グラフとチャートで見るアイドル・ビジネス | 外資系戦略コンサルタントの視点から見たアイドル・ビジネス

2012/10/17

グラフとチャートで見るアイドル・ビジネス



【随時更新】
当ブログの記事数も多くなったので、目次ページとしての役割
及び
アイドル・ビジネスについて気になる他のリンク先の紹介として作成しました。
(各データの元となる調査年は異なるので、各リンク先を確認して下さい。)

グラフやチャートを主としてまとめているので、
その他気になる内容がある場合は右カラムにある検索窓からキーワード検索してみて下さい。

もし、他の面白いグラフやチャートを知っている場合コメント等で教えて頂けると嬉しいです

◎日本の市場環境
-アイドルの市場規模
◎ポイント
・2007年より単調増加で順調に推移している有望な市場
・2011年のアイドル市場は630億円と前年比13.1%増
・2012年は720億円と前年比14.3%増の予測
⇛【詳細】【内部】
アイドルの市場規模について② ~市場推移とGDPの関係性および2013年の予測~

◎ポイント
・景気に反比例して伸びるアイドル市場
・名目GDPとの相関係数-0.62と逆相関の関係
・景気の停滞により自分の成長を実感できない層がアイドルの成長を応援する可能性
⇛【詳細】【内部】
アイドルの市場規模について② ~市場推移とGDPの関係性および2013年の予測~


-アイドルの市場シェア(興味シェア)

◎ポイント
・10~50代でアイドルに対して興味があるのは46%
・アンケート形式が選択制のため5つのグループ以外は入らず
・その中でAKB48が30%とトップでモー娘。、ももクロと続く
⇛【詳細】【内部】好きなアイドル調査結果を紐解く~年代別にどのアイドルが人気か~



◎ポイント
・20代のアイドルへの興味を持っている率が50%と最高
・年代が上がるごとにアイドルに興味を持つ割合の減少する傾向があるが、
  その差は10%程度と少ない
・どの世代でもAKB48への興味がトップである
・2番目は10代がももクロ、それ以降はモー娘。となり、
  世代が上がるごとにモー娘。への関心度が上がる
⇛【詳細】【内部】好きなアイドル調査結果を紐解く~年代別にどのアイドルが人気か~


-アイドルへの支出額



AKB48への支出額(2010)
HMVジャパン調べ
◎ポイント
・AKB48への支出額で最も多いのが1万円未満(32.1%)
女性の支出額は少なく1万未満が73%を占めている
・その他調査ではファン歴、一番の魅力など詳細に分析
⇛【詳細】【外部】AKB48に関する意識調査



-アイドル運営事務所の組織形態

◎ポイント
・アイドル運営企業の形態をハロプロ擁するアップフロントグループを例に図示
⇛【詳細】【内部】アップフロントグループってどうなってるの?


-CD等の音楽コンテンツ市場


◎ポイント
・CDコンテンツは2009年を底にして回復傾向(2011年は432億円)
・音楽ビデオコンテンツは上昇しており、CD売上をカバーしている
・その他、レンタルや音楽ダウンロード市場についてのグラフも掲載
⇛【詳細】【外部】音楽業界はどうヤバくてどうヤバくないかの話


◎ポイント
・上述のグラフはコンテンツ市場の傾向でこちらは個人消費の傾向
・CDシングルよりCDアルバムを購入する人が多い
・中古CD若しくはレンタルする人が主流になっている
・若年層になるほどCD購入が多い
・その他、年齢層別、性別などの分析も詳細に実施
⇛【詳細】【外部】
過去半年間にCDを1枚も買わなかった人は63.2%…CDの購入、レンタル率をグラフ化してみる


◎ポイント
・音楽(パッケージ)に関する資金及びコンテンツの流れは上記チャートの通り
⇛【詳細】【外部】【PDF】日本のコンテンツの海外展開促進に関する 基礎調査 - 文化庁

-CDの原価構成

◎ポイント
・CD1枚に対してレーベルへは33~37%の収益が流れる
・その他、CD売上配分の多少の細かい内訳の記述あり
⇛【詳細】【外部】1枚3,000円のCDが売れたときのJASRACの取り分


