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  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (4)自由空間での電波その4

    第1章空中線と電波伝搬(4)自由空間の電波その4今回は、前回”自由空間のインピーダンス”のお話する下準備として”インピーダンス”のお話をしましたので、いよいよ”自由空間のインピーダンス”と”自由空間基本伝搬損失”のお話を致します。(4)自由空間のインピーダンス。c)自由空間のインピーダンスインピーダンスをご理解頂いたところで、本題です。電波が伝搬(伝わる事)する空間にも電波を通しにくくするインピーダンスがあります。電界E:[V/m]、磁界:H[A/m]としまとE[V/m]/H[A/m]=120π[Ω](Ω:オームと読み、抵抗やインピーダンスの単位です。)左辺の電界と磁界の単位をみますとVをA(アンペア:電流の単位)で割っていますのでインピーダンスである事が分かります。(V=Z・Iの関係があります。直流の時...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(4)自由空間での電波その4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (4)自由空間での電波その3

    第1章空中線と電波伝搬(4)自由空間の電波その3平成19年8月期から出題される様になりました”自由空間における平面波の伝搬”の続きで今回は、”自由空間のインピーダンス”のお話をする為の下準備を致します。繰り返し申しますが、この講座でお話しします内容は、次回の試験で出題が予想される範囲ですので着実に理解を進めおいって下さい。疑問な点は、質問をしてあやふやな理解とならない様にしてください。不確実な理解も記憶にのこりません。(4)自由空間のインピーダンスの準備予備知識としてオームの法則とインピーダンスについてお話をしておきます。a)オームの法則皆様は、オームの法則を高校又は、それ以前に勉強された記憶があると思いますが、ハッキリ覚えていないと言う方もいらっしゃると思います。チョット復習しておきましょう。E又は、V...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(4)自由空間での電波その3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (4)自由空間での電波その2

    第1章空中線と電波伝搬(4)自由空間での電波その2前回から平成19年8月期から出題される様になりました自由空間での電波についてお話をしています。今回は、試験の中で問われます事柄を順にお話致します。(1)光の速度と電波の速度光の速度:C[m/s]=3x10^8[m/s]で有る事は、ご存じの事と思います。注「^8」の表記は、エクセルの表記で8乗を意味します。次に周波数と波長と光の速度の関係を見てみます。周波数:f[Hz]昔は、[Hz]では、なく[c/s](サイクル・パー・セカンドと読みます。)を使用していました。[c/s]とは、1秒間に何サイクルの振動が有るかと言う事を表しますのでこちらの方が単位としてはふさわしいと思います。波長:λ[m]c=f・λ[m/s]と言う関係が有ります。重要な式ですので覚えておいて...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(4)自由空間での電波その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (4)自由空間での電波その1

    第1章空中線と電波伝搬(4)自由空間での電波その1今回は、平成19年8月期から出題される様になりました自由空間での電波についてお話です。参考書での分類は、”自由空間における平面波の伝搬”となっているかと思います。今回から5回に分けてお話を致します。はじめは、自由空間からです。[自由空間]始めに、自由空間とは、何かと言うお話から致します。自由空間とは、物質のない理想的な空間を言います。自由空間と言う言葉は、次回以降も出てきますので覚えておいて下さい。[平面波]平面波とは、何かと調べてみますと何やら難しい数式が沢山出てきて、結局何のことなのか分からないと言う方がいらっしゃると思います。上の図は、水面に石を投げた時の波紋の広がりを表しています。中心から周辺に向かって同心円状に広がっていきます。これを立体的にした...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(4)自由空間での電波その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝搬 (3)電波って何?

    第1章空中線と電波伝搬(3)電波って何?前回は、「電流って何?」と言うお話をしました。今回は、「電波って何?」と言うお話を致しますがその前に「電気って何?」のおさらいを致します。電気とは、原子から一部の電子が抜けた時電子は、”-”。電子が抜けた原子は、”+”。のそれぞれの電気的な性質を示す事でした。それぞれの電気量は、(電子の数)x(1個の電子の持つ電気量)で陽子1つの電気量は、電子1つの電気量と同じですが、こちらは、”+”です。ゆえに、原子核の”陽子”の数と電子の数が同じ場合は、プラスマイナス”0”と言う事で電気的性質は、現れません。その証拠にやっては、いけない事ですのでお話だけですが、電気の流れている導線を触ると感電します。電気の流れていない導線を触っても感電しません。これは、電気の流れている導線では...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝搬(3)電波って何?

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝搬 (2)電流って何?

    第1章空中線と電波伝搬(2)電流って、何?前回は、そもそも「”電気”とは、何か」と言う重要なお話をしました。電気とは、原子から離れた”電子”がマイナスの電気の性質を示す事と電子の数が陽子の数より少ない原子は、プラスの電気の性質を示す。これが電気の正体でした。今回は、”電流”とは、何かを考えてみます。今のところ、皆様は、”電流とは何か?”と言う疑問は、持たれていないと思いますがアンテナを理解する上で重要ですので、今回お話を致します。[電流とは?]自由電子が動く状態を電流と言います。※ここが一番大切です。注意電流とは、”電子が少しでも動けば”その現象を電流と呼びます。皆様は、現在、電気の知識は、殆ど無いので逆に雑念が無くて説明する側には、都合が良いのですが、電流とは、例えて言いますと、校庭にいる複数の学生が何...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝搬(2)電流って何?

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (1)電気って何?

    第1章空中線と電波伝搬(1)電気って、何?今日は。今日から2026年8月の試験に向けて「無線工学」と「電波法規」のお話を致しますTOITAです。半年間と言う短い間ですが、宜しくお願い致します。当講座では春休み中に折に触れてお話してまいりました通り試験で一番出題される項目からお話をしてまいります。「無線工学」の場合は「空中線と電波伝搬」と「航法支援施設」と「半導体・電子菅・電子回路」で50%の出題が予想されます。3つの項目が理解出来れば、試験で50%の得点が得られると言う訳です。70%の問題に正解すれば、科目合格です。50%は、大きいですネ。それでは早速、一番出題数の多い「空中線と電波伝搬」のお話をいたします。空中線とは、アンテナの事です。「アンテナ」と言う言葉は、良く耳にされますし、何となく分かる気がされ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(1)電気って何?

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期ガイダンス続き

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期講座を始めるに当たってのガイダンス(当講座の進め方)続き今回は、当講座がどの様に講義を進めていくのかを知って頂く為に当講座の特徴をお話致します。□当講座の特徴1.文系の方を想定電気を勉強するのが初めての方を対象としています。航空無線通信士を含め、無線従事者の為の受験参考書は、電気の基礎、あるいは、それぞれの資格で必要とされる知識に近い知識が有る事を前提としています。電気の基礎が有る方には無線従事者の資格の中で航空無線通信士の無線工学は、中位の難易度(中位の電気的知識が必要)です。人によっては、皆様が、航空無線通信士の試験で英語は、勉強しなくても良いと考える様に電気の知識がある方の中には、無線工学の勉強は、しなくても良いと考える人もいます。しかし、電気的な基礎を勉...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期ガイダンス続き

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期ガイダンス

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期講座を始めるに当たってのガイダンス(当講座の進め方)皆さん今日は。3月15日より2025年8月期の試験に向けて約半年間にわたって皆様のお手伝いをいたしますTOITAです。当講座では皆様が分かりにくいとされる「無線工学」と「法規」について分かり易い説明をしてまいります。さて、皆様の中には8月期の試験に向けて今何をするべきか?Netで色々な方の意見を見て考えられている方。あるいは受験体験記を読み、まだ、3月だから試験が近づいてから勉強をすればいいや?と考えられている方など様々だと思います。航空無線通信士の受験ブログを書かれてている方の中には航空無線通信士の試験は、簡単に受かるとしていながら何度受験しても合格出来ない方もいらっしゃいます。2007年10月に当講座を始め...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期ガイダンス

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」題36期(2025年8月期向け)無線工学のシラバス

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学のシラバス2025年8月期向け第36期受験講座でお話をいたします内容が決まりましたのでお伝えいたします。今期から受験直前講座を縮小しその分お話する範囲を広げる事と致しました。第1章空中線と電波伝搬1.電気とは?2.電流とは?3.電波とは?4.自由空間の電波伝搬5.半波長ダイポール・アンテナ6.スリーブ・アンテナ7.アンテナと給電線の整合8.導波管9.VHF帯とUHF帯の電波伝搬第2章航法支援施設1.VOR/DME2.ASR、ARSR、ASDE、SSR、MLAT3.パルスレーダーの最大探知距離4.レーダーのMTI第3章半導体・電子管・電子回路1.半導体とは?2.ダイオード3.トランジスター4.PLL回路の原理的な構成5.論理回路の真理値表第4章FM送受信機...TOITAの「航空無線通信士受験塾」題36期(2025年8月期向け)無線工学のシラバス

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画 ~実は、法規は、面白いその3~

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」春休み特別企画~実は、法規は、面白いその3~今回は、法律文書の読み方について具体的な文書を例に文書の構造を含めて考えてみます。[1つの条文から呼び出される条文を調べる]例えば無線局運用規則第142条には、こう書かれています。(航空機局の運用)第142条法第70条の2第1項ただし書きの規定により航行中及び航行の準備中以外の航空機の航空機局を運用することができる場合は、次のとおりとする。~以下省略すると法第70条の2第1項に何が書いてあるかをかを調べませんと無線局運用規則第142条の意味が分かりません。この場合1つの条文しか呼び出していませんので楽なのですが第何条の後が幾つもの条文の呼出の塊の様な条文もあります。それを全て調べるには、大変な時間がかかります。時として、1時間...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画~実は、法規は、面白いその3~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画 ~実は、法規は、面白いその2

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」春休み特別企画~実は、法規は、面白いその2~「実は、法規は、面白い」の続きとして今回と次回の2回に分けて法規の勉強が楽で、楽しくなる方法をご紹介します。実は、16年前の夏にある無線従事者資格の講義用原稿を書いた時の事なのですが、今までその資格試験の内容を知りませんでしたので調べてみました。そこで分かったのですが、航空無線通信士の場合と受験対策が違うのです。今まで、第1級陸上無線技術士と航空無線通信士の受験指導をしてきましたが、これらの資格の法規の試験は、「理解度」が試される試験です。一方、講義用原稿を書いていました資格試験の場合は、その資格で操作する範囲で「必要な事を知っているか」と言うものでした。後者の場合は、参考書を読み、覚える事である程度、対応可能と思います。しか...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画~実は、法規は、面白いその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画 ~実は、法規は、面白いその1~

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」春休み特別企画~”実は、法規は、面白い”その1~2月期に受験された方。法規はいかがでしたか?これから受験される方は、暗記ものだから簡単だとお考えの事と思いますが、受験された方が以外と苦戦されるのは、「電波法規」である事を実感された事と思います。暗記が通じないのです。これでは、手の出しようがないとお考えの方や、そんな事無いよと根拠のない否定をされる方と様々だと思います。この「電波法規」の受験対策について今回から3回に分けて考えてみます。航空無線通信士の試験には、4科目ありますが英語は、皆様が得意とされるところだと思いますので、当塾では、開講当時(2007年10月)から扱っていません。まさに、文系の方の独壇場です。そして、電気通信術は、少し練習すれば、充分ですのでこちらも扱...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画~実は、法規は、面白いその1~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画 ~実は、無線工学は、面白い~

