私、しがない50代市民ランナー。
マラソンではサブ4を何度か達成し、次はサブ3.5だ!と意気込んでるレベル。
月間走行距離は200km前後。
そんな私が、先日GPSウォッチを買い替えました。
それがCOROS PACE2
数年前に発売されて、最近では使っているランナーをそこそこ見かけることも増えてきたモデル。
とはいえ、ガーミンやポラール程知名度もなくて、そもそも展示しているショップが少ない。
だから購入を考えても、ネットで調べただけで判断しないといけない方も多いはず。
そんな方々へ少しでも役立てば、という事で使ってみた感想を書いてみようと思います。
結論から言うと、
コスパのいいモデル!
普段の練習で必要な機能は充分入ってる!
でもまぁスペシャルなモデル、とまでは感じないかな。
てところです。
目次
COROS PACE2について
COROS とは
さて今回紹介するモデルは【COROS】というメーカーのGPSウォッチ。
このCOROS、2014年に設立されたアメリカの会社。
GPSウォッチや心拍センサー等を世に送り出しています。
PACE2のようなランニング向けの商品だけでなく、トレイルランニングや登山向けのウォッチも作っています。
また、さまざまなエリートランナーが着用しているようで、代表的なのが『エリウド・キプチョゲ選手』。
言わずと知れたフルマラソン世界記録保持者ですねー。
そのキプチョゲ選手が、2022年9月にベルリンマラソンで世界記録を更新(2時間01分09秒)した時に着用していたのが、この【PACE2】なんだそうです。
PACE2について
さてそんなPACE2。
特徴としてまず挙げられるのはその【軽さ】。
ナイロンバンドを使用した場合、その重量はなんと29g!
圧倒的ですよね!
その軽さと同時に、本体が薄く作られているので、腕振りを邪魔しない仕様です。
次の特徴は【デジタルダイヤル】での操作。
本体にはボタンが1つとダイヤルが1つのみと、とてもシンプルな操作設計です。
ボタンに慣れていると、なんとなくこのダイヤル動作がかっこよく感じます!
また、バッテリーのもちがいい。
GPSモードで30時間もつらしいので、ウルトラマラソンでも安心ですね!
出たことないけど。
実際、かなり充電頻度は低いです。
そして【トラックモード】。
陸士競技場等のトラックでは、GPSデータに狂いが出やすい。
トラックモードでは、それをできる限り補正して、トラックでのトレーニングに支障がないようにできているそうです。
あと、意外な機能で言うと【気圧高度計】が備わっています。
気圧の変化によって高度を測定する気圧高度計。
GPSのみを利用した高度確認より、高度変化に素早く対応するらしいです。
トレイルランなんかで重宝される機能なのかな。
その他、詳しい機能紹介がホームページに記載されておりますので、気になる方はご参照ください。
PACE2の詳しい紹介はこちら
PACE2を選んだ理由
さて、数あるGPSウォッチの中で、今回PACE2を選んだ理由ですが、
コスパが高そうだから
が一番ですかねー。
今回、何を買おうか考えるにあたって、どんな機能や特徴が必要なのか、とゆっくり考えました。
日々のトレーニングで、どんな機能使ってる?
んー
心拍数・ペース・距離・ラップタイムくらいだねー
そう、そんなに高度な機能は使ってないんですよね。
そんな中で、ガーミン。
今までForeAthlete 235Jを使っていたので、その後継機を買うのが無難。
さほど不満なかったし。
ただねー後継機は
高い!
だいたい5〜6万するからねー。
だったらエントリーモデルのForeAthlete 55でも…。
と思ったけど、将来的にランニングの左右差とか上下動を測れるオプションが欲しいかも、と思っていて。
常時は必要ないので、ランニングパンツにつけるようなモノが欲しい。
ガーミンで言うと【ランニングダイナミクスポッド】。
ForeAthlete 55はこれ対応してないんですよね。
ポラールも考えたのですが、私の調べる限りワークアウトを自作できる機能が見つからない。
これ私にとっては優先度高いんですよね。
となると一択。PACE2となるわけです。
ちょうど、どうせ買い換えるなら何かひとつでも新しい指標が搭載されているモデルが良いな、と思っていて。
PACE2だと、【ランニングパワー】が測れるとのこと。
ランニングパワーって、一歩一歩のステップの出力をワットで表したモノ。
まー正確なものではないでしょうが、トレーニングの目安になりうるかもしれないし。
あとはスペシャルな機能は無さそうですが、その分値段が手頃。
3万円を切る金額で買えますから。
高いの買っても、そんなにl機能を使いきれないし。
あとね、COROSにもランニングセンサーがありまして、それが【POD2】。
当然PACE2は対応。
ホントに買うかは分かりませんが、選択肢としては確保しておきたくてね。
PACE2使ってみて感じること
さてそんなPACE2、もう数ヶ月使ってます。
そこでForeAthlete 235Jとの比較を中心に、感じたことを書いていきます。
物理的な違い
まず軽さ。
PACE2はシリコンバンドで36g強
一方ForeAthlete 235Jは42g弱
数字上は明らかに差がありますが、着けている分にはさほど感じません。
大きさ
向かって右がForeAthlete 235J、左がPACE2。
一回り違いますね。PACE2の方が小さい。
これはね、着けていて小さくなったと感じます。
バンド
これも、向かって右がForeAthlete 235J、左がPACE2。
まず違うのが『美錠(バックル)』。
バンドを通す金具ね。
『日型』と『口型』の違い。
これね、『口型(ForeAthlete 235J)』の方が着脱しやすい。
『日型(PACE2)』の方がしっかり留まるんだろうけどね。
最初は戸惑いました。
ベルト本体ですが、PACE2の方が穴の面積が広い。
そのおかげで伸縮性があって、きつめに締めても締め付け感が少ない。
心拍数をウォッチで測っている関係で、キツめに締めがちじゃないですが。
PACE2なら、少々キツく締めても違和感なく走れます。
機能的な違い(普段使い)
続いて機能的な話。
まずバイブレーション。
PACE2の方が静か。
おそらく、自分しか気づかない。
これってなかなか助かります。
ForeAthlete 235Jは、会議中だとうるさくてBluetoothを切ってましたから。
次にボタン(ダイヤル)のロック。
PACE2のダイヤルは、デフォルトでロックがかかっています。
解除方法は選択できるのですが、私は3秒長押し。
ForeAthlete 235Jって、普段気がつくと『ランモード』になっている。
しばしばね。
少しストレスを感じていたのですが、PACE2はロックのおかげでそれが皆無!
