DDN、ハーバード大学の画期的な行動神経科学研究の推進に貢献 電子顕微鏡の高解像度画像の収集時間を短縮
世界最速の走査型電子顕微鏡が生み出したデータ集約型研究を加速し、精神疾患と神経学的疾患の解明を支援
プレスリリース
2018年5月21日
株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン
株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン(所在地:東京都千代田区、代表取締役:ロベルト・トリンドル、以下 DDN)は、ハーバード大学 学術・科学学部 リサーチコンピューティング学科(FASRC)が、DDNのGRIDScaler® GS7KX 並列ファイルシステムアプライアンスを導入したことを発表しました。1PBの容量を持つこのシステムにより、脳の大脳皮質におけるシナプス結合の詳細画像の収集時間が短縮したことがすでに明らかになっています。
ハーバード大学のコンテセンター(アメリカ国立精神衛生研究所の出資による学際的研究所)と脳科学センターの研究者は、アルツハイマー病、不安障害、自閉症、うつ病、パーキンソン病および統合失調症などの神経学的および精神医学的障害の発症原因をより良く理解するために、先駆的な行動神経科学研究を行っています。大学の研究者や外部提携機関に所属する数千人のユーザーは、遺伝子配列研究を含む他の研究グループよりも桁違いに大量のデータを生み出しています。
同大学では、ZEISS MultiSEM 505電子顕微鏡を含む、データを大量に生成する科学機器が使用されているため、既存のNASストレージに過度の負荷がかかりデータの読み取り/書き込みを同時に行うという厳しい要求に対応できず、ミッションクリティカルな顕微鏡に同期遅延や較正の問題が発生していました。さらに、ストレージの可用性の制約が、計算解析を実行する数千台のサーバ間にリソース競合を発生させていました。FASRCは、GS7KXを導入することにより、これらのボトルネックを緩和し、並列I/O性能と最適化された可用性の理想的なバランスを実現しました。
ハーバード大学のリヒトマン研究室では、電子顕微鏡検査を用いて、大量のマウス新皮質画像をナノメートルの解像度で捕捉し、最大6GB/sの速度で時間当たり3TBのデータを生み出しています。ZEISS顕微鏡の61台のカメラから高解像度画像が生成され、GRIDScalerネイティブWindowsクライアント経由でGS7KXに接続された8台のPC上に収集されます。DDNによりストレージ速度が向上し、並列処理が可能になったことで、通常5時間の実験において、16,000以上の1GBファイルの収集、圧縮、および前処理が最適化されました。
<ハーバード大学 FASRC リサーチコンピューティング担当ディレクター Scott Yockel博士のコメント>
「DDNのスケールアウト型並列アーキテクチャは、ハーバード大学における科学研究と発見の急速な進歩に十分耐えうるパフォーマンスを発揮してくれます。このストレージはまさに期待どおりに動作するので、リソース間の競合は全くなく、ユーザーからの苦情もないので、研究に集中することができます。」
<DDN 社長兼共同創業者 Paul Blochのコメント>
「ハーバード大学の脳探索は、神経科学の分野全体に革命を起こす可能性が高いため、DDNストレージが最高レベルのスケーラビリティと信頼性を確保することが極めて重要になります。GS7KXは、科学的発見のスピードを加速するために、計算処理と大規模データ解析をサポートしながら、最先端の計測機器からデータを取得する時間を劇的に短縮するよう設計されています。」
関連資料
・DDN GRIDScalerについて・DDN ライフサイエンス・ソリューションについて
DataDirect Networksについて
DataDirect Networks(DDN)は、大規模でスケーラブルなストレージ市場のリーダーとしてコンテンツ・リッチで高成長する IT 環境において、最高レベルのシステム拡張性、効率性とシンプルさを実現する、データ・ストレージ、プロセッシング・ソリューションとサービスを提供しています。株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパンは DDN の日本法人・100%子会社です。
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