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帝銀事件は、1948年に東京都豊島区の帝国銀行(現在の三井住友銀行)椎名町支店で、行員ら12名が毒殺され、現金と小切手が奪われた銀行強盗殺人事件ですが、「日本の黒い霧」(文春文庫)の著者、松本清張は、膨大な資料を集め、緻密な分析を重ねて、その恐るべき真実を暴いています。私は、日本人が忘れてはならない、戦後日本の重大事件の一つだと思います。下記は、同書の一部抜粋です。「8」は当時の捜査当局が、全国の警察署にあてた「帝銀事件捜査要綱」で、「9」は、捜査の過程で、それに追加されたものです。犯人が旧軍関係者、特に石井部隊(731部隊)の関係者である可能性があることを考慮していたことが分かります。だから、捜査当局の手が、石井部隊関係者を抱きこんで進めている最高秘密作戦に及ぶことを恐れ、GHQが手を回し、その回避のた...帝銀事件とGHQと731部隊