2017年6月より、東京ヴェルディが「VERDY TV」という動画配信サービスをスタートする。
5年前よりYouTubeなどで選手のオフシーンなどの映像は公開してきたが、日本テレビ系列の制作会社と組み、本格的な映像を配信する予定だ。
近年、Jリーグに限らず海外のクラブもSNSを通じて動画を配信する流れが高まってきているが、その流れに乗じた形となる。
動画配信は東京ヴェルディが持つ各SNSページや、公式ホームページによって行われるが、広報部は「自治体や、地元商店街のホームページにもリンクを貼っていきたい」と、幅広く配信していく意欲があることを明かす。
中長期的にどの程度の閲覧数を狙うかなどはまだ精査中だというが、デジタルマーケティングとしての役割も動画は果たす。「これまで中心だった30~40代の層だけではなく、10~20代の層も動画配信によって取り込んでいく」のだという。
今後、東京ヴェルディはサポーターが選手に直接インタビューする企画などを公式ホームページなどを通して募集していく。
東京ヴェルディは他の多くのJクラブと同様、今シーズンからフェイスブックで試合のハイライト映像の配信を行なっているが、それは今年から試合映像の管理がライブストリーミングサービスの『DAZN(ダ・ゾーン)』に移ったことが背景にある。
これまで試合映像の権利は『スカパー!』が所持していたため、各クラブは試合映像を使用することに障壁があった。ところが、DAZNは試合映像を一定の秒数、「無料」で利用することを各クラブに認めているのだ。そのため、試合ハイライト映像などを各SNSで配信するJクラブが増えたのだと東京ヴェルディ広報は語る。
各新聞社が「月間10本までは記事を無料公開し、有料での購読につなげる」などの施策を打ち出しているのと同様に、DAZNが各クラブに一定の映像公開を認めているのも、DAZN本登録への導線だろう。
《大日方航》
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