9: 2011/02/03(木) 18:19:11.68 ID:NZrBgVi3Q
上条「インデックス…済まん、俺はしばらく休むから、インデックスは小萌先生のところに世話になってくれ……」

禁書「とうまはどうするの? 私がいなくなったら誰がとうまを看るのかな」

上条「土御門と青ピには話を通してあるから大丈夫だ。多分……」

禁書「そうなんだ。わかったんだよ」

上条「…あと時々クラスメイトの姫神や吹寄、御坂と御坂妹、天草教から神裂やら五和やら、他には……」

禁書「……るんだよ」

上条「えっ?」

禁書「私が看病するっていっているんだよ!」

上条「」


11: 2011/02/03(木) 19:21:26.24 ID:NZrBgVi3Q
上条「いやいやインデックスさん、あなた看病とか家事なんてできないでせう?」ゴホゴホ

禁書「分からなかったらとうまやこもえに聞けばいいんだよ。 体を動かす仕事は私に任せればいいんだよ」

上条「本当に任せて大丈夫なのか? 無理しなくていいんだぞ」

禁書「任せて欲しいんだよ。 こんな時くらい頼ってほしいんだよ!」

上条「わかった…ありがとう、インデックス」ケホ



禁書「…よし、がんばるんだよ!」

13: 2011/02/03(木) 19:48:05.17 ID:NZrBgVi3Q
上条「さっそくだがお粥を作ってくれないかな。幸い今日のご飯は炊いてあるからそれ使ってくれ」

禁書「わかったんだよ! 私は魔術を使えないけど、回復魔術的な意味を持たせる調理ならできるかも」

上条「前にローマ正教とやり合った時に天草式に似たようなことやってもらったんだが、効き目がなかったみたいなんだ

   お湯を張った鍋にご飯を入れてもらって卵を落としてくれれば十分だ」

禁書「そうなんだ…じゃあ作ってくるんだよ」

14: 2011/02/03(木) 19:56:51.25 ID:NZrBgVi3Q
グツグツ

禁書「お湯が沸いたんだよ。ご飯を入れるんだよ」

ドボン

禁書「きゃっ! お湯が跳ねたんだよ。 危なかったんだよ」

グツグツ

禁書「よし、卵を入れるんだよ」

パキャッ

禁書「殻が入ってしまったんだよ」

ヒョイ



禁書「できたんだよ!」

パクッ

禁書「…味がほとんどないんだよ」

15: 2011/02/03(木) 20:01:13.06
少しだけお塩を入れたらいいんだよ!いんでっくすたん!

16: 2011/02/03(木) 20:11:26.24
塩以外に味の素の粉末ダシ入れてんな自分は

17: 2011/02/03(木) 20:14:24.14 ID:NZrBgVi3Q
禁書「とうま! できたんだよ!」

上条「やるじゃないかインデックス! 無事にできるか心配したんだぞ」

禁書「さっそく食べさせるんだよ。 はい、あーん」

上条「あーん…熱っ、すまんインデックス」

禁書「ごめんとうま…そうだ!」キラーン



禁書「誰かの口に入れられるくらいに冷めてから食べさせればいいんだよ。 あつっ、はふはふ」

上条「えっ?」



禁書「はい、ほーは、はーん(はい、とうま、あーん)」

上条「」

19: 2011/02/03(木) 20:22:18.41
食事口移しは流石にちょっと無い

20: 2011/02/03(木) 20:25:51.34 ID:NZrBgVi3Q

~~~

上条「イ…インデックスさん? それは何かの冗談でせうか?」

禁書「ほーはんはんはははいんはほ! ははふはへふんはほ!(冗談なんかじゃないんだよ! 早く食べるんだよ!)」

上条「いやいやそれは駄目ですよ。 早く飲み込みなさい」

禁書「むー」ゴクン



上条「ごちそうさま、インデックス。 きちんと出来ててよかったよ」

禁書「私にかかればこんなもんなんだよ! 次は何をすればいいのかな?」

23: 2011/02/03(木) 20:36:40.41 ID:NZrBgVi3Q

