聖也の禁欲日記です。小説風。ノクターンノベルズにて、完全版も公開中。
(六百七十一)禁欲期間は1010日目だが、10日振りに夢で「出した」。夢精時刻は2時過ぎである。どくんどくんという感覚はあったが、量は比較的少なかった。夢の内容も曖昧だ。ストーリーらしいストーリーは或いは無かったかも知れない。遂に禁欲丸1010日達成だ。これで1010日間で99回の夢精である。10日に一度のペースはやや落ちてきたが、まだまだ抑えられる筈だ。少しでも油断するとまた夢精頻度が増加するのである。(六百七十二)禁欲期間は1014日目、夢では4日間していない。57人70回目のお見合いである。婚活10年9ヵ月半でとうとう70回目のお見合いだ。これだけお見合いして尚結婚出来ないのか。読者の皆さんも、そろそろ聖也の結婚場面が見たいであろう。筆者としても是非とも描写したいところではある。残念ながら、70回目...禁欲日記40
(六百四十一)禁欲期間は960日目、夢では2日間していない。遂に丸960日間の禁欲達成である。960日間で93回の夢精。いよいよあと40日で節目の禁欲1000日に到達だ。前人未踏の大記録、とまでは言わない。1000日間オナニーをしない生活。達成している人も当然いるだろう。それでも、ほとんどの男はそこまで行き着かないものと思われる。レストランにいる。何かのセットを食べているのは分かるが、相変わらず味は全くしない。夢の中の時刻は19時15分である。19時からアルバイトのようだ。明らかに遅刻である。途中で席を立ち、会計を済ませようとするが、レシートを忘れて取りに戻る。焦りがピークに達した瞬間、律動を感じるがそれだけであった。従って、今回はノーカウントとしたい。(六百四十二)休みの日は遠出して車を走らせる。目的は...禁欲日記39
(六百二十一)2年に一度の車検に行く。車検自体は5万前後だったが、次のパック定期点検やら追加費用もかかるため、トータルでは9万以上の出費である。政府が支給する特別定額給付金10万円がちょうど丸々無くなるくらいの支出総額だ。車など、本音は全く必要無いと思っている。維持費もかかるし、手放したい。ただ、都心部からは離れた場所で生活しているため、どうしても移動手段▪生活していく上での「足」として車は必要なのである。毎月の貯金額が10万円、これに決算賞与分がプラスされるため、毎年200万円以上の貯金しているが、車検の年は貯金額が目減りする。(六百二十二)感染症対策は重要だが、消毒しまくって清潔にし過ぎるとアレルギーが増える、とも言われている。必要以上に感染症を恐れるのではなく、「正しく恐れる」「ウィルスと気まずい共...禁欲日記38
(六百一)遂に「禁欲の記録」も(六百一)となった。ここまでで2年5ヵ月半以上、もうすぐ2年半だ。910日を超えたくらいである。910日。2年6ヵ月と聞くと「まぁ、そんなもんか」と人は思うであろう。これだけの期間、ずっとオナニーしていないのが如何に難しいことか。聖也も健康な36歳の独身男性だ。ムラムラすることも全くのゼロではない。それでも全くオナニーもせず、エッチもしていないのだ。風俗も全く行っていない。こちらは、本当に丸8年以上行っていない。風俗に8年行っていない36歳。立派である。(六百二)夢精の時に見た夢の記録を取っている。こういった夢の記録の一つ一つにほとんど意味は無い。それでも、910日間の禁欲期間の中で89回、夢精しているのだ。その89回はどんな内容の夢だったのか。ちゃんと、毎回記録を取っておか...禁欲日記37
(五百八十一)この小説(日記)は筆者の完全な趣味として執筆されている。従って、これで食って行こうとは全く思っていない。まぁ、こんなレベルではどう考えても食えないだろう。筆者もそれは分かっている。実際、筆者は(建築デザイン会社ではないが)普通に会社勤めをしている。聖也と同じく、会社に勤めて12年目だ。大して出世はしていないが、基本的には平日はオフィスに通勤している。土日祝日勤務のこともある。会社勤めを辞めて作家として食って行きたいとは全く思っていない。プロの作家として食って行ける人なんてほんの一握りである。周囲を黙らせるだけの圧倒的な才能と努力、運と縁とタイミングが必要不可欠だ。残念ながら、筆者にはその力は絶対に無い。それは自分でも分かっている。(五百八十二)プロの編集者がプロの作家の原稿を「ガチ」で商品と...禁欲日記36