3秒の長押しも、慣れれば特に何も感じないので使い易し。
機能的な違い(ランニング時)
さて、一番大事なランニング時の違い。
基本的な機能(心拍数・スピード・距離等の計測)に、気になるような違いは感じられません。
とはいえ、大小違いはあるもので。
まずGPSの補足。
大差はないですが、PACE2の方が時間がかかる印象。
ストレスになるほどではないです。
画面の切り替え操作。
これは物理的に『ダイヤル』と『ボタン』の違いはありますが、個人的には使いやすさに違いはないです。
で、ここから私的に大きな違い。
まず、PACE2にないもの。
【読み上げ機能】
コレは、有れば本当に助かる機能。
もうおじさんなんで、ウォッチの文字が読みにくいんですよ。
老眼なんで!
実際、ForeAthlete 235J使っている時は、あまり画面を見ませんでした。
ラップタイムも心拍数も読み上げてくれますからね。
次に、
【設定内に入ったアラート】
ポイント練習なんかで心拍数やペースを設定することがありますよね。
ForeAthlete 235Jだと、その設定内に入ると短いバイブで知らせてくれる。
逆に設定から外れると長いバイブで。
PACE2の場合、設定を外れると長いバイブで知らせてはくれる。
設定したラップの終わりが近づくと、短いバイブで。
でもねー実際トレーニングしていると、
設定内に入ったことは知りたいですね。
何度もウォッチをみて確認することになるので。
まぁ感覚を研ぎ澄ます訓練にはなるかも、ですが。
あと、アプリで
【シューズの走行距離】
が管理できない。
これもあれば便利なんですけどねー
さすがに、履いてる感覚だけではシューズの劣化がわかりにくい。
所詮ただの市民ランナーですし。
数値で管理できてると、まだ大丈夫そうでも思い切って処分できる。
ケチると故障するのでね。
仕方なく、『STRAVA』と連携させて管理していますが…
次にPACE2ならできる!コト。
まずは、
【Bluetoothの胸ベルト心拍計】が使える。
私、以前にロードバイクを趣味にしていた時に、Bluetoothの胸ベルト心拍計を使っていたんです。
サイクルコンピュータに繋げて使うのです。
ですが残念ながら、ForeAthlete 235JにはANT+の心拍計しかペアリングできなくて。
私、心拍数でペース等を管理したい派です。
なので、いくら正確になってきたとはいえ、やはりウォッチで心拍数を測るより胸ベルトで、って思ってしまう。
せっかく持ってますからね。
なので、はれてこれで使えます。
毎回使っているわけではないですが、
ポイント練習の時は必ず使っています!
次に、
【ZWIFT RUN】ができる
私、トレッドミルを使ってZWIFT RUNに興じることがあります。
あ、ZWIFT RUNっていうのは、トレッドミルで走ると仮想空間内のアバターが同じように走り、退屈になりがちな室内ランに没入感を与えてくれるシステムです。
コレをするには、スマホ等(私の場合はiPhone)のアプリと繋げられる、
- 心拍計
- ストライドセンサー
が必要なんです。
残念ながらForeAthlete 235Jにはその機能が無くて。
結局、持っていた胸ベルト心拍計と、このために購入したPOLARのストライドセンサーを使ってZWIFT RUNを楽しんでいます。
それがPACE2さえあれば、あとはトレッドミルとスマホでそれができちゃう!
かなり敷居が低くなりますね。
実際、PACE2を購入してからは、ストライドセンサーはZWIFT RUNにしか使っていないので使い続けていますが、心拍数の計測はPACE2です!
トレッドミル(ZWIFT RUN)をするときは、どれだけ手軽にスタートできるかが継続への大きな鍵。
このPACE2なら、雨や暑さ寒さに関係ないトレッドミルを快適に楽しめます!
まとめ
このCOROS PACE2。
ホントに使えるやつです。
特別目の飛び出るような機能がある、とは言えないかもしれません。
見た目も、高級に見えるわけでもないですし。
でもね、やっぱりこの価格でこの機能。
人気あるのもうなずける。
ハイスペック、でなくていい。
必要な機能が、しっかり働いてくれればそれで満足。
ムダをそぎ落として、その分価格に反映させてほしい。
そんなランナーにオススメのモデルです!
【新作が発売されました!】