僕は、自分は労働が嫌いなのだと思っていた。 でも正確に言うとそれは違くて、僕は労働は好きだ。汗水流して働くという行為自体は好きだ。土にまみれて野菜を育てたり、のびのびと自分の好きなように労働しているのはむしろ大好きだ。 だから僕は労働が嫌いなわけではなく、「仕事場」という場所の雰囲気や、上下関係、ルール、同調圧力、時間厳守の行動、沈黙の中に無数にある常識という名の締つけ、誰と誰は気が合う、誰々さんとは気が合わないなどの人間関係の中から生まれる小さなコミュニティと仲間はずれ、人や会社の考えに従っているのが立派な社会人的な気持ちの悪い雰囲気、それらのことが嫌いなのだ。 朝仕事場につく。