第502回 神様は若林志穂さんに試練を与えすぎ
海外でも日本でも、性加害に関するさまざまな報道が噴出している今日この頃だけど、1月23日、元女優の若林志穂さんが自身のXを更新し、「大物ミュージシャンNから性暴力を受けたことがある」と告白したというニュース、みなさんはご存じかしら。
正確には、2023年11月に、若林さんがXでLIVE配信を行い、かつてNから映画出演のオファーを受け、Nと若林さんの部屋でセリフ合わせをすることになったとき、Nが違法薬物らしくものを使用するのを目撃。その後Nからレイプされ、「お前なんか芸能界にいられないようにボコボコにして海に沈めてやる」と脅迫されたと告白。その動画が若林さんのフォロワーによって1月23日にリポストされ、一気に拡散されたというわけ。
しかし今回、あらためて若林さんの過去について調べてみたんだけど、この方の人生、かなりすさまじいのよね。「テレビドラマの現場で泥棒扱い」(TBSの昼ドラの大人気シリーズ『天までとどけ』に出演していたとき、現場でモノの盗難が多発。若林さんが犯人をつきとめつつも黙っていたところ、いつの間にか若林さんが泥棒扱いされるようになった)とか、「殺人事件を目撃」(2001年、出演予定の舞台の稽古場に向かう途中で、男(薬物中毒者)が警察官を刺殺し、犯人が射殺される現場を目撃した)とか、「共演者が事故死」(2008年、『天までとどけ』で弟役だった俳優さんが事故死した)とか、一つひとつのエピソードがあまりにも強烈すぎ。それこそ、ドロドロ系の昼ドラみたい……。
しかも、Nの件含め、そうした辛い体験が原因で複雑性PTSDになって、2009年に芸能界を引退することになり、現在は厚生労働省指定の特定疾患(難病)である脊柱管狭窄症も罹患しているそう。神様、ちょっと若林さんに試練を与えすぎじゃないかしら……。