(五百四十一)読者の皆さん。神崎聖也も筆者も本当にずっとオナニーしていない。2年4ヵ月以上、本当に「抜いて」いないのである。本当である。嘘ではない。実際には「抜いて」いたとしても禁欲は自己申告制のため、バレようがないことは認める。だが、しつこいがそんなことは断じてない。本当は「抜いて」いるのに「禁欲2年4ヵ月突破だ」と嘘を書くのは極めて空しい行為だ。嘘を書いても本当のことを書いても、いずれにしても現状では1円の収益にもなっていないのである。ならば、嘘を書くメリットも無かろう。嘘ついて「禁欲2年4ヵ月だ」と書けば書くほどアフィリエイト広告か何かで収益が生まれているのなら別だが。何を書こうが書くまいが、どっちにしても0円なのである。小説自体は完全な作り話である。神崎聖也などという人物はこの世に存在しない。筆者...禁欲日記35
(五百一)禁欲期間は今後も伸び続ける。読者の皆さんの応援ある限り、禁欲は絶対にストップさせない。プロレスラーの大仁田厚選手は「(お前たちがいる限りは)FMWは絶対に潰さん！」と試合後に絶叫するのが初期のお約束だったが、そんな心境だ。邪道でもそれを貫けば伝説になるのだ。デスマッチである。古いので、若い読者の皆さんは分からないかも知れない。Wikipedia等で検索されたい。(五百二)聖也の会社は基本的には土日は休みのことが多いが、もちろん休日出勤もある。残業もある。残業代？普通は出ない。学生の読者がもしいれば、知っておくと良い。会社は必ずしも残業代を支払ってくれる訳ではないのだ。(五百三)本作へのアクセス数は多少の波はあるが、少なくとも何人かは純粋に面白がってくれているようだ。そう。異世界ものが流行っている...禁欲日記34
(四百九十九)読者の皆さんが、本作を毎日アクセスして下さるのがありがたい。1円の収益にもなっていないが、この小説を収益化することは無理だろう。文章力が無いため、山場が無い。テンポも悪いため、退屈な日記だ。書籍化も夢のまた夢である。(五百)遂に(五百)となった。ここまで禁欲期間の全てを小説化している。無論、毎日毎日欠かさずに小説を書いている訳ではないが、少なくとも夢精した時は欠かさず小説にしている。夢の記録も欠けている日もあるのは認めるが、2年半ずっと頑張って小説にし続けてきた。禁欲日記33
(四百五十一)介護士の女性会員からは12日目が経過した時点で断りの連絡がシステムを通して入った。結局、会うことも叶わなかった。この休みは民間主催の婚活パーティに参加予定である。35歳からのパーティであるため、年齢的には比較的近い女性と出逢えるかも知れない。ここで運命の女性に出逢えるとも思ってはいないが、とにかく小さなチャンスでも掴み取りたい。(四百五十二)禁欲期間は802日目、夢では9日間していない。2時30分過ぎに一度目が覚める。律動を感じたが、一瞬であったためノーカウントとしたい。体育館のような場所でくじ引きがスタートする。くじを引き終えた聖也は何故か高い梯子の上に登る。風が強く、危うく落ちそうになる。恐怖で「チビリ」そうになる。その瞬間、律動を感じて目が覚める。(四百五十三)民間主催の婚活パーティ自...禁欲日記32
(四百四十一)年末年始休みも遂に9日目である。仕事納めの日の帰りに短いスポーツ刈りに刈った頭は9日後もまだ短いままである。年末年始期間、時間は比較的あったが、もちろんの如く自慰は一度もしていない。もう少し語学の勉強でもしていれば良かったかも知れないが、よくよく考えるとあまり意味が無いか。婚活支援センターに行った以外は結局、遠出もしなかった。9日間のほとんどを社宅の自室で孤独に過ごした。まぁ、小説もどきの執筆は進んだか。どこまで続くかサッパリ分からぬが、この小説の執筆は継続していきたい。実質的には10日振りの会社である。仕事があるだけでもありがたいことだ。新卒で入社して11年。今の営業所は4年目である。冷静に考えてみると、取り敢えず社宅は完備されており、会社もある程度の売り上げはキープしている。結婚相手はな...禁欲日記31
