人気芸人「ぼる塾」のメンバー4人によるリレーエッセイ連載!
当連載の36話を収録したエッセイ本『思い、思われ、食べ、ぼる塾』(小学館刊)も大好評発売中!
沖縄で撮り下ろした4人のグラビアや、かわいすぎる書籍オリジナルの「ぼる塾ステッカー」、全員へのロングインタビューに懐かしの「プロフィール帳風・自己紹介企画」など盛りだくさんなので、まだゲットしていない人はチェックしてくださいね♪
今回は、酒寄さんのターン!
子供と同じ学校や習い事きっかけでできる「ママ友」について、酒寄さんらしい無理をしない付き合い方を教えてくれました。
ここ最近の酒寄さん回で定番化しつつある、シルバニア事情もしっかりあるのでお楽しみに♡
「MAMATOMO」
皆さんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。
この連載で私がシルバニアファミリー沼に沈んでいく様子を現在進行形でお伝えしているのですが、先日、田辺さんと池袋のサンシャインにあるシルバニアファミリーのお店に行ってきました。
田辺さん「私今までシルバニアファミリーって全く通ってないのよね」
そんな余裕発言をかました田辺さん。お店に到着し、開口一番、
田辺さん「怖い!」
彼女はそう言いながらずんずんと店内に入っていきます。
田辺さん「かわいすぎて怖い!超かわいい~!」
シルバニアファミリーのあまりのかわいさに田辺さんは「やばい!お店にあるもの全部欲しくなっちゃう!」と、恐怖心を抱いていました。
話は変わるのですが、息子が保育園に入園してから1年と少し経ちました。4月辺りで気がついたのですが、
保育園にママ友という存在がいません。
保護者会のときなどその場でお母さん達と話すことはあったのですが、連絡先交換をしてやり取りをするような存在はいません。
今までに読んできた子育てエッセイ漫画などのイメージで勝手にママ友というものができると思っていたのですが、どうやら、少女漫画を読んで中学生になったら勝手に彼氏ができると思っていたことと同じ過ちを繰り返していたようです。
ぼる塾のメンバーに保育園でママ友がいないという話しをしたところ、
田辺さん「当たり前じゃん!酒寄さんは芸人でもずっと何年も友達できなかったのに、逆になんでママ友はすぐにできると思ったの?」
私「ほんと!そのとおりだわ」
あんりちゃん「その場で話せるなら別に問題ないんじゃないですか?」
田辺さん「そうだよ!昔は楽屋でずっと壁向いて誰とも目を合わせないようにしていた酒寄さんが話せるようになっただけ立派だよ!」
あんりちゃん「保護者会でずっと壁向いているお母さんいたら心配になりますね」
はるちゃん「みたらし(息子のあだ名)に会いたい!」
私「今より息子が小さかった頃、奇跡的に仲良くなれたお母さんがいるの。それって本当に奇跡だったんだね」
田辺さん「その人は貴重な存在だよ!大人になってできた友達!大事にしな!」
私「今も大切に思っているけどもっと大切に思う!」
あんりちゃん「連絡先交換だけが交流じゃないです。挨拶がきちんとできて、会っている時に思いやりを持って接していれば良いと思います」
私「ほんと!そのとおりだわ」
はるちゃん「みたらし元気?」
その後4人で、「大人の人間関係は友達と言う枠にこだわらず、自分の目の前にいる人を不快にさせずにお互い楽しい時間を過ごすことが大事である」という結論に至りました。
私「(誰かが私の目の前にいてくれたとき、ちゃんとしよう)」
そう思った矢先、あるイベントが起こりました。息子を保育園にお迎えに行くと、
息子「公園行く!〇〇くんと約束したの!」
〇〇くんは息子のクラスメイトです。最近よく〇〇くんの名前を息子から聞いていました。
私「(この後、夕飯を作って食べさせて風呂…)行こうか。夕飯ママ手を抜くけどいい?」
息子「いいよ!」
私「あと、もう遅いからママか〇〇くんのママが帰るよって言ったら楽しくてもちゃんと帰るんだよ」
息子「わかった!」
私「(息子が保育園終わりにお友達と約束しているのって初めてだ)」
約束したのであれば守らせてあげたいので公園に行くと、先に来ていた〇〇くんが
〇〇くん「みたらし!鬼ごっこしよう」
と、笑顔で息子に駆け寄ってきました。息子と〇〇くんは早速鬼ごっこを開始しています。〇〇くんのママと私は「こんばんは」と言い、とりあえず微笑みあいました。もうほとんど夜に近い公園には4人しかいません。