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」春休み特別企画~実は、無線工学は、面白い~今回は、「実は、無線工学は、面白い」と言うお話を致します。昔話で恐縮ですが、小学生の頃、東京の神田錦町にあります科学教材社から出版されていました「模型とラジオ」と言う雑誌を購読していました。この雑誌は、前に調べましたところ1984年に廃刊になったそうです。この雑誌は、子供向けに模型用の角材や板、そしてケント紙、それに模型用のモーターを使った模型の作り方を紹介したり、ラジオや無線機の作り方を書いた月刊雑誌でした。小学校の頃は、雑誌を見て模型を作っていました。その頃は、雑誌を見ては、夢が広がり、特に長い夏休みは、工作に集中する事が出来ましたのでそのクオリティは、子供の作る工作の域を遥かに超えた物でした。夏になると想いだす良い思い出で...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画~実は、無線工学は、面白い~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画 独学で合格を手にするその2

    第35期春休み特別企画独学て合格を手にするその2航空無線通信士の試験は、独学では、合格が困難だと言うお話をして参りましたが、2月期でその難しさを痛感された方は、多いのでは、無いでしょうか?しかし、現代では、ネットでの受験講座を利用すると言う手があります。今回は、前回に続いて独学が難し理由の4番目の”出題範囲の予想がつかない”と言う事柄の解決方法からお話を致します。その前に再度、独学が難しい理由を列挙しておきます。(1)「無線工学」や「電波法規」の学習の経験がない(2)疑問に答えてくれる人がいない(3)参考書は試験範囲を全て網羅していない(4)出題範囲の予想がつかない(5)受験資格の難易度が分からない(6)現在の実力を判定出来ない(7)学習のペースを保てない(4)出題範囲の予想がつかない私が第1級陸無線技士...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画独学で合格を手にするその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画 独学で合格を手にするその1

    第39期春休み特別企画独学て合格を手にするその1今回から2回に分けて独学で合格を手にする方法をお話致します。これ迄、独学の難しさをお話致してきました。今回の試験で上手くいったと手応えを感じた方はそれで良いのですが、上手くいかなかった方は、前回及び前々回にお話をいたしました様に上手くいかない方が普通であることを理解して下さい。重要なのは、何故、不合格になったか理解出来ていない人は、次回も同じ結果になると言う事です。スポーツでも同じですネ。負けて悔しいと言っているだけでは、次も勝てません。前にもお話をしたと思いますが「失敗(不合格)は、恥では、ない。」と言う事です。失敗の原因を突き止め、解決策を取れば良いのです。失敗は、成功へのステップに過ぎないのです。誰でも失敗しながら上手になっていきます。例えば、赤ちゃん...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画独学で合格を手にするその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画 ~達成意欲と合格の相関関係~

    第36期春休み特別企画~達成意欲と合格の相関関係~前回、独学が難し理由の中で合格する為には、1.やる気2.プロのコーチが必要と言う事は、中学や高校・大学の受験で経験されている事と思います。今回は、”やる気”と”合格”の相関関係をグラフ化してみました。なお、このグラフは、イメージですので、縦横の軸に数値や単位は、入りません。また、これは、一般的なものですので、全てを網羅するものでは、ありません。横軸は、どれだけ、実現したいかと言う意欲の強さを表しています。縦軸は、合格の可能性です。”a"の点線は、上級資格の合格ラインです。第1級陸上無線技士や第1級総合無線通信士がこれにあたります。"b"の点線は、中級資格の合格ラインです。航空無線通信士の試験は、ここに分類されます。"c"の点線は、初級資格の合格ラインです。...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画~達成意欲と合格の相関関係~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画 ~独学が難しい理由その2~

    第36期春休み特別企画~独学が難しい理由その2~皆様、今日は。当塾を主宰していますTOITAです。前回、独学が難しい理由の3番目迄お話を致しましたので今回は、4番目からのお話となります。その前にもう一度、難しい理由の1番目から列挙した後にお話を続ける事と致します。(1)「無線工学」や「電波法規」の学習の経験がない(2)疑問に答えてくれる人がいない(3)参考書は、試験範囲を全て網羅していない(4)出題範囲の予想がつかない(5)受験資格の難易度が分からない(6)現在の実力を判定出来ない(7)学習のペースを保てない(4)出題範囲の予想がつかないこれは、予備校の講師の方でも難しい問題です。また、1陸の受験指導をしています私にとっても出題される問題を予想することは、難しいのですが1度だけ予想問題が100%出題された...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画~独学が難しい理由その2~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画 ~独学が難しい理由その1~

    第36期春休み特別企画~独学が難しい理由その1~皆様、今日は。当塾を主宰していますTOITAです。2月の試験、ご苦労様でした。試験が終わった時刻からあくる日一杯迄が、当塾で訪問者が一番多い時です。皆様、ご自分の答えた答えが正しいか確認される為や、知らなかったことが出題されたため、その事柄を勉強する為に訪問されるのだと思います。試験が終わって「多分、大丈夫」と思っている方や、「あ~。やってしまった。」と思っている方、そして、「受かったかなー?ダメだったかなー?」と不安に思っている方と様々だと思います。私ごとですが無線従事者試験を初めて受けたのは、中学2年の頃の電話級アマチュア無線技士(現第4級アマチュア無線技士)です。それから高校2年生の時には今は、ありません第3級無線通信士(名称が間違っているかも知れませ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期春休み特別企画~独学が難しい理由その1~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 ~受験の心得(極意)~

    第35期受験直前講座~受験の心得(極意)~塾生の皆様、半年間、お疲れ様でした。当塾を主宰しています、TOITAです。いよいよ、試験が、明日になりました。ここで、コツコツと受験の準備をされてきた塾生の皆様が「航空無線通信士」の試験に合格する為の極意をお話致します。これからのお話は、受験勉強を怠ってしまった方へは、次回に繋がる重要なお話になりますので、是非、最後迄お読み下さい。それでは、極意の四箇条です。1.試験を必ず受ける事。2.心身を万全な状態にする事。3.計算問題は、途中の計算式も書く事。4.試験会場には、最後迄居る事。それでは、1つ1つご説明いたします。1番は、当たり前ですね。宝くじでも買わなければ当たりません。「当たり前すぎて何を言っているのだろう?」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、一番重要...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座~受験の心得(極意)~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (15)DSB受信機の解答

    第35期受験直前講座(15)DSB受信機の解答今回は、前回出題いたしましたDSB受信機に関する演習問題の解答と解説を行います。まずは、問題からご覧下さい。[演習問題20]次の記述は、AM(A3E)用スーパーヘテロダイン受信機について述べたものです。()内に入れるべき字句を下の番号から選んで下さい。(1)アンテナに誘起された受信波は、高周波増幅器で増幅された後(ア)に加えられ、受信波の周波数と局部発振器の発振周波数との(イ)の中間周波数に変換されて、受信波よりも低い周波数になる。(2)この後、中間周波数増幅器によって増幅され、(ウ)により復調される。(3)高周波増幅器は、(エ)を軽減するほか、受信信号の信号対雑音比(S/N)を改善するために用いられる。(4)フェージングなどにより受信機の入力信号レベルが変動...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(15)DSB受信機の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (15)DSB受信機

    第35期受験直前講座(15)DSB受信機今回は、DSB受信機に関する演習問題を出題いたします。DSB送受信機の章を始める時に、DSBは、FMやSSBの基礎となると申しましたが受信機についてもDSBは、FMやSSBの基礎になります。DSB受信機の一部回路の性能や機能を替えますと別の受信機になります。それらの違いは、DSBの場合と何処が違うのかなぜ違うのか整理しておいて下さい。DSBとFMとSSBは、通常の国家試験では、どれか1つまたは、2つが出題されますが、今回の2月期は、2つ(DSBとFM)が出題される事が予想されますので一応、準備しておきましょう。それでは、演習問題です。[演習問題20]次の記述は、AM(A3E)用スーパーヘテロダイン受信機について述べたものです。()内に入れるべき字句を下の番号から選ん...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(15)DSB受信機

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座受験 (14)FETその2の解答

    第35期受験直前講座(14)FETその2の解答今回は、前回出題しました演習問題の解答と解説を行います。それでは、問題から見てみましょう。[演習問題19]次の記述は、図に示す電界効果トランジスタ(FET)について述べたものです。()内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選んで下さい。(1)構造による分類は、(A)FETである。(2)チャンネルによる分類は、(B)FETである。(3)動作特性による分類は、(C)FETである。G:ゲートD:ドレインS:ソースABC1MOS形Pチャンネル形エンハンスメント形2MOS形Nチャンネル形デプレッション形3MOS形Pチャンネル形デプレッション形4接合形Nチャンネル形デプレッション形5接合形Pチャンネル形エンハンスメント形[演習問題19の解答と解説](A)答えは、"...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座受験(14)FETその2の解答

  • TOITA野「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座受験 (14)FETその2

    第35受験直前講座(14)FETその2今回は、FETの2回目の演習問題として構造による分類や動作モード・回路図記号について知識の整理の為の演習問題を出題いたします。[演習問題19]次の記述は、図に示す電界効果トランジスタ(FET)について述べたものです。()内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選んで下さい。(1)構造による分類は、(A)FETである。(2)チャンネルによる分類は、(B)FETである。(3)動作特性による分類は、(C)FETである。G:ゲートD:ドレインS:ソースABC1MOS形Pチャンネル形エンハンスメント形2MOS形Nチャンネル形デプレッション形3MOS形Pチャンネル形デプレッション形4接合形Nチャンネル形デプレッション形5接合形Pチャンネル形エンハンスメント形[演習問題20]...TOITA野「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座受験(14)FETその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (14)FETその1の解答

    第35期受験直前講座(14)FETその1の解答今回は、前回出題致しましたFETその1の演習問題の解答と解説を行います。まず、問題から見てみましょう。[演習問題17]次の記述は、バイポーラトランジスターと比較したときの電界効果トランジスター(FET)の一般的な特徴について述べたものです。()内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選んでください。(1)電界効果トランジスタの中を流れる電流は、(A)つのキャリアによる。(2)ドレイン電流は、ゲート(B)で制御される。また、周波数特性は、(C)。ABC11電流良い21電流悪い31電圧良い42電圧良い52電圧悪い[演習問題17の解答と解説](A)は、1つ(1種類)ですので答えは、”1”となります。トランジスターは、”正孔”と“電子”の2種類のキャリアの移動が...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(14)FETその1の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験講座終了のお知らせ