-ライブ・コンサート市場
◎ポイント
・2006年以降から単調増加(年平均11%成長)で現在は1,600億と
 音楽デジタルコンテンツ市場の倍程度

⇛【詳細】【外部】コンサートプロモーターズ協会 基礎調査推移表

◎ポイント
・ライブに関する資金及びコンテンツの流れは上記チャートの通り
⇛【詳細】【外部】【PDF】日本のコンテンツの海外展開促進に関する 基礎調査 - 文化庁


◎日本のアイドル競合状況

-各アイドルへの注目度

◎ポイント
・mixiのメインユーザーは20代~30代前半により、この層における注目度
・mixiコミュニティ人数の推移なので上昇量に注目、
 現在mixiへのアクセス数は減っているため、結果との関係性は考慮する必要あり
・AKB48のみ減少しているが他のアイドルは上昇
・特に目立つのはももいろクローバーZへの注目度の上昇
【詳細】【外部】(出典不明)



◎ポイント
・アイドルを知らない一般層を対象にしたアンケートであることに注意
・48グループ(乃木坂も含む)がTOP3を独占
・男性と比較して女性ではFairies、東京女子流が高い位置にランクイン
→【詳細】【外部】
【男性編】AKB48、ももクロの次に"くる"アイドルグループランキング
【女性編】AKB48、ももクロの次に"くる"アイドルグループランキング


-ファンがアイドルに求めるもの

◎ポイント
・外見や元気、明るさなど女性の基本的な魅力を多く求めている
・癒し、プロ根性、ひたむきさなど時代を反映した項目が中程度求められている
・歌唱力、ダンス能力などパフォーマンスに対しての項目は低い
⇛【詳細】【内部】人はアイドルに何を求めているか

AKB48の一番の魅力
HMVジャパン調べ
◎ポイント
・上述のグラフはアイドル一般に求めていることであるが、こちらはAKBを魅力に感じている点
・上述のグラフの8%に該当するひたむきさがAKBの魅力では1位に
・仲良くて楽しそうや身近といったアイドルの友達化に関する項目がランクイン
⇛【詳細】【外部】AKB48に関する意識調査

-アイドルのサービス

◎ポイント
・アイドルが提供するサービスをイベントの規模(大~小)
 及びイベントに参加できる観客(クローズ~オープン)で分類した場合チャートの6つに分類できる。
・近年ではイベントの規模は小さいが、気軽に足を運ぶことが出来る無料公開イベの実施が多い
・また、イベントの規模が大の購入者イベント及びフェス・他流試合の2項目に注力する場合が多い
⇛【詳細】【外部】女性アイドルグループ、ファン獲得へ「フェス」「無料イベント」を急増


アイドルのサービス一覧
◎ポイント
・ブログやSNSによる文字情報、YoutubeやUstreamによる動画提供など、
 インターネットを利用して1対不特定多数による無料情報提供が発展すると同時に、
 1対1による接触イベントの展開で収益を得るパターンが多くなっている。
⇛【詳細】【内部】アイドルグループが提供するサービスをまとめてみた


-アイドルのファン獲得チャネル

AKBのファン獲得チャネル
HMVジャパン調べ
◎ポイント
・TV番組によるファン獲得が56%とトップで雑誌、ラジオを併せて60%がマスメディア経由である
・友人の勧めによる口コミ経由での獲得が17%で2番目、ネット経由が9%の3番目と、
 大きな資金投入できないアイドルの場合はこのチャネルを有効活用すべきであることに注目
⇛【詳細】【外部】AKB48に関する意識調査


-インターネットの注目度と収益性の関係
◎ポイント
・インターネット上での検索数とCDの売上との関係は上記の通りとなり、
  相関関係が認められる
⇛【詳細】【内部】-uteのCD売上とネット上の人気度から分かること②


-アイドルのポジショニングマップ【2014年版】



⇛【詳細】【外部】篠田・板野がAKB卒業 変動する女子アイドル勢力図





◎ポイント
・縦軸に最大ライブ動員数、横軸にCD売上数をマッピングした場合、
  チャートのように4グループに分類される
・認知苦戦パターンを脱するためには、ライブは1万人動員以上、CDは4万枚以上が目安のライン
⇛【詳細】【内部】アイドルグループのポジショニングマップ②