(四百一)在野の立場でコツコツ研究を続けている方は各地にいる。聖也自身も仕事は建築デザインだが、趣味的な研究は主に休みの日に続けている。あくまでも趣味であるため、言い方は悪いが「やってもやらなくても良いこと」ではある。(四百二)聖也は日常生活では独り暮らしだ。ある意味、孤独に過ごしている。婚活は11年目に入ったが、今のところ上手く行っていない。クミコさん(仮名)との交際は細々と続いている。正直、彼女との結婚はあまりイメージ出来ない。悪い人ではないのは分かるが、一緒にパートナーとして暮らすとなると別である。(四百三)常に「何かと戦っている」人がいる。そういった人はどちらかと言うと「仕事の出来る人」ではある。であるが故に、逆説的ではあるが組織のボトルネックとなることが往々にしてありがちだ。まぁ、学生時代からず...禁欲日記30
(三百九十八)禁欲期間は774日目、夢では6日間していない。遂に聖也も36歳である。相変わらず独身だ。クミコさん(仮名)と交際してはいるが、正直言って彼女との結婚はあまり現実的ではないような気がしている。芥川賞を受賞した『コンビニ人間』の主人公が36歳という設定だった。やはりその年齢で独身というのは「痛い」存在なのかも知れない。次の休みの日は行政主催の婚活イベントに参加予定ではある。婚活イベントへの参加と宝くじの購入が本当に似てきつつあるのが怖い。全く結婚相手が見付かる感じがしないが、こういったイベント以外で出逢いのチャンスがある感じもしないのだ。そうなると「参加するしかない」という選択肢以外に無くなる。「イベントのような軽い出逢いで運命の人と出逢える筈がない」という諦めの気持ちと、「こうでもしないと出逢...禁欲日記29
(三百五十一)禁欲期間は712日目、夢では3日間していない。休みの日だったが、遠出する予定が入っていたため、8時過ぎには起床した。民間の結婚相談所に入会してほぼ丸10年だ。現時点では交際どころかメッセージのやり取りをしている女性会員すらいない。10年間、ずっと婚活してきてこれだ。25歳の終わり頃に入会して35歳の終わり頃である。45歳の終わり頃になってもやはり独身のまま、というのが一番しっくり来る聖也の将来である。無論、結婚したから幸せとも限らないのだ。ある意味においてはそこが辛い。(三百五十二)歯医者に行く。定期検診である。早くも7年。34回目だ。基本的には歯石除去と虫歯や歯周病チェック、歯の表面のホワイトニングが主である。1回平均が2500円として、34回だから85000円である。こう書くと、些か高い...禁欲日記28
(三百一)内山真氏の『睡眠のはなし』という中公新書があるが、これによるとレム睡眠中の健康な成人では、男女ともに陰茎あるいは陰核の持続的勃起が生じるという。これらの部位に血液を運ぶ血管が拡張するためだそうだ。確かに、彼の経験からも目が覚めた時点で「竿」が勃起していることはよくあった。俗に言う「朝勃ち」というのもここから来ているのだろう。突発的な射精もこうした状態から誘発されるものと思われる。人が夢を見るのもレム睡眠の時だ。もっとも、最近の研究ではそうとも言えないらしいが、詳しいことはよく分からない。とは言え、夢を見ている時間はそんなに長くないのだと言う。何時間も大作映画のように一つの夢が脳内で上映されている訳ではないのだ。ちなみに、何度か経験するうちに夢精にも大きく分けて二種類あることが分かってきた。一つは...禁欲日記27
(二百七十二)見合いの中で不快な思いをしたことはあまり無い。知らず知らずの内に相手に不快な思いをさせたことはあるのかも知れないが。サトさんとのお見合いは聖也自身、珍しく不快な気持ちになった。本来、聖也は温厚で穏やかな人間なのだ。サトさんは5歳くらい年上だった。市役所に勤めている。デートの場所は近くのショッピングセンター内にあるややリーズナブルな感じの和食チェーン店だった。サトさんは最初からテンションが低く、終始表情に乏しかった。聖也自身もサトさんのそんな顔を見ると自然に気持ちが冷えていく。お店に入り、取り敢えず日替わり定食を注文する。驚いたことに、サトさんはドリンクバーのみを注文した。「食べないんですか?」「ええ。お腹空いてないから」正直、聖也もドリンクバーだけにしてさっさと帰りたかったが、既に注文してし...禁欲日記26
