秋篠宮家の長男、悠仁さまは、9月6日に18歳の誕生日を迎え、成年皇族となった。混乱が続く秋篠宮家のなかで、悠仁さまはどんな日々を過ごされてきたのか。2021年に公開された「秋篠宮家『秘録』」(本誌取材班)より紹介する。
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悠仁さまに起きていた異変
「眞子さまがいちばん懸念していたのは、悠仁さまへの影響でした。自分たちのギクシャクした関係が悠仁さまに伝わってしまう。それがまだ小学生だった弟の心に、どれほど深刻な影響を与えてしまうか、考えただけでもつらい、と。だから自分を偽って、紀子さまとはまるで仲が良いかのように振舞っている、そうおっしゃっていました」(ある眞子さんと近しい人物)
秋篠宮邸では、ご家族一人一人の好みに合わせて、料理の温度を微妙に調節するのが決まりだった。
そばのキッチンで職員が料理を温め直していると、まだ小学生だった眞子さんが駆け寄り、「今日の晩ごはんは、何ですか?」と無邪気に尋ねる。そんな姉の陰に隠れて、後ろから控え目にのぞき込むのが妹の佳子さまだった。秋篠宮はソファに腰かけギターをつま弾きながら、料理がテーブルに配膳されるのを待っていた。
しかし、2018年の段階ではそのような光景はすっかりなくなり、食卓は重々しい沈黙に包まれていた。眞子さんの懸念した通り、悠仁さまは、そんな家庭の異変を敏感に感じ取っていた。
ある日の夕食でのこと。紀子さまは、悠仁さまが料理を食べ残しているのに気づき、
「今は成長する時期なのだから、出された食事はちゃんと全部食べなきゃ駄目よ」
と叱った。悠仁さまは気が進まないようすだったが、残さず食べ切ったという。だが、母親が席を外していなくなると、食べたものを吐いてしまった。
そばで一部始終を見ていた眞子さんは衝撃を受け、介抱しながら、「どうしたの? 大丈夫?」と声をかけた。悠仁さまは「ちょっと調子が悪いだけだよ」と答えたという。
眞子さんはこの時、自分のことがきっかけで起きた家族の不和が幼い弟の心を蝕んでいる、と思ったようだ。いつも家族に気を配ってきた「しっかり者」の眞子さんにとっては、つらく苦しい出来事だった。