1: 2010/02/13(土) 22:44:35.63

長門「…………」

長門「……ここは、どこ」


ミーンミーンミーン……


長門「私は自室で待機モードに入っていたはず」

長門「……コンクリート剥き出しの壁。薄暗い部屋。私の部屋が変化した訳ではない。空間そのものに変化が生じたと考えざるを得ない」

長門「気温、約28.5℃。おかしい。今は2月のはず」

長門「重大なエラーが発生した可能性が大きい。統合思念体とコンタクトできない」

長門「…………」

長門「……ここは、どこ」



レイ「あなた、誰」

長門「…………」

レイ「どうしてここにいるの」

長門「…………」

5: 2010/02/13(土) 23:16:52.77 ID:5n7PTLy90

レイ「NERVの関係者?」

長門「違う。NERVという組織には属していない」

レイ「じゃあどうやって入ったの?」

長門「…………」

レイ「関係者以外の人間が立ち入ろうとすれば、保安部と諜報部が動くはずよ」

長門「私にもわからない」

レイ「あなた、誰?」

長門「私は長門有希」

レイ「そう」

長門「あなたは私を知らない。しかし私はあなたを知っている」

レイ「何を知っているというの」

6: 2010/02/13(土) 23:20:45.49 ID:5n7PTLy90

長門「綾波レイ。エヴァンゲリオン零号機のパイロット。ファーストチルドレン」

レイ「……あなたは、誰なの」

長門「私は長門有希」

レイ「……そう」

長門「何故私がここに存在しているか不明。世界が改変されたか、空間そのものが転移した可能性もある」

レイ「ごめんなさい、あなたが何を言っているかわからない」

長門「…………」

レイ「…………」

長門「涼宮ハルヒに手渡された本」

レイ「?」

長門「その本に書かれてあった情報を参考にすると、ここは第三新東京市」

レイ「そうよ」

長門「そして、ここはあなたの部屋」

レイ「そうよ」

長門「…………」

7: 2010/02/13(土) 23:23:25.38 ID:5n7PTLy90

レイ「なぜ」

長門「…………」

レイ「その本を参考にして、何故私のことがわかるの」

長門「それは……」

レイ「それは?」

長門「……情報を言語化できない。伝達が不可能。強いプロテクトがかかっていると思われる」

レイ「話せないの?」

長門「解除は困難」

レイ「そう」

長門「…………」

レイ「暑くないの」

長門「暑い」

レイ「そう」

長門「…………」

9: 2010/02/13(土) 23:27:04.03 ID:5n7PTLy90

レイ「どうして厚着なの?」

長門「私のいた場所では、まだ冬だった」

レイ「冬?」

長門「そう、冬」

レイ「冬……知らない」

長門「この世界の日本は常夏。四季が存在しないということは把握している」

レイ「…………」

長門「温感を遮断できない。暑さを感覚として捉えることには慣れていない。とても暑い」

レイ「脱げばいいのよ」

長門「把握した。着替えを要求する」

レイ「私、こういう時なんて言えばいいか知っている。図々しいのね、あなた」

10: 2010/02/13(土) 23:29:12.58
> 図々しいのね、あなた
なんか吹いたwwwwwwwwwwwww

11: 2010/02/13(土) 23:30:30.74 ID:5n7PTLy90

長門「……大きい」

レイ「私のサイズだもの」

長門「…………」

レイ「?」

長門「現在の綾波レイという個体の年齢は14歳だったはず」

レイ「そうね」

長門「世界が違うとはいえ、不公平だと思う」

レイ「あなたが何を言っているかわからないわ」

長門「私の肉体は高校一年生ということになっている。なのにこの差は不公平であると言わざるを得ない」

レイ「そう。あなた、年上なのね」

長門「…………」

レイ「そう。こういうとき、笑えばいいのね」

長門「やめてほしい」

14: 2010/02/13(土) 23:33:27.66 ID:5n7PTLy90

レイ「あなた、これからどうするの」

長門「とりあえず現状を把握したい。そして、一刻も早く元の場所に戻る必要がある」

レイ「どうして?」

長門「私の役目は観測だから」

レイ「そう」

長門「しかし、この世界に私の居場所は無い。よって、ここを拠点とする」

レイ「私の意見はどうなるの?」

長門「これより待機モードに入る」

レイ「どうして私のベッドに入ろうとするの」

長門「待機モードだから」

レイ「寝る気でしょう」

16: 2010/02/13(土) 23:36:33.63 ID:5n7PTLy90

長門「狭い」

レイ「もしもし、保安部ですか」

長門「我慢する」

レイ「そうして」

長門「…………」

レイ「…………」

18: 2010/02/13(土) 23:39:10.42 ID:5n7PTLy90

チュンチュン……

長門「朝」

レイ「知ってる」

