日焼けして真っ黒になった肌を「一刻も早く白く」する方法
マリンスポーツや、ゴルフなど、レジャーシーズンに多いのが“うっかり焼け”。「日焼け止めを塗っていたのに焼けてしまった」、「日焼け止めを塗り忘れて真っ黒になってしまった」などなど、日焼け肌の基本のアフターケアや、真っ黒に焼けてしまった肌を一刻も早く元の白さに戻す方法を、美容皮膚科医がアンサー。未来の肌のために今すぐ実践して！
Contents
教えてくれるのは……美容皮膚科タカミクリニック 副院長 山屋 雅美（やまや まさみ）先生
日焼けした肌が白くなっていく仕組み
「紫外線を浴びると、肌の内部を守るために、メラニン色素が大量に産生されるため肌が黒くなります。そこで大量に産生されたメラニン色素がターンオーバーによって排出されることで、肌が元の白さに戻っていきます」（山屋医師）
ターンオーバーにより肌が生まれ変わり、日焼けによって黒くなった肌は元通りの肌色に。
日焼けした肌が元の白さに戻るまでどれくらいかかる？
「日焼けをした後に元の白い肌に戻るまでの期間は、個人差もありますが、日焼けの種類によって異なります」（山屋医師）
サンバーンの場合
「サンバーンの場合は、日に当たって2～3時間すると赤みが出てヒリヒリした刺激を感じはじめます。大体3日後ぐらいから徐々に炎症が落ち着き始め、1〜2週間後には皮がむけます。ただ、水ぶくれができるほど激しいサンバーンの場合、治るのには3週間以上かかるだけでなく、跡が残ることも。炎症が激しい場合はすぐに病院へ行きましょう」（山屋医師）
サンバーンとは？
「皮膚が『赤くなる』日焼け。紫外線を浴びた数時間後に皮膚が赤くなり、1～2日火傷のようにヒリヒリした痛みを伴ったり、水ぶくれができることもあります。一気に大量の紫外線を浴びてしまった時に起こります」（山屋医師）
サンタンの場合
「サンタンの場合は3日後ぐらいから徐々に黒くなり始め、その後は数週間〜数ヶ月で元の肌の色に戻るでしょう」（山屋医師）
サンタンとは？
「皮膚が『黒くなる』日焼け。紫外線から肌内部を守るために、メラニン色素が生成され色素沈着を起こすことで起こります。サンバーンの赤みや痛みが引いた後に現れて、数週間～数か月続きます」（山屋医師）
真っ黒になった日焼け肌を一刻も早く白くする方法
「少しでも早く元の白さに戻すには、『メラニンをこれ以上増やさない』、『できてしまったメラニンの色を薄くする』、『メラニンを排出する』、この3つのケアがカギとなります。これからもより一層紫外線対策ケアをして、新たにメラニンを生成させない「紫外線ブロック」と「メラニン生成ブロック」のケアをしましょう」（山屋医師）
【1】これ以上日焼けをしない
「自分でできる最大の紫外線対策は“日焼け止めを塗る”ことです。毎朝、雨の日でも、外出しない日でも必ず日焼け止めを塗って、これ以上日焼けをしないようにしましょう。もちろん、日中の塗り直しも忘れずに徹底を。日焼け止めの塗り直しを忘れてしまいがちな人は飲む日焼け止めも併用を」（山屋医師）
【2022年最新】おすすめ日焼け止め
①資生堂 アネッサ
汗・水・熱＆空気中の水分に反応してＵＶブロック膜が強化。
②カネボウ化粧品 アリィー
ビーチフレンドリー処方で環境に優しいのが魅力♪
③花王 ビオレUV
水みたいに広がって密着。使用感のストレスゼロ♡
④コーセー プレディア
肌あれ・ニキビから守ってくれる成分がＩＮ！
⑤コーセーコスメポート サンカット®️
潤いを保ってくれるスキンケア成分がたっぷり！
【2】赤みが落ち着いたら徹底した美白ケアを
「浴びてしまった紫外線によってメラニンが生成するのを抑える美白ケアを。メラニンを生成する際に働く酵素「チロシナーゼ」や、メラニンをつくる細胞「メラノサイト」の働きを抑える効果のある美白アイテムやサプリメントを活用しましょう。
また、各メーカーから多様な美白アイテムが多数販売されており、それぞれ美白効果のある成分が複数配合されています。成分で選ぶのもよいですが、“メラニンの生成を抑える”という効果でアイテムを選ぶほうが、手軽に取り入れられ、普段気に入って使用しているメーカーのアイテムで揃えることもできます」（山屋医師）
メラニンの生成を抑えるおすすめスキンケア
おすすめスキンケア①SK-Ⅱ
SK-II が承認を得た美白有効成分 D-メラノTMと、今回新たに開発した SK-II 独自の蓮花エキス、新成分 SD-ライトをブレンドした「ウルトオーラカクテル」を配合。肌のキメを整え、なめらかで明るく輝きにあふれるオーラ肌へと導きます。