    2025年2月期向け第35期受験講座終了のお知らせ皆様、永い間お疲れ様でした。2025年2月期向けの第35期受験講座は、2月26日をもって終了致します。ご愛読いただきまして誠に有難う御座いました。2025年8月期向け第36期受験講座は、3月15日に開講を予定しております。8月期に受験される方は、是非、ご期待下さい。次期開講日迄の間、様々なお知らせがありますので、当講座を時々覗いてみて下さい。なお、3月02日より第35期の記事は、順次閲覧が出来なくなりますので、必要な記事は、コピーをお願い致します。TOITATOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験講座終了のお知らせ

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (14)FETその1

    第35期受験直前講座(14)FETその1今回は、近年良く出題されますFETについての演習問題を行います。さて、FETは、FETトランジスターと呼ばれ、同じくトランジターの仲間なのですが、動作の仕組みが違います。トランジスターはベース電流を流す事でコレクター電流が流れました。ベース電流は、小さく。それに比べコレクター電流は、100倍以上の大きさです。ベース電流の変化は、コレクター電流の大きな変化となります。つまり、トランジスターは、電流動作なのです。それに比べ、FETトランジスターは、電圧動作です。これ以上のお話は、演習問題の解答とその解説時に行います。演習問題はFETその1とその2の2回に分けて出題致します。[演習問題17]次の記述は、バイポーラトランジスターと比較したときの電界効果トランジスター(FET...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(14)FETその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (13)電圧路徳の解答

    第35期受験直前講座(13)電圧利得の解答今回は、前回出題出題いたしました電圧利得に関する演習問題の解答と解説を行います。それでは、問題から見てみましょう[演習問題16]次の記述は、電圧利得について述べたものです。()内に入れるべき字句の組合せを下の番号から選んでください。(1)図1において入力電圧:Viが5[mV]。出力電圧:Voが0.5[V]であったときの電圧利得は、(ア)[dB]である。(2)図2の様に入力電圧を増幅回路AP1とAP2の縦続接続からなる増幅器AP0の総合電圧利得は、AP1の利得をG1[dB]、AP2の利得をG2[dB]とすると総合利得G0=(イ)[dB]の式で表される。アイ120G1+G2220G1xG2340G1+G24100G1xG2540G1xG2図1図2[演習問題16の解答と...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(13)電圧路徳の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (13)電圧利得

    第35期受験直前講座(13)電圧利得[dB]今回は、電圧利得に関する演習問題を出題致します。この問題は、航空無線通信士の試験としては、珍しく上級試験の様に同じ問題が1度として出題されていない問題ですので、問題集の問題と答えの暗記は、通用しません。どの様な問題が出ても解ける様に理解していなければなりません。そして、この問題には、”電圧利得の求め方”、”デシベルの計算の仕方”、そして”増幅器が縦続接続されている場合の総合利得の求め方”の以上3点について理解していなければなりません。それでは、問題です。[演習問題16]次の記述は、電圧利得について述べたものです。()内に入れるべき字句の組合せを下の番号から選んでください。(1)図1において入力電圧:Viが5[mV]。出力電圧:Voが0.5[V]であったときの電圧...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(13)電圧利得

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (12)電波高度計の解答

    第35期受験直前講座(12)電波高度計の解答今回は、前回出題致しました、電波高度計に関する演習問題の解答と解説を行います。それでは、前回、出題致しました演習問題をもう一度ご覧ください。[演習問題15]次の記述は、電波高度計について述べたものです。()内に入れるべき字句を下の語群から選んで下さい。(1)電波高度計には、FM形電波高度計と(ア)電波高度計があり、(イ)[GHz]帯の電波を用いている。(2)FM形電波高度計は、(ウ)によって周波数変調された電波を航空機から発射する。この電波が地表で反射されて、戻って来るまでの時間は、発射した電波と戻って来た電波の周波数の(エ)(ビート周波数)に(オ)するので、ビート周波数を測定することにより高度を求めることができる。1比例2AM形364差5パルス形6反比例748...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(12)電波高度計の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (12)電波高度計

    第35期受験直前講座(12)電波高度計今回は、航法支援施設の演習問題の最後として電波高度計についての演習問題を出題致します。[演習問題15]次の記述は、電波高度計について述べたものです。()内に入れるべき字句を下の語群から選んで下さい。(1)電波高度計には、FM形電波高度計と(ア)電波高度計があり、(イ)[GHz]帯の電波を用いている。(2)FM形電波高度計は、(ウ)によって周波数変調された電波を航空機から発射する。この電波が地表で反射されて、戻って来るまでの時間は、発射した電波と戻って来た電波の周波数の(エ)(ビート周波数)に(オ)するので、ビート周波数を測定することにより高度を求めることができる。1比例2AM形364差5パルス形6反比例748和9パルス波10三角波解答と解説は、次回行います。「航空無線...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(12)電波高度計

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (11)ASDEとMLATの解答

    第35期受験直前講座(11)ASDEとMLATの解答今回は、前回出題いたしましたASDEとMLATの演習問題の解答と解説を行います。[演習問題13]航空用一次レーダーとして用いられるASDE(ASDER)についての記述として正しいものを下の番号から選んで下さい。1航空路を航行する航空機を監視するために用いられるレーダーである。2空港周辺空域における航空機の進入及び出発管制を行うために用いられるレーダーである。3航空機の前方(進行方向)の気象状況を探知し、安全な飛行をするために用いられるレーダーである。4空港の滑走路や誘導路などの地上における移動体を把握し、安全な地上管制を行うために用いられるレーダーである。5最終進入状態にある航空機のコースと正しい降下路からのずれ及び接地点までの距離を測定し、その航空機を...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(11)ASDEとMLATの解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (11)ASDEとMLAT

    第35期受験直前講座(11)ASDEとMLAT今回出題しますASDEは、馴染みの薄いレーダーかと思いますが、皆様がパイロットになられますと毎日、お世話になるレーダーです。試験には、平成26年8月から短期間に繰り返し出題されています。問題の内容は、管制用レーダーを中心とした問題です。また、そうした中で2023年8月期からは、空港で使用される新しいシステムが出題される様になりました。それでは、演習問題です。[演習問題13]航空用一次レーダーとして用いられるASDE(ASDER)についての記述として正しいものを下の番号から選んで下さい。1航空路を航行する航空機を監視するために用いられるレーダーである。2空港周辺空域における航空機の進入及び出発管制を行うために用いられるレーダーである。3航空機の前方(進行方向)の...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(11)ASDEとMLAT

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (10)VORとDMEの解答

    第35期受験直前講座(10)VORとDMEの解答今回は、前回出題致しましたVORとDMEに関する演習問題の解答と解説を行います。それでは、例によって問題から見てみましょう。[演習問題11]次の記述は、航空用DMEについて述べたものです。()内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選んで下い。(1)航空用DMEは、航行中の航空機が既知の地点までの距離を測定するための装置である。(2)航空機の機上DME(インタロゲータ)は地上DME(トランスポンダー)に質問信号を送信し、質問信号に対する地上DMEからの応答信号を受信して質問信号から応答信号の受信までの(A)を計測し、航空機と地上DMEとの距離を求める。(3)VOR(超短波全方向無線標識)と併設されたDMEの距離情報とVORからの(B)の情報と組み合せる...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(10)VORとDMEの解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (10)VORとDME

    第35期受験直前講座(10)VORとDME今回は、VORとDMEについての演習問題を出題いたします。[演習問題11]次の記述は、航空用DMEについて述べたものです。()内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選んで下さい。(1)航空用DMEは、航行中の航空機が既知の地点までの距離を測定するための装置である。(2)航空機の機上DME(インタロゲータ)は地上DME(トランスポンダー)に質問信号を送信し質問信号に対する地上DMEからの応答信号を受信して質問信号から応答信号の受信までの(A)を計測し、航空機と地上DMEとの距離を求める。(3)VOR(超短波全方向無線標識)と併設されたDMEの距離情報とVORからの(B)の情報と組み合せることによって航空機は、自己の位置を把握することができる。AB1速度経度2...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(10)VORとDME

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (9)給電線(導波管他)の解答

    第35期受験直前講座(9)給電線の解答今回は、前回出題致しました給電線(導波管を含む)の解答と解説を行います。それでは、問題から見てみましょう。[演習問題09]次の記述は、図に示す小電力用の同軸ケーブルについて述べたものです。()の内に入れるべき字句の番号を選んで下さい。(1)同軸ケーブルは、(A)給電線として用いられる。(2)同軸ケーブルの特性インピーダンスは、(B)[Ω]の物が多く使われる。(3)マイクロ波の様に周波数が高くなると(C)効果により内部導体の抵抗損が増える。(4)平行二線式給電線に比べて外部からの電波の影響を受ける事が(D)。(5)誘電体としては、一般的に(E)が用いられる。1空気2平衡3多い4755少ない6ベルチェ7不平衡8ポリエチレン930010表皮[解答と解説](A)ここでは、選択...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(9)給電線(導波管他)の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (9)給電線(導波管他)

    第35期受験直前講座(9)給電線(導波管他)今回は、空中線と送信機または受信機とを繋ぐ給電線(導波管を含む)についての演習問題を出題致します。[演習問題09]次の記述は、図に示す小電力用の同軸ケーブルについて述べたものです。()の内に入れるべき字句の番号を選んで下さい。(1)同軸ケーブルは、(A)給電線として用いられる。(2)同軸ケーブルの特性インピーダンスは、(B)[Ω]の物が多く使われる。(3)マイクロ波の様に周波数が高くなると(C)効果により内部導体の抵抗損が増える。(4)平行二線式給電線に比べて外部からの電波の影響を受ける事が(D)。(5)誘電体としては、一般的に(E)が用いられる。1空気2平衡3多い4755少ない6ベルチェ7不平衡8ポリエチレン930010表皮[演習問題10]次の記述は、マイクロ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(9)給電線(導波管他)

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (8)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴の解答

    第35期受験直前講座(8)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴の解答今回は、VHF帯に比べてのSHF帯の特徴についての演習問題の解答と解説を行います。それでは、問題から見てみましょう。[演習問題8]次の記述は、超短波(VHF)帯の電波に比べた時のマイクロ波(SHF)帯の電波の特徴について述べたものです。正しいものを”1”、誤っているものを”2”として答えて下さい。ア波長が長く、電波の直進性が顕著である。イ広帯域伝送がしにくい。ウ伝搬距離に対する損失(自由空間基本伝送損失)が小さい。エ10[GHz]以上の周波数になると降雨による影響を受けやすい。オ給電線として導波管を使用することがある。[演習問題8の解答と解説]ア答えは、”2”です。光の速さ:c[m/s]、周波数:f[Hz]、波長:λ[m]としますとλ=c/f...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(8)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (8)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴

    第35期受験直前講座(8)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴今回は、タイトルにありますSHF帯の特徴についての演習問題を出題を致します。それでは、演習問題を出題致します。[演習問題8]次の記述は、超短波(VHF)帯の電波に比べた時のマイクロ波(SHF)帯の電波の特徴について述べたものです。正しいものを”1”、誤っているものを”2”として答えて下さい。ア波長が長く、電波の直進性が顕著である。イ広帯域伝送がしにくい。ウ伝搬距離に対する損失(自由空間基本伝送損失)が小さい。エ10[GHz]以上の周波数になると降雨による影響を受けやすい。オ給電線として導波管を使用することがある。解答と解説は、次回、行います。「航空無線通信士受験塾」からのお知らせ今年の夏は、エルニーニョの影響でことの他暑い夏でした。エルニーニョの影...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(8)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (7)VHF帯とUHF帯の電波伝搬の解答

