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NHK朝ドラ『らんまん』感想 第101回 (第21週 月曜日)

田邊教授の史実のモデルの方・矢田部良吉博士は、明治32年8月7日、鎌倉沖で溺死されている。

実際には東京大学を免官になってからも東京高師の校長を務めているので。完全に教育の場から遠ざけられてしまったわけではない。

けれど、自由に植物学者としての研究をできずに亡くなったということには変わりないので、どんなにか心残りだったろうと考える……。

大学を離れた田邊(要潤)は聡子(中田青渚)や子供たちと穏やかな日々を過ごしていた。万太郎(神木隆之介)は、日本植物志図譜を十一集まで作り上げたが、未(いま)だ版元は見つからず、槙野家の家計は苦しいまま。寿恵子(浜辺美波)はついに、大切にしていた八犬伝を中尾(小倉久寛)の質屋に入れにいく。その時、ふと目についた新聞記事に衝撃が走って…

あらすじ は Yahoo!テレビ より引用
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連続テレビ小説「らんまん」第21週「ノジギク」第101話

2023年上半期朝ドラ『らんまん』感想

感想

あいつなんて、どっか行っちゃえばいいのにさ~~。などという悪口を言っていた矢先に、その本人がこの世から居なくなってしまう、そんな恐さを感じただろう藤丸くん。

しかし、何という結末だろうな……。

これで日本は日本にたった2人の植物学理学博士の1人を失ったわけである。

本当に権力争いは文明や学力の損失しか招かない。

あのユーシーがもういない

家に遊びに来た藤丸くんと、学内の現在の様子を話す万太郎。

何かさ、ユーシー変わった人だったし多分学内でも浮いてたんだろうけど、結局、何もかもが政治と人間関係っていうのがさ……。

一時期は、学業と学業以外の煩わしい事柄に悩み、休学していた藤丸くんだもの。こういう話はイヤよね。

しかも、植物博士である田邊教授が東大を免官になったことは、ただでさえ知名度の低い「植物学を学ぶ者」の立場をますます悪くしているらしい。


仕事、本当にないんだよ……。

中学の教師になろうにも東京は文科や法科の連中と競争で植物学じゃ話にならない。

あの戸隠草の伊藤孝光君だってケンブリッジから帰ったのに、今は結局鹿児島の中学にいるって。

こういうの、分かる気がする……。私もちょっと変わった学部に居たので、就職の時は大学で学んだことを生かせる仕事はほとんど求人されていなかった。

好きだから、それでもいいのだと考えるのが万太郎。実際問題困っているのが大学を卒業したばかりの藤丸くん。

いや……田邊さんはこれからどうするがじゃろうのう?


植物学はやめるんじゃない?英語の教師にでもなるのかな?

いやいやいや…いかん。日本でたった2人の植物学の理学博士じゃろう!伊藤圭介翁は…もうご高齢じゃき、実質的には田邊さんだけじゃろう。
そんなお方が英語教師じゃゆうて……のう。

大学のやり方に怒りを感じているような様子の万太郎に、ちょっとあきれた感じの藤丸くん。


怒ってるの?
万さんこそ田邊さんから追い出されたのに。

わしは一時でも大学に出入りを許してもろうたき、そのご恩は忘れちゃあせん。


やめてよ~!「ざまあみろ」って言い合いに来たのに。ユーシーなんてさ、人のことさんざん英語で苦しめてさ!


そんなん言うたち…。
藤丸こそ居ても立ってもおられんでここに来たがじゃろう?


だって……想像つかないよ。
あのユーシーがもう青長屋にいないだなんて。

NHK朝ドラ『らんまん』感想 第101回 (第21週 月曜日)

藤丸くんは優しい子。

結局は心配しているのよね。

たぶん、植物学教室の学生たちはみんな、田邊教授の面倒なところも恐ろしい所も知っていて、でも、偉大さも分かっているんだよね。

権力争いなんかで落ちぶれてはいけない人だと分かっている。

本当に派閥争いや戦争は国の本質を壊す悪事なのね。

こういう事に巻き込まれて失われていく有能な人材は本当にもったいない。

しかし、しみじみ万太郎が見事に「結婚して数年経った男性」の様相になっているなぁ……と感じたシーンだった。

神木龍之介という役者の凄さよ。

お寿恵さんが持って帰って来た新聞記事で、田邊教授の事故死を知り、驚愕する2人……で、明日へ続く。つらい……。

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らんまん キャストとスタッフ

キャスト

槙野万太郎 – 神木隆之介(子役期:森優理斗、9歳 – 12歳:小林優仁)
槙野寿恵子(西村) – 浜辺美波

槙野園子 – 斎藤羽結

井上竹雄 – 志尊淳
槙野綾 – 佐久間由衣
幸吉 – 笠松将
たま – 中村里帆
楠野喜江 – 島崎和歌子
池田蘭光 – 寺脇康文
槙野ヒサ – 広末涼子
槙野タキ – 松坂慶子

槙野豊治 – 菅原大吉
槙野伸治 – 坂口涼太郎
槙野紀平 – 清水伸

広瀬佑一郎 – 中村蒼


西村まつ – 牧瀬里穂
笠崎みえ – 宮澤エマ
阿部文太 – 池内万作
倉木隼人 – 大東駿介
倉木えい – 成海璃子
及川福治 – 池田鉄洋
江口りん – 安藤玉恵
宇佐見ゆう – 山谷花純

天狗(坂本龍馬) – ディーン・フジオカ
早川逸馬 – 宮野真守
中濱万次郎 – 宇崎竜童
高藤雅修 – 伊礼彼方
山元虎鉄 – 寺田心

大畑義平 – 奥田瑛二
大畑イチ – 鶴田真由


野田基善 – 田辺誠一
里中芳生 – いとうせいこう
浜村義兵衛 – 三山ひろし
伊藤孝光 – 落合モトキ


田邊彰久 – 要潤
徳永政市 – 田中哲司
波多野泰久 – 前原滉
藤丸次郎 – 前原瑞樹
大窪昭三郎 – 今野浩喜
細田晃助 – 渋谷謙人
野宮朔太郎 – 亀田佳明
脇田伝助 – 小野まじめ

語り – 宮崎あおい

らんまん スタッフ


◆制作統括 : 松川博敬
◆プロデューサー : 板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
◆演出 : 渡邊良雄、津田温子、深川貴志

◆脚本 : 長田育恵

◆音楽 : 阿部海太郎
◆主題歌 : あいみょん「愛の花」


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