長門「朝食は」

レイ「…………はい」

長門「……これは何」

レイ「栄養剤」

長門「…………」

レイ「不満なら、何か買ってくるといいわ」

長門「……この紙幣が使えるかどうかわからない」

レイ「カードは?」

長門「無い」

レイ「そう」

長門「…………」

19: 2010/02/13(土) 23:40:06.17 ID:5n7PTLy90

レイ「どうしてついてくるの」

長門「少しでも多くの情報を得たい」

レイ「そう」

長門「…………」

レイ「…………」

22: 2010/02/13(土) 23:42:55.38 ID:5n7PTLy90

アスカ「グーテンモーゲン!」

長門「…………」 プススッ

レイ「あなた、今笑った」

長門「笑っていない」

レイ「いいえ、笑ったわ」

アスカ「朝から何をぶつくさやってんのよ!……って、誰よその子」

長門「…………」

レイ「知らない」

アスカ「はぁ?」

レイ「いつの間にか私の部屋にいた」

アスカ「何言ってんのよ、保安部の目を潜り抜けて潜入してきたっての?このちんちくりんな子が?」

長門「…………」

25: 2010/02/13(土) 23:46:04.99 ID:5n7PTLy90

アスカ「ふーん……なんか、雰囲気がファーストに似てるわね」

レイ「…………」

アスカ「いつの間に産んだの?」

レイ「何を言うのよ」

長門「その言葉の意味することが把握できない」

アスカ「何よ、軽い冗談でしょうに……」

レイ「……碇くんは?」

アスカ「ああ、バカシンジならゴミ捨てに行ってるわよ」

レイ「碇くんのゴミ捨て当番は火曜と水曜、金曜と土曜だったはず」

アスカ「なんでアンタがそこまで知ってんのよ」

レイ「…………」

長門「…………」

27: 2010/02/13(土) 23:49:35.37 ID:5n7PTLy90

シンジ「お待たせー……あ、綾波も来てたんだ」

レイ「…………」

アスカ「遅いわよバカシンジ、ゴミ捨て場まで何分かかってんの!?」

長門「この理不尽さ、予想通り」

レイ「そう、あなた碇くんを脅したのね」

シンジ「ち、違うんだよ綾波。今日の当番はミサトさんだったんだけど、遅くまで残業だったみたいで」

アスカ「だから、どっちが代わりにやるか公平に、紳士的に、ジャンケンで決めただけよ!」

シンジ「酷いよアスカ、僕がジャンケン弱いって知ってるくせに……」

レイ「……行きましょう」

アスカ「って、ちょおーっと待った!」

レイ「なに?」

シンジ「どうしたのさ」

29: 2010/02/13(土) 23:53:14.13 ID:5n7PTLy90

アスカ「まだはっきりしてないことがあるでしょうが!」

レイ「……?」

アスカ「シンジもどれだけ鈍ちんなのよ、この状況に違和感を感じないの!?」

レイ「違和感は覚えるもの。感じるものではない」

アスカ「あんたも揚げ足とってんじゃないわよ!」

シンジ「な、何なの?何をはっきりさせるのさ」

アスカ「そこの!ファーストの陰につっ立ってる、ちんちくりんな子のことよ!」

シンジ「え?綾波の後ろって……あれ」

長門「…………」

シンジ「……は、はじめまして」

長門「…………」 コクリ

アスカ「何を律儀に挨拶してんのよこのウスラトンカチ!」

長門「罵り言葉が前時代的だと言わざるを得ない」

レイ「そうね」

35: 2010/02/13(土) 23:57:53.06 ID:5n7PTLy90

シンジ「えっと、綾波の知り合い?」

レイ「…………」 フルフル

アスカ「何でも、いつの間にかファーストの部屋にいたんだってさ」

シンジ「いつの間にか、って……保安部の人たちはどうしたんだろう、休憩でもしてたのかな」

アスカ「そんな暢気な話のはずないでしょうが!」

レイ「…………」

長門「…………」

シンジ「あ、そろそろ行かないと遅刻しちゃうよ」

アスカ「あんたって、鈍いのか図太いのかたまにわかんなくなるのよね……」

レイ「……どうしてついてくるの」

長門「他に行くあても無い。当面は行動を共にしたい」

レイ「そう。好きにすれば」

38: 2010/02/14(日) 00:01:21.34 ID:5n7PTLy90

レイ「…………」

長門「…………」

レイ「…………」

長門「…………」

アスカ「ぬ、ぬぬぬ」

シンジ「アスカ、どうしたの?」

アスカ「あーもう!空気が重いったらありゃしないわ!あんたたちどれだけ三点リーダ使えば気が済むのよ!!」

シンジ「ま、まあまあ」

アスカ「はぁー、なんかファーストが二人になったような気分だわ……」

長門「その言われ様は不本意」

レイ「私たちは似てなんかいないわ」

42: 2010/02/14(日) 00:08:19.74 ID:PxJSDl2H0

レイ「……どこまでついてくるの」

長門「…………」

レイ「……そう。お腹が空いてるのね」

長門「…………」

レイ「じゃあ、カードを……」


スッパァン!


