2024年09月11日
知立「あんまき」その1
今回の旅、2日目。東岡崎駅前にあるホテルを7時30分頃に出発しました。クルマを西へ12kmほど走らせ、まずは池鯉鮒宿の少し手前にある旧東海道の松並木へ。池鯉鮒宿は東海道五十三次39番目の宿場です。
そこから更に西へ約1km。国道1号沿い……つまり現代の東海道沿いにある「藤田屋 知立本店」で、知立(ちりゅう/池鯉鮒は主に江戸時代の表記)の伝統的な郷土菓子「あんまき」を購入しようと思います。「藤田屋」は江戸時代創業という老舗和菓子店で、現在はここ愛知県に9店舗(※)、岐阜県岐阜市に1店舗、三重県四日市市に1店舗展開しております。ちなみに「藤田屋」では、「あんまき」ではなく「大あんまき」と呼びます。
※知立駅店は駅の改装工事中のため現在休業中。
常時販売されているのは、あずき・白あん・チーズ・カスタード・抹茶・栗・天ぷらの7種類。 人気No.1だという「あずき」(210円)と、季節限定(※)の「さくら」(280円)を1つずつ購入してみました。消費期限は翌日までとなっております。
※今年の3月下旬の話です。
たった2個しか購入していないのに、ご覧のような化粧箱に入れてくれるんですね。併設されたレストランでいただくことができるという情報があったのですが、なんと休業中。コロナ禍によるものらしいのですが、現在も休業中で再開時期は未定だそうです。
そんなわけで、クルマの中でいただくことにしました。大きさは11×6×3cmほど。どら焼きのような生地ですが、これ自体は甘くないんですね。モッチリとしたイイ食感で、中にはそれぞれ粒餡と桜色の白餡がたっぷりと入っております。
私にはフツーに甘い餡子なのですが、北海道十勝産の小豆を使用しているそうで風味がイイんですね。数年前までは甘いもの……特に餡子を苦手としていた私でも、美味しくいただくことができます。お腹が空いていたというのもあるんですけど。
「さくら」はパカッと割ったと同時に、桜のイイ香りがプワ〜ン。ベースは白こし餡で、よく見るとにかなり細かく刻まれた桜の葉が混ざっています。少し塩気もあって、個人的にはこちらの方が好みですね。比較的ではありますが甘さも控えめに感じました。
このあと西へ1kmほどのところにある、知立神社を参拝してきました。江戸時代は東海道3社のひとつに数えられていたところです。画像上の多宝塔は永正6年(1509年)に再建されたもので、国の重要文化財となっております。右下は徳川家康の側室・於万の方の銅像です。ここで社人の娘として生まれたんですね。少し離れた総持寺(知立神社の別当寺)には、誕生地の石碑が建っています。
また境内の御手洗池にコイやフナが沢山いたことから、池鯉鮒という地名になったという説もあるそうです。その池はもうありませんが、1kmほど離れた公園に御手洗池跡の石碑が建っています。拝殿の前にある、この神池を指すこともあるようですけどね。
境内には他に、国の登録有形文化財に指定されている池鯉鮒庵という茶室や……
明治19年に建てられた養正館という洋風建築などもございます。