Championの隠れた名品の一つであるT2102ことヘリテージジャージーTシャツ。ヘビーウェイトTシャツの代名詞でもあるT1011を彷彿とさせるようなドライで肉厚な生地感が魅力。実際のところ7オンスという重みは同等で、白1枚で着こなすことが可能。いずれも上質感が漂う雰囲気を醸し出している。ただしT1011が米国製に拘られた日本企画であるのに対して、T2102は中南米生産の米国企画の製品である。
その為、日本で流通しているものも表記サイズはアメリカサイズであることに留意したい。つまりワンサイズ程度落としたサイズ感が、日本サイズと同等のサイズ感であると見做して購入する方が無難である。シルエットも遺産という名が付いているだけであって、よりクラシカルなボックスシルエット。首元が詰まったクルーネックであるというのも上品さを醸し出す。T2102ならば、たった1枚でザ・アメカジの完成。
アメリカンなヘビーウェイトTシャツ、T2102(T105)とは。
T2102は何と言ってもそのシルエットの素晴らしさを語るべきであろう。ボックスシルエットでクルーネックであるというだけで、上品なTシャツスタイリングの王道というべきアメカジコーデが完成する。下着なしにたった一枚着るだけで、優れてカッコ良く着こなすことが出来るアイテム。しかもドライで柔軟な綿の肌触りは格別。
例えば、上はT2102の白T、下はデニムパンツのリーバイス501。たったそれだけのアイテムだけで、圧倒的にシンプルな着こなしであるにも関わらず、至高のカッコ良さが得られる。それにも関わらず手に入れやすい価格帯であることも魅力。また動きやすさや頑丈さなども相まって、着心地が良くストレスフリー。それでいながらもお洒落であるという至福。
チャンピオンはヘビーウェイトTシャツを数多世に送り出しているが、その魅力も各々に備わっており、やはり甲乙つけ難い名品ばかり。いずれも高い評価を受けている。この辺りは軍事教練用にも採用されていたトレーニングシャツを作り、また大学の学校生協で取り扱われる運動着が評判を呼び、口コミで全米に広まったとされる同社の信頼を感じさせる。そんなチャンピオンの主だったヘビーウェイトTシャツは下記の通り。
Select 01. T1011(ティーテンイレブン) 7オンス
Select 02. リバースウィーブTシャツ 9.4オンス
Select 03. T2102(ヘリテージTシャツ) 7オンス
いずれもしっかりとした生地感が特徴的なチャンピオンのTシャツ。ヘビーデューティーで長く愛用する事が出来る。ただしその着用感はそれぞれ異なっており、サイズ感や着心地の違いにはやはり個性が光る。どれも誰もが似合うシルエットであれど、細身体形であればT1011はよりマッチするし、がっちり体形であればT2102はよりマッチするような気がする。この辺はやはり好みによるところではあるけれど。
チャンピオンT2102のサイズ感。T1011との違い比較。
サイズ感としては、身長約170cm、体重約60kgの中肉中背体形であれば、サイズSで丁度良く十分ゆったりと着られる。たっぷりとした感じで着る事が出来る為、アメカジなどとの相性は勿論良く、90年代ライクにルーズな着こなしとの相性も良い。特に骨太だったり胸板が厚めであれば、不朽の名作T1011よりも着心地が良くベストマッチする。
チャンピオン 製品名 | T1011 | リバース ウィーブ Tシャツ | T2102 (T105) |
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企画 | 日本 | 日本 | アメリカ |
製造国 | アメリカ | 中国 | 中南米 |
オンス | 7oz | 9.4oz | 7oz |
同等程度 サイズ感 | M | L | S |
身丈 | 約67cm | 約66cm | 約65cm |
身幅 | 約56cm | 約50cm | 約50cm |
肩幅 | 約48cm | 約42cm | 約48cm |
袖丈 | 約21cm | 約22cm | 約22.5cm |
サイズ感の違いとしてはT1011のサイズMが、T2102のサイズSと同等といった感じである。また同じく7オンスの生地厚であるにも関わらず、シルエットや素材感には結構大きな違いが垣間見える。
印象論として述べるならば、T1011はスポーツライクでクラシカルなデザイン。ドライ感のある重厚な生地感が特徴的。対してT2102はコンテンポラリーでストリートなデザイン。T1011と比べると滑らかさが特徴的。いずれも洗濯すれば洗濯する程、綿密でドライな風合いが増していくというのも楽しい。
T2102、90年代を彷彿とさせるヘリテージTシャツ。
ボックスシルエットで着丈が短め、袖丈が長めに設定されていること。それに首元が詰まっているクルーネックであることから、Tシャツ一枚でも非常にかっこよく着こなすことができる。実際に来てみると非常に美しいシルエットに出来上がっている。ボトムスから出して着るととてもカッコ良く、勿論裾をタックインしても良く、裾が短すぎてたくし上がる事も無い。一度袖を通すとお気に入り。
米国企画で南米生産のヘリテージTシャツ、基本的にはホンジュラスやエルサルバドル製のもの。またT2102にはアメリカンTシャツ伝統の丸胴仕様のものと現代主流の横割り仕様のものが存在していたりするようであるが、多くは横割りが採用されている。T1011は米国製に拘られたチャンピオンTシャツの中でも最上位モデルであれど、このT2102も負けず劣らずの逸品。
着れば着るほどに、洗濯すれば洗濯するほどに、どんどんと味わい深く経年変化も楽しみなT2102。アメリカ企画の製品としては最上位に君臨するTシャツであるだけに、その嗜好性は高い。またカラー展開も豊富で、経済効率性も抜群に良いだけに、複数枚所持するのも一興。
サイズ違いや色違いを使い回して愉しむにも最適な一品。アメカジ、ストリートに似合い、ルーズなシルエットで横乗り系ファッションとも相性が良い。動き易く、頑丈なT2102。その使いやすさはT1011以上のようにも思える。