格闘ゲームプレイヤーで現在はゲームデザイナーとして活動しているDavid Sirlin氏が書いた「Playing to Win(勝つために戦う)」という本が無料で公開されています。
David Sirlin氏は「スーパーストリートファイター2X」のガチ勢でありながら、ゲーム開発者としても「Super Street Fighter II Turbo HD Remix」(PS3/Xbox360)のリードデザイナーを務めていた経歴のある人物だそうです。
最近では「Fantasy Strike」という格闘ゲームを作っており、新作カードゲーム「Yomi 2」も近日リリース予定となっています。
X勢ということで、YouTubeで検索すると、10年以上前にウメハラ選手・ときど選手・オオヌキ選手らと対戦した時の動画もヒットします。
そんなDavid Sirlin氏が競技ゲームで頂点を目指す人のために書いた「Playing to Win(勝つために戦う)」は2005年に出版されたようで、現在はネットで全編無料公開されています。
そして、日本語に翻訳したものが「スパ帝国」で公開されています。
本書では、競技ゲームで勝つためにすべきことが詳細に記述されています。
ゲームの選び方から、環境、練習方法、対戦における姿勢など、とにかく誰よりも本気で「勝つ」ことを考えている人がすべきことがゼロから述べています。
著者は格闘ゲームに限らず、犠牲を払ってでも何かのゲームで最強プレイヤーになりたい人、もがき苦しんでいる人のために書いたそうです。
格ゲーをやったことがある人なら誰しも経験がありそうなエピソードや、格ゲーをはじめとした様々なゲームを例に出して、プレイヤーだけでなくクリエイターからの視点も垣間見える内容になっています。
本書では格ゲーの戦術、大会での経験談、特定のゲームを例にした戦術論などが数多く紹介されています。また、誰もが知っている有名プレイヤーのマル秘エピソードも書かれています。
格闘ゲームの元祖、スト2をやり込んだ先人から学ぶ至極の一冊。
対戦ゲームで上を目指す人にとって、参考になる一冊ではないでしょうか。
「Playing to Win(勝つために戦う)」日本語翻訳版
原文はこちらで公開されています。
「Playing to Win」Kindle版が日本のAmazonで販売されています。
なお、本書ではいたるところで「孫氏の兵法」が引用されています。
孫氏の教えに興味を持った方は、「孫子 (講談社学術文庫)
」や「新訂 孫子 (岩波文庫)」など孫氏関連の本に手を出してみてはいかがでしょうか。
コメント
コメント一覧
褒めとけ
対戦相手を話し合いで戦わず味方にするとか、言うこと聞かなきゃ戦う前に嫌がらせして対戦会場に来れなくするとか勝ちのベクトルが違うものを同一線上で語るのは詐欺師だからな
大分昔にこれ読んだけどなんで今更?
ためになる話ではある
ここの住民ウメハラが同じこと言ったら納得しそうだしw
すげーな