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接客空間としての畳間がなくなったり、収納が多目的な押し入れから、シュークロークやファミリークロークというような収納物を想定したスペースになったり、LDKプランがありきたりなものではなく、ご家族の在り方により多種多様化したり、これからも住ま
全体の気積を小さくすることは、維持管理する空気の温湿度にかけるエネルギーを小さくすることにつながります。住まいづくりをするタイミングとしては、子育て世代で家族が一番マックスヴォリウムにある瞬間であることが多いので、その瞬間に必要な大きさで
もう、30年あまりこの仕事についていますが、 住まいづくりも徐々に、でも随分変わってきました。最初の頃の私の仕事は40坪50坪は当たり前で、今からすると随分大きな住まいばかりだったと思います。今から思えばまだ若く、住まい手のいうままに創っ
この30年の変遷の中でも、子供室の考え方などは、大きく変わってきた部分なのかもしれません。当初はやはりかなり贅沢な子供室を所望される方が多かった。施主様自体が子供の頃、満足した子供室が与えられなかったこともあって、子供達には独立した部屋を
丁度、福岡パッシブハウスを着工したのが、あの東日本大震災の前日ですから、ガラガラと変わる価値観の中で、私たちも必死にそのニーズに応えようとしていたことを思い出します。お一人お一人の快適を求めて始めた住まいづくりですが、あの3.11以降はそ
一口に「住まい」と言っても、この国の場合は、その住まいの業態や販売システムなどが多種多様、さまざまなプロセスがあって、一般の方からは分かりにくい部分がとてもあると思います。要は広告を見てローンの算段だけして出来上がったものをポっと買ってし
鉄骨鉄筋コンクリート造8階建ての複合ビルは、街の中心部にあって、1階が店舗、2〜6階がオフィス、7.8階がオーナーの住居というものでしたが、スーパーゼネコンの下請け時代で複合開発的な大規模なものから様々な構造のもの
まさに若気の至りと言うやつで、大海原に素っ裸で飛び出すように、何も考えずに独立をして35年近くもこの時間をこの生業に費やしてきたかと思えば、何がなせたわけではありませんが、感慨深いものがあります。本当に最初はママゴトのような状態で、電話の
近年、非常に短くなってしまいましたが、中間期という私たちの暮らしに最もやさしい気候を十分に満喫して、その感覚を深くご自分に刻むことは大変重要なことだと思います。とかく数字が見えてくると、そのことばかり頼りすぎて、その値に一喜一憂して、とも
住まいは、非常にベーシックな土台作りという部分が多くて、最近やたら脚光を浴びていますが、省エネであるとか室内温湿度をより整えるということは、まさにベーシックで、住まい手が意識しないですむ環境を求めて仕立てていくものです。いわば、取り立てて
春夏の気候の良い時をイメージすると、少し蘇ってくるのは「何も感じない」という言葉です。暑くも寒くもないちょうど良い感じというポイントが、人それぞれにあるのだと思います。これには若干の個人差がありますが、その感覚をキープしていくことが室内環
私たちが高性能住宅の設計を始めた30年ほど前は、夏と冬の間に要は窓を開ければ気持ち良い空気であるという結構な長さの中間期があって、それを少しだけ補いながら、冷暖房が必要な時期を少しでも短くするというイメージが高性能の役割でした。その頃から
暑かった夏から、少しずつ空も高く澄んだ空気感に包まれていって、少しずつ気温も過ごしやすい季節に入り、時折朝晩は冷え込んでくる季節になりました。日中も過ごし良い日が多い福岡です。夏と冬の間の「秋」と、今度は冬から夏の間の「春」のこの過ごしや
この、今の住まいの高性能化の流行も、いつか伸び代を消化してしまい、それ以上は商売ネタとしてはあまり面白くないなどとなると、一気に騒がなくなるものだと思ったりします。何十年もやっているお仲間はいざ知らず、少なからずブームに乗った人々はそのう
住まいの高性能化がボトムアップされて、全体のレベルが上がっていくことは、私たちとしても悲願であるし、そのことに何の依存もありません。ただ、この流れで注意しなければならないのは、性能というものはあくまで前提条件であって、住まいの一要素である
材料高騰や景気の低迷で、住まい創りを誰にでも手軽にという時代は、実はもうこの国ではとっくの昔に過ぎていってしまっているのかもしれません。35年の住宅ローンが成立するのも、物価スライドに並行して賃金も上がり、景気が安定して俯瞰できるからで、
