パソコンを初めて選ぶ場合、WindowsとMacのどっちを選ぶかというのは多くの方が疑問に持つ点ではないかと思います。
またWindowsからMacに乗り換えを検討している場合、両者の違いをしっかり押さえておきたいところですよね。
そこで本記事では下記のような疑問に回答します。
- WindowsとMacってどんな違いがあるの?
- WindowsとMac自分の場合、買うならどっちがいい?
本記事を読めばきっとあなたにあったパソコン選びが出来ると思うので、ぜひ最後までお付き合いください!
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WindowsとMacのパソコンの違いを比較
本記事ではWindowsとMacのパソコンの違いを解説していきます。
下記はこれから解説する内容を要約した比較表。こちらにさっと目を通した上で詳細の解説に進んで下さい。
OS | Windows | Mac |
---|---|---|
シェア | 70%ほど | 15%ほど (クリエイターからの人気が高い) |
製品数・価格 | 製品数が多く、価格帯も幅広い | 製品数は少なく、全体的に高価格 |
スペック | 低スペック〜ハイスペックまで多様 | 全体的に高性能 |
カスタマイズ性 | 高い | 低い |
対応アプリ | 豊富 | Windowsには劣る |
対応ゲーム | 豊富 | 少ない |
操作性 | 操作性がイマイチなモデルも有る | シンプルで使いやすい |
データ連携・共有 | Macよりも使い勝手が劣る | 写真・動画など様々なデータを直感的に連携できる |
デザイン | 多種多様 | シンプルで美しい |
リセールバリュー | 低い | 高い |
OSの違い
WindowsとMacでは、搭載されているOSが異なります。
OSはシステム全体を管理し、さまざまなアプリケーションソフトを動かすための最も基本的な役割を担うソフトウェア。
これが異なるため後述する対応ソフトや操作性など様々な箇所に違いが出てきます。
- Windows
- Microsoft社が開発したWindowsシリーズをOSとして搭載。サードパーティとして様々なメーカーからパソコンが製造、販売されている。対応アプリの豊富さや製品の選択肢の多さが強み。
- Mac
- Apple社によって開発されたmacOSを搭載。OSおよびPC本体の製造が自社のみで行われており、Apple製品同士のスムーズな連携に強みがある。また直観的に作業できるシンプルなUI設計も人気。
シェアの違い
「gs.statcounter.com」の統計データによると2022年7月から2023年7月の日本国内におけるWindowsとMacのシェアはご覧の通りです。
Windowsユーザーの割合は7割近くにまで及んでおり、シェアはWindowsが圧倒的に高いことがわかります。
ただし、会社や職種単位で見るとシェア率は割合は変わってきます。デザイナーやエンジニアなど、クリエイティブ系の職種やIT企業ではMacのシェア率が高いです。
製品数・価格帯の違い
Windows OSを搭載しているパソコンはMicrosoft以外にもDELL、SONY、富士通、LENOVO、マウスなど様々なメーカーで製造されています。
そのため、数万円台で買える低スペックモデルから、数十万円のハイスペックモデルまで幅広い選択肢があり、予算に見合ったモデルを購入しやすいです。
一方、MacOSを搭載しているパソコンはApple社のみで製造されており、製品ラインナップも10 ~20種類前後とかなり絞られています。
基本的にハイスペックなモデルが多く、2023年現時点で一番安いMacは「MacBook Air 13インチ M1チップ」で134,800円(税込)となっています。
購入するパソコンの選択肢はWindowsのほうが豊富と言えます。
カスタマイズ性・自由度の違い
WindowsはCPU、メモリ、ストレージ、無線LANの有無などを様々な要素を細かくカスタマイズして商品を購入することが可能です。
また、購入後に使用感に不満が出てきたらメモリやストレージを自分で増設することもできるので、非常にカスタマイズ性が高いといえます。
Macも購入時にはある程度スペックをカスタマイズして注文することは可能ですが、購入後にメモリやストレージを自分で増設することは基本的にできません。
買った後に不満が出てもカスタマイズができないという点を考えると、カスタマイズ性。自由度は低いと言えるでしょう。
対応ソフト・アプリの違い
OfficeやAdobeなどのメジャーなアプリ・ソフトウェアは基本的にwindows、MacどちらのOSでも使用することができます。