レイ「……痛い」

アスカ「このおバカ!どこの世界に昨日会ったばかりの人間にカード貸す馬鹿がいるのよ!」

レイ「いけないの?」

シンジ「うーん……別に、悪い人じゃなさそうだけど」

アスカ「本当にウルトラお人好しなんだから、こいつらは」

長門「…………」

レイ「……じゃあ、一緒に行けば問題無いのね」

アスカ「はぁ?」

43: 2010/02/14(日) 00:11:28.52 ID:PxJSDl2H0

テレレレテレーテレレテレー♪


長門「……ここにもファミリーマートがあるとは予想していなかった」

レイ「……別に珍しくないわ。どこにでもあるもの」

長門「そういう意味では無いが、今はこの食料を処理したい」

レイ「そうね」

シンジ「あ、綾波ー……」

レイ「なに?」

シンジ「が、学校は?」

レイ「…………」

長門「…………」 モグモグ

レイ「美味しい?」

長門「…………」 コクリ

レイ「……そう、良かったわね」

シンジ「ああ、もう」

45: 2010/02/14(日) 00:14:20.02 ID:PxJSDl2H0

シンジ「アスカは呆れて先に行っちゃったし……」

レイ「問題無いわ、学校は明日もあるもの」

シンジ「そりゃそうだけど」

長門「…………」 モグモグ

レイ「……お茶」

長門「…………」 コクコク

レイ「…………」

シンジ「まあ、綾波がそうしたいならいいんだけどさ……」

48: 2010/02/14(日) 00:17:19.99 ID:PxJSDl2H0





アスカ「……そ、れ、で」

レイ「なに?」

アスカ「なに?じゃないわよ!なんでここまでついて来てるわけ!?」

長門「…………」

レイ「他に行く場所が無いもの」

アスカ「だからって!まさかNERV本部の中まで連れて行く気じゃないでしょうね!?」

レイ「……碇くん、駄目なの?」

シンジ「え?い、いやぁ……どうなのかな」

アスカ「なんで馬鹿シンジに聞くのよ!駄目に決まってんでしょうが!!」

長門「…………」

レイ「…………」 ピピッ

シンジ「綾波?」

51: 2010/02/14(日) 00:22:29.88 ID:PxJSDl2H0

レイ「……もしもし、司令ですか」

アスカ「ちょっ、ファースト!?」

レイ「はい……はい、知人を一人……はい」

アスカ「まさか司令にお願いとはね……まあ、駄目に決まってるけど」

レイ「はい……立ち入りは許可できない、はい……そうですか」

アスカ「ほら見なさい」

レイ「……初号機のコア。彼女の魂。ばーさんと赤木博士。報告。修羅場」

アスカ「は?」

レイ「…………許可がおりたわ」 ピッ

シンジ「なんか途中で呪詛みたいなの呟いてなかった?」

レイ「気のせい」

53: 2010/02/14(日) 00:24:41.54 ID:PxJSDl2H0

レイ「これで入れるわ」

長門「…………ありがとう」

レイ「いいの」

長門「…………」




シンジ「……ねえ。ねえ、アスカ」 ヒソヒソ

アスカ「何よ?」

シンジ「今日の綾波、ちょっといつもと違うよね」

アスカ「はぁ?どこが?」

シンジ「うーん、僕にも言葉にしにくいんだけど……」

アスカ「ファーストが、ねぇ」

63: 2010/02/14(日) 00:34:27.80 ID:PxJSDl2H0

ミサト「はぁーあ……寝不足の上にアルコール不足だわぁ」

アスカ「二日酔いならいざ知らず、アルコールが足りなくて具合が悪くなる奴なんてはじめて見たわ」

ミサト「あらアスカじゃない、どったの?」

アスカ「どったも雪駄も無いわよ、今日はシンクロテストの日でしょうが」

ミサト「あーあーあー、そうだったわねー」

アスカ「しっかりしなさいよね、まったく」

ミサト「へいへい……あら、レイ?」

レイ「はい」

ミサト「その隣の子は?」

レイ「…………」

ミサト「ま、まさか部外者を入れたんじゃないわよね?」