~~~

上条「部屋の掃除や洗濯は倒れる前にやっておいたから風呂掃除を頼む

   しばらく俺は入れないけどインデックスが一人で入れないとな」

禁書「わかったんだよ!」



ゴシゴシ

禁書「お風呂の掃除はとうまを見てたから簡単なんだよ」

ゴシゴシ ゴシゴシ

禁書「水を流したら終わりなんだよ。 簡単なんだよ」

ザパーン



禁書「今まで…私は見てただけなんだよ……」

24: 2011/02/03(木) 20:39:50.55
インさん風呂掃除してただろ
給湯器壊してたけど

27: 2011/02/03(木) 20:52:58.13 ID:NZrBgVi3Q


禁書「お風呂掃除できたんだよ!」

上条「よくやったインデックス。 どんな感じか見に行けないのが残念だな」

禁書「とうまは暖かくして寝てるんだよ! 私はお風呂に入ってくるんだよ」



ザパーン

禁書「今日はいい汗かいたんだよ。お風呂が気持ちいいんだよ」

禁書「………………」



禁書「…とうまは、いつもこれをやってるんだよね……」

28: 2011/02/03(木) 21:07:11.68 ID:NZrBgVi3Q


禁書「お風呂あがったんだよ……」

上条「そうか…あれ? 少し元気なくなったかな。 疲れたのか?」

禁書「ううん…とうま、今までごめんなんだよ」

上条「おいおいいきなりどうしたんだインデックス?」

禁書「私がとうまと暮らし始めてからとうまが生活の全てをやってくれてたのに

   私はそれに甘えて何もしてこなかったんだね……」

上条「何だそんなことか。 ここは学園都市でインデックスは電化製品や機械とかほとんど扱ってこなかったんだから当たり前だろ」

31: 2011/02/03(木) 21:20:58.44 ID:NZrBgVi3Q

~~~

禁書「ううん、今日とうまが倒れて私が家事をやってみたけど、曲がりなりにもできたんだよ」

上条「………………」

禁書「やってみたらできたのに、今までやってこなかったんだよ。 だからごめんなんだよ」

上条「…インデックス……俺も悪かった、インデックスのために俺はやっていたつもりだったが

   インデックスが一人でも暮らしていくための力を奪っていってたんだな

   よし、俺が健康になってからも頼むぞインデックス!」

禁書「わかったんだよ!」

33: 2011/02/03(木) 21:34:46.31 ID:NZrBgVi3Q
禁書「とうま、夕方からずっと暖かくして寝てて汗かいてるよね」キラーン

上条「そうだな…でも今日は風呂は止めておいた方がいいだろうし……」

禁書「そ、それなら、わ、私が、とうまの体を拭いてあげるんだよ///」

上条「えっ!? それは流石にまずいですよインデックスさん!」

禁書「汗かいたままだと体が冷えるし衛生的にもよくないんだよ!」

上条「わかったわかった、タオルを持ってきてくれ。 自分でやるから」



禁書「むー」

35: 2011/02/03(木) 21:45:34.81 ID:NZrBgVi3Q


上条「明日から忙しくなるだろうから今日はもう寝よう。 俺も風呂場が乾き次第移動するから」

禁書「何を言ってるんだよとうま! そんなところで安静にできると思ってるのかな」

上条「でも万が一があったら取り返しがつかなくなるんですよ」

禁書「万が一って何かな! 大体ろくに動けない病人のとうまになにができるのかな!」

上条「…まあ、そうですけど」

禁書「わかったらとうまはここで安静にするんだよ! 私もすぐ寝るんだよ」

37: 2011/02/03(木) 21:59:16.85 ID:NZrBgVi3Q
~翌朝~

禁書「目を覚ますんだよとうま! おはようなんだよ」

上条「…おう、おはようインデックス。 まだ頭がぼーっとしててな」

禁書「とうまが目を覚ます前に洗濯をやろうとしたんだけど、よくわからなかったんだよ。 教えて欲しいかも」

上条「…てことは随分前に起きてたんだな。 やる気だなインデックス」

禁書「当たり前なんだよ! 洗濯物は入れたけど、そこからが分からないんだよ」

上条「洗濯機のボタンは見たかな? たくさんあるから分かりにくいかもしれないが

   最初に使うのは一番左の電源ボタン、次に使うのは一番右のスタートボタン。 この二つだ

   電源を押して洗濯物を入れた時点で洗剤の量が出るから、それに合わせて入れるんだ」

38: 2011/02/03(木) 22:07:56.56 ID:NZrBgVi3Q
禁書「なるほどなんだよ。 そうだ!」キラーン

上条 ビクッ

禁書「洗濯するからとうまも着替えるんだよ! 動けないだろうから脱がせてあげるんだよ!」

上条「どわーっ! ふ、服くらい自分で脱ぐから! お願い、引っ張らないで~!」



禁書「むー」

