ブレーキの性能を上げたい!キャリパー交換はよく考えてから。

ブレンボハードアナダイズド-チタン-40mm メンテナンス
CBX1000メンテナンス
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ブレーキの性能を上げたい!キャリパー交換はよく考えてから。

ブレーキキャリパーを交換するとカッコ良いです。
『ブレーキキャリパーをブレンボに交換しよう!』
『あれ?ブレーキの効きはあまり変わらない…』
何てことが実際にあります。
下手したら制動力が低下する事もあります。
ドラムブレーキは制動力については最高なのですが、雨で効きが悪くなるとか、微妙なタッチでコントロールしにくいなどの弱点があります。現在ではバイクではほとんど使われていません。
今回のブログ投稿はディスクブレーキに限定したお話です。

ブレーキの制動力について

色々な計算式については触れません。
一般的に知っておいた方が良い項目を書いていきます。
・ディスク径の大きさ
ディスク径が大きいほどブレーキの制動力があがります。デメリットはコーナリングなどの走行性に対して重量で影響を与えます。
・パッドの接地面積
キャリパーを2potから6potにするとそれだけ接地面が多いパッドが使えます。ピストンの数が増えても力が強くなるわけではありません。
・素材
ディスクで言えば鉄、ステンレス、カーボンなど素材で制動力が変わります。価格や耐久性にも影響があります。パッドならセミメタルやメタルパッドなどあります。ディスクに対して攻撃性があるけど制動力が高いなどの違いがあります。

ブレーキキャリパーやメッシュホースやマスターシリンダーの交換で直接的に制動力が増すわけではありません。

ブレーキのコントロール性

キャリパーやブレーキホースやマスターシリンダーを変更するとブレーキのコントロール性が向上します。微妙な力加減やタッチなどの安定度があがります。
そういった点で制動力があがるというよりは狙った所で狙ったように制動力をかけやすくなるのかもしれません。コントロール性が高い方が総じて狙った所で最高の制動力を発揮出来るのだと思います。

対向ピストンと方押しピストン

対向ピストンと方押しピストンも両方からパッドに圧力をかけます。
片押しピストンがなぜ両方から圧力をかける事が出来るのかは知らない人からすると不思議だと思います。普通に考えるとピストンの数が少ないので制動力が低いように思う人もいるかもしれませんが、
実際には制動力には影響はありません。コントロールという点では制動力に影響は多少はあるかもしれません。
対向ピストンのキャリパーはしっかりと固定されている取り付けです。
片押しキャリパーはキャリパーが固定されていない浮動の状態になっています。
説明すると長くなるのですが両方から圧力をかける事が出来る仕組みになっています。
メリットとしては軽くて、省スペースという点があげられます。
デメリットとして部品点数が多くなります。キャリパーが固定されていないのでコントロール性が下がります。
対向ピストンと方押しピストンも両方からパッドに圧力をかけます。
片押しピストンがなぜ両方から圧力をかける事が出来るのかは知らない人からすると不思議だと思います。普通に考えるとピストンの数が少ないので制動力が低いように思う人もいるかもしれませんが、
実際には制動力には影響はありません。コントロールという点では制動力に影響は多少はあるかもしれません。
片押しキャリパーはキャリパーが固定されていない浮動の状態になっています。
説明すると長くなるのですが両方から圧力をかける事が出来る仕組みになっています。
メリットとしては軽くて、省スペースという点があげられます。
デメリットとして部品点数が多くなります。キャリパーが固定されていないのでコントロール性が下がります。
片押しピストンの力のかかり方としては、
①ピストンがある方のパッドがディスクにあたる②ピストンが無い方のパッドがディスクにあたる
という2段階の手順が発生します。
詳しくはウェブ検索で納得のいくまで調べてみてください。外した状態の片押しピストンのブレーキキャリパーを手に取ってみるとキャリパーが浮動になっているというのはすぐに分かると思います。

ラジアルマウントとアキシャルマウントのキャリパーの違い

ラジアルマウントはディスクのサイズ違いでキャリパーサポートが必要ありません。
アキシャルマウントはディスクのサイズ違いで大掛かりにキャリパーサポートが必要になります。
剛性についてもラジアルマウントのキャリパーの方が優れています。
剛性については素人で分かるかどうかは微妙です。