私「(〇〇くんママは単独行動を愛するタイプっぽい。自転車だからおうちは遠い?なるべく早く帰りたいだろう)」
どう行動するか迷った私は、「息子が〇〇くんのことを好きでよく〇〇くんの話をしています」ということだけ伝えて、向こうからの「ありがとうございます」を聞いた後はひたすら走る子どもを大人は無言で監視して、子どもふたりがお互い同じくらいの功績をあげたところで、
私「もう遅いからそろそろ帰ろう!」
と言って、帰宅しました。
私「(正解がわからない)」
これから毎日公園に行くことになるのかと思ったらそういうわけではなく、息子はまったく「〇〇くんと約束した!」というワードを言ってきません。
私「(私があの日やらかしたか?ごめん息子!)」
私のせいだったらどうしようと日々ドキドキしていると、ある日のお迎えで突然、
息子「公園行く!〇〇くんと約束したの!」
どうやら私がやらかしたわけではなく、子どもにも公園の約束をする日というものがあるようでした。私と息子の間で【夕飯の手抜き】という闇取引をして公園に行きました。今度は私達親子が先についたのでふたりで鬼ごっこをしていると、
〇〇くん「みたらしー!」
〇〇くん親子が公園にやってきました。デスクワーク中心の私は仕事終わりの息子との鬼ごっこで体力の限界がきていたので、「(…助かった。あとは若いふたりで)」と、思っていると、
〇〇くん「みたらしママも鬼ごっこしよう!」
どうやら私は前回の公園のとき、やらかすどころか何もしていないけど鬼ごっこメンバーオーディションに受かっていたようで、今回は〇〇くんママに見守られながら子どもふたりと私が鬼ごっこをするという状態になりました。
私「(4歳児の足って速すぎる…このままだと私は倒れて夕飯提供不可になってしまう…)」
そのとき〇〇くんが、
〇〇くん「なんでママ鬼ごっこしてないの!ママも鬼ごっこして!」
そこから今まで無言で見守っていた〇〇くんママも鬼ごっこに参戦。
大人ふたりが鬼になったときはお互い狙いあわず、しかし適度に追いかけないとやらせが発覚してしまうので体力を削らないレベルで追いかけ、(遊具を挟んでお互い左右に揺れる動きだけするなど)子どもに関しては自分の子どもばかり狙わず同じくらい追いかけるという、大人の気遣いを見せつつ全力で鬼ごっこをしました。
4人全員笑っていました。
私「そろそろ帰ろう!」
子どもふたりの功績が同じくらいになり、圧倒的に私が鬼だった回数が多い状態(私の足がずば抜けて遅かったので)になったところでこの日は終了。
息子「〇〇くんばいばい~」
〇〇くん「みたらしばいばい~」
大人ふたり「ありがとうございました!また~」
〇〇くんママとは連絡先は交換していません。けれども鬼ごっこはできました。楽しかったです。(酒寄)
★ぼる塾連載は毎週日曜夜配信予定です!
お楽しみに★
本連載から36回分のエッセイを厳選セレクトして掲載。巻頭には32ページにわたり、沖縄で撮影されたほっこり癒される4人のグラビアを収録。その他、ぼる塾自身が初めて語った「ぼる塾」についてのロングインタビューなど、ぼる塾の魅力が詰まった永久保存版!
書名:思い、思われ、食べ、ぼる塾。
定価:1,980円(税込)
体裁:288ページ ※とじ込みスペシャルステッカー付き/B6 変形判
発行:小学館
▼沖縄ロケのバックステージ動画もCanCamYouTubeチャンネルにて公開中!
▼まずはここから読んでみてください!【人気のバックナンバー】
『猫塾』と『しんぼる』が合体したお笑いカルテット。現在、酒寄希望さん(写真左)が育休中のため、きりやはるかさん(中央左)、あんりさん(中央右)、田辺智加さん(右)のトリオで活動中。
芸能界でも指折りのスイーツ通で知られる田辺さん初の書籍。『あんた、食べてみな! ぼる塾 田辺のスイーツ天国』(¥1,430/マガジンハウス)発売中。『ぼる部屋』毎週木曜 24:15-24:25 KBC 九州朝日放送にて放送中。
『ラヴィット!』毎週月曜~金曜 8:00-9:55 ※月曜レギュラーTBS系にて放送中。
★公式YouTube 『ぼる塾チャンネル』
★個人公式インスタグラム 酒寄さん@jiujixiwang はるちゃん @kiriyaharuka あんりさん@f_y_e_b 田辺さん@chikaxxsweet
★個人公式X 酒寄さん@no_zombie はるちゃん@shinboru1001 あんりさん@takobu7 田辺さん@chi0314ka