30歳からの「転職」を成功させる方法~「キャリアアップしたい!」編

年末年始に、今後の自分のキャリアについて考えた人も少なくないのではないでしょうか? 今はアベノミクスの影響や、これまで採用を控えてきたことによる人手不足により、ほとんどの業界の企業の採用意欲が高くなっています。そんなときに、本気で転職を考えてみるのも悪くないかもしれません。
女性誌『AneCan』2月号には、『30歳からの「転職」、ホントのところ』という特集が組まれていました。「キャリアアップしたい派」「時間・精神にゆとりが欲しい派」「手に職・趣味を仕事にしたい派」の3パターンに分けて解説があったので、今回はその中から「キャリアアップしたい派」のリアルをお届けします。

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【1】まず、あきらめる前に今の会社と交渉してみる。

「今の会社ではこれ以上成長できない……」とあきらめている人は、実は会社側にキャリアアップしたいと伝えていないケースが多い。部署や仕事内容を交渉してみると、今の会社で新たな道が拓けることもあります。ただし、同じ仕事でも、A社では30歳くらいからOKだけど、B社は40代にならないとNGということもあるので、今、そして近い未来にまかされる裁量がどうなのか、確かめることから始めるのが良さそうです。

 

【2】30歳以上に求められるのは、ポテンシャルより実務経験とスキル。

30歳からの転職にとにかく必要なのは、即戦力になる実務経験とスキル。営業なら数字的な実績、経理なら「簿記2級持ってます」より「年次決算ができます」。業界も職種も両方変えたいという希望も多いけれど、両方変えるのは即戦力の要素がないので厳しい。せめて業界か職種、どちらかは変えないほうが、いい条件で転職がしやすい。また、正社員で転職するならある程度のマネジメント経験も見られます。役職はなくても、教育担当やプロジェクトリーダーなどの実務経験を作っておくことも大事。

 

【3】優秀であることより、企業とマッチすること。

採用担当者は、個々のスキルももちろんですが、今後のキャリアプランをどう描いているかを見ています。例えば、専門職として力を発揮してもらい人を採用したいときに、「入社したらいろいろな業務を経験したい」という人はミスマッチになってしまう。いくら優秀でも、お互いの志向がマッチしないなら、採用はされません。入社するために会社の志向に無理に合わせるのではなく、「自分はどうありたいのか」を考え、ブレない軸を持って企業を探していくことが大事になります。

 

【4】給料アップしたいなら、きちんと調査することが重要。

キャリアアップ=給料アップとは限りません。キャリアアップと同時にお給料も上げたい人がまず調べるべきは、業界や会社の給料の水準。直接聞きにくい部分だと思うので、知りたいときは転職エージェントを頼るのも効率良く情報収集する手段です。入口は高給でもその後上がらない会社、入口は低くても生涯年収は高い会社、月給は高くても裁量労働制のため残業を考えると転職前よりマイナスになる会社、福利厚生や各種手当が充実している会社など、会社によってさまざまな特色があります。

 

30歳以上の女性の幸せな転職に必要なのは、即戦力になる経験とスキル、転職先の会社との相性。高いスキルを持っているのになかなか転職がうまくいかないときは、改めて「どんな働き方がしたいのか」ということを考えて、その視点から転職先を考えてみましょう。
次回は「時間・精神にゆとりが欲しい派」の転職のリアルについてお届けします。(後藤香織)

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AneCan2014年2月号表紙

(『AneCan』2014年2月号)

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