◇ アジア向けは好調だが = 財務省が24日発表した5月の貿易統計によると、輸出は5兆3110億円で前年比32.1%の増加だった。輸入は4兆9868億円で33.4%増加した。この結果、黒字は3242億円で4月に比べると半減。原油や石炭、鉄鉱石など原料品の値上がりで、輸入金額が大きく伸びたためである。
輸出の状況を地域別にみると、アジア向けは前年比34.4%と相変わらず伸び率が高い。これに対してアメリカ向けは17.7%増、EU向けは17.4%増。いずれも伸び率はアジア向けの半分に止まっている。商品別にみると、鉄鋼が73.6%増、半導体など電子部品が25.6%増、自動車は51.9%の増加だった。
昨年5月はまだ世界不況の大波に揉まれていた。そこで例によって、不況前の08年5月と比較してみよう。まず輸出総額は当時の78%にまでしか回復していない。ところが4月は85%にまで回復していたから、5月の成績はやや後退したことになる。一時的な現象かもしれないが、ちょっと気にかかる数字だ。
地域別にみた輸出を08年5月と比較してみると、アジア向けは86.6%にまで回復。特に中国向けは88.1%に回復した。ところがアメリカ向けは64.2%、EU向けも64.1%にしか戻っていない。これは景気の回復ぶりを正確に反映した数字と言える。ヨーロッパ諸国の財政再建政策が、これからどんな影響をもたらすのか。6月以降の輸出の伸び率には、注意を怠れない。
≪24日の日経平均 = 上げ +4.64円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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地域別にみた輸出を08年5月と比較してみると、アジア向けは86.6%にまで回復。特に中国向けは88.1%に回復した。ところがアメリカ向けは64.2%、EU向けも64.1%にしか戻っていない。これは景気の回復ぶりを正確に反映した数字と言える。ヨーロッパ諸国の財政再建政策が、これからどんな影響をもたらすのか。6月以降の輸出の伸び率には、注意を怠れない。
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