(二百一)禁欲期間は560日目、夢では14日間(2週間)していない。遂に丸560日達成である。600日まで後40日だ。節目、節目に到達するとやはり達成感がある。1000日は是非超えたいではないか。男として大変誇らしい。(二百二)禁欲期間は561日目だが、15日振りに夢で「出した」。時刻は4時20分頃である。2時30分頃に一度目が覚めて二度寝している。夢の内容はあやふやだ。場面はくるくる変わる。最初は中学校時代の通学路だ。時刻は夜中である。夢の中の聖也は寝る場所を探して夜通し歩き回っているようだ。何故か住宅街にゴミ袋が山積みになっている。この後、場面が急に変わり、漫画家を目指す女の子が何処かの会社の受付のアルバイトをしている夢に変わる。女の子は「漫画家になりたいのに、こんな全然漫画と関係無い会社のアルバイト...禁欲日記25
(百九十五)身体性に依拠した「習慣」であればある程、継続出来る確率は高くなると言える。更に言うと、継続期間も長くなると言える。これは間違い無い。何故か。効果が目に見えて実感しやすいからである。実際、聖也自身もかなり飽きっぽい性格だ。例えば日記にしてもすぐ飽きてしまい、どうしても続かないのである。ところが、禁欲日記だけはずっと続いている。禁欲することによって、身体的にかなり変化があるからである。間違い無く、禁欲はメリットしか無いと言える。もっと早い段階から禁欲を自分の中のメインテーマにしておけば良かった。とにかく、禁欲することによって「何かを積み重ねている」という強い実感が持てるのだ。これは、考えている以上に効果が大きい。もし、これまでの1年半、従来通り日常をある意味垂れ流すように「抜いて」過ごしていたらど...禁欲日記24
（百五十六）20年前の春に聖也は高校に入学している。更に10年前の春、今も勤務する建築デザイン会社に入社した。10年刻みで人生の節目、節目を経験してきたことになる。その意味では、次の春は特に大きな変化は無さそうだ。今の会社、今の部署でそのまま継続勤務出来そうである。（百五十七）禁欲期間は486日目だが、3日振りに夢で出した。2回もだ。量はいずれも少ない。時刻は0時頃と4時20分頃である。最初の夢はよく分からない。サッカーの新監督を選手があれやこれやと講評している。その途中で唐突に「いきむ」感覚になる。しばらく下半身に神経を集中させていると、突然身体が弛緩する。その瞬間、どくんどくんと「出す」。一度、シャワーを浴びて二度寝する。場所は実家か。タブレット端末で何かのサイトに接続しようとしている。動画らしい。と...禁欲日記23
（百四十七）女性の場合、趣味に関しては間違いなく「料理」はポイントが高い。逆に「旅行」は男からは「お金がかかりそうな女だな」と思われてオススメ出来ない。「動物が好き」もポイントにはならないだろう。もちろん、相手の男性が旅行好きだったり動物好きだったら、この限りではない。あくまでも聖也の場合だ。お見合いパーティーで、あまりおしゃれな格好をしていると、正直声を掛けにくいことはある。何も上下ジャージで来い、と言っている訳ではないが、高そうなネックレスやイヤリングをしている女性、明らかに髪をセットしてきたな、というのが分かる女性は引いてしまう。普段、友達も少なく、人付き合いも苦手な人がいるとする。その人が仮に留学して国際交流や海外の人と上手くコミュニケーション出来るだろうか。案外、上手く行くケースも中にはあるのか...禁欲日記22
（百四十二）聖也と同学年でほとんどキャリア的にも同じ男性会社員が逮捕されて免職となった。迷惑行為のようだが、余罪もあるらしい。無論、れっきとした犯罪行為である。ただ、この男性会社員の個人情報がかなり早い段階からインターネット上で流れており、そういった意味では恐怖も感じる。聖也とこの男性が同じ部署で勤務することはなかったが、免職後にどういった暮らしをしていくのか気になるところではある。（百四十三）次の休みの日は53人65回目のお見合いである。今度は37歳のエステティシャンの女性だ。年収が30万円とのことだったため、正直あまり興味が無い。そんな年収で果たして暮らしていけるのか。ただ、聖也自身、仕事上の関係の中で出会う女性達とは深い関係になることがまず無い。それは、もちろん一番大きな理由は聖也自身の男としての魅...禁欲日記21