    第35期受験直前講座(7)VHF帯とUHF帯の電波伝搬の解答航空無線通信士の試験で出題される電波伝搬についての問題の種類は、前回お話しをしました様に多くありませんのでこれを機会に理解しておきましょう。それでは、再度、問題をご覧下さい。[演習問題7]次の記述は、超短波(VHF)帯以上の電波伝搬について述べたものです。()内に入れるべき字句を下の番号から選んで下さい。(1)地表波伝搬では、中波(MF)帯に比べて減衰が著しく(ア)。(2)電離層(スポラディツクE層を除く)(イ)。(3)送受信点の中間に高い山があり相互の場所を見渡す事が出来ないが山頂が、受信点及び送信点から見渡せるとき、電波は、伝搬(ウ)。(4)一般に、直接波と(エ)との合成波が受信される。(5)大気中に湿度の逆転層が生じラジオダクトが形成される...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(7)VHF帯とUHF帯の電波伝搬の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (7)VHF帯とUHF帯の電波伝搬

    第35期受験直前講座(7)VHF帯とUHF帯の電波伝搬今回は、VHF帯とUHF帯の電波伝搬についての演習問題を出題致します。電波伝搬とは、電波の伝わり方の事です。航空無線通信士で出題される電波伝搬の問題のパターンは、以下の4つです。1.HF(短波帯)帯の電波伝搬2.VHF(超短波)帯の電波伝搬3.VHF帯及びUHF(極超短波)帯の電波伝搬4.SHF(センチメートル波)帯の電波伝搬どの周波数帯も航空無線に深く関係していますので、良く出題されます。”1”は、洋上における無線電話に使われますがここ15年以上出題されていませんので受験対策としては、考えなくても良いでしょう。”2”と”3”は洋上以外での無線電話や航法支援施設で使用されています。問題の内容はほぼ、同じです。”4”は、航空無線において衛星を使っての通信...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(7)VHF帯とUHF帯の電波伝搬

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (6)空中線と給電線の整合

    第35期受験直前講座(6)アンテナと給電線の整合の解答今回は、アンテナと給電線の整合についての演習問題の解答と解説を行います。前回、この問題は、珍しく、出題の度に問題が違うと申しましたが、給電線と空中線の整合について理解していれば、どの様な問題でも答えられる様になります。(過去問とその答えの暗記では、対応出来ませんネ)解説を理解して、整合について正解出来る様にしておいて下さい。それでは、問題から見てみましょう。[演習問題6]次の記述は、アンテナと給電線の接続について述べたものです。()内に入れるべき字句を下の番号から選んで下さい。(1)アンテナの(ア)と給電線の特性インピーダンスを整合させて接続する必要がある。(2)整合がとれていないと、給電線に定在波が(イ)。(3)一般に半波長ダイポールアンテナは、(ウ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(6)空中線と給電線の整合

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (6)アンテナと給電線の整合

    第35期受験直前講座(6)アンテナと給電線の整合今回はアンテナと給電線の整合についての演習問題を出題致します。この問題は、出題される度に、問題が違いますが内容は、ほぼ、同じですので代表的な問題を選んでみました。[演習問題6]次の記述はアンテナと給電線の接続について述べたものです。()内に入れるべき字句を下の番号から選んで下さい。(1)アンテナの(ア)と給電線の特性インピーダンスを整合させて接続する必要がある。(2)整合がとれていないと、給電線に定在波が(イ)。(3)一般に、半波長ダイポールアンテナは、(ウ)形であり、同軸給電線は、(エ)形であるので、両者を接続するための変換器として(オ)が用いられる。1生じる2平衡3生じない4バラン5サーキュレーター6方向性結合器7不平衡8放射抵抗9入力インピーダンス10...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(6)アンテナと給電線の整合

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (5)LCR並列共振回路の解答

    第35期受験直前講座(5)LCR並列共振回路の解答今回は、前回出題致しました、並列共振回路の解答を行います。それでは、前回の演習問題から見ていきましょう。演習問題(5)次の記述は、図に示すLCR並列共振回路について述べたものです。()の中に入れるべき字句の正しい組合せを答えて下さい。共振回路は、共振状態にあり、コイルや、導線の抵抗分は、無視できるものとします。交流電源の電圧:vは、3[V]とし抵抗:Rは、3[Ω]とします。(1)交流電源から見た合成インピーダンスの大きさは、(A)[Ω]である。(2)電源電圧:vにより流れる電流:iの大きさは(B)[A]である。(3)vとiの位相差は、(C)[rad]である。ABC132π/2231π/2302π/240205310[解答](A)コイルのリアクタンス:XL=...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(5)LCR並列共振回路の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (5)LCR並列共振回路

    第35期受験直前講座(5)LCR並列共振回路前回は、RにL又は、RにCを直列に接続している場合を考えてみましが、今回は、RにCとLが並列に接続されている場合を考えてみます。[直列回路と並列回路の要点]1.直列回路直列回路では、RとLとCが直列に接続されていますので、流れる電流:Iは、RでもLでもCでも同じです。よって、グラフでは、基準の横軸にIを描きます。直列回路では、個々の両端電圧で考えます。抵抗では、電圧と電流の位相差がありませんので抵抗の両端電圧:RIも横軸上にあります。インダクタンス:Lの両端電圧は、電流に対して90°(π/2[rad])進んでいますので縦軸の上側に:jωLIがきます。そしてキャパシタンス:Cの両端電圧は、電流に対して90°(π/2[rad])遅れていますので両端電圧j{1/(ωC...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(5)LCR並列共振回路

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (4)リアクタンスその3

    第35期受験直前講座(4)リアクタンスその3今回は、RとLまたは、Cの直列回路におけるリアクタスのまとめを行います。その後、前回出題いたしましたRC直列回路におけるリアクタンスに関する演習問題の解答とその考え方をお話しします。[リアクタンスのまとめ](RL直列回路)(注・・・図-5~図-8は、ありません。)抵抗:Rは、実数ですので、図-9では、横軸上にその値があります。誘導性リアクタンス:XLは、虚数ですので縦軸上にその値があります。RとXLは、共にベクトルですので大きさと向きが有ります。インピーダンス:ZはRとX(リアクタンス)のベクトルの合成ですのでベクトルです。(勿論、Zの中には、R又は、Xが無い場合も有ります。)次に重要なのが、XLをどの様に求めるかと言う事です。XL=jωLとなります。ω=2πf...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(4)リアクタンスその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (4)リアクタンスその2

    第35期受験直前講座(4)リアクタンスその2今回は、コンデンサーによるリアクタンスを考えてみます。その後、前回出題致しました演習問題の解答を行います。それでは、今回のテーマであるコンデンサーによるリアクタンスに関する演習問題を出題します。[ヒント]コンデンサーによるリアクタンス:XCは、以下の式で求められます。XC=1/(ωC)演習問題(4)電源の角周波数を1000[rad/s]とした時、コンデンサーの容量が1.25[μF]の場合の容量性リアクタンスを求めて下さい。次に、回路のインピーダンス:Zと回路に流れる電流:Iを求めて下さい。1.25[μF]=1.25x10^-6[F]です。注・・・図番が飛んでいますが、図-3は、ありません。解答とその導き方及びリアクタンスのまとめは次回、行います。前回出題致しまし...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(4)リアクタンスその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (4)リアクタンスその1

    第35期受験直前講座(4)リアクタンスその1今回から3回に分けて電気回路で重要なリアクタンスについての要点と演習問題の出題をいたします。解き方については、次回ご説明します。<コイルのリアクタンス:XL>回路において電流の妨げとなるのは、インピーダンス:Zです。皆様は、電流を妨げる物と聞いて抵抗:Rを思い浮かべる方が多いと思いますが、それだけでは、電気回路の問題を解く事は、出来ません。抵抗は、直流回路においても交流回路においても同じく電流を妨げます。今回出題しますRL回路においてコイルは、導線で出来ていますので、直流回路においては、ただの導線ですが交流回路においては、周波数によりその値が変わるリアクタンスになります。(コンデンサーの場合もリアクタンスは、周波数によりその値が変わります。)リアクタンスは、コイ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(4)リアクタンスその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (3)フレミングの解答

    第35期受験直前講座(3)フレミングの法則に関する演習問題の解答今回は、前回出題いたしましたフレミングの法則に関する演習問題の解答を行います。それでは、演習問題から見てみましょう。[演習問題7]問1図-1の様に磁界中に導線を置き、Fの方向に導線を動かした時、導線に流れる電流の方向は、aでしょうか?bでしょうか?問2図-1の法則を何と言うでしょうか?問3図-2の様に磁界中に導線を置き水色の矢印方向へ電流を流した時、導線の動く方向は、aでしょうか?bでしょうか?問4図-2を何の法則と言うでしょうか?[解答]問1図-1は、磁界の中で導線を動かしていますので、フレミングの右手の法則を示しています。右手でフレミングの法則を表してみましょう。右手を前に出し、グーの状態から親指を上に伸ばします。次に人差し指を伸ばし拳銃...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(3)フレミングの解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (3)フレミングの法則

    第35期受験直前講座(3)フレミングの法則今回は、フレミングの法則に関する演習問題を出題いたします。解答の仕方については、次回お話をいたします。[演習問題7]問1図-1の様な磁界中に導線を置き、F(黄緑色の矢印)方向に導線を動かした時、導線に流れる電流の方向は、aでしょうか?bでしょうか?問2図-1の法則を何と言うでしょうか?問3図-2の様な磁界中に導線を置き、水色の矢印方向へ電流を流しました。導線の動く方向は、aでしょうか?bでしょうか?問4図-2は、何と言う法則でしょうか?解答は、次回お話します。続きは、1月の「法規」と「工学」のページでお読み下さい。「航空無線通信士受験塾」からのお知らせ今年の夏は、エルニーニョの影響でことの他暑い夏でした。エルニーニョの影響で、今年は、より寒い冬となります。近頃、急...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(3)フレミングの法則

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (2)電界とクーロンの法則の解答

    第35期受験直前講座(2)電界とクーロンの法則の解答今回は、前回出題致しました”電界に関する演習問題"と"クーロンの法則"に関する演習問題の解答を行います。まず、問題から見てみましょう。[演習問題の5]b点における電界は、1[V/m]です。c点における電界の強さは、何[V/m]でしょうか?[解答]a点の電荷の電気量をQ[C]としてb点の電界をEbとしますとEb=Q/(4π・ε・1^2)=1[V/m](1)です。(1)式を(2)式の様に書き換えてみます。Q/{4πε・1^2}=k/(1^2)(2){k=1/(4πε)です。}※^2は、エクセルの書き方で2乗を意味します。^3でしたら3乗を意味します。c点の電界をEcとしてEcを求める式を(2)式を使用して書いてみます。C点での電界の強さは、分かりませんのでx...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(2)電界とクーロンの法則の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (2)クーロンの法則の復習

