保持銘柄の一つが暴落、「高値掴み」という言葉が重みを増す。それは株式初心者。もとい、カモがネギを背負っている状態を指していたのである。そして、脂の乗り切った新NISAデビューの私がまさにソレであったのだ。玄人、機関投資家にとっては、こうした右も左も分かっていない”生まれたての野生動物”こそが、格好の餌食とされる。
この株式市場。文字通り、金がものをいう世界。
高値掴みとはいえ、業績も過去最高の収益を上げ、指標も申し分ない優秀銘柄。運試しの結果の高値掴みというよりも、個人的に研究を重ねており、順当に推移すべき銘柄であったのである。だからこそ、もうちょっとリスクの低い安価な価格で購入できれば最高であった。勿論、凄い勢いで値を戻しており、狙いは当たっていたという訳だ。相当惜しいことをした。
この株式取引市場というサバンナで生まれたばかりの赤子は、百獣の王の力には到底抗えないことを早速理解した。ということは柔軟に物を考えれば、そうした機関投資家や信用取引における圧倒的な力には、従っていくべきなのである。柔よく剛を制そうではないか。
という訳で、決算日の次の日に同じように痛い目に合っている、真実素晴らしき銘柄をハイエナのように貪る。そんな手負いの獲物は、以前より目を付けており、既に保持している株式と同じくらい気になっていた銘柄。可能な限りの割安特売価格で取得できた。すんなりと餌食とされる側よりも、多少傍観者であるくらいが良い。
達観。
配当利子率は、以前よりも明らかに素晴らしいお得銘柄となっていた。売買タイミングは最重要だ。勿論、こうして少しずつポートフォリオ1が優秀に染まっていく様を見るだけでも頼もしい。段々と勇者の下に仲間たちが集い、パーティが出来上がっていくような心持ちになってきている。
我々のような力なき株主は、きっとこの弱肉強食の極まりしサバンナでは、ハイエナやハゲワシのようなスカベンジャーでなければならないのである。ガルルルル…。
- ポートフォリオ:書類入れから派生した言葉。資産運用におけるポートフォリオは様々な金融商品(債権・株式・不動産等)を分けて保有する組み合わせのこと。株式では銘柄を分散させて、リターンとリスクを管理する。 ↩︎