ただし、ソフトウェアやアプリケーションはシェアの高いWindowsを基準に設計される傾向が強くあり、中にはwindowsのみが対応になっていたり、Macでは機能が制限されている場合も。
またMacにはOfficeと互換性がある下記のアプリが標準搭載されています。
- Ecexl → Numbers
- Word → Pages
- Keynote → PowerPoit
異なるOS間でファイルをやり取りする場合に非常に便利な損座ではありますが、ファイルを開くと内容が崩れてしまったりすることもあり、操作性にはやや難があります。
OfficeファイルをMacで扱うには「Office for Mac」を選ぶのが無難です。
パソコンを購入する際は具体的にどのようなアプリをメインで使うかをしっかり考えた上で必要なOSを選びましょう。
ゲームプレイについての違い
パソコンでゲームをプレイしたい場合は、迷わずWindowsを選択しましょう。理由は下記の2点です。
- Windows対応のゲームソフトの数はMacに比べると圧倒的に多い
- WindowsはGPUやグラフィックボードを独自に拡張しやすいですが、Macでは難しい
MacはBoot Campというアプリを入れることで、仮想的にwindows環境を構築することもできるので、1つ目の理由は回避することができます。
ただし、Boot Camp上でwindowsを動かすには高いスペックのMacを用意する必要があるのであまりおすすめできる選択肢ではありません。
マウス・トラックパッドの操作性の違い
Macのトラックパッドはタップ、スワイプ、ピンチなどの様々な機能が搭載されており、直感的なアプリ操作が可能です。
出先のカフェなどでマウスがなくても困るようなシーンはほとんどありません。
一方Windowsのトラックパッドはあくまでもマウスの補助的な役割にとどまり、基本的にはマウス操作が主となります。
もちろんメーカーによって使用感は様々なので一概に評価はできませんが、Macのほうが使用感の満足度は高いと考えていいと思います。
参考 Mac で Multi-Touch ジェスチャを使うApple公式サイトキーボードの違い
WindowsとMacのキーボードは修飾キーが異なるのが特徴です。これによってショートカットキーの組み合わせなどに違いが出てきます。
- Macの修飾キー
- Command、Option、Control
- Windowsの修飾キー
- Windows、Alt、Control
またWindowsPCは様々なメーカーから製品が出ており、キー配列はメーカーごとに差がある場合があります。
一方、Macはキーボード配列は統一されているため、普段からMacを使っている場合、新しいMacに買い替えても使っていて違和感を感じずに済むメリットがあります。
デザインの違い
Macといえばアルミ削り出しの洗練されたボディが印象的なプロダクトです。
薄く軽量で強度のあるノートPCを作るために、一枚のアルミ厚板を削り出したのが始まりで、今ではiMac、Mac miniなどの筐体でもアルミ削り出しの筐体が採用されています。
また装飾も少なく、シンプルな見た目なのも特徴。デザインに惚れ込み、見た目で購入するユーザーも多数います。
Windowsは様々なメーカーから販売されているため、メーカーによってデザインが異なります。
個性的なモデル、やや野暮ったく見えるモデル、Macと同じくアルミ削り出しのスタイリッシュなモデルなど多種多様です。
データ連携・共有
MacはAirDropを使うことでiPhoneやiPadなどのデバイスに簡単に写真や動画などのデータを送ることができます。
また、iCloudを利用すればMacで書いたテキストメモをすぐにスマホから編集したりチェックすることも可能です。
ハードからソフトまで全て一社で手掛けているAppleだからこそ実現できるデバイス間連携は使い勝手がとても良いです。
Windowsも「Windowsにリンク」アプリを使えばAndroidやiPhoneにデータを送ることができますが、写真しか転送できません。
サードパーティ製のファイル転送ソフトを使うという手もありますが、Macに比べるとやや手間が多く、直感的ではありません。
リセールバリューの違い
Macは旧モデルになっても人気が高く、中古市場での需要が高いです。
初期費用はwindowsより高く感じるかもしれませんが、古くなったPCを下取りに出せば、そこまでお金をかけずに新しいPCに買い替えることができるのが魅力です。
逆にwindowsは高いスペックのパソコンも中古だと値段が下がりやすい傾向があります。
新品にこだわらなければ、使い勝手の良いWindowsをお手頃価格で手に入れられる可能性もあります。
MacとWindowsそれぞれどんな方におすすめ?