    第35期受験直前講座(2)クーロンの法則今回は、クーロンの法則についての復習と電界を含めた演習問題の出題を行います。通常の参考書では、どの様な訳かクーロンの法則を説明した後に電界の話をするので学習する方の頭の中は、グチャグチャになってしまいます。例えて言いますと法律を勉強する方に民法の説明をした後に憲法の説明をする様なものです。私は、法律家では、ありませんが、電波法を教える場合、電波法の根幹である電波法の総則から教えます。何故なら、電波法がどの様なものかが書かれているからです。まずは、全体像のイメージを作ってから細部の説明をするのが常道だと思います。静電気に関する現象は、全て「電界」の中で起こっている事象なのです。「クーロンの法則」は、「電界」中にもう1つの電荷を持ってきたらどうなるかと言う法則です。皆様...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(2)クーロンの法則の復習

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座 (1)電界の復習

    第35期受験直前講座(1)電界の復習今回から2025年2月期の試験前々日迄実践的なお話を致します”受験直前講座”を行います。今回は、電界の復習を行います。当塾の受講生の方は、問題ありませんが、普通の参考書で受験勉強をはじめられた方は、電界より先にクーロンの法則を勉強する為に電界の事がサッパリ分からなくなってしまい、結果的に電磁気全体が分からないと言う人が多くなります。(ここ、とても重要な事です。)今回の復習に先立って電界の界とは?どの様な概念かをしっかりと思い出す事が重要です。次回、取り上げますクーロンの法則は、通常、「静電気に関するクーロンの法則」を指しますが、もう一つ「磁気に関するクーロンの法則」がある事を覚えていますか。電荷を磁極に、誘電率を透磁率に言葉を入れ替えますと「磁気に関するクーロンの法則」...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期受験直前講座(1)電界の復習

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (7)LCR並列共振回路その2

    第9電気回路(7)LCR並列共振回路その2(並列共振回路の考え方)今回は、前回出題致しました、並列共振回路の解答を通してLCR並列共振回路を考えみます。それでは、前回の演習問題から見ていきましょう。[演習問題4]次の記述は、図に示すLCR並列共振回路について述べたものです。()の中に入れるべき字句の正しい組合せを答えて下さい。共振回路は、共振状態にあり、コイルや、導線の抵抗分は、無視できるものとします。交流電源の電圧:vは、3[V]とし抵抗:Rは、3[Ω]とします。(1)交流電源から見た合成インピーダンスの大きさは、(A)[Ω]である。(2)電源電圧:vにより流れる電流:iの大きさは(B)[A]である。(3)vとiの位相差は、(C)[rad]である。ABC132π/2231π/2302π/24020531...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(7)LCR並列共振回路その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (7)LCR並列共振回路その1

    第9章電気回路(7)LCR並列共振回路その1前回、LCR直列回路のお話をしました。その中で共振と言う重要な言葉が出てきました。LCRからなる回路には、直列回路と並列回路がありますが、それぞれの回路の目的は、共振ですので、今回のタイトルは、LCR共振回路としました。今回は、並列共振回路の演習問題を通して並列共振回路の理解をして頂こうと思っています。共振回路とは、広い周波数領域の中に存在する特定の周波数の信号を取り出したり特定の周波数の信号を極めて大きな増幅度で増幅することである発振回路に使用される無線にとって、なくては、ならない回路です。(それだけ、試験にも良く出題されます。)共振回路には、”直列共振回路”と”並列共振回路”が有ります。それぞれ、共振時の特性が違います。今回は、並列共振回路の演習問題ですが、...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(7)LCR並列共振回路その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 番外編~LCR並列共振回路~

    第9章電気回路番外編~LCR直列共振回路その2~前回は、復習に終始してしまいましたが、今回は、LCRの直列回路のインピーダンスについて考えてみます。共振時には、インピーダンスがどうなるか?ここが要点になります。4.LCRの直列回路のインピーダンス:Z前回、LとCとRについて個々にまとめを行いましたが、それぞれが直列に繋がれていたらどうなるかを考えてみます。横軸:電流図-4(ここからのお話でZの様な太文字は、ベクトルを表しています。)順番が逆になりましたが、LCR直列回路の図を示しておきます。図-5は、RL直列回路とRC直列回路を繋ぎ合わせて、抵抗を1つにまとめたものだと考えられます。図-4に戻ります。図-4は、複素平面です。横軸は、実数で、縦軸は、虚数です。電流も電圧も大きさと位相を含んで表示している為、...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路番外編~LCR並列共振回路~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 番外編~LCR共振回路その1~

    第9章電気回路番外編~LCR直列共振回路その1~今回から無線にとって、高周波を発振する為や受信機の各増幅回路の間を繋ぐ為に必要な共振回路のお話を致します。最後に前回出題しました演習問題の解答を行います。それでは、RとLとCを直列に繋いだ回路を考えます。その前に、今までの復習をしておきます。1.誘導性リアクタンス:XL、容量性リアクタンス:XCコイルやコンデンサーが交流に対して示す抵抗をリアクタンスと言います。単位は、抵抗と同じく[Ω](オームと読みます。)コイルのリアクタンスを誘導性リアクタンスと呼び、XLで表わします。コンデンサーのリアクタンスは容量性リアクタンスと呼びXCで表わします。XLとXCは、(1)式及び(2)式で表わされます。XL=ωL(=2πfL)(1)XC=1/(ωC)(=1/(2πfC)...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路番外編~LCR共振回路その1~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (6)コイルの働きその3

    第9章電気回路(6)コイルの働きその3今回は、コイルに交流を繋いだ時の位相差やリアクタンスについてのお話をします。1.コイルに交流電圧を加えた時の電流それでは、コイルに交流電圧を加えた時の電流と電圧の関係から考えてみます。コイルに直流を繋いだ時は、瞬間的な事を除けば、コイルの持つわずかな抵抗分:rと電圧:Vdc(直流電圧)で電流:Idc(直流電流)が決まります。この時のコイルは、コイルが持つ僅かな抵抗分:rを持つ抵抗として働きますので以下の式の関係になります。Idc=Vdc/r一方、交流を加えた場合はコイルの持つわずかな抵抗分:rより、はるかに自己インダクタンス:Lの影響が大きくなりますので微小な抵抗分:rの事は、考えません。自己インダクタンス:Lのコイルに瞬時電流:iが流れた時、コイルに逆起電力:eが発...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(6)コイルの働きその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (6)コイルの働きその2

    第9章電気回路(6)コイルの働きその2前回は、2つのコイルの間で起こる電磁誘導のお話迄でしたが、今回は、1つのコイルだけでも電磁誘導が起こると言う変なお話からです。コイルが単独であり交流が繋がれている時の事を考えてみます。コイル自体に交叉する磁力線の数と向きは、時間と共に変化します。すると、上の図でのコイルAがコイルBの立場を同時に取ってしまう為にコイルA自身に起電力が発生してしまうのです。つまり、コイルA自体が発生する磁力線は、コイルA自体にも交差し、変化しているからです。この様にコイル自身が時間と共に変化する磁力線を発生させる事で自己が誘導を受けてしまう現象を自己誘導と言います。しかもその起電力は、元々の電源の電圧の向きと逆になります。(コイルが2つあるときのコイルBの両端電圧の向きもコイルAに掛かる...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(6)コイルの働きその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (6)コイルの働きその1

    第9章電気回路(6)コイルの働きその1今回から3回に分けてコイルのお話をします。そして、今回の最後に、コンデンサーのお話の最後に出題しました演習問題の解答を行います。それでは、今回は、「そもそも、コイルって何?」と言うお話をします。コイルとは上の図の様に導線を巻いただけの部品です。コイルに電池等の直流電源を繋ぎますとコイルは、電磁石になるだけです。次にコイルに電池の代わりに交流電源を繋いでみます。そしてそのコイルから出る磁力線が全て交叉する様にもう一つのコイルを左側に置き、そのコイルの両端に抵抗を繋いでみます。それが上の図になります。コイルAに流れる電流は、交流ですので時間と共に電流の量と向きが変わります。時間と共に電流の量が変わりますので磁力線の数が変わります。そして、電流の向きが変わりますと磁力線の向...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(6)コイルの働きその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (5)コンデンサーの働きその4

    第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその4前回迄に絶縁物(誘電体)を2枚の金属板で挟んだコンデンサーに”電荷を蓄える仕組み”、と”電流が流れる仕組み”についてお話をしました。今回は、コンデンサーに交流を繋いだ場合のコンデンサーの振る舞いを中心にお話をいたします。その後、演習問題を出題いたします。1.電荷の蓄積とコンデンサーの両端電圧の関係元々、コンデンサーは、誘電体の両側に2枚の金属の板を向い合わせにした構造ですので、直流でも交流でもコンデンサーの内部(2枚の金属板の間)を貫いて電流は、流れません。よって、電流が流れるとしているのは、コンデンサーの両端の導線のみです。コンデンサーそのものを貫通して電流が流れる訳では、ないのですが、コンデンサーの両端の導線に流れる電流の向きが同じですので、コンデンサーをブ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (5)コンデンサーの働きその3

    第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその3前回はコンデンサーが電荷を蓄える仕組みのお話をしました。それでは、コンデンサーとは、充電池の様な物なのかと言う事になってしまいます。しかし、充電池として使うには、蓄えられる量が不十分です。コンデンサーには、もっと重要な働きがあります。今回は、そのお話を含めて電磁気の見方としてのコンデンサーについてお話をします。コンデンサーは、電荷を蓄える物であり、その蓄える量を静電容量と言います。単位については、前回お話をしました。単位は、重要ですので、忘れた方は、前回の記事を見直しておいて下さい。静電容量は、”C"で表されます。静電容量:Cとコンデンサーに蓄えられる電荷:Qとコンデンサーに蓄えられた電荷によるコンデンサーの両端電圧:Vとの間には、以下の関係があります。QとCと...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験」第35期無線工学第9章電気回路 (5)コンデンサーの働きその2

    第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその2今回は、コンデンサーがどの様に電荷を蓄えるかと言うお話を致します。(4)コンデンサーは、どの様にして電荷を蓄えるのか?コンデンサーの両側には、金属板AとBがあり、それぞれの金属板には、導線Cが接続されています。εと書いてあるのは、誘電率:εの誘電体です。導線も金属板も金属で自由電子が出来やすい事に留意しておいて下さい。(誘電体とは、絶縁物の事です。)ここで、分極の復習をしておきましょう。(a)図の赤い玉が陽子です。青い玉は、電子です。電子の軌道は、どこでも陽子からの距離が同じです。つまり、円軌道です。(正しい原子の構造では、ありませんが、理解しやすいモデルですので、利用しています。)この原子では、電子が逃げる事がない絶縁物です。{雷の様な高電圧を掛けると電子が逃...TOITAの「航空無線通信士受験」第35期無線工学第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験」第35期無線工学第9章電気回路 (5)コンデンサーの働きその1

