第16ステージの中間スプリントでは、ジャスパー・フィリップセンがビニヤム・ギルマイを上回った。
しかし、ゴールに向かうラウンドアバウトでビニヤム・ギルマイは転倒。残念ながらゴールスプリントに向かうことは出来なくなってしまう。
このためAlpecin-Deceuninckがジャスパー・フィリップセンのためにレットカーペットを完璧に引いて勝利に導いた。
ビニヤム・ギルマイの転倒により、グリーンジャージの行方はどうなるのだろうか?
ケガの様子
Dear all, thanks for all the messages and support. After today’s crash, I went to see a doctor. I have small injuries but everything is ok. I hope to see you all in Nice! pic.twitter.com/2Tq0rnS6zs
— Biniam Girmay (@GrmayeBiniam) July 16, 2024
落車の瞬間は上空からしかとらえられていなくて、良くわからない。EF Education-EasyPostのショーン・クインなど数人と落車。
Intermarché – Wantyの投稿では、
「朗報。ビニャム・ギルメイに骨折なし💚。
健康診断の結果、ビニアムは右肩、肘、膝に打撲があるが、骨折はしていない。右肘の怪我は2針縫う必要があった。この後退にもかかわらず、ビニアムは闘志を見せており、明日のレースには間に合うだろう。」
表彰式では、右膝に包帯が巻かれていた。
ビニヤム・ギルマイ自身の投稿では、ニースで会いましょうとなっているので、次のステージからの出走は可能だ。
ビニヤム・ギルマイのコメント
スプリンターにとってはステージ優勝を狙える最後のチャンスで、最後の10kmにはラウンドアバウトがいくつもあったので、とても緊張したフィニッシュだった。
チームは先頭をキープしようと奮闘していたが、最後の1km前で道が狭くなり、私は他のライダーのハンドルバーに触れてしまった。
急ブレーキをかけたが、クラッシュを避けることはできなかった。幸い、バイクに戻ってステージを完走することができた。
膝と肘を縫う怪我をした。幸運だったと思う。精神的には落ち込んでいない。実際、そのくらいだ。ニースでは最後まで戦うつもりだ。
グリーンジャージの行方
💚 Biniam Girmay: “I’m okay. I’m ready to fight until the final day of Tour de France.” 💚
🥇 Biniam Girmay: 376 points
🥈 Jasper Philipsen: 344 points
🥉 Bryan Coquard: 179 points#TDF2024 pic.twitter.com/1wfFbCDEOE
— Intermarché-Wanty (@IntermarcheW) July 16, 2024
第16ステージ前までは両者の差は86ポイントだったが、フィリセンがステージ勝利で50ポイントを獲得、ビニヤム・ギルマイは転倒でスプリントもできず加点できなかった。
さらに、ギルマイはその日の中間スプリントでフィリップセンに対して4ポイントを失っていた。
これで二人の得点差は32点に縮まった。 ナンバー3のブライアン・コカール（Cofidis）はギルマイと197ポイント差なので、もはや危険な存在ではない。そのため、2人のうちどちらかがグリーンを奪うことは確実だ。
二人は、今後のステージでステージ優勝を争うことはなくなるが、最終的にグリーン争いが決まるために必要な中間スプリントはまだ残っている。
次の4日間、各ステージでコース上に中間スプリントが 1回あり、合計80ポイントを獲得できる。計算上では、逆転可能だけど、コースプロフィールをみるとスプリンターが参加できる中間ポイントが少ない。
逃げが獲得していくと、ジャスパー・フィリップセンの逆転は難しくなる。
Gaerneから特別シューズ
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Intermarché – WantyのシューズスポンサーであるGaerneは、現在グリーンジャージを着用するビニヤム・ギルマイのために、特別デザインのG.STLシューズを制作した。
このデザインは第二次世界大戦後のアメリカで生まれた芸術運動、アクション・ペインティングにインスパイアされたものだという。
ジャージにちなんで、グリーンがデザインに取り入れられている。また、「伝統と民族の誇りへの賛辞」として、エリトリアの国旗も見える。
さらにシューズには、ビニアム、妻のサリエム、娘のレイラの名前と、家族への愛を示すハートが描かれている。
ユニークなデザインにギルマイは大喜びだ。
「この嬉しいサプライズをくれたパートナーのGaerneに心から感謝したい。ツール・ド・フランスの最終週、ニースまでグリーンジャージを持ち帰るために、私をさらに後押ししてくれるでしょう。」
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