で、賃金の低い仕事も多く、契約期間が短く、生活の安定をはかることが難しい状況となりつつあります。 ただ、賃金が低いといっても、現在(2024年度)の最低賃金は、時
ある日、いつも読んでいるイギリスの独立系新聞ガーディアン紙で、南アフリカ共和国でナラティヴ・セラピーを行っているジンバブエ出身の女性心理学者Ncazelo Ncube-Mlilo (カゼロ・ヌカンベミロ)さんの 記事 に偶然あいました。 「変わる勇気(Courageという英語から、Rをひとつ増やしてCOU
チェコ共和国の最初の大統領となったVaclav Havel(ヴァーツラフ・ハヴェル)さんは、「 教育は、さまざまな現象の間にある隠されたコネクションを見つけることのできる能力だ 」といった内容のことばを言っています。 ハヴェルさんは、もともと劇作家であり、芸術を通した反体制運動も行い、劇が体制によって中止
Diana Buttu(ダイアナ・ブットゥ)さんは、パレスチナ人の両親のもとに生まれ、カナダで育った女性弁護士です。 1948年にイスラエル建国に伴い、パレスチナ地域に住んでいた多くのパレスチナ人が、ユダヤ人に大量殺害されたり、ユダヤ人からの暴力やテロ行為で家や土地を追いだされ、難民となったため、アラ
先日、イギリス国営放送、BBC Radio4を聞いていると、モロッコ出身・育ちで、フランス語で小説を書いている、フェミニスト活動でも知られているLeila Slimani(レイラ・スリマニ)さんを交えたインタビューに偶然出会いました。 BBC soundsの ここ からきけます。 同
イギリスの独立系新聞ガーディアンのポッドキャストで、このAIを使った詐欺について、どのように見分けるのか、どのような防御策が考えられるかが、セキュリティー専門家から語られていました。(2023年9月) 最近、イギリスで人気の Money saving expert (節約の達人)、
イギリスでは、政府が認定している団体、 ACAS(エイカス)/ が、イギリスでの仕事に関する問題を無料で相談できる場所となっています。企業からの要望(トレーニング等)にも対応しています。 ACASには、法律に関する資料や、Resignation(レジグネーション/退職)等のよく使わ
資本主義や民主主義を知ることが大切なのは、特に貧困に追いやられた人々、マイノリティー(女性、子供・移民等)、富を子供に移転することができる親や親族をもっていない人々です。 現時点で、全世界の50パーセントの冨は、全世界の1パーセントの人々によって所有されていると考えられ、この富の蓄積は、パンデミック下
べラルースや香港、他にも多くの国々(イラン、ロシア、スーダン、ミャンマー等)では、ひとびとは、死を伴うことが分かっていたとしても民主主義を求めて立ち上がりました。その理由のいくつかは、言論の自由もありますが、「法律の下に誰もが平等に裁かれること」、「権力者の責任を問うこと/
最近、イギリスでは、耳の聞こえないイラク難民の少年Lawand(ローワンド)のドキュメンタリー「Name Me Lawand」が公開されました。 ローワンドが、 ことばを表現する手段(British Sign Language/イギリス式手話)を習うことを通じて、自分の世界を発見し、正確に表現できるよう
まず最初に、 「NO」と言うほうも受け取るほうも、「No」は誰かを拒絶しているのではなく、特定の要求を断っているだけであることを理解しておく のが前提です。 また、 どんな状況や関係性にあろうと、誰にでも「No」という権利はあり、それは尊重されなければなりません 。 特に、日本で女性として育っていると、「No」
日本では、「まず義務を果たしてから権利を主張」ということを多く耳にした気がしますが、 基本的人権(誰もが平等・対等に扱われること等)は、生まれながらに誰もがもっていて、かつ誰にも奪うことのできない権利であり、義務は関係ありません 。 さまざまな理由や事情で働けなかったりしても、そのひとのひととしての価値に
日本で使われているAssertion(アサーション/自己表現を論理的に易しく行うこと)という言葉は、他の英語でのことばの概念(Freedome, Equality, Equity)と同様に、日本語に置き換えられると、全く違うものになってしまいます。 ただ、 Assertionは、ヨーロッパで生きていく上
先週(2023年6月13日)、悲しいことに、イギリスの北部Nottingham(ノッティンガム)で、大学生2人とCare takerだった65歳の男性の計3人がナイフで刺殺されました。犯人は逮捕されましたが、現在のところは、以前から精神的な病気を持っていることで知られていたようで、テロ事件ではなく、
イギリスの数少ない独立系新聞、ガーディアン紙には、読者が悩みを相談し、それに対して、コラムニストのAnnalisa Barbieri(アンナリザ・バルビエリ)さんが、複数の心理療法セラピストと話して答えるコラムがあります。 相談してくる人たちも、イギリス在住とは限らないし、イギリスには地球上のさまざま
イギリスの国営放送BBCのRadio4で、偶然、「 The Why Factor - Victim Blaming 」という番組を聞きました。 強盗や窃盗の被害者を責める人は少ないのに、なぜ、性的なことが関ることだと、被害者を責める人々が大きな声で堂々と発言したり、被害者が自分を責
LGBTQ Monthに寄せて。Us(私たち)の枠をひろげる。違うことは、私たちを豊かにしてくれる。
最近、RadioやYoutube等で、かなり違った番組を観たり聞いたりしていたのですが、一致しているのは「 (社会としての)土壌ー私たち一人一人が作っていて、それぞれに責任がある 」ということでした。 中国の小説家、Yu Hua(余華/ユイ・ホア)さんのアメリカでの インタビュー では
英国産業連盟でのハラスメント横行がいったん明るみに出てからは、外部の専門家を入れ、徹底調査+ トップは解雇。ハラスメント文化が根付くのは、不平等と搾取が土台にあり、その上に法律に触れないような小さな有害な言動が見逃されることから始まる。誰もが対等で尊重しあう社会になれば、ハラスメントはないのが当たり前となる。
勇気ある、トラフィックされた女性が、大きな犯罪組織に立ち向かい、小さな勝利を勝ち取りました。その背後にあったのは、被害者へ、複雑な法律の世界を操縦するサポート、心理カウンセリングを受けることにつなぐ、被害者を支え、未来への希望をつなぐ役割の、Victim Navigatorという職業の女性。
Accountability(アカウンタビリティー)とは何か。イギリスでの、殺人を犯した息子にきちんと責任を取らせた母の正しい行動。
貧困は個人の責任じゃない。貧困を作り出して保持している背景・仕組を知り、貧困ゼロ、誰もが才能を最大限に発揮できる社会に。そのためには、既存特益の仕組に対して「抵抗」をし続けることが大切。
特に若い女性へ。Confidence(自信)についての一つの考え方。失敗しても空が落ちてくるわけじゃない。