レイ「問題ありません。司令の許可もあります」

ミサト「そうなの?」

レイ「はい」

長門「…………」

64: 2010/02/14(日) 00:38:55.91 ID:PxJSDl2H0

長門「…………」

ミサト「うーん、まあいっか。司令が良いって言ったんなら良いっしょ」

シンジ「ミサトさん、相変わらずアバウトですね」

ミサト「じゃあ、えーっと……」

長門「長門有希」

ミサト「有希ちゃんね。あたしは葛城ミサト、よろしく」

長門「…………」 コクリ

ミサト「あはは、大人しい子ねー。レイみたいだわ」

アスカ「ミサトもそう思うでしょ?なんかファーストが二人になったみたいだわ」

レイ「…………」

ミサト「とりあえずここで待ってて、リツコから説明があると思うから」

レイ「はい」

67: 2010/02/14(日) 00:44:46.24 ID:PxJSDl2H0

リツコ「……全員、揃ってるかしら?」

ミサト「ちょっち予定より増えてるけど、まあ問題無しねん」

リツコ「来てもらって申し訳ないのだけれど、今日のシンクロテストは中止になったの」

アスカ「はぁ?なんでよ?」

リツコ「本当なら司令が立ち会うはずだったんだけどね」

シンジ「父さん、どうかしたんですか?」

リツコ「……ケージでね。初号機に向かってぶつぶつ謝ってるのよ」

アスカ「何それ、気味悪いわね」

リツコ「レイ、心当たりは?」

レイ「何もありません」

リツコ「……そう」

レイ「…………」

リツコ「定期テストが中止になった以上、またスケジュールを立て直さなきゃいけないわね……はぁ、頭が痛いわ」

70: 2010/02/14(日) 00:51:12.73 ID:PxJSDl2H0

リツコ「とにかく、今日はもう解散していいわよ……お疲れ様」


プシューッ


ミサト「あーあ、リツコの奴も大変そうねー」

アスカ「なんで他人事なのよ」

ミサト「そうそう、有希ちゃん?」

長門「…………?」

ミサト「あんまり見かけない制服よねー。どこの学校かしら?」

長門「……北高校」

ミサト「んー?この辺りにそんな学校あったかしら……って」

アスカ「はぁ!?高校生!?」

長門「…………」 コクリ

アスカ「……サバ読んでんじゃないでしょうね」

長門「その言葉は心外」

73: 2010/02/14(日) 00:55:06.68 ID:PxJSDl2H0

レイ「……葛城三佐」

ミサト「んん?なーに?」

レイ「今日は、もう帰宅してもよろしいでしょうか」

ミサト「そーねー、どうせ今日はテストだけのつもりだったし」

アスカ「なに?アンタ、早く帰りたいわけ?」

レイ「…………」

ミサト「それじゃあ、今日はもう上がっちゃって良いわよ。シンちゃーん、今日のご飯も楽しみにしてるからねー」

長門「…………」

レイ「帰りましょう」

長門「…………?」

レイ「…………」

長門「……了解した」

レイ「…………」

74: 2010/02/14(日) 00:59:25.18 ID:PxJSDl2H0

長門「…………」

レイ「……そう、空腹なのね」

長門「……私は何も言っていないのに、何故」

レイ「わからない。わからないけど、わかるの」

長門「…………そう」

レイ「ここ」

長門「……?」

レイ「このお店。碇くんが、美味しいと言っていたわ」

長門「…………」 ジッ

レイ「カードを貸すのはよくないことだから」

長門「一緒なら、問題無い」

レイ「そういうこと」

76: 2010/02/14(日) 01:02:19.09 ID:PxJSDl2H0

レイ「……どこに、そんなに入るの」

長門「……?」

レイ「たくさん食べるのね」

長門「…………」 コクリ

レイ「袖が汚れそうよ」

長門「…………」 モゾモゾ

レイ「……ええ、それなら大丈夫ね」

長門「…………」 モグモグ

レイ「…………」

長門「…………」 モグモグ

