◇ フォルクスワーゲンがEV工場閉鎖へ = ドイツの中軸企業であるフォルクスワーゲンが「国内に10か所あるEV(電気自動車)工場のうち、1-2か所を閉鎖する計画」を発表。世界中の自動車産業に、強い衝撃が走った。労働組合などは猛反対しているが、もし工場閉鎖が実現すれば1937年の創業以来はじめてのこと。ブルーノCEOは「新たな競争相手の参入でヨーロッパの車産業は深刻な状況にある」と説明した。さらにフォルクスワーゲンは、ベルギーにあるアウディの生産工場も閉鎖する可能性があることを明らかにしている。
続いてスウェーデンのボルボが「30年までに全車をEV化する目標を撤回する」と発表した。スウェーデンは世界でも最もEVの普及が進んでいる国。23年の統計で、普及率は51.8%に達している。政府が充電網の建設に力を入れ、購入者への補助金も厚くした結果だ。いまは走行中充電の実現に乗り出している。そのスウェーデンでさえも、EVの普及見通しを下方修正しなければならなくなった。
IEA(国際エネルギー機関)の集計によると、23年に世界で販売されたEVは1400万台。そのうち中国が810万台で断トツ。あとヨーロッパが全体の25%、アメリカが10%を占めている。しかしヨーロッパ自動車工業会によると、EUの新車販売に占めるEVの割合は23年の14.5%から24年1-7月には12.5%に低下した。またドイツ自動車工業会は、24年のEUのEV販売台数を115万台から100万台に引き下げている。
ヨーロッパのEV販売台数が減少している理由は、いくつかある。まず販売価格が圧倒的に高いこと。次に給電設備の普及が遅れたこと。さらに多くの国で、政府による購入補助金の給付が停止されたこと。高水準のローン金利が長く続いたこと。そして最大の要因は、安くて機能性に優れた中国製EVが侵入してきたことである。
(続きは明日)
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IEA(国際エネルギー機関)の集計によると、23年に世界で販売されたEVは1400万台。そのうち中国が810万台で断トツ。あとヨーロッパが全体の25%、アメリカが10%を占めている。しかしヨーロッパ自動車工業会によると、EUの新車販売に占めるEVの割合は23年の14.5%から24年1-7月には12.5%に低下した。またドイツ自動車工業会は、24年のEUのEV販売台数を115万台から100万台に引き下げている。
ヨーロッパのEV販売台数が減少している理由は、いくつかある。まず販売価格が圧倒的に高いこと。次に給電設備の普及が遅れたこと。さらに多くの国で、政府による購入補助金の給付が停止されたこと。高水準のローン金利が長く続いたこと。そして最大の要因は、安くて機能性に優れた中国製EVが侵入してきたことである。
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