~~~

上条「じゃあこれ、洗濯に出してくれ」パサ



禁書「とうまの着ていた服なんだよ」

禁書「………………」





禁書「わ、私は、別に何でもないんだよ」ポイ

39: 2011/02/03(木) 22:18:08.31 ID:NZrBgVi3Q
禁書「洗濯している間に朝食を作るんだよ」

禁書「とうまー、朝食作るけど食欲あるかな」

上条「ん…まだ無理かな。 またお粥を作ってくれ。 あとリンゴがあったから剥いてくれないかな」

禁書「わかったんだよ」



グツグツ

禁書「お粥は昨日作ったから簡単なんだよ」

禁書「でもあれは味がないんだよ…そうだ、確かとうまは味付けで塩を入れてたんだよ!」

パラパラ

禁書「粘り気が出てきたんだよ。 もうすぐ完成かも」

禁書「次はリンゴを剥くんだよ。 簡単なんだよ」ジョリ!

40: 2011/02/03(木) 22:31:16.44 ID:NZrBgVi3Q
禁書「できたんだよ!」

上条「おお、ありがとうインデックス。 怪我とかなかったか?」

禁書「大丈夫なんだよ! 私の分も作ったから、早速一緒に食べるんだよ」

二人「「いただきます」」

禁書「昨日のお粥は味がなかったから塩を足してみたんだよ!」

上条「気が利くじゃないかインデックス、では早速…甘っ!」

禁書「甘いんだよ…ベタベタなオチなんだよ……」

上条「砂糖と塩なんて見た目で間違えようがないと思うんだが」

禁書「面目ないんだよ……」

パクパク

上条「…置いてあったリンゴってこんなに小さかったか?」

禁書「皮を剥いたら実も付いていっちゃったんだよ……」

上条「そうか、包丁の使い方をもう少ししっかりした方が良さそうだな」

禁書「重ね重ね面目ないんだよ……」

43: 2011/02/03(木) 22:52:09.10 ID:NZrBgVi3Q
禁書「洗い物もきちんとやって」カチャカチャ ゴシゴシ

ピー

禁書「洗濯が終わったんだよ。 カゴに入れて運ぶんだよ」

禁書「…水を吸って重いんだよ」

ガラッ

禁書「さすがに高い階は風があるんだよ」

禁書「んしょ、んしょ」

禁書「私は非力で体力もないんだよ……」

禁書「でもこれからなんだよ」

44: 2011/02/03(木) 23:00:25.00 ID:NZrBgVi3Q
禁書「掃除をかけるんだよ」

禁書「今度はとうまの力を借りずに機械を動かすんだよ」

禁書「スイッチはきっとこれなんだよ」ポチットナ

シーン

禁書「あ、あれ? こっちかな」ポチポチ

禁書「どれもつかないんだよ……。いつものとうまをきちんと見ていればわかるはずなのに」

禁書「とうまのそばに、私はいなかったのかな……」

45: 2011/02/03(木) 23:17:16.93 ID:NZrBgVi3Q
禁書「とうま、とうま、掃除機のスイッチを教えてくれないかな」

上条「あー、それコンセントが刺さってないんだよ。 テレビの後ろに壁に刺さってるコードがあるだろ?

   それと同じさ。 あとはホースに付いてるどのスイッチでも強さが違うだけで動くようになるぞ」

禁書「わかったんだよ!」



禁書「コード少ししか出てないんだよ……」グィッ

禁書「引っ張り出せるんだよ」グイグイ

禁書「ここまでしか伸びないんだよ。 これを壁に刺して、スイッチをオンだよ」

ブウィィィィン!!

