「節電のつもりが逆効果なこと」やってない?本当にやるべきエアコンの節電方法7つ

毎日本当に暑い日々が続きます。35度を超える気温が日常と化していて、ニュースでは「災害級の暑さ」なんて言われるほど。一方で、電気代はぐんぐんと上がっています。ページを開いてくださった人のなかにも、「エアコンの使用時に、節電を気にしているよ!」という方もいらっしゃると思います。

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でも、ちょっと待って!その方法、間違っていませんか?今日は、ダイキン工業株式会社が20-59歳の男女527名に行った調査から、エアコンの節電の実態を見ていきましょう。

 

良かれと思ってやってしまいがち。勘違い節電術

こちらの表をご覧ください。「効果的な節電方法と、逆効果になりかねない方法」を4つずつ挙げ、「これは効果的、これは逆効果」と分ける調査を行った結果……なんと6割もの人が「本当は節電に逆効果な方法なのに、節電術として選んでしまった」んです!

■そんな”勘違い節電術”とは一体?

実は、「風量はできるだけ『弱』で使う」、節電に逆効果なんです! 風量が弱ということは、室内が涼しくなるまでに時間がかかる、ということは消費電力量が増加する、という仕組み。勉強になりますね!

 

え、そうだったんだ。意外と知らないエアコンの仕組み

エアコンって、空気から熱を集める「室内機」と、熱を屋外へ追い出す「室外機」から構成されてるの、皆さん知ってましたか?そう、「室内にある熱を屋外へ移動させることで、部屋を涼しくする」というのが、エアコンの働きなんです。この仕組みを知っていたのは…

半分くらい。じゃあ、「室外機の消費電力は、エアコン全体の80%以上を占める」っていうのを知っているのは…

なんと10人に1人。この際覚えてしまいましょう!

■つまり、節電に効果的なのは

つまり、エアコンの節電で大切なのは、”室内機がスムーズに空気を吸い込めるように&室外機がスムーズに空気をふき出せるように”ということ。「フィルターの定期的な掃除」や「室外機周辺の整理整頓」が大事なこと、超納得できます!

それから、負担を減らす使い方もとっても大切。「こまめなスイッチのON/OFFを避ける」だったり「設定温度を下げるよりも、風量を強めてみる」などなども効果的です♪

 

「エアコン使用を控えるつもり」、実は7割強も。

電気代高騰の影響は大きく、7割以上の人が「エアコンの使用自体を控えるつもり」と答えています。でも、本当に注意!室内でも熱中症、なり得るんです。だからこそ、エアコンを正しく使うことがとっても大切。

ダイキンは、エアコンの仕組みや上手な節電方法を解説したWEBコンテンツ「エアコンの『冷やすしくみ』と電気代の関係」を7月12日に公開しました。気になる内容を、一緒に見ていきましょう♪

 

今日から実践、7つの節電方法とは

■「空気の通り道をふさがない」ために

先ほども説明したとおり、室内機と室外機がパイプでつながっていて、室内の熱を屋外へ運び出すのがエアコンの仕組み。ということは、熱をスムーズに集めて逃がせる状態を作ったり、余計な負担をかけない使い方をしたり…が重要なんですね!

【節電方法①】フィルターにホコリをためない

フィルターにホコリがたまっていると、効率的に熱を集められなくなり、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかってしまうんです。

2週間に1回のフィルターお掃除が、とっても効果的♡

【節電方法②】室外機まわりをスッキリ

室外機周辺に障害物があり、吸込口や吹出口が塞がれてしまうと…熱を効率的に逃がせず、無駄な電力消費に。余計なものは置かない!が鉄則です。

■エアコンの心臓を、守るために

室内機で集めた熱。室外機から外へ逃がすのですが、この熱は何が運んでいるのでしょう?

それはずばり、「冷媒」というガス。この冷媒を循環させるのが、エアコンの心臓、「圧縮機」です。圧縮機の消費電力は全体の80%と、非常に高いのが見て取れますね。では、圧縮機に負担をかけない使い方とは一体?

【節電方法③】オンオフは控えめに。

エアコンはスイッチを入れた直後、勢いよく運転して部屋を冷やし始めます。そう、スイッチのオン・オフを繰り返すと…圧縮機への負荷が高まる頻度が増えるんです。

日中の場合30分程度の外出なら、一度オフにするより「つけっぱなし」の方が節電につながるんだそう!

【節電方法④】まずは、風量を上げてみよう

エアコンの設定温度を下げると、より多くの熱を運ばなくてはなりません。その分圧縮機に負荷がかかるのも納得。ということは…設定温度を下げる代わりに、風量を上げて「体感温度」を下げるのも工夫のひとつ!

風量を上げると「ブオー」って大きな音がなるかもしれませんが、大丈夫!実はファンを動かすモーターは、圧縮機と比べれば少ない電気で動くんです。

【節電方法⑤】風量自動が、効果的です。

皆さん、「風量は”弱”こそ節電」って思いこんでいませんか?実はそれ、間違い。風量を弱めに設定していると、「熱」を集めるのに時間がかかり、その分圧縮機に負荷がかかっているんです!

エアコンは「風量自動」を心掛けましょう♪

■室内の「温度ムラ」を抑えるって、効果的

暖かい空気は上昇する性質があり、冷房中は天井付近と床付近の温度に「ムラ」が出ちゃうんです。天井付近に暖かい空気が溜まっていると…エアコンは「まだまだ設定温度に達していない!」と判断してしまいますよね。

【節電方法⑥】風向は、水平に

少しでも「温度ムラ」を抑えるには、風向は「下向き」ではなく「水平」にするのがおすすめ。

エアコンの風が直接からだに当たることも防げて、快適に過ごせそう♪

【節電方法⑦】空気清浄機などで、空気を撹拌させよう。

「温度ムラ」をより抑えるには、空気清浄機や扇風機、サーキュレーターなどの活用もおすすめ!ポイントは、「エアコンの向かい合わせに置くこと」と、「床付近の冷気を、ななめ上、天井方向に持ち上げること」。

気流をコントロールすると、涼しいうえに電力消費も抑えられていいこといっぱい♡

 

おわりに

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「良かれと思ってやっていたのに!」そんな”勘違い節電法”は、ありましたか?暑すぎてゲンナリする毎日ですが、身体に優しく、そしてお財布に優しく、今日から7つの節電方法、一緒に試してみましょう♪(筒渕朱音)

情報提供元/ダイキン工業株式会社