    第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその1今回から、前回の抵抗に続いて電子回路の重要部品でありますコンデンサーについて4回に分けてお話を致します。コンデンサーとは、原理的には、2枚の金属板で誘電体(絶縁物)を両側から挟んだ物です。よって、コンデンサーには、電流が流れません。電流の流れない部品が何故、重要なのでしょうか?実は、電流が流れないのは、直流の電圧を加えてからある程度の時間が経った後の話なのです。と言う事は、極短い時間ならば、絶縁物の両側を金属板で挟んだコンデンサーに電流が流れると言う事なのでしょうか?なにやら面白そうですね。この記事の見出しでもお話をしましたが、コンデンサーもコイル同様に無ければ無線機やアンテンそして電子機器や電気機器(洗濯機等主たる部品が電子部品でなく電源に交流を使う機器)も存...TOITAの「航空無線通信士受験」第35期無線工学第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (4)枝路に流れる電流の解答

    第9章電気回路(4)枝路に流れる電流の解答今回は、前回出題しました枝路の演習問題の解答を致します。まずは、問題から見てみましょう。問題以下の図のI1からI4とISの電流を求めて下さい。次にV1とV2の電圧を求めて下さい。ただし、R1=4[Ω]、R2=2.6[Ω]、R3=6[Ω]、R4=4[Ω]とします。今回の問題の狙いは、枝路の電流の理解にあります。[解答方針]・R1に流れるI1から求めましょう。10[V]の電池に4[Ω]のR1がつながれていますので、I1=10[V]/4[Ω]=2.5「A]・A→B→Cに流れる電流I2を求めます。その為には、R2、R3、R4からなる合成抵抗を求めます。その為には、R2とB-C間(R3とR4の並列接続)の合成抵抗との直列接続の合成抵抗をRSとして、求めます。RS=R2+1/...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(4)枝路に流れる電流の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (4)枝路に流れる電流

    第9章電気回路(4)枝路に流れる電流皆様。明けましておめでとう御座います。お正月は、いかがお過ごしでしたでしょうか?皆様が、航空無線通信士の元年ととなる事をお祈りしています。電気回路には、素子が直列に繋がった直列回路と素子が並列に繋がった並列回路があります。更に、直列回路の先が並列回路とか並列回路の一部が直列回路であったり、単純に直列回路だけとか並列回路だけと言う事の方が少ないのです。枝路とは、直列回路の先が並列回路の様に電流の流れが分れて行く部分を言います。その場合、どの様に枝路に流れる電流を計算すればよいのかと言う事は、大変重要な意味があります。今回は、直列回路と並列回路の復習をした後に、私の方からの一方的な説明と言う事でなく演習問題を出題致しますので、まずは、皆様に考えて頂きたいと思います。さて、回...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(4)枝路に流れる電流

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」2025年新年のご挨拶

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」新年のご挨拶受講生の皆様明けましておめでとう御座います2025年が皆様にとって航空無線通信士元年となりますよう心よりお祈りいたしております寒さが厳しいくなる時期に受験日を迎える事とないますのでくれぐれもお身体に気を付けてお過ごし下さい2025年元旦TOITATOITAの「航空無線通信士受験塾」2025年新年のご挨拶

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (3)抵抗回路その3

    第9章電気回路(3)抵抗回路その3前回は、直列回路についてのお話を致しました。今回は、並列回路についてのお話です。(2)並列接続時の合成抵抗値前回の直列接続の例のパイプで考えてみますとこの場合は、3本のパイプを横に同時にくわえたと考えられます。勿論、口からの息は、漏れる事無く全て、3本のパイプへ向かうとします。この場合もそれぞれのパイプに吹きこまれた息の量の合計と各パイプから出てくる息の量の合計は、同じです。電気回路で考えてみます。電池から各抵抗へ流れ込む電流:Iは、この回路図では3つの抵抗に電池の電圧:Vが掛かっていますのでそれぞれの抵抗値により流れる電流が決まります。(パイプの例では、電圧は、パイプに吹き込む息の圧力です。3本のパイプは、抵抗にあたります。そしてそれぞれのパイプを通る息は、電流です。)...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(3)抵抗回路その3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (3)抵抗回路その3

    第9章電気回路(3)抵抗回路その2前々回の”交流の詳細”の最後で電圧と電流を表す式と抵抗との関係から抵抗は、直流回路でも交流回路でも定数としての役割のみで周波数には、関係しないと言うお話をしました。もう一度式を書いておきますので復習として下さい。i=(1/R)・Vm・sin(ω・t+θ)=Im・sin(ω・t+θ)抵抗は、交流回路でも直流回路でも電流と電圧の間の比例定数としての働きがありますが直列回路と並列回路では、どの様な振舞をするのか観てみましょう。今回のお話は、直列回路の合成抵抗の考え方と求め方です。それでは、基本的な回路でその様子を観てみます。(1)直列接続時の合成抵抗値電池の電圧:Vに抵抗R1、R2、R3が直列に接続されています。そこに流れる電流:Iは図-1の場合、3本の抵抗を合成した抵抗値R考...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(3)抵抗回路その3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (3)抵抗回路その1

    第9章電気回路(3)抵抗回路その1(オームの法則)今回から3回に分けて抵抗が回路の中でどの様な振舞をするのかと言うお話を致します。前々回までは、当たり前すぎますし、皆様、オームの法則は、ご存じなのでお話をしませんでしたが改めてオームの法則を考えてみたいと思いまして回路における抵抗の振舞についてのお話を前々回迄より1回多い3回に分けてお話をする事と致しました。図-1をご覧ください。図-1端子aと端子bの左側が電池です。rは、電池の内部抵抗で極小さな抵抗成分がありますのでそれを表しています。図-1では、電源として電池にしていますが、電子部品で組まれた電源装置でもその出力端子から電源内部を見ますと、内部抵抗が有ります。常々、皆様には、電気においては、極端な場合を考えるとその現象(式も同様)が理解できるとお話をし...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(3)抵抗回路その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (2)交流の詳細

    第9章電気回路(2)交流の詳細各期で交流回路における抵抗・コンデンサー・コイルの振舞のお話を致しますが、交流そのものについては、交流における抵抗の振舞の中でお話をしていましたが、1年前から抵抗・コンデンサー・コイルの振舞の前にお話をする事と致しました。1.交流の要素(大きさ・周波数・時間・位相)交流に対して、直流がありますが、直流の要素は、大きさだけです。しいて加えるとすればそれは、時間で、時間により大きさが”0”か”ある値”と言う事です。それでは、交流は、どうでしょうか?式で書いてみます。v=A・sin(2π・f・t+θ)(1)(1)式は、電圧について書いてみましたが、電流については、後ほど書きますのでお待ち下さい。(1)式のv:電圧。A:最大値。2π:単位が[rad](ラジアン)で角度を示します。2π...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(2)交流の詳細

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路 (1)直流と交流

    第9章電気回路(1)直流と交流いよいよ2025年2月期向け講座も最後の章となりました。最後の章としてお話するのは、電気回路です。電気回路の後は受験直前迄、受験直前講座を行います。受験直前講座では、実践的なお話やら通常の講座では、お話をしてこなかった事をお話致します。さて、電気回路とは電気を教える学校において、電力系や電子系の学生にとって電磁気同様に基礎的な学問である為に低学年次に教わります。当講座では文系の方が電磁気と電気回路を一番苦手としている事を踏まえて、試験で合格する為の実力がついて、余裕が出来た最後にお話をしています。電気回路は、電気回路の基本的な素子(部品)が直流や交流電源に対してどう振舞うか?と言う学問です。それでは電気回路を考える場合、「直流」と「交流」がどの様なものであるかと言う事からハッ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第9章電気回路(1)直流と交流

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第8章国際電気通信連合憲章 (1)執務時間他

    第8章国際電気通信連合憲章(1)航空移動業務等の局の執務時間赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。いよいよ2月期向けの法規の講座も今回が最後となりました。今回は、国際電気通信連合憲章の内、無線局設備の使用と執務時間についてのお話をします。1.航空機局の無線局設備の使用各締約国の航空機が、他の締約国の領域又は、領域の上空へ送信機を携行出来るのは、締約国の登録を受けた無線送信機で締約国の当局が免許状の発給をしたものに限られます。また、無線送信機の使用については、飛行中の領域においてその国が設ける規則に従わなければなりません。無線送信機は、航空機の登録を受けた国の当局が発給した無線従事者の免許を所持する航空機乗務員に使用が限られます。以上をまとめますと、他の締約国の領域又は、その上空へ無線送信...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第8章国際電気通信連合憲章(1)執務時間他

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気 (5)フレミングの法則その2

    第8章電磁気(5)フレミングの法則その2前回は、フレミングの左手の法則とその応用についてお話をいたしました。今回は、その応用の詳細なお話とフレミングの右手の法則についてのお話をいたします。フレミングの右手の法則では、平成30年8月期から新設問題としてフレミングの右手の法則と電磁誘導として取り上げられています。皆様の中には、今迄、フレミングの左手の法則と右手の法則をバラバラに覚えていた為に手でフレミングの法則を表す時、どの指が何を表すか、また、右手と左手がそれぞれ何を表すか分からなくなっていた方が、いらっしゃるのでは、ないでしょうか?右手と左手は、関係しています。前回、右手と左手で作りました二丁拳銃の左手と右手の中指で表すのか電流であり左手と右手では、電流の方向が逆である事がミソになる事を理解し、あとは、左...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気(5)フレミングの法則その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気 (5)フレミングの法則その1

    第7章電磁気(5)フレミングの法則その1今回から2回に分けてフレミングの法則のお話を致します。フレミングの法則には、左手の法則と右手の法則があります。試験では、3つの出題パターンがあります。一つ目は、左手の法則だけの問題。二つ目は、左手と右手の両方について問う問題。そして平成30年8月期に出題されました新作問題で、右手の法則と言ってしまえば、それだけの事なのですが、電磁誘導と言う概念が持ち込まれています。次回の試験では、三つ目の問題の出題が予想されます。今回のお話は、電気と磁気が関係すると言うお話です。電磁気とは、古典的な学問なのでどうでも良いと言う風潮が有りますが、それだけに、日常生活の基礎的な部分でお世話になっています。今回お話をしますフレミングの法則も身近な所では、携帯電話を耳にあてると音が聞こえる...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気(5)フレミングの法則その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」2024年2025年年末年始の休講のお知らせ

    第35期航空無線通信士受験講座年末年始の休講のお知らせいつも、当塾をご愛読頂き、誠に有難う御座います。当塾を主催していますTOITAです。今年も、押し迫ってきましたが受験勉強は、進んでいますでしょうか?例年の事ですが何かと忙しい時期でもあり、また、休養の欲しい時期でもあります。そこで、年末及び年始の以下の日を休講と致します。今まで、コツコツと勉強を積み重ねてきた方は、ゆっくり休養を取って下さい。また、少し、遅れた方は、この休講の時期を遅れを取り戻すチャンスとして下さい。休講期間:2024年12月30日~2025年1月04日2024年12月20日TOITATOITAの「航空無線通信士受験塾」2024年2025年年末年始の休講のお知らせ