禁書「こんなに音は出てなかったんだよ。 違うスイッチかも」

ゴー

47: 2011/02/03(木) 23:25:56.00 ID:NZrBgVi3Q
禁書「掃除も終わったんだよ!」

禁書「そろそろお昼なんだよ。 でもとうまの食事も私の食事もこのままじゃまずいんだよ」



ピンポーン

「カミやん無事かにゃー?」
「上条当麻ー! 息があるかー」



禁書「神の助けかも」

50: 2011/02/03(木) 23:40:55.47 ID:NZrBgVi3Q
禁書「まいかー! もとはる! 助かったんだよ」

土御門「そんなことだと思ったにゃー。 食事を用意してきたぜい」

上条「すまんな土御門、インデックスが看てくれるって言ったから他の人には断りの連絡を入れたんだが……」

舞夏「気にするな二人ともー。 上条当麻はしっかり病人食食って養生しろよー」



~食後~

禁書「さっきの料理はまいかが作ったのかな?」

舞夏「ほとんどはそうだぞー。 少し兄貴に手伝ってもらったけどなー」

禁書「…まいか、もとはる、私に料理を教えて欲しいんだよ!」

52: 2011/02/04(金) 00:01:41.08 ID:nHmTgh6RQ
土御門「俺パスだぜい。 悪いにゃー、そう言うのは舞夏に任せるにゃー」

禁書「うう……」

舞夏「兄貴も忙しいんだなー。 よし、メイドの本領発揮と行きますかー」

禁書「ありがとうなんだよまいか!」



~~~

舞夏「料理用の買い出しって行ったことがあるかー? ついて行っただけでもいいぞー」

禁書「ぜんぜんないかも……」

舞夏「そうかー、上条当麻はしばらくあのまま寝かせておけばいいんだろー?

   今からインデックスと買い物に行くんだぞー。 お金は兄貴から好きに使えって貰ってるんだぞー」

禁書「ありがとうなんだよ! もとはるにも伝えておいて欲しいんだよ」

53: 2011/02/04(金) 00:25:49.94 ID:nHmTgh6RQ
舞夏「インデックスー、夕食に何を作るか決めてるのかー?」

禁書「…とうまも少しくらいは一緒に食べられる食事とかあればいいかも」

舞夏「そーだなー、…じゃあスープとかどうだー?

   具だくさんミネストローネとかインデックスも満足できて上条当麻も多分飲めるぞー」

禁書「さすがまいかなんだよ! いい考えなんだよ!」