これまでも、「買うから創るへ」などという表現を使って、大多数の住まいづくりへのプロセスに疑問を投げかけてきました。いわゆるお仕着せの完成品を何十年というローンを組んで買うという、今では当たり前の住宅建設のプロセスに私などは大きな違和感を覚
住まいの性能に関しては、まだまだ上げていかなければならないとずっと言い続けてきました。業界のマイノリティーの頃から、その想いは全く変わりません。ただ、極端な言い方をすれば、住まいそのものの本質は、全く別の部分にある
私たちは、住まいという巨大なものを構築していくことを生業としています。よく思うのは、私たちは一つの大変大きなヴォリウムのあるものを作っているのだけれど、中味は実は住まい手の暮らしそのものであるから、ほとんどその外皮と言われる皮の部分を作っ
異端児が踏ん張っていた時代は、言うなれば創り手も建てる側も、まさに真剣勝負でしたから、心を一つにする分、言い方は変ですが、確実に中身の濃い住まいづくりができていたような気がします。そう言う部分では、今、
当時は、周りから何を言われても、真理はそこにあると志を持って高気密高断熱を実践している猛者が全国にポツリポツリとおられました。「九州と言う断熱途上エリアでお前が頑張るなら、いくらでも協力は惜しまない」と北海道のお仲間たち、諸先輩は言ってく
では、今と当時とでは何が違ったかというと、根本的に「高気密高断熱」というものが関東以西ではあまり知られていなかったために、ほとんどアウェイというか、とにかく大変でした。一言物申せば九州で断熱など狂ってると言わんばかりの扱いで、よく興味本位
間取りはともすると汎用のLDKプランを意識するあまり、なんとなくありきたりなものに陥りやすいし、盲目的にバリアフリーばかりを意識するとかえって段差がないことでメリハリのない空間構成になってて行ったりもします。手すりも、至る所につければ良い
私たちがヒアリングの途中で、必ず今の暮らしぶりを見させていただくのは、そういう些細な住まい手の感覚の部分を少しでも理解するためです。そこからそのまま引き継いで行った方が違和感なく暮らせる普遍の部分と、少しでも改善し、今までとは違ったアプロ
ちょいと振り返れば、20代の半ばに向こうみずにポンと開業した事務所も35年目を歩んでいて、ただ潰れようがなかっただけのことですから威張れたものではないですが(笑)、ずいぶん時が経ってしまったなと思うことが多くなりました。最初のうちは店舗や
これまで、巨大電力会社が一手に引き受けてきた発電と送電のシステムも、これからは少しでも自由競争にして、もっと小さなグリッドの集合体で賄っていくようにしていかなければいけないと思います。再生可能エネルギーの売買電に至っても、そもそも既成の電
器を整えることが省エネ、しかも暮らしのベースを無理せずに省エネすることに貢献することは自明のことです。これからもっともっと進めなければなりません。ただ、世の中の流れで言えば、既にこれだけでは足りなくなってきました。これからは経済格差で必要
2016年のダルムシュタットで開催されたパッシブハウス国際カンファレンスの基調講演で、環境ジャーナリストのフランツ・アルト氏が講演中スクリーンに映し出されたグラフが、私にとっては衝撃的でした。50年の未来予測として、建築の省エネ化が進んで
懐事情に直結し始めて、いよいよこれまで興味を示さなかった人々も「省エネ」を連呼し始めていますが、いきなり省エネと言ったところで、住まいに関して言えば器のほうを整えなければ埒が開かないわけで、使うエネルギーをできるだけ小さく絞るためには、器
先日ガソリンスタンドで車の給油をしていて、灯油18リットルの価格表示を見て驚愕しました。今年の冬は、寒さが身に染みる冬になりそうですね。実に、私が高性能住宅を創り始めた30年近く前は、灯油が安かったために灯油ボイラーの採用が多かったのです
大変な時代に突入しつつあることは、誰の目にも明らかで、逆に言えば、この数十年ごまかし続けてきたボロが今露呈してきたと言えなくもない状況下で、私たちも含めて市井の人たちが沈黙し、ただ漫然と過ごしているだけでは、社会は良くならないし、好転し変
連帯感を大きく煽る風潮は、一見勇ましいし一丸となった感はある部分高揚感、快感でもあると思います。ただ、私はあえて、そういう空気感の中で、取り残される人が必ず出来てしまうことが気になって仕方ないと言うことを思ってしまいます。近頃ボウフラの良
公平な報道と嘯いて、時の政権批判をしないメディアは報道としての体をなしていません。権力に阿るようでは単なる権力側の広報機関なのですが、かつての大本営発表と同じように昨今のそれは非常に危なっかしい導きをしているようで心配で仕方がありません。
