履歴書は「手書きorパソコン作成」実際どっちがいいの?
就職・転職などで履歴書を作成するとき、手書きだと手間がかかって大変…。できればパソコンで作成したいところですが、「手書きじゃないと落とされるのではないか?」と心配する方も少なくないはず。
そこで今回は、転職活動や新しいキャリアの選択を支援するサービス『ミライトーチ』が企業の人事・採用担当者553人を対象におこなったアンケートの結果をもとに、履歴書は手書きorパソコンどちらがいいか、またその理由をご紹介。
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【採用担当553人に質問】履歴書は手書きorパソコンどっちがいい?
企業の人事・採用担当者に「履歴書は手書きかパソコンどちらがいいですか?」と質問すると…
パソコン派:68.7%
手書き派:20.8%
どちらも変わりない:10.5%
「絶対パソコンがいい」と「どちらかというとパソコンがいい」を合わせた約7割がパソコン派という結果に。「どちらも変わりない」は10.5%で、パソコン派と合わせた79.2%がパソコン作成を許容していることがわかりました。
その一方で、「絶対手書きがいい」と「どちらかというと手書きがいい」を合わせると約2割と、手書き派も一定数いるようです。
ここで、パソコン派と手書き派それぞれの回答理由も気になるところ。
◆パソコン派の理由TOP6
履歴書はパソコン作成がいいと回答した人事・採用担当者に、その理由を聞いてみました。
1位:読みやすいから
パソコン派で最も多かった理由がこちら。手書きだと良くも悪くも個性が出るので、「ここ、なんて書いてあるんだろう?」と読み手が判読に苦労してしまう可能性もあります。対して、パソコンだとフォントやレイアウトが統一されているため、視覚的に整った履歴書になります。
人事・採用担当者は何十枚、何百枚もの応募履歴書を見るので、パソコン作成のほうが読みやすく感じる人が多いよう。
2位:管理がしやすいから
続いて多かった理由。仕事においてデジタル化が進む現代、パソコン1つで応募者の情報を把握できると採用側の作業効率も上がるもの。パソコンで作成された履歴書のほうが、データとして管理しやすくなるメリットがあるようです。
3位:応募者側も負担が少ないから
応募側の手間を考慮した意見も、多数派に。応募用紙にひとつひとつ手書きで書いていると、どうしても時間がかかってしまいますよね。ボールペンでぶっつけ本番で書くと間違えたときに一からやり直さないといけないし、下書きをするなら労力を要するし…応募枚数が多いと作成だけで日が暮れてしまうこともあるある。
しかしパソコンを利用すると、間違えた場合に修正しやすく作成時間も短縮できるので、応募側の負担も減るでしょう。
その他、4位「応募者のPCスキルを測れるから」、5位「手書きは読みにくい場合が多いから」、6位「誤字が少ないから」といった理由もランクインしました。採用担当者はPCスキルもしっかり見ているようなので、パソコンで作成するにしても相手が読みやすいよう工夫する必要がありそう! 打ち間違えのないよう入念な見直しも大切。
◆手書き派の理由TOP5
次に、履歴書は手書き作成がいいと回答した人事・採用担当者に理由を聞いてみました。
1位:気持ちがこもっているから
手書き派で最も多かった理由がこちら。手書きの文章は、自分の気持ちを伝えたいシーンでより効果を出しやすいもの。手書きでびっしり書いた履歴書だと、「一生懸命用意してくれたんだな」と採用側にやる気を感じてもらいやすいでしょう。
2位:文字から人となりがなんとなくわかるから
手書きの字にはその人の性格が表れます。「止め」「はね」「はらい」が丁寧だと、「細かいところにも目が行き届く、几帳面な人なんだな」と評価してもらえる可能性も。履歴書に個性を出したい、自分の字に自信があるという人は、手書きで作成してみるのもひとつの策。
3位:手間な分、入社意欲を感じられるから
読みやすく丁寧な字で作成された履歴書に対して、「意欲がない」というイメージを抱く採用者はそういないはず。手間をかけた分、応募者がその会社や仕事に対して特別な想いを持っていることが伝わりやすいよう。
その他、4位「丁寧な印象を受けるから」、5位「パソコンだと他の企業と流用している感じがわかってしまうから」といった理由もランクイン。入社への熱意をアピールしやすいことが、時間をかけて手書きで履歴書を仕上げる大きなメリットといえそう!
パソコン派は「効率面」を重視、手書き派は「心情面」「印象面」を重視
今回の調査から、パソコンでの履歴書作成が人事・採用担当者に好まれる傾向にあることがわかりました。さらに、パソコン派の約7割の人は『効率面』を重視し、手書き派の約2割の人は『心情面』『印象面』を重視する意見が多く見受けられました。
採用側の考え方によってどちらが良いかが変わるため、応募側は判断に迷いますよね。人柄や意欲が採用基準にされやすい場合は手書き、経験やスキルで判断されやすい場合は効率的なパソコン作成など、状況次第で使い分けるのも手。
また、業界によって見極めることもポイントです。たとえば、IT系やベンチャーなどパソコン業務を主としている企業に手書きの履歴書を送ると、「PCスキルがある程度備わっているのだろうか?」「ちょっと古いかな…」と却って選考に不利になってしまう可能性もあるので、パソコン作成にすべきでしょう。企業への口コミからヒントを得て判断するのもいいですね!(Mai)