レイ「美味しい?」

長門「…………」 コクリ

レイ「そう……良かったわね」

80: 2010/02/14(日) 01:08:00.90 ID:PxJSDl2H0

長門「貴方とは昨日会ったばかりのはず」

レイ「ええ、そうね」

長門「…………」

レイ「不思議ね」

長門「…………」

レイ「もっと、ずっと前から、あなたを知っている気がする」

長門「私という個体もそう感じている」

レイ「…………」

長門「…………」

レイ「……もういいの?」

長門「デザートの追加を所望する」

レイ「……どうぞ」

83: 2010/02/14(日) 01:11:38.75 ID:PxJSDl2H0





長門「……狭い」

レイ「どうして、そういうこと言うの」

長門「狭いと感じているから」

レイ「このベッドはシングル。仕方ないわ」

長門「…………」

レイ「どうしたの」

長門「自分以外の何者かと寝るという行為に、私は慣れていない」

レイ「私もそう」

長門「…………」

レイ「窮屈ね」

長門「…………」

レイ「でも……嫌じゃない」

87: 2010/02/14(日) 01:15:23.80 ID:PxJSDl2H0

長門「…………」

レイ「きっと、あなたはすぐにいなくなってしまうのね」

長門「ここは私のいるべき世界ではない。私には観測という役目がある」

レイ「そう」

長門「…………」

レイ「…………」

長門「あなたの役目は……」

レイ「……?」

長門「……何でもない」

レイ「……そう」

長門「…………」

レイ「おやすみなさい」

長門「……おやすみなさい」

89: 2010/02/14(日) 01:16:24.44 ID:PxJSDl2H0

チュンチュン……



レイ「…………」

レイ「……そう」

レイ「もう、行ってしまったのね」

レイ「…………」

92: 2010/02/14(日) 01:18:53.89 ID:PxJSDl2H0

シンジ「おはよう、綾波」

レイ「……おはよう、碇くん」

シンジ「あれ?長門さんは?」

レイ「帰ったの。元いた場所へ」

シンジ「そうなの?あっという間だったね」

レイ「……そうね」

シンジ「そういえばさ、長門さんと一緒にいる綾波って」

レイ「?」

シンジ「なんだか、お母さん、って感じがした」

レイ「…………」

シンジ「綾波って、案外主婦とか似合ってたりして」

レイ「……な」

シンジ「?」



綾波「……何を言うのよ」

93: 2010/02/14(日) 01:21:12.62 ID:PxJSDl2H0

チュンチュン……


長門「…………」

長門「ここは私の自室。日付、2010年2月14日早朝。情報統合思念体とのコンタクト、全て異常なし」

長門「問題なく元の空間へ戻って来たものと思われる」

長門「…………」

長門「……問題なく」

95: 2010/02/14(日) 01:27:23.54 ID:PxJSDl2H0

ハルヒ「うーん、私はやっぱり似てると思うのよねー」

キョン「お前の言わんとしてることもわかるがな」

ハルヒ「ほらほら、有希もそう思うでしょ!?」

キョン「まさかハルヒ、お前はそれが言いたいがためにDVDを長門に押し付けたのか!?」

長門「…………」

ハルヒ「?」

長門「少し、似ているかもしれない」

ハルヒ「でしょでしょ!」

長門「でも」

キョン「でも?」

長門「……同じでは、なかった」

96: 2010/02/14(日) 01:28:50.17 ID:PxJSDl2H0
結局何がやりたかったのか、途中から自分でもわからなくなったけど

とりあえずおしまい

97: 2010/02/14(日) 01:29:10.14
>>96

俺はこういうの好きだからおkだった

98: 2010/02/14(日) 01:29:42.06

よかったよ

引用元: 長門「……綾波レイ?」