おすすめスキンケア②ワンバイコーセー
ONE BY KOSÉ メラノショット ホワイト D（医薬部外品）40mL ¥5,300、65mL ¥7,200（付け替え用 40mL ¥5,000、付け替え用 65mL ¥6,900（すべて税抜・編集部調べ）
日本で初めてシミ発生源の3D解析に成功したコーセー。そこで初めて解明されたシミの奥の様子から、シミの発生源メラノサイトを直撃する美白有効成分最強とも言われる「コウジ酸」を投入しました。そして今回新成分として加わるのが「カリンエキス」と「レスベラトロール」。パワーアップした美白美容液はメラニン生成を根源からシャットアウト。肌の奥で黒さを増やそうとする「シミのもとを無色化」し、シミの兆しさえ感じない透明感あふれる肌に。
おすすめスキンケア③トランシーノ
美白有効成分「トラネキサム酸」がメラニン生成を促すシミ情報をブロックし、メラニンを作り出す前に働きかけ、シミの根源の無力化にアプローチ。ミルク状の美容液が、独自の浸透アプローチにより肌の奥深くまで有効成分が届き、シミの根源をブロックします。
おすすめスキンケア④ソフィーナiP
キー成分になるのは花王独自の有効成分「有効成分カモミラET」。天然植物由来で、メラニンが生成されるのを早い段階で抑制します。さらに、日やけ後のほてりや、肌荒れを防ぐ抗炎症剤も配合。保湿効果にもこだわって、各層細胞のすみずみまでうるおいで満たします。こっくり濃厚なのに、肌に伸ばすとみずみずしく馴染む質感の変化にオドロキ。夏でも冬でも心地よく使えそうです。爽やかなフローラル「花爽柑の香り」は、深呼吸したくなるような癒しの香り。
おすすめスキンケア⑤コスメデコルテ
コスメデコルテ ホワイトロジスト ブライト コンセントレイト （医薬部外品）40mL ¥16,500、付け替え用 40mL ¥15,950
シミと加齢の関係を追求し、改めてシミ生成のルーツに迫り導き出されたのは、「リソソーム」に鍵があるということ。メラニンの塊・メラノコアを粉砕するリソソームは、加齢やシミの部位で老化するという事実を解明。
そこで、メラニンの生成から排出までの一連のメラニン制御システムを正常化させるのに必要なリソソームの活性化にアプローチする美白美容液「ホワイトロジスト ブライトコンセントレイト」が誕生。浸透力を高めて、より早く確実に効果を発揮するためブライトコンセントレイト処方を採用。コスメデコルテが誇る美白有効成分・コウジ酸を引きつれながら肌の奥深くまで浸透し、肌の奥に溜まったメラニンを一撃。ミクロのシミさえつくらせません。メラニン生成を先回りして抑制し、肌にシミを寄せつけず透き通るように明るい肌へと導きます。
【3】角質ケアやレチノール入りのスキンケアでターンオーバーを促進
「日焼けにより肌が黒くなってしまったら、肌のターンオーバーを促進する角質ケアアイテムや、レチノール配合アイテムを取り入れて、メラニンを排出しましょう」（山屋医師）
メラニンを排出させるおすすめスキンケア
おすすめスキンケア①ラ ロッシュ ポゼ
独自成分の「トリアシッドコンプレックス」や、ナイアシンアミド、ターマルウォーターを配合。表面の角質のキメを整えるだけでなく、角層の内側までケアするトータルアプローチ。毛穴レスで触りたくなる肌質へ導きます。
おすすめスキンケア②ザ・レチノタイム ホワイト
シワ改善ブランドとして人気の「ザ・レチノタイム」に美白を強化した新ブランド「ザ・レチノタイム ホワイト」がデビュー。スキンケアラインのスターアイテム「クリアローション」は、ナイアシンアミドやビタミンC誘導体、角質柔軟成分を配合。肌のごわつきやくすみの原因の「古い角質」をやさしく取り除く、薬用美白ふきとり化粧水です。紫外線を受けた肌のターンオーバーを正しく導きながら、透明感のある肌へサポートします。
おすすめスキンケア③イニスフリー
「レチノール」とは、ビタミンAの1種で、繰り返す肌トラブルにアプローチし、肌をすこやかに保つ働きを持つと言われています。毛穴や角質ケアにも適しているとされ、エイジングサインが気になる肌への効果も期待できる話題の成分。一方で、化粧品への配合が非常に難しいということでも知られ、肌への刺激が気になるという声も。そこでイニスフリーは、敏感肌からすべての肌タイプが毎日使用できる無添加・低刺激処方でレチノールを美容液に配合。独自のテクノロジー「チェジュシカ リポソームロジー™」*のW効果で、つるんとなめらかな卵のようなピュア肌へ導きます。