~~~

舞夏「具は何にするかー? 大抵何でも合うぞー」

禁書「お肉が欲しいんだよ!」

舞夏「了解ベーコン入れるぞー。 あと人参キャベツ玉ねぎジャガイモは外せないぞー」

舞夏「あとはニンニク、ホールトマト、オリーブオイルがないと始まらないなー」

55: 2011/02/04(金) 00:48:16.56 ID:nHmTgh6RQ
禁書「結構たくさん買ったんだよ」

舞夏「作った後もしばらく保つから忙しいときは温めて食べるといいぞー」

禁書「助かるんだよ」

舞夏「まだ作ってないがなー」

~~~

舞夏「まずは下ごしらえで野菜を切るんだぞー」

禁書「包丁はリンゴの皮剥きで苦手意識がついたかも……」

舞夏「これはそんなに難しくないぞー。 食べやすいサイズに切り揃えれば十分だぞー」

56: 2011/02/04(金) 01:02:18.29 ID:nHmTgh6RQ
トントントントン



禁書「なんとか切り終わったんだよ……」フゥ

舞夏「そんなもんでいいぞー。 いよいよ調理に入るぞー」

禁書「いよいよなんだよ」

舞夏「その前に洗濯物を取り込むんだぞー。 作り始めたら離れない方がいいからなー」

禁書「忘れてたんだよ」



禁書「んしょ、んしょ……干すときよりは楽かも」

禁書「…あっ、私の下着……」



禁書「そっか、今までとうまが…悪い気はしないけどやっぱり恥ずかしいんだよ///」

57: 2011/02/04(金) 01:14:12.36 ID:nHmTgh6RQ
舞夏「まずはニンニクをオリーブオイルで炒めるぞー」

禁書「こ、こうかな…だんだんいい匂いがしてきたんだよ」

舞夏「続いてさっき切った肉と野菜を入れてしばらく炒めるぞー」

禁書「わわっ、溢れそうなんだよ」

舞夏「そのうち嵩が減るから暫く炒めるんだぞー」

禁書「うう……」ジュウジュウ

舞夏「お待ちかね、ホールトマトとコンソメスープの投入だー」ドボドボ

禁書「何かそれっぽくなってきたんだよ」グツグツ

舞夏「ウチからローリエを持ってきたぞー。 買っても使いきれないからなー」

禁書「楽しみなんだよ」





上条(何かいい匂いがしてきたな…舞夏が何か作ってくれてるのか?)

60: 2011/02/04(金) 01:23:46.52 ID:nHmTgh6RQ
舞夏「そろそろ完成なんだぞー」

禁書「遂にできたんだよ! みんなで食べるんだよ」

舞夏「あたしはパスだぞー」

禁書「何を言い出すんだよまいか! せっかく一緒に作ってくれたのに!」

舞夏「それはインデックスの作った料理だぞー。 それにあたしはヤボなマネはしたくないんだー」

禁書「な…まいか!?」

舞夏「せっかくのチャンスだぞー。 きっちり活かせよー。 じゃあ帰らせて貰うぞー」

タッタッタッ バタン



禁書(まいか……)

62: 2011/02/04(金) 01:32:01.71 ID:nHmTgh6RQ
禁書「とうまー、夕食ができたんだよ」

上条「さっきからいい匂いをさせてたのはそれか。 舞夏と一緒に作ったのか?」



舞夏『これはインデックスの作った料理だぞー』



禁書「まいかに教えてもらった料理なんだよ! 私が作ったんだよ!」

上条「へー、インデックスが! ミネストローネか、具材はまだ厳しいけどスープを飲ませてもらっていいかな?」

禁書「はい、とうま」

63: 2011/02/04(金) 01:40:07.56 ID:nHmTgh6RQ
上条「どれどれ…美味いじゃないかインデックス! 凄いな、具材が食べられないのが上条さんは残念ですよ」



禁書「ほんとに…本当に美味しいかな」

上条「本当ですよ! 上条さんはちょっとどころじゃなく感動しましたよ」

禁書「とうま……」



上条「どうしたんだインデックス…お前まさか」







グス…ヒック……

65: 2011/02/04(金) 01:49:01.04 ID:nHmTgh6RQ
上条「どうしたインデックス、らしくないぞ」

禁書「いま、まで、う、と…まに、め、わく、かけて、ぐすっ、

   でも、とうまは、わたしの、りょ…りに、よ、よろこ、……」

上条「何言ってるんだインデックス、俺がお前に迷惑だなんて言ったか?

   今だってこんな美味い料理を食わせてくれたし、上条さんは幸せ者ですよ」





禁書「うっ、とう、まぁ、とうまぁ…うわああああああぁぁぁぁぁぁん!!!」

69: 2011/02/04(金) 02:03:53.43 ID:nHmTgh6RQ
上条「よしよし、あんまり泣いてるとせっかくのインデックスの料理が冷めてしまいますよ?」

禁書「う…うん、いただきます」



~夜は更けていく~

上条(インデックスはさっき風呂から上がったみたいだし、今日の仕事は終わったかな)

ガラッ

禁書「とうま、体は大丈夫なのかな。 よく体を温めてる?」

上条「うーん、もう少しだけかかるかな……」



禁書「…なら私がとうまの体を温めるんだよ」

70: 2011/02/04(金) 02:15:11.50 ID:nHmTgh6RQ
上条「なっ、何を言ってるんですかインデックスさん!

   何回もダメ出ししてるけどそれが一番駄目ですよ!?」

禁書「とうまが困ってるなら、私は役に立ちたいんだよ。 それに……」

上条「それに……?」

禁書「…今までとうまと一緒に暮らしてたけど、今日ほどとうまと近づけた日はなかったんだよ」

上条「………………」

禁書「これだけ近づいたからこそ、決して離したくないって、そう思えてきたんだよ」

上条「………………」

禁書「これは私のわがままなんだよ。 それに気づいててなお、その感情を止められないんだよ……」

71: 2011/02/04(金) 02:26:00.45 ID:nHmTgh6RQ
上条「…そっか、インデックス。 なら少し体を温めてもらいますか」

禁書「ほんとに!? とうま」

上条「一緒に横になるだけだぞ」

禁書「当然なんだよ! 私は敬虔なシスターなんだよ!」



ギュー

上条「あの、敬虔なインデックスさん?」

禁書「なにかなとうま?」

上条「ちょっと近すぎるんじゃないでせうか?」

禁書「大丈夫なんだよ! 問題ないんだよ!」



上条(ふ…不幸…なのか?)

74: 2011/02/04(金) 03:30:45.87 ID:nHmTgh6RQ
インデックスの看病の甲斐あって、数日の内に上条当麻の体調は元通り回復した。

そして……。

~~~

上条「インデックスさんのお陰でこの通り元気になりましたよ。 インデックスの料理がうまい!」

禁書「面と向かって言われると照れるんだよ///」

上条「いやあ、俺が倒れたときはどうなるかとヒヤヒヤしましたが、却ってよかったかも知れませんね」

禁書「すごく心配したんだよ! そんなこと言わないで欲しいかも」

上条「ごめんな、インデックス」

75: 2011/02/04(金) 03:39:10.37 ID:nHmTgh6RQ
禁書「で /// でもでも /// 私もとうまの大切さを再認識できたのは…よかったかも///」

上条「ばっ…インデックスだって恥ずかしいこと言ってくれてるんじゃねーよ」



禁書「とうま」







「これからもずっと一緒だよ」





インデックス「とうまがたおれたんだよ!」


77: 2011/02/04(金) 03:49:09.08
おつ

78: 2011/02/04(金) 05:48:28.55
ごちそうさまでした

引用元: インデックス「とうまがたおれたんだよ!」