（百三十一）昼からは50人目、62回目のお見合いだ。25歳の終わりに入会した結婚相談所。35歳になり、とうとう10年目である。50人とのお見合い。相手は前回、延期になった32歳の中学校教員、チカさんである。正直、期待薄だが50人目である。そろそろいい加減に結婚相手と巡り合いたい。結婚寸前まで行ったカオリさんも32歳で最近、結婚したそうだ。聖也もそれに続くべく、気合いを入れる。だが、チカさんとのお見合いはあまり上手くいかなかった。お見合い時間自体が短く、チカさんから打ち切る感じになり、もう二度と会うこともなさそうであった。会話中もチカさんはほとんど笑顔を見せず、すぐに話題が途切れてしまった。最初から最後まで気まずい雰囲気のままで終わった。（百三十二）禁欲がビジネスになるのか。これは反対を考えてみれば分かりや...禁欲日記20
（百二十五）体重計の種類にもよるのだろうが、ビジネスホテルにて計測した際は過去最高記録を更新してしまった。体重が年々増加している。少しは運動して痩せた方が良いのか。ただ、この2年くらい特に体重が増加しているのは禁欲効果なのかな、と感じることもある。何しろ、1年1ヵ月以上「抜いて」いないのだ。その分、タンパク質が体内に蓄積されているのは間違い無い。（百二十六）いよいよ一年も終わりである。とうとうこの一年間、一度もしなかった。こんな健康な35歳の独身男性が日本にも存在するのである。この男、何と34歳の一年間も全く「抜いて」いない。何と日数にして実に420日間である。この一年間で夢では45回だ。無論、律動のみもカウントしているため、実際はもっと少ない。一年間、全く「抜かない」一年を過ごすと、人間というのは代わり...禁欲日記19
（百十七）禁欲期間は412日目、夢では23日間していない。行政主催の婚活パーティに出席だ。8回目の参加である。そろそろ卒業したいものだが、なかなかそうも行かない。前日は歯医者にて歯石除去だ。歯が白くなった。更に、ビジネスホテルに前泊である。いやはや一年前とほとんど同じことをしている。その内、年末の恒例行事になってしまうかも知れない。ビジネスホテルの大浴場にて体重を計る。何と過去最高記録更新だ。体重がどんどん増えている。見た目も変わってきた。少しは痩せる必要があるかも知れない。（百十八）就職が決まってちょうど丸10年過ぎたくらいだ。10年前の同じ時期、聖也は自動車学校に入校した。やや人よりは遅いと言えよう。24歳の終わり頃、最終的に免許を取得した時は25歳になっていた。あれから10年、日数で言うと大体365...禁欲日記18
（百十一）禁欲期間は395日目、夢では6日間していない。遂に禁欲期間は丸1年1ヵ月達成だ。365日から1ヵ月経過し、とうとう395日まで辿り着いた。いよいよ400日まで後5日である。ここまで来れば、是非達成したい。禁欲期間を10年続けたい。「10年なんてついこの前のことだな」としか思えない。これから10年先も過ぎ去ってみればあっという間なのだろう。34歳の男の10年後は無論、44歳の男である。更に10年後ならば54歳だ。全く想像が出来ない。しかしながら、このまま何もしなければ20年後には54歳の独身男がまた一人誕生する訳だ。（百十二）禁欲期間は400日目、夢では11日間していない。遂に禁欲期間が丸400日である。あっという間に感じるが、「もう一度禁欲400日やってみろ」と言われると、400日先がかなり遠い...禁欲日記17
（百一）この季節になると、結婚相談所の更新時期である。もうすぐ登録して丸9年になる。9年である。本当にあっという間であった。25歳で登録し、現在34歳だ。しかも、後2ヵ月で35歳である。この年まで独身のままとはさすがに想像していなかった。油断すると、すぐに年を取ってしまう。歳月は本当に人を待ってくれない。（百二）禁欲期間は363日目だが、14日(2週間)振りに夢で出した。時刻は5時30分頃である。かなりどくんどくんと大量に出した。銀行のATMを利用している。だが、何故かお金が上手く引き出せない。金額を押しても最後の「円」を押すと最初の画面に戻ってしまうのだ。何度もやり直すが、どうしても上手くいかない。後ろの女性が怪訝そうに聖也の近くに寄って来る。焦りがピークに達したその時、突然何の予兆も無く大量に出す。そ...禁欲日記16