*ヒアルロン酸、セラミドNP、アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸（全て保湿成分）
おすすめスキンケア④キールズ
最新テクノロジーが叶える正確なマイクロ レチノール*3 にペプチド*8やセラミド*9を配合。レチノール*3 製品を使用するにあたり懸念される刺激感を抑えながら、従来のレチノール*3 が持つパワーでエイジングケア*4 ができます。軽やかなクリーム状のテクスチャーでスキンケアルーティンにも取り入れやすく、肌にスッと素早く浸透。肌に優しくデイリ ーにも使いやすいため、ファーストエイジングケア*4 にも最適な美容液です。
【4】体の内側からもケアを
「日焼けした肌を早く元の白さに戻したい時は、外側からのケアと合わせて内側からのケアを取り入れましょう。サプリメントなどの内服ケアは、肌にほてりや痛みがある日焼け直後からもできますので、紫外線の強い季節は日焼けの有無関わらず、毎日取り入れることをおすすめします。ビタミンC、トラネキサム酸、L-システイン配合の医薬品やサプリメント、これ以上日焼けをしないために、塗る日焼け止めも必ず併用をしましょう」（山屋医師）
飲む焼け止めのおすすめ
おすすめ飲む日焼け止め①アスタリフト
肌のうるおいと弾力を保ち、健やかな肌を維持する機能が新たに追加しパワーアップ。高い抗酸化作用をもつ「アスタキサンチン」により、日頃の紫外線ケアだけでなく、乾燥や弾力低下による肌悩みもケア。
おすすめ飲む日焼け止め②ファンケル
「ハス胚芽エキス」を新配合した美容サプリメント。メーカーが特許を取得している「ヒドロキシチロソール」と「Ｌ-シスチン」の組み合わせが、本来の透明感のある美しさをサポートします。「ビタミンＣ」や「ナイアシン」といった今注目の美容成分も配合。手軽に毎日続けやすい粒タイプで、澄みわたる美しさを引き出します。
おすすめ飲む日焼け止め③HAKU
ファンの熱烈なラブコールに応え、開発された「HAKU 美容サプリメント」。インナーケア研究の先端技術を搭載し、7つの厳選成分を配合しました。L―シスチン・ビタミンC、モリンガ、ブライトニングパイン®などの贅沢な組み合わせに思わず胸が踊ります♡ 1日3粒、約1ヶ月分。コツコツ続けて内側から輝くような肌印象を手に入れて！
日焼け肌におすすめのビタミン、食材
「たんぱく質＆ビタミンを積極的に摂取をして、皮膚の回復力を高めるとともにメラニンが生成されるのを防ぎましょう」（山屋医師）
・たんぱく質
「肌の構成成分であるたんぱく質は、ダメージを負った肌が新たに再生するのに必要不可欠な成分です。鶏肉、などの肉類、大豆に多く含まれています」（山屋医師）
・ビタミンC
「メラニンの生成を抑える働きや抗酸化作用、コラーゲン生成を助ける働きがあり紫外線対策に有効なビタミンC。美肌のためにフルーツからビタミンCを摂っている人は、フルーツの種類や摂る時間帯に注意が必要です。グレープフルーツなど柑橘系の果物は、光毒性物質ソラレンを含有しているため、紫外線を吸収しやすいという反面があります。日中にビタミンCを摂取したい人は、柑橘系フルーツを避ける、もしくはサプリメントやドリンクを活用しましょう。キウイフルーツ、いちご、ブロッコリーは、日中に食べてソラレンの心配がありません」（山屋医師）
・ビタミンE
「抗酸化作用は高く、ビタミンCと一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。また血行をよくし、新陳代謝を高める働きもあります。アボカド、アーモンドなどのナッツ類に含まれます」（山屋医師）
・ビタミンA
「皮膚や粘膜を保護する働きがあります。また、抗酸化作用があり、活性酸素を抑制する働きがあります。鶏レバー、うなぎ、にんじん、ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれます」（山屋医師）
・リコピン
「抗酸化作用が高く、メラニン生成を抑える効果が期待できます。トマト、スイカなどに含まれています。トマトからリコピンを摂取する場合は、生よりもトマトジュースなどの加工品や、加熱したほうがリコピンの吸収率が良くなります」（山屋医師）
・発酵食品
「美肌のためには、腸内環境や肌の調子を整えてくれる発酵食品（ヨーグルト、納豆、味噌など）も積極的に摂取を」（山屋医師）
