乃木坂46・山下美月|コンプレックスだらけの自分から救ってくれた「あるもの」とは?

美月が思う、コンプレックスの話

ずっと欠点だと思っていたコンプレックスは自分の個性。お芝居に救ってもらいました

山下美月のCanCam誌面での人気連載、「言いたいコトはやまやまですが。」。今回は、”コンプレックス”についてお話しします。

最近、コンプレックスを開き直れるようになりました

「見た目のことだったり性格のことだったり…ついネガティブになってしまう私ですが(笑)、元々はそんなに気にする性格じゃなかったんです。でもこのお仕事を始めてから、自分の容姿や、自分自身の価値みたいなものをどうしても認識するようになってしまって。

アイドルのときの制服はみんな同じだから、周りとの差が余計に気になっちゃうんですよね。あのコはかわいいな〜とか、スタイルがいいな〜とか(笑)、そんなことがいつのまにか蓄積されて、コンプレックスになっちゃって。

まずは見た目で、最大限かわいいと思ってもらえるように頑張ろう!と思ったときに、自分のいいところを伸ばす思考よりも、自分の悪いところをどうにかしなきゃという思考になっちゃっていたんです。

本当は、甘さのある優しげな感じの、いわゆる〝たぬき顔〟が憧れ。キツく見られがちな自分の顔がずっと好きになれなかったんですが、なんかもう最近は、全部どうでもいいや〜って開き直りました(笑)。そう思えるようになったのは女優のお仕事のおかげかも。役を演じているときは自分を捨てることができるから、私はお芝居に救われたところがあるんです。

あと、演じているときって顔がどうとか体型がどうとか、観てる方はそんなこと気にしないじゃないですか(笑)。何より、見た目はリアルなほうが絶対いい。キレイに整えすぎてない、人間くささがあるほうがお芝居には味として活きてくると思うんです」

欠点だと思っていたところは自分の個性!

「今、朝ドラ『舞いあがれ!』で演じている望月久留美ちゃんもそう。家庭環境で苦労している役だから、素爪でほぼすっぴん、髪もキレイになりすぎないように美容院にはできるだけ行かないようにしています。その分アイドル活動のときのヘアメイクさんには苦労させてしまっているかもしれませんが(笑)。

あと、『そういう顔のほうが女優をやるにはいいよ』と先輩の女優さんから言ってもらえたことがあって。たしかにそうなのかもしれない…!? と受け入れたら、欠点だと思っていたところは自分の個性なんだと思えて、一気に自信に変えることができました。

もし今コンプレックスで悩んでいるコがいたら、「あなたのその悩みは誰かにとってきっと羨ましい部分でもあるよ」って言ってあげたい。自分がどんな顔でもどんな体型でも、好きなメイクをして好きな服を着て、自分のためだけに生きてほしい! 今ってそういう自由が認められてるすごくいい時代だと思う。だから周りのことなんて気にせず、おしゃれや好きなことを思いっ切り楽しんでほしいな」

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容姿や性格のネガティブな部分をお芝居によって克服できた美月。自分の欠点=個性だと、ポジティブに変換できるところを見習って、周りを気にせずおしゃれや好きなことを楽しみたいですね♡

CanCam2月号「山下美月 言いたいコトはやまやまですが。」より 撮影/松岡一哲 スタイリスト/伊藤ミカ ヘア&メイク/河嶋 希(io) モデル/山下美月(本誌専属) 構成/手塚明菜