狭い部屋でも真似できる♡プロップスタイリストが教える「おしゃれなインテリア選び」5つの法則

プロップスタイリストも実践。暮らしが華やかになるインテリア術5つ

日々の忙しさのなかで、ほっと一息つける場所といえば家。毎日過ごす空間だからこそ、自分の“好き”が詰まった、おしゃれで心地のよい部屋を作りたいものですよね。

ここでは、ものをスタイリングするお仕事「プロップスタイリスト」として、CM・広告・カタログ・雑誌などあらゆる現場で活躍している二本柳志津香さんの書籍『スタイリストが実践!好きなものと上手につき合うインテリア』(主婦と生活社)より、暮らしが楽しくなるインテリア・収納のコツをお届け。

今回は「自分好みの部屋をつくるインテリア選び」の5つのヒントをご紹介します。

「自分が本当に何が好きなのか」を知る

ぼんやりでも、イメージを形にするところからスタート

好きなものに囲まれる暮らしは理想ですが、どんどん好みの家具や雑貨をふやすだけでは収拾がつかなくなります。「そもそも、好きなものがわからない」という方もいますよね。

そこで、まずは好きだと感じる素材を集めて“スクラップブック”を作るのがおすすめ。

・心ひかれる布の切れ端、雑誌の切り抜き
・気になる言葉のメモ
・思い出の場所の写真

など、とにかくアンテナが触れたものに関わるパーツを張りつけていきましょう。

↑こちらは、二本柳さんが家を建てるときに作ったスクラップブック。淡いピンクやフェミニンな材質を効かせたパリのアパルトマンを理想のベースとしながら、黒をアクセントに。

「好きなものを集めた小さな場所」で自分のご機嫌をとる

その一角は、あなたを癒してくれるパワースポットになるはず

「いいな」と思うものを集めてスクラップブックを作って、好きなテイストが何となくつかめた方は、次のステップへ。実際に好きなものを集めて自分だけのコーナーをつくってみましょう。

小さくて構いません。たとえば、収納棚のうちの1段を「自分だけのコーナー」としてみましょう。アクセサリーや雑貨だけでなく、旅行の記念品、捨てられない可愛い空き瓶など、自分の好きなもの、しまい込んでいる大切なもの、今気になるものを、ぜひいつも目に入るとっておきの場所に置いてみてください。

毎日生きているといろんなことが起きて、いつも笑顔じゃいられないような日もあるはずです。そんなとき、自分の好きなものが詰まった一角を見るだけで、なんだかちょっと幸せな気分に。さらに、「私には、ちゃんと大切なものがある」と目で自覚するからか、ストレスで買い物をしすぎてしまうことも減らせる嬉しい副産物も。

幸せな気分にさせる色の壁紙を張る

毎日をともにしたい好きな色を、「壁紙見本」で見つけてみて

部屋の中で大きな面積を占める壁。心が穏やかに感じたり、気分が盛り上がったりする色を見つけて壁に張ってみるのはいかがでしょうか?
壁紙サンプルを取り寄せて眺めて、しっくりくるものを見つけてみましょう。好きな色が複数ある場合は、その色が入った柄物の壁紙を選ぶのもアリ。今のインテリアが気に入っているなら、それに合わせて選ぶのも楽しいもの。

壁紙だけでなく、ペイントに関しても言えること。壁を塗りたいという方も、カラーサンプルを取り寄せて、実際に試してみましょう。トイレなどの小さな空間や、壁の1面から始めるのがおすすめです。驚くほど、雰囲気が変わります。

二本柳さんのトイレの壁は、腰高より高めの位置から壁紙を貼った上級者のインテリア。

ベッドメイクでホテルライクな寝室に

「シンプル&ラグジュアリーに暮らす」を、私生活で叶える

気持ちのよい習慣としておすすめなのが、ベッドリネンの肌触りは自分にフィットしたものを選ぶこと。これは意外にも重要で、睡眠の質を上げるのに役立っているような気がします。二本柳さんは、主に2種類のベッドリネンを気分によって使い分け。1つは柔らかくなじんだリネン素材。もう1つは、ホテルにあるようなパリッとしてハリがあるコットン素材。

ホテルライクにする際は、シンプルな無地のものを選んで、フットカバーやピローケースに柄物を合わせるのがおすすめ。

自分のために花と緑を欠かさない

「花に触れる」というルーティンが、心の癒しになる

仕事が大変だったり、外に出るとどっと疲れたり、「なんか今日はいろいろあったな~」という日のおすすめルーティンは、花に触れること。大きなブーケを買わなくとも、小さなワンコインブーケを買ったり、好きな花を1本買ったりするだけで、大きな癒やしになります。
二本柳さんは、「嫌なことがあったらお花を買おう!」「リラックスしたいからミニブーケにミントを入れて飾ろう!」などと、花や緑のおかげで心の切り替えができるようになったそう。季節の花を飾ると、自然とていねいに暮らしているような気分に。

花を飾るというと、キッチンや食卓が多いと思いますが、一人でほっとひと息つけるサニタリーもおすすめ。このようなブーケをいけるときは、まとめてある輪ゴムを外すほうが長もち。

そのほかの暮らしが楽しくなるインテリア術も気になる、という方は、ぜひ書籍も合わせてチェックしてみてくださいね。

【書籍情報】

『スタイリストが実践!好きなものと上手につき合うインテリア』/主婦と生活社/¥1,980
プロップスタイリスト 二本柳志津香
一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会(TWSA)代表理事。株式会社空間スタイリング社代表取締役。CM・広告・カタログ・雑誌・書籍・空間からプロップまで手がけるスタイリストで、国家資格商品装飾展示技能士。日本で初めて食器のスタイリング資格・テーブルウェアスタイリスト®を創設。スタイリングやディスプレイ業のほか、食器の専門家としてイベント出演やテーブルウェアスタイリスト®の育成に取り組む。
Instagram:@ nippon.shizuka
構成/Mai