Macとwindwsのパソコンの違いを11項目に分けて解説してきました。
それらを踏まえて、両者のパソコンがそれぞれどんな方におすすめなのかをまとめていきます。
Windowsがおすすめな人
Windowsのパソコンは下記のような方におすすめです。
- Officeツールの使用頻度が高いビジネス職の人
- 豊富な選択肢の中からパソコンを選びたい人
- パソコンのカスタマイズなどを自由に行いたい人
- ゲームプレイを楽しみたい人
仕事でOfficeツールをよく使ったり、一緒に仕事をする人にwindowsの方が多い場合はWindowsのPCを使ったほうがファイルの共有などで困ることが少ないです。
また、Windowsは目的と予算にあったパソコンを選びやすいので、しっかりスペックなどを見比べてパソコンを選びたい方にもおすすめ。購入後にカスタマイズができる幅が広いのも魅力的な点です。
ゲーミングPCが欲しい場合は対応ソフトが圧倒的に多いWIndows PC一択だと考えましょう。
Macがおすすめな人
Windowsのパソコンは下記のような方におすすめです。
- デザイナーやプログラマーなどの職業の人
- シンプルな使い勝手のパソコンが欲しい人
- パソコン選びに自信がなく、無難なPCが欲しい人
- iPhoneやiPadなどApple製品をお持ちの方
デザイナーやプログラマーなどの職業の方やこれからクリエイティブ系の仕事をしていきたい学生の方にはMacを選んでおくと良いでしょう。
- Macがデザイナーに親しまれている理由
- Windowsよりも、標準搭載されているフォントの種類が多く、DTPで主流で使われているフォントも最初から使える。ディスプレイで見たままのものを印刷で再現することに優れていると言われている(色の再現性が高い)。周りにMacユーザーが多く、データの受け渡しがしやすい。
- Macがプログラマーに親しまれている理由
- UNIXコマンドがすぐに使えて開発環境を整えやすい、「Python」や「Rudy」などもデフォルトで使用できる。iPhoneアプリを作る際に必須の「XCode」を使用できるのはMacのみ。トラックパッドの操作がしやすく作業が捗る。
また、MacBookは良くも悪くも製品ラインナップが絞られていて一番安価なMacBoo Airを購入してもそこそこハイスペックなモデルになります。
パソコン選びに自信がないので、失敗しない一台がほしい…という方に非常におすすめです。
ある程度のスペックのPCを買っておけば後々動画編集などの重たい作業をしっかりやりたくなったときに買い替えの必要がなく融通が利くからです。
MacとWindowsどっちがいい?まとめ
パソコンを初めて選ぶ方やOSの乗り換えを検討している方に向けてWindowsとMacの違いを解説してきました。
主な項目を比較すると下記のようになります。
OS | Windows | Mac |
---|---|---|
シェア | 70%ほど | 15%ほど (クリエイターからの人気が高い) |
製品数・価格 | 製品数が多く、価格帯も幅広い | 製品数は少なく、全体的に高価格 |
スペック | 低スペック〜ハイスペックまで多様 | 全体的に高性能 |
カスタマイズ性 | 高い | 低い |
対応アプリ | 豊富 | Windowsには劣る |
対応ゲーム | 豊富 | 少ない |
操作性 | 操作性がイマイチなモデルも有る | シンプルで使いやすい |
データ連携・共有 | Macよりも使い勝手が劣る | 写真・動画など様々なデータを直感的に連携できる |
デザイン | 多種多様 | シンプルで美しい |
リセールバリュー | 低い | 高い |
ぜひ両者のPCのメリット・デメリットを把握した上で、自分の用途にピッタリ合うパソコンを購入して下さい!
それでは今日はこの辺で。