市井の人として、おおよその人は生きていますが、その実体がどの国でも正史にその実像が残されているわけではありませんから、なかなかピンとこないのですが、確実に圧倒的多通の民衆は存在していました。危機的状況下でも日々の生業は連綿と続いていたわけ
昨日、九州を縦断した巨大な台風は、日本列島に大きな爪痕を残し東に進路を進めています。この数年のコロナ発生、ウクライナの戦争、世界中で広がる政情不安と異常気象、巨大地震など、なんだかこれでもかというほどに、人類にとって危機的状況が重なってい
再生可能エネルギーへのシフトは世界の潮流ですが、山を切り開きメガソーラーを模索する巨大資本の動きは、化石燃料の利権をほしいままにした利権のシナリオと正直あまり変わりません。環境破壊が伴えば、何にもならないお話になってしまいます。 そういう
これから自分たちが消費するエネルギーを考えるときに、国単位で考える大きな送電線網と巨大電力会社という根本発想から変えていかなければならないことは、原発政策や北海道で起こった巨大停電などを見ても自明のことだと思います。ただ、ここがリアル社会
使用するエネルギーの形としては、これから化石燃料を直炊きというものは減少して、電気に置き換えられていくことは当然の流れだと思います。そうするといよいよ電力需要が増えていく傾向にありますが、私たちが取り組んでいる高性能住宅に関しても、桁違い
いまだ原発ありきの政策をとり続けている現政権は、私には全く理解ができない連綿と続いている今の政権ですが、さまざまな政治の有様を見ても、権力構造に巣食う輩というものはいるわけで、10年前の東日本大震災の時の福島原発の大惨事は未だ解決していな
近頃の社会情勢を見れば。おりからの原油価格高騰の影響は確実に日に日に厳しさを増してきて、円安も進み、そもそも資源がないこの国で、これからどうして生きていこうかと考えることも具体的な日常で多くなって来ました。また年々激化してくる地球温暖化の
「買う」から「創る」へと言うことは、近年ずっと言い続けて来ました。貨幣経済の上に成り立つ「買う」家は、どんどんその存在意義が劣化して、私たちの暮らしを豊かなものへとは導いていない様な気さえします。別の価値観で住まい創りができないかと思案し
住まいづくりは、結局はそのご家族の「巣」づくりです。どこまでも個性的であって良いと思うし、こんな時代だからこそ、躊躇せず自分たちに一番フィットした住まいを得るべきだと考えます。 考えてみれば、出来合いの同じ外観の住まいが、コピペの様に並ん
土地に関しては、日本人独特の感覚があるのかもしれません。不動産という文字から、不動の(価値が変わらない)財産という感覚をお持ちの方は多いと思います。ただ。私が言うのは、不動産とは右から左に動かなければ価値がないもの。つまり地面ですから、そ
近年異常なのは、景気は大きく落ち込み、デフレ、ゼロ金利が続いているというのに物価がじわじわと高騰して来ていて、俗にいう「スタグフレーション」と言う経済的には最悪のパターンに陥り始めているという様な解説もちらほら聞かれ始めました。大恐慌が起
資材高騰がつづき、いよいよ住宅産業界にも深く影を落とし始めました。本来着工してからも最低数ヶ月は工事にかかる期間が必要な住宅でも、資材などの見積もりの有効期限が3ヶ月とかもっと酷いと1ヶ月などという短期間のものもあるために、工事実行時の増
2012年にお引き渡しをして10年が経ち、改めて今回お伺いして、よき住まい手ご夫妻と、たくさんのお仲間と一緒に、当時、色々なことに挑戦し、手探りでしたがこの福岡パッシブハウスに取り組めたことは幸せなことだったなと思いました。ご入居後も住ま
「建てもの燃費ナビ」が果たした役割は、大きかったと思います。当時英語版、ドイツ語版しかなかったPHPPは語学が得意ではない私たちにとっては正直とっつきにくいものでした。そこへ、このソフトの出現で、私たちにも性能解析の道が開きました。各地で
福岡パッシブハウスより前に、現存した国内の認定パッシブハウスは、一棟目の森代表の「鎌倉パッシブハウス」と島田事務局長が完成させた「茨城パッシブハウス」の2棟でした。鎌倉は2×4工法で、茨城は軸在来の手刻み加工のもでした。鎌倉に
2011年3月11日、午前中に私と森代表は宮崎県の日向にいました。120×150という扁平平角柱などの構造材のプレカットや、木質系パネルの視察で工場視察の途中でした。工場内を回っている私たちに、突然けたたましいサイレンが鳴り始
8月のお盆の頃に、PHJチャンネルのYoutube取材を受けるために、森代表、取材の本橋社長と共に久しぶりに福岡パッシブハウスに行ってきました。施主ご夫妻と共に、当時に想いを馳せながら、もう10年が経ってしまったのかと時の速さに愕然とする