桜田ひより「好きすぎてのめり込んでしまう前に、自分から離れる」。映画『バジーノイズ』で演じた”潮”との共通点

桜田ひよりが奏でる青春の音

音楽を通して紡ぐ人とのつながりを描いた共感性バツグンの青春映画『バジーノイズ』。JO1の川西拓実さんと共にW主演を務めた桜田ひよりさんに、映画のこと、プライベートなこと、聞いてきました。


心地いい楽曲と青春の青さがぎゅっと詰まった作品です

私が演じた潮(うしお)は破天荒で自由奔放な女のコ。普通なら考えられないような行動を起こすのですが、その行動の裏にある感情や言動に対する分析をして、潮に寄り添うことを意識して演じました。いちばん共感できたのは、好きすぎてのめり込んでしまう前に、自分から離れるところ。私も小説を読み始めると、のめり込んで他のことが疎かになってしまいがちなので、作品に入っているときは小説から離れて、しっかり台本と向き合うようにメリハリをつけています。
今回潮を演じる上で難しかったことは、やっぱり関西弁。セリフが入った音源をいただき、それを聞きながらひたすら練習しました。方言を優先しようとすると感情が乗りづらかったり、感情を優先すると関西弁が不自然になってしまったり…両立するのが大変でした。ただ撮影を進めると自然と馴染んでいき、プライベートで友達と話しているときに関西弁のイントネーションが出ちゃうことも(笑)。


川西さんとは初共演だったので、事前にどんな方なのかいろいろ動画を拝見しました。普段はアイドルとしてキラキラした世界にいらっしゃる方が、撮影中はそんな世界から離れた引きこもりがちな清澄(きよすみ)になっていて、プロだ! と思いました。
今作は多くの方が経験したことがある、〝音楽の力〟がキーポイント。作中でもたくさんの楽曲が使用されていますが、私はその音源を撮影前にいただき、朝の支度中や夜寝る前、気分転換したいとき…プライベートな時間にずっと聴いていて、日常になっていました。どの曲もすっと耳に入ってくる心地いい曲ばかり。どこか共感できたり、胸がきゅっと切なくなったり、いろんな感情が入り交じったTHEエモい映画です。演奏シーンも素晴らしいので、ぜひ注目して観てください!


Hiyori’s Private Q&A

Q. もし〝ひより’sプレイリスト〟を作るなら、欠かせない曲は?

One Directionの曲

普段からいろんなジャンルの曲がごちゃまぜに入った、自分で作ったプレイリストで曲を聴いてます。本当に自分が好きな曲だけを詰め込んでいて、このプレイリストを聴くだけで気分が上がる♪ 私がいちばん初めに好きになったアーティストがOne Directionさんなんですけど、ふと何かで流れてきたときにやっぱりいい曲だなと思って、最近改めてプレイリストに入れ直しました!

Q. 最近買ったお気に入りのアイテムは?

水色の花柄ワンピース

まだ肌寒くて着られないけど、もう少し暖かくなったら着たいです♡ 映画『バジーノイズ』もテーマカラーがブルーだけど、実は水色は私がいちばん好きな色なんです。クローゼットの中も水色の服ばかり。次は水色系のトップスも狙ってます!

Q. 「私は◯◯のファン第1号」◯◯の中に入るのは?

私は愛犬アルクのファン第1号!

5歳のプードルの愛犬、アルク。甘え方が独特で、猫みたいに自分が撫でてほしいところを私の体にすりすりしてくるんです。その仕草がとにかくかわいくて…! 甘え上手で家にいるときはずっとべたべたくっついています。

Q. 時間を忘れて没頭してしまうことは?

大好きなミステリー小説を読むこと

紙の本で読むことが好きなので、本屋さんに行ってあらすじを読んでから、気になった本を買います。小説は隙間時間に読むより、しっかり時間を取って一気に読むタイプ。没頭しすぎてごはんを食べたり寝る間も惜しんで読んじゃうので、少し危険(笑)。

Q. 春に向けて更新したいことは?

春はふんわり甘めの洋服が着たい♡

冬は防寒重視でボーイッシュな服装が多かったので、春は女のコっぽい花柄とかふんわりしたブラウスとか、今年はチュールも流行っているので、そういうフェミニンなアイテムを積極的に取り入れたいと思っています。

桜田ひより
2002年12月19日生まれ、千葉県出身。子役からキャリアを重ね、雑誌『Seventeen』の専属モデルを2023年まで務める。近年ではドラマ『silent』や映画『おそ松さん』、『交換ウソ日記』など多数の話題作に出演。最近テンションが上がったのは、朝起きて公開されたばかりの『バジーノイズ』の予告編を観たこと。
映画『バジーノイズ』

配給:ギャガ/公開中
ビッグコミックスピリッツで連載されていた漫画『バジーノイズ』が、最旬キャストと音楽クリエイター・Yaffle、大人気ドラマ『silent』の監督・スタッフチームによって実写化。音楽を通して人との出会いや未来を見つける姿を描く、青春音楽映画。
©むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会
CanCam2024年6月号「ヒヨリノオト。」より
撮影/山根悠太郎 スタイリスト/前田涼子 ヘア&メイク/池上 豪(NICOLASHKA) モデル/桜田ひより 構成/浜田麻衣 WEB構成/久保 葵