（七十七）禁欲期間は293日目、夢では28日間していない。休日だったため、昼過ぎまで寝てしまう。律動を感じたが、それだけだったため、ノーカウントとしたい。その時の夢もあまり記憶に残っていない。夢の記録を取るようになって丸1年以上だ。すぐ飽きるだろうと思っていたが、こんなに長く続くと思わなかった。見た夢を単純に記録していくだけだが、夢というものはよほど印象に残る場合は別として起床してすぐに記録しておかないと30分もすればほとんど忘れてしまう。記憶が薄れない内に素早く携帯にメモしておくのがコツだ。そうやって記録を1年分(無論、365日全てでは無い。どうしても夢の内容が思い出せない日も結構ある。そういう日は無理して記録しなくても良い)取っておくと、後で読み返してみると役に立つこともある。役に立つというのは大袈裟...禁欲日記15
（六十九）禁欲期間は242日目、夢では5日間していない。遂に禁欲期間が丸8ヵ月になった。このまま、まずは250日、300日を達成したい。1000日、7300日(20年)も是非達成したい。（七十）禁欲期間は250日目、夢では13日間していない。遂に禁欲丸250日達成だ。かなりの達成感がある。ここまで来れば過去最高記録の294日、そして節目の300日、更には1年365日も是非達成したい。20年7300日の禁欲を達成して前人未到の奇跡の53歳になりたいものである。読者の皆さんも応援してほしい。（七十一）禁欲期間は260日目、夢では23日間していない。3時頃か。一度目が覚めた。夢はあまり記憶に無い。遂に丸260日である。後40日で節目の300日達成だ。ここのところ、不思議と夢でもずっと出していない。（七十二）禁欲...禁欲日記14
（六十一）禁欲期間は192日目だが、2日振りに夢で出す。ただし、量はそこまでではない。時刻は5時頃である。気候が暖かくなると「しやすく」なるのであろうか。最近、頻度が多いように感じる。結婚相談所で女性会員のプロフィールを検索している。少し年上の女性の顔写真がアップされている。見ると、他の画像もあるではないか。驚いてクリックしていくと、更に多くの画像が出てくる。勝手に写真をアップしてはいけないのだ。相談所に連絡した方が良いだろうか、と迷う内に興奮して発射に至る。ただし、ここでは実際には「出て」いない。慌ててトイレに駆け込むが、実はそれも夢であった。しばらくすると再び高まる。うつ伏せになり、神経を集中させる。今度は実際に出る。「出た」瞬間に目が覚める。（六十二）禁欲期間は200日目だが、8日振りに夢で出した。...禁欲日記13
（五十四）禁欲期間は175日目、夢では3日連続ではしなかった。もうすぐ180日である。更に、181日目で半年だ。日付の関係もあるが、半年禁欲を継続出来たのは9年振り、実質3回目だ。まずは200日を突破したい。9年前は294日目にリセットしてしまった。長期禁欲の効果を実感出来ている今、ここでリセットはちょっと考えられない。今年に入ってちょうど4カ月、大体120日が経過するが、夢での出した回数は早くも23回だ。頻度としては昨年を大きく上回るペースである。ただし、昨年は月10回のペースで「抜いていた」ため、約40回自分の意思で出している。今年はそれが0回だ。即ち、トータルの回数としては今年の方がずっと少ない。前日は頭が鈍く痛んだのだが、翌日になるとすっかり痛み自体は消えている。実は風呂に入らなかったのだが、それ...禁欲日記12
（四十七）禁欲期間は160日目、夢では2日連続ではしなかった。遂に丸160日達成である。ここまで来たら、180日、そして半年を超えたい。半年の禁欲で何かが変わるかも知れない。そう言いたいところだが、半年くらいでは何も変わらないかも知れないとも思う。1年続けてみて、もし見えてくるものがあれば「やって良かった」となると言えよう。昨日2回も夢で出したので多少減少しているが、それでも不思議と下腹部に水分というか、何等かのエネルギーで満たされている感覚が常にある。アクティブに行動しやすい状態だ。頻繁に「抜いていた」時期はとにかく何をするにも億劫だった。行動するのが何でも先送り、先送りの連続だったのだ。こんなことではモテる筈も無い。本当は高校時代くらいからずっと禁欲していれば良かった。後悔している。だが、何事も始める...禁欲日記11
