「ずっと“声”に苦手意識がありました」。努力家・山下美月が自分の声を好きになるためにしたこと

※本記事はCanCam2024年5月号の内容を再構成しています。

「地声が低いこと気にして、自分の声と向き合うのがつらかった」

「私はずっと声に苦手意識がありました。10代の頃は地声が低いことをずっと気にしていて、中学生のときは地声がバレないようにのどを締めて声を出していたら、それをクラスのコにイジられて落ち込んだことも。

このお仕事を始めてからも自分の声と向き合うのがつらかったけれど、アイドルと俳優どちらの仕事も声が大事なのでなんとか克服したくて、自分の声をたくさん聞いてどうしたら理想に近づけるのか分析したり、滑舌トレーニングを毎日頑張ったり、色々な経験を経たりして初期に比べれば今は慣れてきました。

そんな私ですが、ここ数年ライブで“あおり”をさせていただく機会が増えました。メンバーの中では声が大きいほうだからかなぁ。とても光栄ですが、同時に責任を感じていつもギリギリまで胃が痛いです。噛んだらどうしよう、声が裏返ったらどうしよう、忘れちゃったらどうしよう。直前まで「お願いだからのど開いてくれーっ」とか「あおってもみなさんがシーンとしていたら泣いちゃうー!」とか思っています(笑)。

 

でも頑張って大きな声を出すと、みなさんからさらに大きな歓声が返ってくるのが本当にうれしくて、それまでモヤモヤ考えていたことが吹き飛ぶくらいのパワーをもらっています。

ライブって、こういう一体感があるから、物理的な距離以上にみなさんをそばに感じられるんです。これからも最後まで私らしくたくさんの想いを声に出して届けたいですし、みなさんの声ももっと聴きたいです」

山下美月連載バックナンバーはこちら


自分の声を理想に近づけるために分析したり、滑舌トレーニングをしたり、さすが努力家な美月。ライブでの美月の”あおり”で、ファンのみなさんも美月をそばに感じていたのではないでしょうか♡

CanCam2024年5月号「言いたいコトはやまやまですが。」より 撮影/tAiki スタイリスト/川瀬英里奈 ヘア&メイク/神谷真帆 モデル/山下美月(本誌専属) 構成/西村真樹 WEB構成/近藤舞緒