第5回 【人生の折り返し地点】【ブランドとしてのイメージ力】
起業家の家入一真さんのポッドキャスト『家入一真の本と人生』で聞き手を務めていて、おすすめの本を紹介しながら人生の歩き方について語ってもらっている。このように最近は、人生の折り返し地点を迎えた人たちの迷走や悩みをテーマにしたコンテンツと関わる機会が増えてきている。この前も、X(旧:ツイッター)でそのことについて呟いてみたら、反応がハンパじゃなかった。それだけ同年代にとって関心の高いテーマなんだろう。
自分は、今38歳で40歳になる少し手前なんだけれど、このくらいの年齢になってくると、これまでの仕事や人生について振り返って考える機会も自然と増えてくる。
今の仕事をそのまま続けるのか……、それとも何か新しく挑戦できるようなものを見つけようとするのか……。そういうことに悩んでいる人はけっこう多い。
ある程度仕事で成功した人にとっては、40歳くらいになると、自分の人生における優先順位を変えるかどうか、という悩みが浮上しがちなんだと思う。
これは、転職なんかとも少し違って、根本的なシフトチェンジをするかどうかがテーマなんだ。一番わかりやすい例で言えば、「会社を辞めて田舎に引っ込んで暮らそうとする」みたいなことかな。第二の人生というと、余生とか引退して悠々自適な生活みたいなニュアンスが滲むけれど、それともちょっと違う。これまでは目指していなかった新しい〝山〟を登ろうとするかどうか、みたいな悩みっていうのが一番正確かな。
人によって多少の差はあると思うけれど、社会に出て20年も経つと、自分がそれまでに登っている〝山〟の全容が掴めてくるようになる。そうなると、この先、その〝山〟をあと20年登り続けようとするのか、それとも、まったく違う新しい〝山〟を登ってみようとするのか。
僕自身、これまではビジネス書の世界でベストセラーを連発してランキング上位となる本を編集することに力を入れてきたけれど、最近はさすがに飽きてきた気持ちもゼロではない。
とはいえ、具体的に登りたい〝山〟があるわけでもないから、当面はこの模索自体をコンテンツ化して発信していこうかな、なんて思ってる。こういうコンテンツに対する世間の需要は相当あるみたいだし。
ブランドとしてのイメージ力
元AV女優の三上悠亜プロデュースのアパレルブランド「MISTREASS」が「CA4LA」とコラボしたことについて、ネットで叩く人がけっこういたみたい。「CA4LA」くらい規模が大きくなるとそういった単純なファンも多くなるだろうし、そのコラボに拒否反応を覚える人が現れるのも仕方ない話だ。