2023年09月15日
7-1.3 俚諺(3) (作手村誌)
“夏の暑さ”の一日でした。
湿度が高いために蒸し暑く、日差しとともに、暑い風が吹いて、空には積雲のあふれるナツでした。
もう秋でいいのに…。
『作手村誌』(1960・昭和35年発行)から「第四編 文化 - 第四章 俚諺・民謡・伝説」の紹介です。
作手地区に伝わる昔話や伝説、そして習わしがまとめられています。
地域の自然や生活の環境が変わり、“現在に伝わっている”、“現在も残っている”か不明なものもありますが、「これからも大切にしたい」もの・ことです。
あなたも聞いたことがあること、知っていることがあることとでしょう。
********
第四編 文化
第四章 俚諺・民謡・伝説
第一節 俚諺
(つづき)
(ニ) 社会生活一般に関係あるもの(2)
妻の娠娠中兎を殺すと兎唇の子を産む。
枡目を二人ではかると二児が生まれる。
斗桝を押すと頭の凹んだ児が生まれる。
片口でものを食べると兎唇の子を産む。
土用すぎての稲の肥彼岸すぎての麦の肥。
柿の木から落ちると三年しか生きない。
鶏の宵鳴きは火事の告げ。
瓜の蔓には茄子は成らない。
南天が成ると家が栄える。
十人十色。
乞食の子も三年たてば三つになる。
稼ぐに追いつく貧乏なし。
火事のとき馬を焼くと七代崇る。
馬鹿は火事よりこわい。
脚気になったら土をふめ。
みみずに小便をかけると睾丸がはれる。
百姓は馬鹿でも出来る。
桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿。
えびで鯛をつる。
鬼も十七番茶も出花。
遠くの親類より近くの他人。
桃栗三年柿八年梅はすいすい十三年。
小糠三合あったら婿にいくな。
親に似ぬ子は鬼子。
子供が臼に入ると小さくなる。
坊主の崇りは三代崇る。
卵の夢は損をする。
人の旅立ちに箒をもって掃き出すな。
新しい墓石の角を欠いて持っていると勝負事に勝つ。
七夕の朝川で髪を洗うと美しい髪になる。
(つづく)
********
【関連記事】
◇冊子「ふるさとに生きる諺・言い伝え集」(2016/08/26 集団「Emication」)
◇(『「食い合わせ」って ほんとう?』)(2016/09/07 集団「Emication」)
◇「早寝,早起きは三文の得」(「諺・言い伝え集」より)(2016/09/12 集団「Emication」)
◇「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より)(2016/09/28 集団「Emication」)
◇「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より)(2016/10/06 集団「Emication」)
◇「縁起を担いで」(「諺・言い伝え集」より)(2016/10/09 集団「Emication」)
◇「縁起を担いで 2」(「諺・言い伝え集」より)(2016/10/17 集団「Emication」)
◇「天候を教える」(「諺・言い伝え集」より)(2016/10/28 集団「Emication」)
◇「生活を支える」(「諺・言い伝え集」より)(2016/11/04 集団「Emication」)
◇「生き方を教える」(「諺・言い伝え集」より)(2016/11/17 集団「Emication」)
◇「生き方を教える 2」(「諺・言い伝え集」より)(2016/11/24 集団「Emication」)
◇「いろいろな諺・言い伝え」(「諺・言い伝え集」より)(2016/11/25 集団「Emication」)
◇「医療に関わる知恵」(「諺・言い伝え集」より)(「諺・言い伝え集」より)(2017/01/24 集団「Emication」)
注)これまでの記事は〈タグ「作手村誌」〉で
注2) 本章に掲載の伝説をもとに 冊子『つくでの昔ばなし』が編纂されています。こちらもどうぞ。
湿度が高いために蒸し暑く、日差しとともに、暑い風が吹いて、空には積雲のあふれるナツでした。
もう秋でいいのに…。
『作手村誌』(1960・昭和35年発行)から「第四編 文化 - 第四章 俚諺・民謡・伝説」の紹介です。
作手地区に伝わる昔話や伝説、そして習わしがまとめられています。
地域の自然や生活の環境が変わり、“現在に伝わっている”、“現在も残っている”か不明なものもありますが、「これからも大切にしたい」もの・ことです。
あなたも聞いたことがあること、知っていることがあることとでしょう。
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第四編 文化
第四章 俚諺・民謡・伝説
第一節 俚諺
(つづき)
(ニ) 社会生活一般に関係あるもの(2)
妻の娠娠中兎を殺すと兎唇の子を産む。
枡目を二人ではかると二児が生まれる。
斗桝を押すと頭の凹んだ児が生まれる。
片口でものを食べると兎唇の子を産む。
土用すぎての稲の肥彼岸すぎての麦の肥。
柿の木から落ちると三年しか生きない。
鶏の宵鳴きは火事の告げ。
瓜の蔓には茄子は成らない。
南天が成ると家が栄える。
十人十色。
乞食の子も三年たてば三つになる。
稼ぐに追いつく貧乏なし。
火事のとき馬を焼くと七代崇る。
馬鹿は火事よりこわい。
脚気になったら土をふめ。
みみずに小便をかけると睾丸がはれる。
百姓は馬鹿でも出来る。
桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿。
えびで鯛をつる。
鬼も十七番茶も出花。
遠くの親類より近くの他人。
桃栗三年柿八年梅はすいすい十三年。
小糠三合あったら婿にいくな。
親に似ぬ子は鬼子。
子供が臼に入ると小さくなる。
坊主の崇りは三代崇る。
卵の夢は損をする。
人の旅立ちに箒をもって掃き出すな。
新しい墓石の角を欠いて持っていると勝負事に勝つ。
七夕の朝川で髪を洗うと美しい髪になる。
(つづく)
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【関連記事】
◇冊子「ふるさとに生きる諺・言い伝え集」(2016/08/26 集団「Emication」)
◇(『「食い合わせ」って ほんとう?』)(2016/09/07 集団「Emication」)
◇「早寝,早起きは三文の得」(「諺・言い伝え集」より)(2016/09/12 集団「Emication」)
◇「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より)(2016/09/28 集団「Emication」)
◇「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より)(2016/10/06 集団「Emication」)
◇「縁起を担いで」(「諺・言い伝え集」より)(2016/10/09 集団「Emication」)
◇「縁起を担いで 2」(「諺・言い伝え集」より)(2016/10/17 集団「Emication」)
◇「天候を教える」(「諺・言い伝え集」より)(2016/10/28 集団「Emication」)
◇「生活を支える」(「諺・言い伝え集」より)(2016/11/04 集団「Emication」)
◇「生き方を教える」(「諺・言い伝え集」より)(2016/11/17 集団「Emication」)
◇「生き方を教える 2」(「諺・言い伝え集」より)(2016/11/24 集団「Emication」)
◇「いろいろな諺・言い伝え」(「諺・言い伝え集」より)(2016/11/25 集団「Emication」)
◇「医療に関わる知恵」(「諺・言い伝え集」より)(「諺・言い伝え集」より)(2017/01/24 集団「Emication」)
注)これまでの記事は〈タグ「作手村誌」〉で
注2) 本章に掲載の伝説をもとに 冊子『つくでの昔ばなし』が編纂されています。こちらもどうぞ。
Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)
│作手
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