（三十九）禁欲期間は140日目、夢では8日間していない。遂に丸140日間達成である。やはり達成感がある。「すぐ座る」これも頻繁に「抜いていた」時期はありがちな聖也の習性だった。100日以上「抜かなくなって」からはそれがほとんど無くなった。何かの待ち合わせ時間、その場に椅子があっても基本的には座らなくなった。何となくすぐ座るのが勿体無くなったのだ。頻繁に「抜く」と、すぐに力が無くなり、ちょっとした時間も待つのが億劫になる。常にイライラし、とにかく早く終わりたい、早く寝たいとそればかりを願うようになる。ほとんどうつ病の一歩手前のような状態だ。（四十）禁欲期間は146日目だが、14日振りに夢で出した。時刻は3時20分過ぎである。二度寝している。交際している女性にメッセージを送っている。好きな映画のタイトルを挙げ...禁欲日記10
（二十九）禁欲期間は95日目だが、13日振りに夢で出した。ただし、実際には出していないため、実質的なカウントは継続するものとする。団体旅行のような感じでどこかの旅館にいる。チェックアウトまで時間があるようだ。何となくロビーでゆっくりしている。しばらくゆっくりしていると、いつの間にか他の客がいなくなっている。バスの集合時間を間違えたか。焦り始めると、突然熱く脈打つ。この時は実際には出なかった。どくんどくんという感覚はあったが、幸い夢精はしていない。（三十）禁欲期間は96日目だが、2日連続、実質的には14日振りに夢で出した。今回はどくんどくんという感覚と共に大量に出した。時刻は4時頃である。（三十一）禁欲期間は100日目、夢では4日間していない。遂に丸100日達成だ。もし今後20年間禁欲を継続すれば7300日...禁欲日記9
（十七）禁欲期間は55日目、夢では6日間していない。夢の内容も目覚めてしばらく経つと何も思い出せなくなってしまった。曜日の感覚も失われている。夢で出してから6日間が経過し、下腹部に感じていた水分で満たされている感覚がほぼ復活した。4日間くらいは何となく「乾いている」感覚があったが、5日目に入ると以前感じていた「溜まっている」感覚が戻ってきた。一週間くらい「抜かなければ」後はずっと同じような「溜まっている」感覚のまま行くのかも知れない。ある意味、壮大な人体実験である。自分の身体を極限までフルに活用していくと最終的にどうなるのか。（十八）禁欲期間は58日目だが、9日振りに夢で「出した」。久々にどくんどくんと大量に出た。時刻は朝の6時30分頃である。会社の同僚だと思うが、誰かはあやふやだ。急に「メールアドレスを...禁欲日記8
（十二）禁欲期間は41日目、夢では24日間していない。ただし寝つきが悪く、寝入りばなに少し焦燥感を感じてしまった。夢はほとんど覚えていない。小学校時代の友達の家か。微かに見覚えのある家だ。無断で中に入り、押し入れを何やらチェックしている。友達は怪訝そうに見ている。ただそれだけの夢ではあるが、「一体何がしたいのやら」と思ってしまった。長期間「していない」と身体的にはどうなるのだろうか。まず、明らかに「袋」が小さくキュッと締まった感じになる。もちろん、季節的な影響もあるかも知れない。寒さで先端部もキュッと小さく縮こまっている。皮が何重にも折り重なり、分厚い層をなしている。引っ張るとかなり伸びる。小さくなった「モノ」に対して皮がかなり余っているのだ。色は全体的に黒ずんだ感じである。何となく水分で満たされている感...禁欲日記7
（十）禁欲期間は38日目、夢では21日間していない。慢性的な腰痛や偏頭痛が無くなると、いわゆる「疲れ目」も以前に比べて感じなくなってきたように思う。しばらく目を閉じると多少は治まるのだが、目の奥がとにかく霞むのだ。こめかみの辺りがズキンズキンと痛み、とにかく動きたくなくなる。動作の一つ一つが緩慢になり「早く横になりたい」とそれだけを考えるようになる。目そのものというか、その周辺というか。こめかみも含めてとにかく顔の上半分が痛む時があった。長時間パソコンの画面を見続けていると時々そうなることもあるのだが、本を読んでいても目が疲れてきてなかなか読む気が無くなってしまう時がある。一度痛み出すとしばらく目を閉じたくらいでは一向に痛みが消えないのだ。そんな時はいっそのこと早目に寝てしまうに限る。一晩寝てしまえばかな...禁欲日記6