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気 (4)電束と電束密度

    第8章電磁気(4)電束と電束密度今回は、電束と電束密度のお話を致します。電束も電束密度も航空無線通信士の試験範囲を超えていますので、直接、これらの問題が出題された事は、過去に有りません。と言う事は、航空無線通信士より上級の資格試験では、出題されていると言う事ですので逆に言えば新設問題として何時、出題されてもおかしくないと言う事です。また、電束と電束密度については、コンデンサーを理解する為に必要ですので、今回、お話をする事としました。1.電束電束とは、文字通り電気力線の束の事です。電気力線はもともと架空のものですから電束も架空のものと言う事になります。架空のものですから誘電体に関係せず1[C](クーロン)の電荷から1[本]の電束が出ると定めます。よって、1[C]のQ倍のQ[C]の電荷からは、Q[本]の電束が...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気(4)電束と電束密度

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気 (3)電気力線と電気力線密度

    第8章電磁気(3)電気力線と電気力線密度前回迄に”電界”と”静電気に関するクーロン法則”のお話をいたしました。今回お話致します電気力線は電気(電子)部品の需要な要素(抵抗・コンデンサー・コイル)の内のコンデンサーに大いに関係します。[I]電気力線とは?ある”場”の状態を表す必要がある事があります。例えば、大雨が続いて地盤が緩くなっている時どの地域にどれだけの積算雨量が有ったとか言う事を地図上に棒グラフや色で表しています。また風の様子を表すために地図上に矢印を沢山描きます。風向は、矢印の向きで風速は、矢印の長さや色又は、矢印の密度で表しています。地図上に沢山の矢印を描く事で台風の風が全体として渦を巻いている事や冬になると北又は北西の風が日本列島へ吹き込んでいる事を視覚的に捉える事が出来ます。前回迄のお話では...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気(3)電気力線と電気力線密度

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気 (2)静電気に関するクーロンの法則その2

    第8章電磁気(2)静電気に関するクーロンの法則その2今回は、クーロンの法則の式の中でエネルギーの広がり(エネルギー源から遠ざかる程)により、その場を通過する単位面積当たりのエネルギーが小さくなる事を式の中でどの様に表現されているかを観てみましょう。式の中で赤い字で書いて有る所が球の表面積を表します。皆様が目にされる参考書では、距離の二乗に反比例と書かれていますが、これは、球の表面積の求め方を知らない人向けの書き方です。表面積に反比例と理解する方が、より式が示している事を正しく読み取った事になります。そうでなければ4πの意味が分からなくなります。rは、エネルギーの元からの距離になります。rが大きくなる事で球の表面積(4πr^2)が大きくなります。4πr^2が分母に入っていますので、rが大きくなると、Q1によ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気(2)静電気に関するクーロンの法則その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気 (2)静電気に関するクーロンの法則その1

    第8章電磁気(2)静電気に関するクーロンの法則その1今回は、「静電気に関するクーロンの法則」についてのお話です。クーロンの法則については、前回の電界の回で少し触れていますが”電荷”又は、”磁界の変化により生み出される電界”と他の電荷との間に生じる力を表す式です。クーロンの法則には、「静電気に関するクーロンの法則」と「磁気に関するクーロンの法則」があります。クーロンの法則に限らず、静電気のお話に出て来る式は、文字を変えると磁気に関する式になりますので、静電気が理解出来ますと、後は、皆様自身が、受験参考書で磁気に関する内容を読めば分かる様になります。さて、クーロンの法則は、簡単な式で表されますが、簡単な式に限らず、式は、暗記するものでは、なく何を意味しているかを理解する事が重要です。式の意味が分かれば、自然と...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気(2)静電気に関するクーロンの法則その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気 (1)電界その2

    第8章電磁気(1)電界その2(電界の向きと強さ)前回は、”電界”と言う大変重要な概念を勉強して頂きました。今回は、その概念に次ぐ重要な”電界の向き”と”電界の強さ”についてのお話を致します。(1)電界の強さ:E[N/C]又はE[V/m]電荷:Q[C](クーロンと読みます。)からr[m]の距離(rには、どんなに大きな数字でもどんなに小さな数字でも入れる事が出来ます。)の所での電界の強さを求めてみます。図-3をご覧ください。真ん中の赤い球が電荷です。この図では、”+”の電気を持っています。電荷:Q[C]の力は、全ての方向で同じです。電界からの距離が離れれば離れる程その力は、小さくなります。(図では、色が明るい所程、電界が強い事を示しています。距離:r以遠では、真っ黒と思ってて下さい。)その理由は、全方向に同じ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気(1)電界その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気 (1)電界その1

    第8章電磁気(1)電界その1(電界とは?)今回から電磁気のお話を致します。一般的な参考書ではクーロンの法則から電磁気のお話が始まりますが、最近では、電界からお話をする方が、物の順序としても、正しく、また、電磁気が理解しやすいとの考えが広がっていますので、24期からは、電界から先にお話をする様になりました。さて、「電界」とは、どの様なものなのでしょうか?聞いた事のない言葉だとお思いの方もいらっしゃるかと思います。また、聞いた事はあるが良く意味が分からないと言う方は、残念ながら理系の方の中にも沢山いらっしゃいます。おそらく、電磁気のお話をクーロンの法則から始めるからだと思います。次回以降に詳しくお話をします電荷を理解し電荷相互に力が働くとは、分かっても、その後に電界が出てきては、電界のイメージが掴みにくいから...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第8章電磁気(1)電界その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第7章無線従事者 (2)主任無線従事者

    第7章無線従事者(2)主任無線従事者赤紫色の文字は、法規の用語の解説ページを参照して下さい。今回は、主任無線従事者についてのお話をします。無線従事者の章で勉強しなければならない事は、「操作範囲」、「無線従事者免許の交付・返納・再交付・訂正」と「主任無線従事者」です。次回の試験では、「操作範囲」と「主任無線従事者」の出題が予想されます。無線設備の操作は、現在の法律では、従事者免許がなくても操作できます。それでは、苦労して免許を取る意味がないのでは?と言いたくなりますね。実は、無線従事者不足の狗肉の策なのです。無線従事者の免許が無い者が無線設備を操作する為には、条件があります。それは、無線従事者の免許を持った者の監督の下と言う事です。パイロットを目指す方が航空無線通信士の免許なしにソロフライトを行う事はできま...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第7章無線従事者(2)主任無線従事者

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第7章無線従事者 (1)操作範囲

    第7章無線従事者(1)航空無線通信士の操作範囲赤紫色の文字は、法規の用語の解説ページを参照して下さい。今回は、航空無線通信士の操作範囲についてのお話です。操作範囲は、どの無線従事者試験にも出題されます。その理由は、免許を受けた無線従事者の資格により操作範囲が決められており、その操作範囲を超えて運用しない様にする為です。例えば、原付免許しか保有していない人がバスやトラックを運転しては、いけない事を原付免許保有者が知っいる必要がある様にです。それでは、航空無線通信士は、どの様な操作が行えるか観てみましょう。1.航空無線通信士の無線設備の操作範囲(施行規則3)・航空機局の無線設備の通信操作・航空局の無線設備の通信操作・航空機地球局及び航空機の為の無線航行局の無線設備の通信操作無線航行局とは?電波を利用して船舶又...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第7章無線従事者(1)操作範囲

  • TOITAの「航空無線通信士受験」第35期無線工学第7章電源 (2)電池一般

    第7章電源(2)電池一般電源は、受験生の方におろそかにされる地味な項目ですが、航空無線に限らず、日常生活において非常に重要な物です。スマフォも充電されていなければ、使い物になりません。災害の多い日本では、台風や豪雨で停電が長期にわたり、ご苦労された方も多くいらっしゃいました。どんなに高機能の電子機器でも電源がなければ、何の役にもたちません。と言う事で、大事な事は、試験に良く出ると言う事です。しかも、電源は、範囲が狭いので得点しやすい項目です。空中線や航法支援施設等、重要項目に少し不安がある場合、電源で挽回出来るという事です。ある、電話関係の資格試験では、電源の問題が出るか、出ないかで1クラス上の資格になります。今回は、電池一般のお話です。電池が航空無線の試験で重要視される理由は、航空機には、飛行中、外部か...TOITAの「航空無線通信士受験」第35期無線工学第7章電源(2)電池一般

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第7章電源 (1)電源回路の基本構成

    第7章電源(1)電源回路の基本構成今回の電源のお話は、久々に出題が予想されます電源回路の基本構成です。電源は、電子機器にとって大変重要な存在です。その表れとして、パソコンの電源を強化するとかオーディオ機器の電源を強化して音を良くするとか、当たり前の事が見直されています。また、試験では、範囲が狭い割には、必ず出題されます。範囲が狭いと言う事は、勉強の成果が直ぐ、得点に結び付くと言う事ですが受験生の方の多くは、他の範囲に目を奪われおろそかにされるのが電源です。それでは、電源とは、どの様な回路で構成で出来ているのかと言うお話を致します。電源には、様々な目的の為の電源があります。例えば、負荷で消費される電流の変動が有っても電圧が変動しない定電圧電源。負荷で消費さる電流が変動してもつねに同じ電流を流す様電圧を変える...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第7章電源(1)電源回路の基本構成

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第6章無線設備 (2)電波の型式

    第6章無線設備(2)電波の型式赤紫色の文字は、法規の用語のページで確認して下さい今回は、電波の型式のお話を致します。無線通信士の法規の試験では、通信の仕方に関する法規定が中心になりますが、無線技術士の場合、技術操作が主な仕事になりますので、無線設備が試験の中心になります。この様に受験する資格により出題の中心が異なります。しかし、通信士の場合でも”無線設備”について、有る程度、法律の定めを知らなければ、なりません。勿論、通信をする上での必要最小限度です。今回お話をします電波の型式とは、搬送波の変調方式や伝えられる信号の種類とチャンネル数(アナログか?デジタルか?はたまた、それらのチャンネル数)と具体的な信号の中身(音声かTVかFAXか等)をアルファベットと数字で表したものです。電波型式の表記は、後で述べます...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第6章無線設備(2)電波の型式

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第6章無線設備 (1)電波の質他

    第6章無線設備(1)電波の質(送信設備・受信設備)赤紫色の文字は、法規の用語のページを参照して下さい。今回は、電波の質と送信設備・受信設備について電波法では、どの様に定めているかというお話です。電波の質と言われても何の事だかお分かりにならない事と思います。電波法においては、決められた「周波数」、決められた「帯域幅」、「不要輻射」の許容値を持って電波の質と言います。それでは、1つ1つについて見ていきます。(1)周波数の許容偏差無線局には、割り当てられた周波数(通信に使用される周波数)があります。その指定された周波数に対し寸分の狂いもない周波数を送信出来ればよいのですが、出来るだけ指定周波数を送信する様に努めても、実際には、割り当てられた周波数と送信される周波数の間に差が出ます。(割り当てられた周波数)と(実...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第6章無線設備(1)電波の質他