ディスクのフローティング

対向ピストンのブレーキキャリパーがしっかりと固定されている状態になると今度はディスクが固定されていない動く状態の機構も登場しました。
メリットとしては熱膨張を防ぎやすいのと引きずりが少なく常にピストンが動く距離が最小で保たれます。私もフルフローティングのブレーキディスクを使っていますが素晴らしいブレーキフィーリングで戻した時の引きずりもありません。固定式のディスクでも同じような状態はあるはずです。
安定して良い状態のブレーキフィーリングが保てるというのがフローティングのブレーキディスクの素晴らしい所だと思います。
デメリットとしてはフローティングピンの摩耗が起こる事です。
フローティングピンは安価ですがメンテナンスの頻度が高くなります。

リヤブレーキに強い制動力は必要ありません

バイクのリヤブレーキは姿勢の制御などコントロールやフロントブレーキの補助の為に装着されています。強い制動力を求める必要はありません。むしろディスク径を小さくして制動力を弱めて後輪を軽くするというようなカスタムもあります。

よく考えてキャリパーを選択しましょう

型式や素材や製法が一緒のキャリパーなら交換しない方が私はよいと考えています。
CBX1000を始めとしてCB-F系もブレーキの制動力を大きくしたいだけならブレーキディスクを320mmにしてキャリパーサポートを購入するのが普通かもしれません。
しかし、キャリパーサポートを用意してまでノーマルキャリパーを使うかと言えば多少疑問が残ります。ノーマルが片押しのブレーキキャリパーであれば対向ピストンのブレーキキャリパーを装着した方がバイクに乗る事がきっと楽しくなります。
ありがちな疑問符が出るようなブレーキキャリパーの交換があります。
ノーマルの対向4potのキャリパーからブレンボ製のキャスティングの4potキャリパーに変更しているケースです。キャリパーサポートの分従量が増します。意味がありません。
CNCの削り出しのレーシングキャリパーなどを装着するなら意味があります。
レーシングキャリパーを装着するとメンテナンス頻度があがります。しかし、ブレーキの戻りや信頼性は抜群です。
デメリットのメンテナンス頻度が上がるという点についてもブレーキキャリパーを交換したいような人にとってメンテナンスの頻度が倍になる程度はデメリットとは言えないと思います。

旧車のブレーキキャリパー交換

限界までオーバーホールを頑張りましょう。基本的に制動力は変わりません。
基本的にはオーバーホールで最高のコンディションを保てるはずです。
ピストンの戻りが悪いなど引きずるような現象がどうにも解消出来ない場合もあります。
経年劣化でどうにも性能について疑問符があるような状態ならキャリパーやディスクを交換しましょう。きっとびっくりする位の性能アップが見込めます。
ルックスを気にしないのであれば速攻で現行の新品のキャリパーに変更をした方が良いです。

2potと4potと6potの違い

選べるブレーキパッドの接地面積に影響があります。
ピストンが多い方がコントロール性も高まります。
重さなどにも影響があります。世の中の傾向を見ると4potがベターな大きさだとは思います。

結局ブレーキキャリパーの購入はどうすればよいのか?

現在の状態がノーマルでアキシャルの対向4potのキャリパーを装着しているバイクについては、
ブレンボのキャスティングアキシャル4potのキャリパーを装着することは限りなくNGだと私は思います。ほぼ意味が無いキャリパー交換になります。何か特別な事情が無い限りは行わない選択です。
ブレンボを愛して止まない人は鍛造のCNCを購入してください。
何となくブレンボのロゴが良いという程度であればオイル代やタイヤ代にお金を使ってください。

ブレーキの性能を上げたい!キャリパー交換はよく考えてから。【まとめ】

ブレーキ系のカスタムはお金もかかりますし、作業時間もかかります。
まずは自分のバイクの問題点を考えてみてください。
制動力が足りないならキャリパーだけを変更しても改善はされない可能性が高いです。
ディスクやブレーキパッドの見直しが必要です。
ブレーキキャリパーは闇雲に交換すれば良くなるというわけでは無いという事を知っておくとカスタムの幅も広がります。キャリパーのメンテナンス性や引きずりが気になったらブレーキキャリパーの交換という流れになります。
上記は全てではありませんし、一方向だけの意見になります。
ご自身のバイクに適したブレーキキャリパーを装着してください。
それではシーユーアゲイン!

CBX1000-写真ギャラリー

私のCBX1000に装着しているブレーキ廻りのパーツです。
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