◎ポイント
・アイドルを縦軸をアダルト~フレッシュ、
  横軸をエキセントリック~オーソドックスに分類したポジショニングマップが上記のチャート
・各アイドルの色分けは所属する芸能事務所により分類
⇛【詳細】【内部】アイドルグループのポジショニングマップ


◎ポイント
・アイドルの平均年齢を基にポジショニングマップを作成(縦軸は標準偏差)
・高校生相当が中心となるグループが競争が一番激しい
・平均年齢が20以上になると、他の要素によって注目がないと苦戦する状況が浮き彫りに
⇛【詳細】【内部】アイドルグループの寿命はいつまでか(平均年齢から考える)①

-各アイドルの改善難易度

◎ポイント
・プロダクションの規模やアイドルのポジショニングにより改善難易度が異なる
⇛【詳細】【内部】アイドルグループのコンサルティング難易度は?

◎各アイドルの状況
-48グループ(AKB48,SKE48....)

 *AKB48への注目度の変化
AKB48総選挙による注目度の変化
◎ポイント
・AKB48は毎年開催される総選挙によって注目度を上昇させてきたが、
  2011年度総選挙後の上昇率が低下し、停滞期に突入している
⇛【詳細】【内部】AKB48はこれからが本当の正念場

*AKB48の組織構成

◎ポイント
・特になし
⇛【詳細】【外部】AKB48の戦略ストーリー

*AKB48のマーケティング戦略



◎ポイント
・AKB48のマーケティング戦略を示したチャート
・AKB48を構成するグループによって、
  提供するセグメントやチャネル構成を変えてファンを囲い込む
・ファンを囲い込んだ後に、
  AKB48内で消費を循環させることで外部に流出させない工夫が見られる
⇛【詳細】【内部】ハロプロのグループ構成は強みになりうる②


 *48グループのファン構成

◎ポイント
・当調査は人数ベースではなく、投票数ベースであることに注意
(つまり購買力を把握するデータとして活用する必要あり)
・男性が70%と多く、男女共に10~19才の購買力が高い
・男性の40才以上に15%以上投票数が存在することは注目
⇛【詳細】【外部】AKB48 27th シングル 選抜総選挙 投票分析結果


◎ポイント
・当調査は人数ベースではなく、投票数ベースであることに注意
(つまり購買力を把握するデータとして活用する必要あり)
・関東圏が35%を占め、人口投票率比でも0.45%と他の地域で最大
・SKE擁する中京エリア、NMBの近畿・中国エリア、HKTの九州・沖縄エリアでは人口投票率で苦戦
⇛【詳細】【外部】AKB48 27th シングル 選抜総選挙 投票分析結果

 *AKB48ファンの消費行動


AKB48劇場に行った回数
HMVジャパン調べ
◎ポイント
・劇場に行った回数がゼロは75%と大半を占め、
  AKB48の消費の大半はその他のチャネルを利用している。
・但し、1回の利用は7%で複数回が17%と一旦利用したファンは複数回通う傾向が多い
⇛【詳細】【外部】AKB48に関する意識調査


AKB48握手会に行った回数
HMVジャパン調べ
◎ポイント
・劇場利用回数より10%程度低い66%のファンが握手会に参加しているため、
 握手会利用への敷居は低い(参加難易度が低い)
・劇場と同様に1回の参加は11%で複数回が23%と一旦利用したファンは複数回通う傾向が多いが、
劇場のほうが若干複数回参加する傾向が強い
⇛【詳細】【外部】AKB48に関する意識調査

-総選挙結果


◎ポイント
・縦軸が得票数、横軸が順位
・べき乗則に近いグラフの形を取っているため、パレートの法則(80:20の法則)が成立
・つまり上位20%のメンバーによってCD販売収益の80%を獲得している計算
⇛【詳細】【外部】ois*hihiさんのつぶやき(twitter)

-avex iDOL Street

iDOL Streetのファミリー化構想
◎ポイント
・アイドルの選別、育成~活動までのライフサイクルをファミリー化として実現
⇛【詳細】【外部】【avexアイドルプロジェクト】 【樋口竜雄プロデューサー1万字インタビュー】


◎海外展開

-クールコリアの戦略

◎ポイント
・コンテンツ輸出に日本の8倍もの予算を付ける韓国
・2000年からの4年間でコンテンツ輸出が0.36億ドルから5倍の1.8億ドルに増加
⇛【詳細】【外部】クール・ジャパン なぜ韓流に出遅れたのか?



