2022年2月1日火曜日

耳守神社(小美玉市)

 茨城県小美玉市栗又四ケ2051に鎮座する『耳守神社(みみもりじんじゃ)』のご紹介です


創建は1000年以上前、平安時代中期と言われます。御祭神は千代姫命です。

神社境内の「耳守神社再建記念碑」より要約した御由緒として、常陸大掾平国香の孫である飯塚兼忠に千代姫というお姫様がいました。この千代姫は小さな時より耳が不自由であり、これを心配した両親が断食祈願したところ、熊野権現の御神徳で人一倍耳が良くなり「館の耳千代様」と親しまれるようになりました。しかし千代姫が三十三歳の時に不治の病に罹り、「私が死んだらお社を作って下さい。耳の病から皆をお守りします」と遺言し亡くなります。両親は遺言通り、栗俣上郷の地にお社を建て、飯塚家の方々が神事を受け継いでいきました。その後天正十八年(1590年)、飯塚一族は主人である大掾一族と共に佐竹義宣に攻められ滅亡し、耳守の神事も途絶えてしまうかと思われましたが、地元の人々により神事は守り続けられていきました。そして昭和五十八年(1983年)、地元の方々により神社が再建され、現在に至ります。

地元の方からは「みみっちょ様」と呼ばれているそうで、なんだかかわいらしいですね(*´▽`*)耳千代様から来ているんでしょうね

他の方のブログや小美玉市の観光協会もHPで詳細な御由緒を紹介していますので、詳しく知りたい方などはそちらをご参照してください。

神社は日本でも珍しい、耳の病に霊験があると言われています

さて、神社です

参拝したのは2019年の6月になります


神社の周りは田んぼや畑の広がる場所です

駐車場はありませんが、神社の向かい側に空き地があるので、そちらに駐車させていただきました

社頭です



社号標です。日本一社と刻まれています





狛犬さんは新しいものですね

拝殿です


こちらは絵馬も特殊な形状で、「耳が良く通るように」と、竹筒の両端に紐を通したもので、全国的にも珍しいのだそうです

扁額です





本殿です



御由緒の書かれた記念碑です


御朱印は以前に紹介した素鵞神社さんで頂けます

地元の方から神事が連綿と受け継がれ再建された神社さんであり、なんだか見た目以上に歴史を感じさせてくれる場所です(^^)/



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