（八）禁欲期間は35日目である。夢では18日間していない。意外としないものだ。しそうな気配自体もそんなに無い。禁欲期間の日数が次第に長くなると読者の中には「嘘だろう」と疑う人も出てくるかも知れないが、そんなことはない。これは本当のことである。前述したが、社会人1年目は本当に300日くらいしなかった。その後もしばらくしなかった時期がある。中学時代は2年半しなかったし、長期間しなかった時期は本当にあるのだ。以前は如何に長期間「しない」か、というところに力点があったが、今はしないことで生まれる好循環に着目している。腰痛や偏頭痛、疲れ目等が無くなり、すぐに怠くならなくなったのは前述した通りだ。「アクティブになる」とも言える。例えばある時、区役所に仕事の関係で行くことがあった。実は、その時は行かなくても直接影響は少...禁欲日記5
（七）禁欲期間は31日目である。夢でも丸2週間していない。腰痛や偏頭痛も今のところ感じられない。全体的に肌や体内が水分で満たされている感じがする。禁欲期間中の方が寧ろ日中の「抜きたい」という気持ちの昂ぶりは減退していると思われる。左の頬や耳の後ろ側が時折鈍く痛むことがある。軽い偏頭痛もある。背中の痛み、腰痛はそこまでではないが、寒くなるとやはり動きが悪くなる。早めに温かくして就寝した方が良いだろう。休みの日だとする。その日は一日、特に何も予定が入っていない。そんな時、あなたならどうするか。聖也なら昼過ぎまで寝てしまう。特に寒くなると余計に布団から這い出るのが苦痛だ。多くの人にも似たような経験があるだろう。こういう時に外に出て誰か、特に異性の誰かと食事にでも行けるかどうかがその後の人生の分かれ目であろう。考...禁欲日記4
（五）禁欲期間がちょうど丸3週間となった。7日目くらいからは慢性的な腰痛をほとんど感じなくなった。偏頭痛もあまり感じられない。ただし、日によって偏頭痛は少し残っている。昨年程ではないが、時折頭の奥が重く感じることはある。腰の痛みはそれに比べるとあまり無いので、ありがたい。休みの日など、慢性的な偏頭痛と腰痛のダブル・パンチに襲われることがある。洗濯物が溜まっていても寒いし、動くのが億劫である。電球が切れていても近所の電気屋に行くのがどうも気だるい。何とか文字通り重い腰を上げて電気屋に行っても、店員に説明するのが面倒くさい。一刻も早く家に帰りたい。とにかく腰が痛く、だからと言って横になっていても痛みはそれほど和らがない。昨年は年間を通してそんな感じであった。今年はそれがほとんど無い。特にこの2週間は動きやすい...禁欲日記3
（四）過去の日記を紐解くと、2カ月以上の禁欲には一度しか成功していないことが分かる。彼は抜いた日付を逐一メモしているのだ。2ヵ月以上の禁欲というのは、これは彼が社会人1年目の4月から2月にかけての時期だ。今月に入ってからは今のところ約2週間していない。以前は記録を伸ばすというか、如何に長期間しないか、そればかり考えていた。今はもちろん、そこにも関心はあるが、それ以外にも禁欲することで得られるプラスの効果に注目している。この一週間くらいは特に慢性的な腰痛や偏頭痛がほとんど消えているのだ。冬が近くなると、歩く度に頭痛がしたり、腰の辺りが重く感じたりした。今はそれがほとんど無い。全体的にキュッと引き締まっている感じがする。そのまま体内に引っ込んでしまいそうだ。その割に潤っているというか、何か水分で満たされている...禁欲日記2
（一）神崎聖也が33歳の秋の終わり頃のことである。彼はとある建築デザイン会社に勤務していた。その日は平日だったが、会社がたまたま休みであった。従って、彼には比較的時間があった。時間のある時に一般的かつ健康的な独身男性は一体何をするか。彼は社宅に独り暮らしである。邪魔者は一人もいない。当然、自分の部屋に籠って「グラビアアイドルの動画」を見ながらお昼頃に「抜く」。だが、この日を境に聖也は抜くのを止めた。禁欲することに決めたのだ。そんな33歳の男性がここ日本に誕生したのである。以下、彼の禁欲の日々を見てみよう。果たしてどこまで継続出来るのか。これは神崎聖也の禁欲の日々を綴った感動のドキュメンタリー風大河小説である。読者の皆さんも是非応援してほしい。特に、女性の読者の皆さんにこそ読んでほしい。男の生理的欲求の一つ...禁欲日記1
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