◎ポイント
・経済利益獲得及び維持を以上の4段階によって実施する国家戦略
⇛【詳細】【外部】クール・ジャパン なぜ韓流に出遅れたのか?




◎ポイント
・各国進出に関して投入するコンテンツを変えて浸透させる
⇛【詳細】【外部】クール・ジャパン なぜ韓流に出遅れたのか?



◎ポイント
・K-POPの売上の99%をアジア圏で占めていて、その中でも日本が80.8%と高い
収益のうち84%は日本側流通業者に渡り、残り8%が日本側プロモーターに。
  韓国の所属芸能事務所の手元に残るのは収益の8%に過ぎない(KARAより試算)
・「5年以内にブームが終わる」と回答した人の比率が62%、
  「すでに終わっている」の18%と80%の人が否定的な見方をしている
⇛【詳細】【外部】本国薄利“韓流ブーム”に疑問 日本市場「一極依存体質」浮き彫り

-日本の海外進出の現状(コンテンツ全般)
ジャパン・エキスポの来場者数推移
ジャパン・エキスポ来場者の性別及び年齢
◎ポイント
・毎年海外で開催されるジャパン・エキスポの来場者は20万に近く、年を経るごとに増加
 (但し、若干成長率が頭打ちになっている)
・日本のアイドルやアニメに見られるような男性率の高さはなく、来場者の性別に殆ど偏りはない
・25才以下の来場者が83%と異常に高く、日本文化の若年層に対する浸透の偏りが分かる
⇛【詳細】【外部】ジャパンエキスポとは

◎その他
アイドルのダンススタイルの変遷
◎ポイント
・アイドルのダンススタイルについて過去から現在への影響、変遷をまとめたチャート
⇛【詳細】【外部】ピンクレディーからAKB48まで! アイドルダンスはこう進化した


◎ポイント
・Googleの検索数をCD売上(年間CD総売上で補正)で割った場合、
 新規ファン/固定ファン割合の増減が分かる指数として利用することが出来る
⇛【詳細】【内部】-uteのCD売上とネット上の人気度から分かること②

◎男性アイドル

◎ポイント
・男性アイドルの優先順位が高いアイドルヲタク層は3%(母集団は20~30代女性200人)
・消費を行うファン層は合計26%



9 件のコメント:

  1. こいつはアホなんか。
    暇なんか。

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  2. けっこうすごいしおもろい

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  3. これだけ市場を分析出来るのは尊敬に値します。
    面白く読ませて頂きました。

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  4. >匿名2014年4月20日 10:48さん
    ありがとうございまーす!
    ただの羅列で恐縮です(汗

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  5. 勉強になります。
    参考にさせていただきました。

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  6. こんにちは、
    いつもこちらのブログを拝見させていただいてます。
    私は卒業論文でAKB48,そして日本女性アイドルグループについて研究しています。
    いつも参考にさせて頂いてます。ありがとうございます。
    いろいろ、詳しく聞きたいですし、参考になれるデータや資料を教えてくれると凄く助かります。なので、もし、直接メールなどできると幸いです。

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  7. >Charlotteさん
    はじめまして

    連絡ありがとうございます。
    メールアドレスはブログの右上に書いてあるように
    cutestrategyのgmailアドレスで送付できますのでそちらに送付お願いします。

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  8. 2016年☆おめでとうございます!!
    今でも韓国のコンテンツが好きな人は、かなりの奇人レベルだけになりましたね

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  9. データは貴重だけど、イシュー感はないかも。
    産業としてどういう方向に向かえばいいのかとか、特定のファン層
    、ビジネスモデルが有望であるかとか、ケリをつけたい部分がどこかわからなかったし、方向性の提案、問題点の提示がなかった。
    それは別としてアイドルのコンサルとかかなり面白そう。

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