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第6章通信方式その他 (1)FM通信方式の特徴他

    第6章通信方式その他(1)FM通信方式の特徴今回お話をしますAM(DSB:A3E)に比べてのFM(F3E)の特徴は、平成23年8月期からの新設問題です。残念ながら参考書には、記載されていない事項です。この問題は、平成23年、平成27年、平成28年の各8月期に出題されています。その問題は年を追うごとに範囲が広くなり難しくなっています。過去に3回出題された問題は、全て別物です。無線従事者試験の最高峰である第1級陸上無線技術士の試験では、同じ問題は、2度と出ないのが当たり前ですが、航空無線通信士の試験の難易度は中程度ですので、同じ問題が出題されるのが普通でした。今後、どの様に変化していくか分かりませんが、理解していれば、どの様な変化にも対応出来ます。それでは、FMの特徴について、過去に出題されました内容を全てお...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第6章通信方式その他(1)FM通信方式の特徴他

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第5章業務書類 (1)備えるべき業務書類その2

    第5章業務書類(1)航空機局及び航空機地球局が備えるべき業務書類その2赤紫色の文字は、法規の用語解説のページをお読み下さい。今回は、同一のコックピットに航空機局と航空機地球局がある場合、業務書類は、どうなるのか?と言うお話からです。[Ⅱ]航空機局と航空機地球局が同一の航空機内に有る場合どちらも同じ場所(コックピットのみ等)の場合は、時計は、1つでもかまいません。無線従事者が両方の局の兼任である場合は、無線業務日誌も共通で構いません。次に、平成25年の2月期から新設された問題にあります、国際通信を行う義務航空機局に備え付けを要するものについてのお話をいたします。[Ⅲ]国際通信を行う義務航空機局1.免許状2.無線局の免許申請書に添付した書類の写し。(再免許の局の場合は直近の再免許申請の時の添付書類の写し)3....TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第5章業務書類(1)備えるべき業務書類その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第5章業務書類 (1)備えるべき業務書類その1

    (1)航空機局及び航空機地球局が備えるべき業務書類その1赤紫色の文字は、法規の用語解説のページをお読み下さい。今回から、業務書類のお話をします。業務書類とは、何の事でしょうか?又、何の為に必要なのでしょうか?そのへんの事からお話を致します。その前に、業務書類が航空無線通信士の試験でどの様に扱われているのか、お話をしておきます。今回お話を致します、備えるべき業務書類と今回は、お話を致しません業務日誌の記載事項は、ほぼ、毎回の試験に出題されます。どちらか、一方だけの時もありますが両方の問題が出題される事の方が多い様です。また、業務日誌では、航空機に開設された局と地上に開設された局の場合、違いますので、その違いとその理由を理解しておく事が必要です。備えておくべき業務書類は、かつて、無線局の種別によらず(備える事...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第5章業務書類(1)備えるべき業務書類その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機 (3)FM受信機の構成その2

    第5章FM送受信機(3)FM受信機の構成その2今回は、FM受信機の構成のお話の続きで振幅制限器からお話を致します。5.振幅制限器振幅を制限するとは、どう言う事でしょうか?FMの変調波には、音声信号の大きさによる搬送波の振幅変化が有りません。FMは、音声信号の大きさにより搬送波の周波数を変えているだけなのです。FMだけでは、ないのですが送信機から輻射された電波は受信アンテナへ届く迄に様々な方向へ進み、それぞれの場所で反射されたり減衰したりしながら受信アンテナへ届きます。それぞれ違った経路を通って来た電波が受信アンテナへ届く迄の時間に違いが有りますので、それぞれ位相が違います。よって到達した電波は、重なりあい強くなったり弱くなったり時々刻々と変化します。様々な経路を伝わってくる事をマルチパスと言います。又、電...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機(3)FM受信機の構成その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機 (3)FM受信機の構成その1

    第5章FM送受信機(3)FM受信機の構成その1前回、FM波の復調方法ご説明しましたので、いよいよFM受信機の構成を今回と次回の2回に分けてお話を致します。今回からお話をしますFM受信機の構成はお話を簡単にする為に現在主流となっていますダブル・スーパー・ヘテロダインでは、なくシングル・スーパー・ヘテロダインでお話をします。お話の内容は、AM(DSB)受信機と基本的な部分は、同じですがFM受信機特有の回路が有ある事と特性が一部違いますのでその違いが学習のポイントになります。この後の説明で太字の部分は、FM特有の物。そして青字は、DSBの物とは、特性だけが違う物です。その他は、DSB受信機の復習にご活用下さい。1.高周波増幅器空中線で捉えた微弱な電波(空中線の長さにより受信出来るおおよその周波数が決まります。)...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機(3)FM受信機の構成その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機 番外編~FM変調波の復調その3~

    第4章FM送受信機番外編FM変調波の復調その3前回と前々回にFM変調波の復調(周波数から電圧への変換)の基本的な方法をお話致しました。但し、基本的な原理を理解するのには、良いのですがスロープ検波は、狭帯域のFMの復調にしか使えません。そこで、今回は、広帯域のFMの復調に使える回路のお話を致します。図-4C1とL1からなる共振回路は、受信希望周波数を中間周波数に変換したFoに同調しています。C2とL2からなる共振回路は、Foより高い周波数F2に同調します。C3とL3からなる共振回路は、Foより低い周波数F1に同調します。C2とL2及びC3とL3の共振特性特性は、図-4の下の特性図の様になっています。C2とL2の共振回路の上側にダイオードのD1がC4とR1からなる回路に接続されています。FM変調波の周波数がF...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機番外編~FM変調波の復調その3~

  • TOITAの「航空無線通信士塾」第35期無線工学第5章FM送受信機 番外編~FM変調波の復調その2~

    第5章FM送受信機番外編FM変調波の復調その2今回は、前回の周波数弁別器の原理(スロープ検波)のお話で分かりづらい点がありましたのでその補足を行いまして、広帯域のFM波の復調に使える実用的な周波数弁別器のお話は、次回とさせて頂きます。3.周波数弁別器の原理続き図-1の左下の図をわかり易くしたものが図-2です。図-2本来、受信を目的とする周波数Foが中央に来る様に受信周波数を合わせますが、スロープ検波する時には受信周波数を少しずらしてFM変調波の搬送波の周波数が、図-2の赤の部分の中央に来る様に調整します。赤線の部分を拡大したものが図-3です。図-3黒のSIN波はSIN波でFM変調していますのでFM波の周波数もSIN波状に周波数を変化させています。よって、中間周波数増幅器の共振回路の両端電圧は赤のSIN波の...TOITAの「航空無線通信士塾」第35期無線工学第5章FM送受信機番外編~FM変調波の復調その2~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機 番外編~FM変調波の復調その1

    第5章FM送受信機番外編FM変調波の復調その1これまでにFM変調は、どの様な変調方式で、どの様に変調すのか?と言うお話をしてきました。それでは、FMの電波を受ける受信機は、FMの電波からどの様に音声信号を取り出すか?と言うお話を今回から3回に分けてお話を致します。振幅変調やSSBの変調波から元の音声信号を取り出す回路を検波器と言いますが、FMの場合だけは、変調波から元の音声信号を取り出す回路を周波数弁別器と言いますので覚えておいて下さい。それでは周波数弁別器のお話をする前にチョットだけFM変調について復習をしておきましょう。1.FM変調の復習送信側では、皆様の喋る声や音の大きさの変化は、マイクで電圧の大きさの変化となります。マイクで拾った音や声から得られる電圧は、極微弱ですので、増幅し高い電圧の変化で変調...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機番外編~FM変調波の復調その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機 (2)PLLによる直接変調

    第5章FM送受信機(2)PLLによる直接変調第4章の始めにFM変調とは、どの様な変調方式か?と言うお話いたしました。FM変調には、直接変調と間接変調があり、直接変調は、変調信号の大きさ当たりの周波数偏移が大きくとれる反面、周波数が変動しやすいと言うのが特徴でした。周波数偏移が大きければ、受信側で大きな信号を取り出せるので良いのですが、中心となる搬送波の周波数がづれると言う事ですので、受信周波数を常に送信周波数に合せてやらないと受信出来ない事になります。一方、間接変調では、周波数の安定度が良い反面、周波偏移が大きく取れないと言う特徴がありました。PLLによる直接変調は、周波数が安定し周波数偏移が大きく取れると言う今までの直接変調と間接変調の良いとこどりの変調方式なのです。これらの知識を元にPLLでどの様にF...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機(2)PLLによる直接変調

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機 番外編~PLL~

    第5章FM送受信機番外編~PLL~今回は、次回の試験で半導体・電子管・電子回路の範囲からPLLの出題が予想されない反面、FM送受信機の範囲からPLLによる直接変調が出題されそうですので、番外編としてPLLについてのお話をし、次回、PLLによる直接変調のお話を致します。電波は、高周波(周波数の高い交流)をアンテナへ繋ぐ事で輻射出来ます。高周波は、発振器で作られます。発振器とは、振動を発すると言う意味です。日本語では、エンジンの事を発動機と言います。これは、動きを発すると言う事から来ています。発振器には、コンデンサー(C)とコイル(L)または、抵抗を使用してコンデンサーへ電気を蓄えたり、放電させると言う繰り返しを起こさせる事で発振する方法と、水晶振動子を振動させて高周波を得る方法があります。コンデンサーとコイ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機番外編~PLL~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機 (1)FM変調とは?

    第5章FM送受信機(1)FM変調とは?航空業界を目指す皆様が使用される事になる電波の変調方式は、振幅変調、SSB、そしてFM変調です。空中線や航法支援装置の知識は、不可欠ですがそれと並んで通信をする為の変調方式を理解する事が重要になります。先の3つの変調方式を合わせますと毎回の試験で航法支援装置と同じくらいの数の問題が出題されています。各無線従事者試験ではその資格毎に必要な事柄が一番多く出題されると言う事を折に触れてお話しています。と言う訳で今回からFMの送受信機についてのお話を致します。FMとは、FM変調の事でFM放送や2011年の7月迄放送されていました地上波のTVの音声やアナログ衛星放送の映像と音声の変調に使われていました。TVの放送には使われなくなりましたがラジオのFM放送や通信には、今でも使用さ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第5章FM送受信機(1)FM変調とは?

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第4章監督と罰則 (2)総務大臣への報告

    第4章監督と罰則(2)総務大臣への報告赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回のお話は、”総務大臣への報告”のお話です。1.総務大臣への報告1-1.総務大臣への報告報告を義務付けているのは、以下の3つの場合です。(1)遭難通信、緊急通信、安全通信又は非常通信を行った時この事は遭難通信の章でお話をしましたので見直しておいて下さい。(2)法律や規則に違反して運用をしている局を見つけた時総合通信局は、違法局を探知していますがそれでも、全ての違法局を探知しきれません。そこで各無線局の免許人等に違法局を認めたときの報告を義務付けています。道交法には、ありませんが、あるとすれば道交法に違反して運転をする者をみつけたドライバーは、法務大臣に報告する義務があると言う様なものです。(3)無線局が外国にお...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期電波法規第4章監督と罰則(2)総務大臣への報告

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受験の力”TOITAの航空無線通信士受験塾” 第33期(2024年2月期向け)受講生受付開始!!
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